PayTodayの取締役にインタビュー|ファクタリングの魅力・利用シーンとは?
みなさんは資金調達方法の1つである「ファクタリング」をご存知でしょうか?
ファクタリングは、企業や個人事業主が保有している売掛債権をファクタリング会社に買い取ってもらうことで、売掛金の早期現金化が可能となります。
特にオンライン完結型のファクタリングサービスの需要は高く、多くの中小企業や個人事業主の方が利用をしています。
数あるオンラインファクタリングの中でも、「PAYTODAY」は「ファクタリングを経営の選択肢の1つに」を事業ミッションに掲げており、スピーディーな資金調達や透明性の高さなどから今非常に注目を集めているサービスです。また法人も個人もどちらも対応可能と柔軟性も高くなっています。
そこで今回InvestNaviでは、PAYTODAYを運営するDual Life Partners株式会社の田中取締役(及び關屋氏/平川氏)にインタビューをして、PAYTODAYの魅力やファクタリング事業になどについてお伺いしました。
ファクタリング業界に対する見解や、「ブリッジファイナンスとしてファクタリング活用術」などもお聞きすることができたので、ぜひ最後までご覧ください。
Dual Life Partners株式会社 田中取締役
東京在住、大学で会計ファイナンスを学んだ後、銀行で法人営業を担当。 平成28年Dual Life Partnersを設立し、令和2年に取締役に就任。現代のライフスタイルの多様化に即した、個人の選択を支援するサービスを提供している。
Dual Life Partners株式会社:https://duallife-partners.com
PayToday:https://paytoday.jp/
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PayTodayのファクタリング事業について
- まずは、PAYTODAYの概要について説明をお願いします。
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PAYTODAYは、オンラインに特化したファクタリングサービスです。
個人事業主・フリーランスの方の資金調達はもちろん、スタートアップやベンチャー企業の特殊な決算書にも対応できるのは強みだと思っています。
また当社は透明性を大切にしています。
公式HP上で情報の公開を心がけたり、貸金業の免許を登録したりすることで透明性を確保し、女性でも使いやすいサービスを目指しました。
また一般的に2者間ファクタリングの手数料は10〜25%程度ですが、PAYTODAYでは手数料の上限を9.5%に定めているため、これも透明性に繋がっていると思います。
- ファクタリング業に参入した経緯をお伺いしたいです。
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元々Dual Life Partners株式会社は、ライフスタイルの多様化などの、個人の選択肢を増やす事業を目指して創業しました。
そんな中、個人事業主やフリーランスの方の資金調達方法が限られている現状を知り、ファクタリングサービスという選択肢を提供しようと考えました。
事業を始めようとしているのに資金が足りない・調達ができないというのは非常にもったいないことなので、当社がその一助を担えればと思っています。
現時点ではファクタリングサービスに対する認知度が低く、経営者でも8〜9割程度がファクタリングについて詳しく理解していないというのが現状で、また手数料が融資に比べて高すぎるという声もあります。
しかし、融資とファクタリングはそもそも比べるものではないと思っています。
どちらも資金調達の選択肢の1つであり事業経営において選択肢は多く有することで経営の自由度は高まります。
予期できる資金調達であれば融資を利用し、突然のビジネスチャンス到来で資金調達を急ぐ場合は、即日や短期間で資金調達が可能なファクタリングを利用することも可能です。機会損失とファクタリング手数料のトレードオフです。
弊社が目指す価値観としては、ファクタリングを無駄に使用してもらうのではなく、「ファクタリングという資金調達方法を、経営者が選択肢の一つ」として持っていただき、経済的に合理的な場面でのみ活用して、機会損失を防ぐ一助を担えればと思っています。
ファクタリングという資金調達方法を、経営者が選択肢の一つとして持っていただければありがたいです。
- 資金調達には借り入れやエクイティなどの方法もあると思いますが、ファクタリングの特有の魅力や解決できる悩みは何でしょうか。
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ファクタリング特有の魅力は、「借りない資金調達」であり「とにかく早い」ということです。これに尽きると思います。売掛債権さえあればすぐに現金化ができるので、キャッシュフローを改善できます。
言い方を変えると、”売掛債権の流動化”ですね。
売掛債権さえあればすぐに現金化ができるので、キャッシュフローを改善できます。
エクイティーでの資金調達と比べると、エクイティー調達の場合の投資家の期待リターン(IRRベース)では25%を超えています。
また外部株主を迎えるということは、EXITプランを有する企業しか資金調達できません。
ファクタリングの場合は一定期間(最大で6カ月程度)の活用が目安になるので、エクイティー調達と比較するとファクタリングの方がトータルコストは安くなる場面も多々あります。
但し調達できる金額は大きく違うので、ファクタリングでの資金調達で資金ニーズを満たせる場合に限ります。
また、個人事業主やフリーランスの方は基本的にエクイティファイナンスができないため、ファクタリングという選択肢が増えれば運転資金の不足を解決できる可能性が増える、と思っています。
PayTodayの特徴について
- これまでのサービス実績(社数・金額など)を教えてください。
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PAYTODAYはサービスを開始してから1年間で申請金額が20億円を突破しています。
実績は今後さらに増えていくと思っています。
- PAYTODAYの主な特徴・メリットは何でしょうか。
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当社は、オンライン完結・即日対応・手数料が安いという3点がメリットです。
特に手数料は業界でも最安水準となっているため、利用しやすいと思います。
- AIファクタリングは、通常のファクタリングとどのような違いがあるのでしょうか。
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対面ではなく、オンラインで完結できる点が大きな違いです。
あとは、「ブリッジファイナンスとしてのファクタリング」という捉えた方をしている点が他社とは違うと思います。
例えばベンチャー企業がエクイティファイナンスで資金調達をしようとした場合、さまざまな要因で2ヶ月間程度調達に遅れが生じることもあると思います。
そんなときに当社では2ヶ月間をつなぐために、売掛債権を順番に買い取ったりして一定期間サポートをしたいと考えています。
キャッシュフローが見込めている場合や、新株発行などの新しいエクイティファイナンス・融資がほぼ決まっているデッドファイナンスなどの場合は将来債権の買取にも対応しているため、その点も他社との違いではないでしょうか。
エクイティーファイナンス/デットファイナンスのブリッジファイナンスとしてファクタリング活用ですね。
【イメージ図】
また弊社は、透明性の観点で、HP内で解説を行っております。こちらも参照ください。
参考:【経営の選択肢を増やす】ブリッジファイナンスとしてのファクタリングとは? | AIファクタリングのPAYTODAY
- ファクタリング業者を選ぶ上で、最も重視するべきポイントはどこにあるとお考えでしょうか。
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コストを抑えたいのであれば、オンラインファクタリングを選ぶと良いと思います。
対面のファクタリングに比べてオンラインの方が手数料が低く、調達スピードも早くなるケースがほとんどです。
また、手数料が20%を超えるファクタリングサービスは、探せば他の選択肢も見つかる可能性が高いので注意した方がいいかもしれませんね。
- 今後、どのような業者がお客様に選ばれていくのでしょうか。
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ファクタリングはサービス業になるため、資金調達のスピードが早いところや、柔軟性のあるファクタリング業者が選ばれていくのではないかと思います。
また、資金調達力のある上場企業などの大手のサービスなどは手数料が低く設定できると思うので、今後選ばれていくのではないでしょうか。
あとは、スタートアップやベンチャー企業に強く、将来債権を買い取ることができる当社のようなサービスを選んでいただければありがたいです。
将来債権を例に挙げると最大3カ月先の債権まで購入対象です。
- ファクタリング自体「怪しい」というイメージもあるかと思いますが、払拭するための工夫はありますでしょうか。
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当社としては契約書の内容などの説明の情報開示を積極的に行なったり、貸金業を登録したりすることで透明性を保っています。
あとは弊社に女性社員が多いということもあり、なるべく安心・クリーンなイメージを持っていただけるようにしています。
- お客様はどのようなケースでPayTodayを利用されることが多いのでしょうか。
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例を挙げると、システム開発会社で外注費の先払いが必須となった場合などに利用していただいています。
通常売上金が入金されるのは納品後となるため、手元に資金がないと外注費が支払えなくなり、仕事を受注することすらできなくなってしまいますよね。
そんなときにファクタリング業者に債権を売却すれば、手元に先払いのための資金を用意できるので、機会損失を防ぐことができます。
いずれにしても、ビジネスチャンスを逃さないための前向きな資金調達として利用していただいています。
こちらも事例を公開していたりするので、参考にしてください。
参考:【2022年版】 ベンチャー企業/スタートアップの資金調達方法の解説 & ファクタリング活用事例 | AIファクタリングのPAYTODAY
- ファクタリング業者は近年増加中だと思いますが、業界全体としてどのような動向になっていくとお考えでしょうか。
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いま、世の中がキャッシュレスに移っており、与信が多く発生して売掛金自体も増えてきていると思います。
そのため売掛金の流動化が求められ、ファクタリングなどの方法で流動化が促進する流れになっていくのではないでしょうか。
また民法が改正されたことにより、上場企業などの大手がファクタリング業界に参入しやすくなりました。
資金調達力の高い大手企業が参入することで手数料がどんどん下がり、よりファクタリングが利用しやすくなるのではないかと思います。
また大手企業が参入することにより、ファクタリング業界全体がよりクリーンな状況になると思います。
- 審査に通るためのコツがありましたら教えていただきたいです。
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必要資料をちゃんと提出していただき、適切な対応をしていただければその分審査も早くできます。
- 今後展開予定のサービスはありますでしょうか。
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弊社は「ライフスタイルの多様化」「個人の選択肢を増やす」事業に注力しています。
この観点で水面下で準備しているサービスはございますが、まずはファクタリングサービス”PayToday”を通じて、社会に新たな価値を提供できたらと考えています。
- 資金調達を考える事業主に対して、メッセージをお願いします。
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ファクタリングをネガティブな資金調達と捉えられている経営者も一定数存在します。手数料も高く、平時で使用する資金調達ではありません。
但し、売上が急増する場面等では、ファクタリングは前向きな資金調達を即日で利用することができたりと、合理的な活用場面も存在します。また永続的に使用する資金調達方法でもなく、一定期間だけ利用するブリッジファイナンスの1つとして捉えていただければと思います。
個人的には、成長している企業は2〜3年に一度は運転資金に厳しくなるタイミングがあると思っています。
ビジネス拡大場面において運転資金不足に陥るということは健全な事業ができていると思うので、資金調達の選択肢は複数持っておく方が得だと思います。
我々がお伝えしたい点は、ファクタリングという資金調達手法を理解しておいて経営の選択肢の1つ、活と捉えて頭の片隅に置いておいて頂ければということです。
編集後記
今回は、AIファクタリングサービスのPAYTODAYを運営している、Dual Life Partners株式会社の田中取締役にインタビューをさせていただきました。
個人事業主やスタートアップ、ベンチャー企業に対して資金調達の選択肢を提供するということを企業ミッションとしており、ファクタリング事業に対する熱い思いが感じられました。
また、女性でも安心して利用してもらえるように透明性の確保を重視している点も非常に魅力的に感じられます。
今後、PAYTODAYのファクタリングサービスが普及していけばファクタリング自体の認知度も高まっていくのではないでしょうか。
これからもDual Life Partners株式会社の動向から目が離せません。