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2006年05月12日(金曜日)-株式会社フィスコ<朝刊>
- オープニングコメント
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NYDOW 11500.73 -141.92
NASDAQ 2272.70 -48.04
CME 16620 -270(大証比)
NY円 110.69 +0.06「ポジション調整の売りから一段安も」
シカゴ先物は一時16580円と16500円台まで下げていることから、これにさや寄せする格好からの大幅下落を余儀なくされそうだ。ただし、週末のオプションSQを通過すること、また、東証1部の騰落レシオは77.51と、2ヶ月ぶりの水準まで低下し「売られ過ぎ」水準に接近している。そのため、売り一巡後には一旦はリバウンドをみせる可能性はありそうだ。週末要因から売り方の買い戻しも若干期待できるため、大きく調整しているハイテク株の一角などには見直し買いが入る可能性もありそうだ。ただし、一気に下げをみせるようだと押し目買い意欲が優勢となる可能性はある。そうなると週末要因などから大引けにかけては瞬間的にロングに傾いたポジション調整の売りから一段安となることも想定しておいた方がよさそうだ。
また、決算発表は本日だけで270社程度が予定されている。イビデンなど決算内容が評価された銘柄が個別に賑わいをみせる一方、決算内容が失望されたアルプスがストップ安となるなど、決算後の動向はかなり荒くなっている。そのため、全体としては必然的に模様眺めムードが強まることになりそうだ。物色のスタンスとしては内需の出遅れ、非製造業が中心。また、トレンドが確実に上向きであり、需給不安の少ない銘柄での短期スタンスとなろう。新興市場などの下落基調が続いている銘柄へのリバウンド狙いも一考だが、需給不安が燻っている状況であり、値頃感ではなく業績等の裏付けのある銘柄の選別が重要となる。また、このような相場環境になると、マネーゲーム的な資金による値幅取りの動きが強まることもあり、割り切ったスタンスであるなら、マーケットメイク銘柄も・・・。(村瀬)
- 強弱材料
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強気材料
・キヤノンが初の株式分割、主力企業の相次ぐ資本政策見直し
・米新規失業保険申請件数32.4万件、前回32.5万件
・月例報告、5月も「回復」維持へ
・1-3月のユーロ圏成長率、前期比0.6%増
・オフィス空室率、10ヶ月連続低下
・東証1部騰落レシオが2ヶ月ぶり低水準、反発期待強まる
・出遅れ内需関連銘柄物色強まる弱気材料
・NY債券は下落、10年債利回り5.17%に上昇
・NY円相場、110円70-76銭
・新興市場の不信感強まる
・日経平均、先物主導で3日続落
・NY原油先物は続伸、再び73ドル台
・フランクフルト株式、DAXは続落
・ロンドン株式、FTSE百種は続落、7割超の銘柄が下げる
・決算発表本格化、12日は270社程度の発表で模様眺めムード強まる留意事項
・オプションSQ
・4月の景気動向調査
・4月の景気ウォッチャー
・1-3月期と05年度の勤労者・全世帯の家計調査
・ESPフォーキャスト調査
・閣議
・政府税調総会・基礎問題小委合同会議
・4月の米輸出入物価指数
・3月の米貿易収支
・5月の米消費者態度指数
・NY金相場は連日で25年ぶり高値
・決算---コムシス、ミサワHD、大林組、エクシオ、味の素、ユニチカ、トクヤマ、堺化学、日合成、ぴあ、第一三共、ID、住友電工、クボタ、洋エンジ、日精工、フェニックス電、オリジン、東エレク、丸井、オリックス、東急不、日郵船、NTTなど[サポート&レジスタンス]
終値 16862 5日移動平均 17090 標準偏差+2σ 17476 25日移動平均 17188 レジスタンス(2) 17176 基準線 17157 転換線 17063 レジスタンス(1) 17019 ピボット 16930 標準偏差-2σ 16790 サポート(1) 16773 先行スパンA 16697 サポート(2) 16684 100日移動平均 16406 先行スパンB 16223 200日移動平均 14828
スタンダード&プアーズ・アップデート(5/11)
■5月11日の日本市場は3日続落。
スタンダードアンドプアーズが開発したS&P/TOPIX150は
前日比マイナス11.73ポイントの1458.81で終えた。
詳細はこちら →http://www.standardandpoors.co.jp/site/indices.do?method=homePage&r=6&l=JP
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2006年05月12日(金曜日)-株式会社フィスコ<夕刊>
- 本日の市場概況
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225平均 16601.78 -260.36/出来高 19億8669万株/売買代金 30378億円
TOPIX 1688.18 -23.13/SP TOPIX 1438.14 -20.67
JASDAQ平均 2580.97 -13.68「来週は1200社強が決算発表」
今週の日経平均はGW中の米国市場が強い動きをみせていた流れを受けて、17400円処の直近戻り高値を窺う展開からのスタートとなった。しかし、決算発表が本格化しているほか、為替市場での円高の進行に加えて、原油価格、長期金利の上昇、またオプションSQを週末に控えていることもあり、その後は模様眺めムードが強まった。結局、月曜日の寄り付き水準をほぼ高値としてその後は下落相場となり、サポートとして意識されていた25日線をあっさり割り込み、期待されていた5日、25日線との短期ゴールデンクロスも拒否されている。昨年のGW時も米国市場の上昇の流れを受けて高く始まり、その後7営業日続落(日経平均で400円程度の下げ)と同様の相場展開を強いられている。
週末の日経平均は一時16400円前半まで下落し3月末水準まで調整した。その後下げ渋りをみせているが、押し目買いというよりは、売り方の買い戻しによるところが大きいと考えられる。
来週は決算発表がピークを迎える。今週は700社程度が決算を発表しているが、来週は1200社を超える。決算が一巡するまでは積極的には動きづらく、個別に好決算銘柄を物色する流れが続きそうである。また、為替、原油価格などの動向も気掛かりとなり、直近の急落によって値頃感が働いたとしても打診買いの域は脱せないのが現状であろう。中東株価の下落基調の影響から中東の金融機関の業績を懸念する声も聞かれている。そうなるとオイルマネーが資金を引き揚げるとの警戒もくすぶることになりそうだ。また、11日の米国市場は4月の小売売上高が予想を下回り、原油高、長期金利上昇が嫌気されている。米国の経済指標では、16日に4月の住宅着工・建設許可、17日にMBA住宅ローン申請、4月の消費者物価などが予定されている。原油、長期金利の影響などから住宅投資などが影響を受けているようだと、景気減速懸念から米国株の下落リスクが強まる可能性はある。
これら懸念要因が多いことから、上値追いには慎重にならざるを得ない相場展開が続きそうである。しかし、物色意欲は依然として高い状況である。そのため、外部環境の影響を受けづらく、デフレ脱却による景気回復を背景に内需関連物色が中心となろう。また、内需関連でも下値リスクを回避する観点から、出遅れ感の強い銘柄や非製造業への物色を探る動きが想定される。そのほか、業績面での安心感がある銘柄への資金シフトが強まりそうである。
日経平均は16700円近辺にある13週移動平均線を割り込んでいる。また、週末のSQ値は16580.93円である。今後、この水準での攻防が続くと考えられ、早い段階でSQ値および13週線を確実に突破できないと、心理的にも弱気に傾きやすい状況となろう。
日経平均は16700円近辺にある13週移動平均線を割り込んでいる。また、週末のSQ値は16580.93円である。今後、この水準での攻防が続くと考えられ、早い段階でSQ値および13週線を確実に突破できないと、心理的にも弱気に傾きやすい状況となろう。
ただ、来週の決算ピーク通過、海外ファンドの決算対策などが一巡してくるようだと、押し目買い意欲が徐々に優勢となる可能性はある。週後半にかけては切り返す動きも想定しておいた方が良さそうである。なお、新興市場の不透明感が強まっているが、決算評価とは言えマーケットメイク銘柄が異常な上昇で値幅取り対象となっている状況下は地合いが悪い証拠と考えられる。値頃感からの買いが入りやすい水準ではあるが、割り切ったスタンスとなろう。(村瀬)
- 東証1部の出来高・上昇率・下落率上位10銘柄
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・出来高上位10傑
|コード| 銘柄| 現値|前日比|出来高|1|5405| 住友金属工業| 502|4|65104000|2|5401| 新日本製鉄| 418|-4|45756000|3|7211| 三菱自動車工業| 235|-3|42743000|4|6701| 日本電気| 741|-38|33298000|5|6502| 東芝| 748|-2|27646000|6|9984| ソフトバンク| 2925|-95|26297700|7|7013| 石川島播磨| 400|-8|24502000|8|7011| 三菱重工業| 545|-10|22020000|9|7012| 川崎重工業| 420|-1|20789000|10|8404| みずほ信託銀行| 347|-4|20588000|値上がり率上位10傑
|コード| 銘柄| 現値|前日比|出来高| 1| 3713| ネットマクス| 185000|26000|16.35| 2| 2595| キリンビバ| 3340|345|11.52| 3| 6330| |東洋エンジ| 708|72|11.32| 4| 6951| 日本電子| 789|67|9.28| 5| 7757| 電産サンキョー| 1506|106|7.57| 6| 2503| 麒麟麦酒| 1909|134|7.55| 7| 5976| 高周波熱錬| 1370|95|7.45| 8| 6973| 協栄産業| 424|29|7.34| 9| 6490| 日本ピラー工業| 1085|70|6.9| 10| 8029| ルック| 408|25|6.53| 値下がり率上位10傑
|コード| 銘柄| 現値|前日比|出来高| 1| 6423| アビリット | 1664|-300|-15.27| 2| 7245| 大同メタル工業 | 812|-96|-10.57| 3| 7280| ミツバ | 1330|-117|-8.09| 4| 9844| ユーエスシー | 2350|-200|-7.84| 5| 6444| サンデン | 535|-45|-7.76| 6| 4902| コニカミノルタ | 1368|-109|-7.38| 7| 9751| TIS | 3310|-260|-7.28| 8| 4680| ラウンドワン | 472000|-37000|-7.27| 9| 9728| 日本管財 | 2950|-230|-7.23| 10| 1982| |日比谷総合設備 | |1036|-80|-7.17|
- 銘柄抜粋
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6423 アビリット 1649 -300
ストップ安。昨日発表した業績下方修正がネガティブサプライズに。中間期の経常損益は38.1億円の黒字予想から5.7億円の赤字に下方修正。直近では業績急回復基調となっていたが、過去には大幅下方修正を繰り返していた経緯もあるだけに、先行き不安が急速に高まる状況にもなっているようだ。7751 キヤノン 8670 +170
徐々に上げ幅広げる。1:1.5の株式分割を発表、一時1ドル=110円を突破する円高など外部環境悪化にもかかわらず、個人投資家の取り込みに向けた株主還元策が評価されている格好。年間配当金90円の発表で実質増配ともなる。8029 ルック 408 +25
買い優勢。昨日発表している第1四半期の決算内容が評価材料につながっている。経常利益は11.1億円で前年同期比40%増益、中間期予想は2億円で同22%減益の予想であり、業績修正は発表していないものの上ぶれ余地が大きいとの見方になっているようだ。5976 ネツレン 1370 +95
急伸。野村が投資判断を新規に「2」としていることが買い材料視されている。主力ユーザーの生産増や設備投資拡大などを追い風に、前期は過去最高益を更新の模様、今期も営業24%増益を予想するとしている。2503 キリン 1909 +134
大幅高。子会社キリンビバレッジの完全子会社化を含む、純粋持ち株会社制の導入を発表。また、2015年までの営業利益2500億円を目指す方針なども伝わっている。メリルでは投資判断「買い」継続で目標株価を1700円から2400円に引上げ、JPMでも「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げ観測。2914 JT 454000 +17000
買い先行。タバコ税増税に伴い、全銘柄を7月1日から10-30円値上げすると発表、主力のマイルドセブンは30円の値上げとなる。モルガンでは、今後の増税などにも価格政策で吸収可能なことが明確になったなどとして、目標株価を40万円から53万円に引き上げている。野村でも、将来的にも値上げがタブー視されず、国内たばこ事業の利益拡大可能性が高まったとして、投資判断を「3」から「1」に格上げ。
- S&P/TOPIX150の詳細はこちら
-
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