【2024年版】インド株の今後の予想/見通しを分かりやすく解説!
近年の経済において、急激な成長を遂げている国、インド。
エマージング(新興国)市場として今後の成長が期待される国の筆頭であり、投資先としても高い人気を誇ります。
世界の国々と同様に、インド経済もコロナショック後に暴落してしまったものの、2023年に最高値を更新しました。
また、2023年中にはインドの人口は中国の人口を抜いたと発表されました。
人口増は直接的にGDPの成長へと繋がるため、今のうちに投資をしておけば、将来的なハイリターンが期待できるかもしれません。
今回の記事では、インドへの株式投資に関する今後の見通しを考察していきます。
- ここ数年、成長し続けているインド株
- インド株の注目銘柄は「HDFC バンク」「インフォシス」「ベダンタ」など様々
- インド市場のインデックス(指数)を見ると、現在も成長途上
- 人口が増え続けているインドだからこそ、今後の発展が期待できる
- 経済的に発展している反面、赤字財政・貧富格差という問題点も抱えている
- 2023年は経済成長率や内需拡大の期待から高値更新
- インド株の取引きをするなら、IG証券が最適
日本の証券会社からインドの個別銘柄を直接購入することはできませんが、ADRが米国に上場している銘柄に関しては、日本の証券会社を通じて購入することができます。
インド株のような新興国株式への投資にはIG証券が人気です。
日経平均やダウ平均などの王道の株価指数に加え、イギリスやドイツなどの先進国株価指数から、フィリピンやインドなどの新興国株価指数まで取り扱っています。
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【リアルタイム】インド株のインデックスチャート
現在のインド株インデックス(S&P BSE SENSEX)の価格状況です。
2020年以降大きく上昇しており、3年間で2倍以上も価格が高騰しています。
人口増加に伴う高い経済成長が期待されており、長期にわたって上昇傾向にある点がインド株インデックスの特徴と言えるでしょう。
2023年6月には、高い経済の成長率や内需拡大期待により投資家の買いが集中しました。
2023年9月までは高値更新が続きましたが、11月までは調整相場となり高値圏で停滞しています。
2024年5月現在は再度価格が高騰し高値を更新しています。
インド株のこれまでの価格推移
インド株のこれまでの価格推移について、インド市場全体が分かるような指数を見ながら説明していきます。
日本の株価指数といえば、「日経平均株価(日経225)」や「東証株価指数(TOPIX)」などが有名です。
これらの指数から、市場の大きな流れや動きを読み取ることができます。
インド株式市場における株式指数には、「SENSEX(センセックス)」や「NIFTY(ニフティ) 50」などがあります。
代表的な指数のひとつである「SENSEX」の価格推移について見てみましょう。
SENSEX(センセックス)とは…
インド株式市場の代表的な株価指数のひとつ。
インド最大のボンベイ証券取引所に上場する30銘柄で構成される、時価総額加重平均指数。
SENSEXの動向から、インドの市場全体の動きを分析してみましょう。
SENSEX:2010年~現在のチャート
まずは、2010年以降のSENSEXの動きを見てみましょう。
短期的には下落・停滞している期間もあるものの、長期的には上昇トレンドと言えます。
直近10年間のうちに、5倍ほどにまで上昇したということになります。
近年、急激に市場が成長しているということが分かります。
SENSEX:2020年~現在のチャート
次に、2020年から現在までのSENSEXの動きを見てみましょう。
価格が大きく動いたポイントは、以下の4つです。
- 新型コロナの影響(コロナショック)
- 景気回復による高騰
- 米市場の影響
- 内需拡大による最高値更新
- 新型コロナの影響(コロナショック)
2020年3月〜4月頃にコロナショックの打撃を受け、40,000INR超の水準にあったSENSEXは28,000INRほどにまで下落しました。
コロナショック後は不安定な相場が続いたものの、6月から10月頃についてはゆるやかに上昇をし、コロナショック前の水準に近い39,000INRほどにまで回復しました。
10月以降は上昇の勢いが強くなり、コロナショック前の水準を超えても上昇は続きます。
2021年は通年を通して大幅高となり、コロナ禍による景気低迷からの回復と、豊富な流動性が株価を押し上げた形です。
- 景気回復による高騰
コロナショック後のインド株は大きな上昇を見せます。
世界経済の回復が見られたことで市場全体がリスクオンとなり、インド株にも買いが集中した形です。
米国株全体でも同様の上昇がみられており、2022年まで高値更新を繰り返す上昇トレンドを形成しました。
- 米市場の影響
2022年後半からは、インド市場だけでなく中国などアジア市場全体が同様に一時的な下落トレンドに入りました。
この下落は一部の銘柄において不安定な値動きを見せた米国市場から、株価の調整が懸念されたことが主な要因と考えられます。
さらに景気悪化や株式市場バブルなども警戒され下落が続きました。
- 内需拡大による高値更新
2023年6月には、2022年12月の約半年ぶりとなる高値更新を見せています。
インドの好調な企業業績を背景に投資家の買いが進んだ影響です。
内需拡大への期待も高まっており、相対的に高い経済成長率を保つと見た投資家から買われた形になります。
2024年は、米国の経済減速懸念から一時的に価格が落ち込んでいましたが、インド株は高値を更新している状況です。
インド株のような新興国株式への投資にはIG証券が人気です。
日経平均やダウ平均などの王道の株価指数に加え、イギリスやドイツなどの先進国株価指数から、フィリピンやインドなどの新興国株価指数まで取り扱っています。
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インド株の現在の注目銘柄
インド株の現在の注目銘柄を以下のセクター別に紹介します。
・銀行業
・IT・ソフトウェア業
・その他注目銘柄
それぞれについて詳しく紹介しますので、取引を検討する際の参考にしてみてください。
銀行業
銀行業においては、HDFCバンクやICICIバンクが挙げられます。
HDFCバンク、ICICIバンクはいずれもインドを代表する商業銀行です。
HDFCバンクは企業や高所得者に向けた金融サービスに力を入れているのに対して、ICICIバンクは投資や生命保険・損害保険等のサービスが人気の銀行です。
いずれも高成長中の企業ですので、高いリターンが期待できるかもしれません。
IT・ソフトウェア業
銘柄名 | ティッカー |
---|---|
インフォシス | INFY |
サイファイ テクノロジーズ | SIFY |
ウィプロ | WIT |
近年、インドにおいて急激に発展してきた分野のひとつがIT・ソフトウェア業です。
大手のソフトウェア受託開発企業のインフォシスは、これまでに多くのアプリケーションやソフトウェアを開発しています。
サイファイ テクノロジーズは、ポータルサイト運営、Eコマース、ネットカフェ、ケーブルTVなど幅広いコンテンツを展開しているネット企業です。
ウィプロは、総合ITサービス・コンピュータ関連の事業を展開している、インドのIT業界における老舗企業です。
特にウィプロ社は神奈川県横浜市に日本オフィスを置いているため、社名を聞いたことがある人も多いでしょう。
日本をはじめ世界中のITソリューション分野に貢献している、グローバルな企業です。
その他注目銘柄
ベダンタは、石油や鉄鉱石などの開発を展開する総合資源会社です。
インドだけでなく、オーストラリア、アラブ首長国連邦、南アフリカなど世界各国で事業を展開しています。
タタ・モーターズは、タタ・グループ内の主要企業のひとつで、商用車で高いシェアを占める自動車メーカーです。
なお、タタ・グループのIT分野を担うタタ・コンサルタンシー・サービシズも人気の銘柄です。
さまざまな分野で頭角を見せているインド企業には、今後の期待が高まります。
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インド株を日本からの直接投資はできない
インド株を購入しようとしても、日本からの直接投資はできません。
インド政府は外国からの直接購入を禁止しており、日本も例外ではないです。
インド株を購入する際は、米国株式市場に上場する外国企業の株式インド株ADRで購入する必要があります。
また、インド株式を対象としたETFを購入することで間接的なインド株投資が可能です。
ETFはIG証券で扱っているので、ぜひこの機会にIG証券公式サイトをチェックしてみてください。
直接購入ができるインド株のインデックス(指数)
直接購入ができるインド株のインデックス(指数)は「SENSEX(センセックス)」および「NIFTY(ニフティ) 50」があります。
特徴や、現在の価格を見比べてみましょう。
インド市場の主なインデックス
・SENSEX
ボンベイ証券取引所に上場する30銘柄で構成される、時価総額加重平均指数。S&P BSE SENSEXやSENSEX30とも呼ばれる。
・NIFTY 50
ナショナル証券取引所(NSE)に上場する、セクターを代表する50銘柄で構成される浮動株調整時価総額加重平均指数。CNXニフティ指数(CNX Nifty)とも呼ばれる。
- SENSEX
- NIFTY 50
いずれも2020年〜現在までの期間におけるチャートです。
SENSEX、NIFTY 50のいずれも、以下の点において同様の値動きをしていることが分かります。
・2020年3月〜4月のコロナショック時、価格は3分の2程度まで暴落
・暴落後2020年4月〜10月にかけて順調に回復
・2020年11月頃に、コロナショック以前の価格を突破
・2022年2月まで、力強い上昇
・2023年7月に最高値を更新
どちらも同様の値動きですので、インド市場へのインデックスを検討している人は、どちらを選んでも大差無いでしょう。
2024年5月現在は高値圏で停滞中ですが、直近では両方で最高値を更新しており、経済成長への期待が高まっていると言えます。
どちらを選んでも、今後のインド市場における成長の恩恵を受けられる期待が高いと考えられます。
インドの株価指数に投資をするなら、IG証券が最適です。
IG証券では上で紹介した株価指数を取り扱っており、10倍のレバレッジをかけて取引することが可能です。
インド株価指数以外にも、フィリピン・タイ・シンガポールなどの豊富な株価指数も取り扱っておりますので、新興国株式への投資を考えている方にはぴったりだといえるでしょう。
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インド株の上昇が期待される要因
インド株の今後は明るく、取引価値が充分にあるものと考えられます。
その理由は、大きく3つあると考えられます。
・人口が増え続けているから
・GDP成長率が高いから
・テクノロジーの発展
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
インドの人口は増え続けている
インドの人口は増え続けているため、経済的な成長をし続けるということが予想されます。
2024年現在インドは人口が中国を抜き1位になったと言われています。
国連人口基金(UNFPA)の「世界人口白書2023」によると、2023年の世界人口は80億4500万人。前年より7600万人の増加となった。世界人口が80億人を突破するのは初めて。また、これまで1位だった中国をインドが抜き、はじめて人口世界1位の座についた。
世界人口は80億人に到達 インドが1位に
2020年以前までは2027年頃に人口が1位になるとの見通しが立っていましたが、直近では爆発的に増加したことが分かります。
インドの人口増加の主な要因としては、乳児死亡率の著しい低下が挙げられます。
KNOEMAが発表したデータによると、過去の乳児死亡率は以下のような推移をたどっています。
DATE | VALUE | CHANGE % |
---|---|---|
2020 | 29.07 | -3.61% |
2019 | 30.16 | -3.65% |
2018 | 31.30 | -3.70% |
2017 | 32.50 | -3.78% |
2016 | 33.78 | -3.91% |
2015 | 35.15 | -4.10% |
2014 | 36.66 | -4.28% |
2013 | 38.30 | -4.44% |
2012 | 40.08 | -4.54% |
2011 | 41.99 | -4.58% |
2010 | 44.00 | -4.53% |
2009 | 46.09 |
乳児死亡率の推移から、インドにおける乳児死亡率は右肩下がりが続いていることが分かります。
乳児死亡率とは、乳児(生まれてから1歳を迎えるまでの子供)が死亡する確率です。
2009年〜2020年までの乳児死亡率を見ると、低下率は過去に比べて小さくなってきているものの、近年でも3%ほどの勢いで低下していることが分かります。
乳児死亡率が低下しているということは、乳児が健康に成長する可能性が高いということを意味しています。
つまり、乳児死亡率の低下は、今後も人口が増え続けるということの裏付けになっているのです。
今後の人口増加、すなわち労働力の増加により、今後のインドにおける高い経済成長が期待できると考えられます。
テクノロジーが猛スピードで発展している
インドは近年、IT化が進んでいる国です。
世界有数IT企業である、Google、Microsoft、IBM、AdobeのCEOは全てインド人となっています。
また、他のIT産業でも幹部や役員などがインド人であるケースは少なくありません。
これは、国全体がIT化の発展を望み推進している事が背景として挙げられます。
2022年には、テクノロジーを統合したソリューションによってインドの中核の学校教育を変革する事も発表されました。
また、優秀な人材確保のために研究所やインターン施設の建設も進んでおり、インドIT文化は猛スピードで発展しているのです。
インドのGDPは成長し続けている
GDPが成長し続けているインドは、今後も経済的に発展していくものと見られます。
インドでは少なくとも2025年まではGDPが成長し続けると予測されています。
IMFのデータによると、2019年までは継続して成長しているものの、経済成長率は鈍化していました。
年 | 経済成長率 |
---|---|
2022年 | 6.83% |
2021年 | 9.05% |
2020年 | -10.3% |
2019年 | 4.2% |
2018年 | 6.1% |
2017年 | 7% |
2016年 | 8.3% |
2015年 | 8% |
経済成長率の鈍化の要因としては、近年、インドにおけるインフレが急激に進んだため、インド・ルピーの価値が相対的に下落していたことが挙げられます。
参考までに、直近10年間のINR/USDの値動きを見てみましょう。
チャートから分かるように、2011年において1INR≒0.0227USDでしたが、約10年後となる2024年現在においては1INR≒0.012USDです。
2011年では1INRで0.0221USDを購入できていたのに、2023年では1INRで0.012USDしか購入できなくなりました。
つまり、たったの10年間で、インド・ルピーは米ドルに対する価値は約半分に減ってしまったのです。
もちろん米ドル自体も価格が動いているため参考値に過ぎませんが、その点を考慮しても、インドでは数年間のうちに経済成長し、インフレが加速したということは間違いないでしょう。
2019年までは経済が活発化していたものの、世界経済全体にコロナショックの影響が波及した2020年には前年比インドGDP成長率が-10.29%と著しく低下しました。
しかし、先ほどSENSEXの推移より分析しましたが、コロナショック後は順調にインド経済が回復し、2020年後半には市場経済が急速な伸びを見せました。
実際に、IMFが公表したデータによれば、実質GDP成長率(赤線)は、2025年には2015年と同程度の水準に回復すると予測されています。
また、インフレ率(青線)は前年比0%を下回らないものの、一旦は落ち着き5%以下の水準になると予測されています。
以上のデータより、今後もインド市場は活発に動き、発展が続くと考えられます。
成長をし続けるインド市場に取引をするなら、現在がチャンスかもしれません。
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インド株の今後の予想・見通し
現在高値更新を続けるインド株ですが、ここで各メディアの予想や見通しを見ていきましょう。
インド株取引を検討している方は、以下の見通しを参考にしてみてください。
三井住友DSアセットメントマネジメント:インドへの直接投資拡大に期待
三井住友DSアセットメントマネジメントは、インド株の今後を以下のように予想しています。
外国人投資家がインド株を大きく買い越している背景に、米中対立が深刻化している影響で、インドへの直接投資が拡大するとの期待が高まっていることも挙げられます。海外企業は、地政学リスクを警戒して、中国への一極集中から分散投資に舵を切り始めました。中国に加えて別の国にも生産拠点を確保する「チャイナプラスワン」として、インドが選ばれています。インド政府が導入した製造業振興のための生産連動型優遇策(PLI)という補助金制度も海外からの直接投資を後押ししています。
インド株が最高値更新!外国人投資家は4カ月連続買い越しへ
~中略~
今後も世界最大の人口を抱えるインドの高い成長期待やチャイナプラスワンの動きを背景に、投資マネーが継続的にインド株式市場に向かうことが期待されます。
米中の対立が深刻化している中で、インド株へ直接投資する流れが加速すると予想しています。
投資は株式の購入だけでなく、企業への直接投資も含まれており、海外企業によるインド企業との提携や、インドに製造拠点を置くことで、今後のインド株も上昇が見込めるとのことです。
株式会社武者リサーチ代表 武者陵司氏:成長センターは中国からインドへ
株式会社武者リサーチ代表 武者陵司氏は、インド株の現状と見通しを以下のように述べています。
中国の衰弱の一方で、インド経済の好調さが際立ち始めた。2022年以降、インドの経済成長率は6~7%と恒常的に中国を上回り始めた。また、脱中国依存のサプライチェーン構築が進展し始めた。アップル<AAPL>は2025年には全iPhoneの25%をインド生産に切り替えると伝えられている。マイクロン・テクノロジー<MU>もインド進出を決めた。テスラ<TSLA>もインドでの生産を表明している。
世銀調査による新興諸国のGDPに占める製造業比率をみると、中国が一貫して低下しているのに対して、ベトナム、バングラデシュが急伸している。この中にあってインドは製造業比率がむしろ低下してきた。これまでのインドの経済発展は、コンピュータサービス等のサービス業がけん引しており、財は中国からの輸入に大きく依存してきた。この輸入依存度の高さは、今後予想される輸入代替需要の大きさを物語る。
【市況】武者陵司「衰弱する中国経済とインドの台頭、じわじわ進む対中包囲網」
いまチャイナプラスワンの趨勢の中で、各国企業のインドへの投資意欲が著しく高まっている。まさにいまインドの産業化(industrialization)が始まろうとしているのである。
中国経済の衰退に伴い、インド株の上昇が期待されるとしています。
世界各国の中国依存が解消され、インドへの投資意欲が強くなった現在では、産業化の推進やそれに伴う経済成長の期待感が高まっているとの見通しです。
楽天証券経済研究所チーフグローバルストラテジスト香川 睦氏:、経済成長期待が相対的に高い
楽天証券経済研究所チーフグローバルストラテジスト香川 睦氏は、インド株の現状と見通しを以下のように述べています。
インド株式に堅調が見込める要因として、経済成長期待が相対的に高いことが挙げられます。IMF(国際通貨基金)が4月に公表した最新の世界経済見通し(図表2)によると、インドの実質GDP成長率は2022年の+6.8%に続き、2023年は+5.9%、2024年は+6.3%と高い水準が見込まれています(World Economic Outlook of April 2023)。
インド株式の成長期待に注目:国際分散投資と向き合う
コロナ禍からの回復に加え、労働人口増加、平均所得(収入)増加、個人消費拡大、インフラ整備に伴う外資企業の進出増加、生産性改善という好循環をエンジンとする高成長が期待されています。
経済の成長だけではなく、労働人口増加や平均所得増加といったポジティブな要因が多いという見通しです。
実質GDP成長率も高い水準が見込まれており、今後も成長期待が注目されます。
日本の証券会社からインドの個別銘柄を直接購入することはできませんが、ADRが米国に上場している銘柄に関しては、日本の証券会社を通じて購入することができます。
なお、インド株のような新興国株式への投資にはIG証券が人気です。
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インド株のリスク
高い成長率によりますます投資熱が加速するインドですが、多くのリスクもあります。
注意すべきポイントは以下の通りです。
・米国経済に連動しやすい
・アダニグループの疑惑が懸念
・格差社会による実体経済との乖離
米国経済に連動しやすい
インド株は米国経済に連動しやすいという特徴があります。
インドはIT関連産業が有名ですが、支社や本社機能をアメリカに持っている企業が多く、経営者もアメリカに関連する人物が多いです。
仮に、インド国内の情勢が好調であったとしても、アメリカで経済が衰退しているようでは、インド株の高騰は見込めないでしょう。
2024年現在は段階的利上げによる影響でアメリカ経済が衰退気味にあるので、短期的には下落する可能性も否めなません。
アダニグループの疑惑
今後、インド株に投資を検討している方は、アダニグループの問題に目を向けておくべきです。
アダニグループ
インド有数のインフラ企業。石油、ガス、鉱山と言った幅広い業種で権益を持ち、現モディ政権とも密接な関わりがある。
この新興財閥には不正会計疑惑が浮上しており、インド市場には懸念が広がっています。
モディ政権とも密接な関わりがあることから、政権へのダメージも大きくなると考えられているのです。
一時的にこの話題は落ち着いていましたが、2023年には新たな懸念が生まれました。
インドの新興財閥アダニ・グループの港湾部門アダニ・ポーツ・アンド・スペシャル・エコノミック・ゾーンを巡り、同社の監査法人が一部事業体との取引に関するディスクロージャー(情報開示)が不十分だと指摘した。今年に入り不正疑惑が浮上した同グループに再び注目が集まりつつある。
印アダニ巡り懸念再び-情報開示不十分と監査法人デロイトが警告
不正疑惑の動向次第では株式市場にも大きなインパクトを与えかねません。
格差社会による実体経済との乖離
インドは経済成長に伴い世界から注目を集める国です。
しかし、インド国内は大きな格差が広がっており、全ての国民が富裕層というわけではありません。
貧困の発生率は都市部と農村部で大きな開きがあり、農村部では90%以上もの国民が貧困層であるというデータも出ています。
現在の経済成長で徐々に貧困層が少なくなっているインドですが、まだまだ格差社会による実体経済との乖離は大きいものと言えるでしょう。
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インド株に投資するならIG証券
インド株に投資をするなら、IG証券が最適な証券会社と言えるでしょう。
・他の金融商品に投資できる
・ETF銘柄の取り扱いが豊富
それぞれについて、具体的に説明します。
他の金融商品に投資できる
IG証券ではFXやCFDの他にも株式や投資信託、債権の購入をすることが可能です。
デモ口座も用意してあるため、CFD取引に関して全く知らないという方でも安心して始めることが可能です。
申し込み自体は5分程度で完了させることができます。
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豊富なETF銘柄
IG証券では、ETF銘柄を豊富に取り扱っています。
インド市場全体に投資したい人や、ADRでは購入できない銘柄に取引したい人には、ETFが最適といえるでしょう。
ETFなら幅広い銘柄に分散ができるため、比較的低リスクで運用することができます。
個別銘柄の取引に比べると高いリターンは狙いにくくなりますが、安定した運用がしたい人に向いています。
インド市場の代表的なインデックスであるSENSEX(S&P BSE SENSEX インデックス)やNIFTY 50(S&P CNX ニフティ)に連動しているETFもあります。
今後も発展する可能性が高いインド市場ですので、ETFでインド全体に取引することを検討してみてください。
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インド株投資のおすすめ情報収集サイト
インド株の取引・将来の見通しを分析する際には、有益な情報収集が必要不可欠となります。
情報収集には、株式会社フィスコの運営するCLUB FISCO(クラブフィスコ)というサイトが最適です。
CLUB FISCO(クラブフィスコ)は、会員制の情報サイトです。
会員制ではありますが登録自体は無料で、無料会員でも以下の有益なメールマガジンが受け取れます。
株式 | 為替 | |
---|---|---|
発行頻度 | 平日2回(朝、夕方) | 平日1回(朝) |
内容 | 株式市場 | 外国為替 |
株式市場の配信では、国内株式だけでなく海外情勢の配信もあるので、インド株に関する有益な情報をキャッチできるチャンスもあります。
また、並行して分散取引をしたい方にも最適なコンテンツと言えるでしょう。
サイト内には、国内株、海外情勢、外国為替などの豊富な金融商品のレポートが提供されています。
買い切り型の電子書籍や、月額制で最新の市場にマッチした情報から自由に選択できるため、今後株取引を行っていきたい方にピッタリです。
詳しくは、CLUB FISCO(クラブフィスコ)の公式サイトをご覧ください。
現状のインド株に関するQ&A
現在のインド株に関するよくある質問を紹介します。
インド株への投資に興味がある人は、ぜひ参考にしてみてください。
インドの財政は危ない?
インドの経済は近年急速に伸びてきたことは間違いありませんが、財政的に安全かどうか不安な人もいるのではないでしょうか。
残念ながら、インドの財政は必ずしも安全とは言い切れません。
2023年4~6月期のレポートを見ると、インド経済は慢性的に財政赤字が続いています。
[ニューデリー 31日 ロイター] – インド政府が31日に発表した4─6月(第1会計四半期)の財政赤字は4兆5100億ルピー(548億6000万ドル)で、通年目標の25.3%となった。 4─6月期の純税収は4兆3000億ルピー。通年目標の18.6%で、前年同期の5兆0600億ルピーから減少した。 歳出は10兆5100億ルピーで通年目標の23.3%。前年同期は9兆4800億ルピーだった。 政府による設備投資(インフラ建設支出)は2兆7800億ルピーで通年目標の28%だった。前年同期は1兆7500億ルピー。 インドは今年度中に、財政赤字の対国内総生産(GDP)比を5.9%に抑制することを目指している。前年度は6.4%だった。
引用元:インド財政赤字、4─6月期は4.51兆ルピー 通年目標の25.3%
財政赤字はコロナショックから一層拡大し、今後の経済成長へ影響を及ぼすことを懸念されています
インドの赤字経済は回復を目指していますが、安心はできない状況になっています。
不安定な経済状況だからこそチャンスも大きいということは間違いありませんが、相応のリスクが伴っていることも忘れないようにしましょう。
インドは貧しい国?
インド市場が急成長しているとは言え、先進国というよりは発展途上国というイメージを持つ人が多いかもしれません。
「インドは貧しい国」というのは、ある意味では正しい意見と言えます。
なぜなら、これまで見てきたインドの輝かしい発展は、インド経済のごく一面に過ぎないからです。
人口の多いインドには、豊かな世界の住民もいれば、貧しい世界の住民もいます。
日本人である私たちには想像しにくいかもしれませんが、インドは貧富の差が非常に大きい国なのです。
世界の貧困根絶に取り組む団体Oxfam International(オックスファム・インターナショナル)の記事では、インドという国は以下のように表現されています。
While India is one of the fastest growing economies in the world, it is also one of the most unequal countries.
(インドは世界で最も急速に成長している経済の1つですが、最も不平等な国の1つでもあります。)
引用元:Oxfam International India: extreme inequality in numbers
使用翻訳ツール:Google翻訳
この記事によれば、インドでは過去30年間で貧富の格差が急激に拡大しています。
過去30年といえば、インドの市場が急速に発展している時です。
驚くことに、インドの富の大部分は、インド人口のうちわずか1割の人々にしか該当しないのです。
2017年においてはインドが生み出した富の73%は上位1%の国民の財産になり、最も貧しい層である6,700万人のインド人は、変わらず貧しいままでした。
インドの田舎で最低賃金で働いている人が、インドの大手会社幹部の1年間の収入を稼ぐには941年もかかるそうです。
インドの経済の発展は目を見張るものではありますが、その経済の発展はインド人口の一部が生み出したものに過ぎず、貧困状態のインド人も多く存在しています。
インドの格差社会は、近年興隆するSGDsやESGの観点からはネガティブに映る可能性もあるので、投資に値するかどうかは慎重に判断しましょう。
インド株の今後の予想まとめ
ここ数年で著しい成長を遂げたインド株は、現在も成長を続けています。
- インド株は、近年急激に成長している
- コロナショックの打撃は受けたものの、2023年まで経済回復によりSENSEXが高値更新
- 人口増加・GDP成長率の観点から、今後もインド市場は活発に成長する見込み
- 盛り上がっているインド市場だが、赤字財政・貧富格差という問題を抱えている
- 興味がある人は、インドADR/ETFの取引ができるSBI証券でインドに投資をしよう
今後、人口増加の一途をたどるインドは、労働力の増加により経済的にも発展が続く可能性が高いと見られます。
しかし、輝かしい経済発展は、赤字財政や貧富格差という問題を抱えるインドのごく一部に過ぎません。
リスクがあるということも把握した上で、今後のインドの経済成長への投資を検討してみてください。
低リスクで投資がしたい場合は、比較的安定した運用が期待できるETFで、少額から投資を始めてみることもおすすめです。
そして、繰り返しとなりますがインド株への投資には豊富な銘柄を扱っているIG証券が最適です。
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