株式投資型クラウドファンディングのおすすめランキング|イグジット事例を詳しく紹介
上場していないスタートアップ企業の株主になれる株式投資型クラウドファンディングは、大きなリターンが期待できると近年話題を集めています。
しかし「おすすめのクラウドファンディングは?」「どのポイントで比較すれば良い?」と疑問を抱えている方も多いかもしれません。
そこで本記事では、2021年の最新情報をもとに、おすすめの株式投資型クラウドファンディングをご紹介します。
メリットやデメリットについても解説するので、これから株式投資型クラウドファンディングを始めようとしている方は、ぜひ参考にしてみてください。
- 未上場のベンチャー企業に気軽に投資できる
- 将来IPOやM&Aをした場合に売却すると大きなリターンが期待できる
- FUNDINNO(ファンディーノ)は国内初の株式投資型クラウドファンディングで実績や案件が豊富
- 初期段階からベンチャー企業のビジネスを応援できる
- 未上場企業は上場企業に比べて倒産リスクが高いので注意が必要
国内初の株式投資型クラウドファンディングであるFUNDINNO(ファンディーノ)は、累計成約額・成約数ともにNo. 1です。
投資できる案件が豊富なので、応援したいベンチャー企業が見つかりやすいでしょう。
株式投資型クラウドファンディングとは?
株式投資型クラウドファンディングとは、多くの人が少額の資金を出し合い、未上場のベンチャー企業などの株式にインターネットを通じて投資する仕組みのことです。
未上場企業の資金調達を目的に、2017年にスタートした比較的新しい金融サービスです。
上場企業の株式は証券会社を通せば基本的に誰でも取引が可能ですが、対して未上場企業の株式(未公開株)の場合は、取引できるのはプロ投資家やベンチャーキャピタルなど一部の投資家に限られていました。
しかし株式投資型クラウドファンディングで投資家登録を完了させれば、10万円程度の少額から気軽に投資でき、スタートアップ・ベンチャー企業の株主になることができます。
株式投資型クラウドファンディングで投資家が得られる利益は、一般的な株式投資と同じく「値上がり益」と「配当金」の2種類です。
ただ、未上場企業の配当金はあまり大きくなく、株の売却も基本的に会社がIPOまたはM&Aした際にしかできません。
リスクが高い分、リターンが大きくなる傾向になります。
株式投資型クラウドファンディング比較表
まずは株式投資型クラウドファンディングの3社を比較しました。
サービス名 | サービス開始年 | 累計成約額 | 累計成約数 | 株主優待 |
---|---|---|---|---|
FUNDINNO(ファンディーノ) | 2017年 | 約51億5,902万円 | 155件 | 一部企業 |
イークラウド | 2020年 | 約1億4,633万円 | 4件 | 一部企業 |
Unicorn(ユニコーン) | 2019年 | 約6億1,469万円 | 16件 | 一部企業 |
2021年5月時点では、累計成約額・成約数ともにFUNDINNO(ファンディーノ)が頭一つ抜けている状況です。
ただ日本ではまだ始まったばかりのサービスなので、各社ともに今後どんどん実績は増えていくでしょう。
一般的な上場株式と同じく株主優待を設定している企業が一部存在していますが、Unicorn(ユニコーン)が抱える案件のほとんどは株主優待があります。
おすすめ株式投資型クラウドファンディング
ここからは、おすすめの株式投資型クラウドファンディングを詳しくご紹介します。
FUNDINNO(ファンディーノ)
イークラウド
Unicorn(ユニコーン)
FUNDINNO(ファンディーノ)
サービス名 | FUNDINNO(ファンディーノ) |
運営会社名 | 株式会社FUNDINNO |
サービス開始年 | 2017年 |
累計成約額 | 約51億5,902万円 |
累計成約数 | 155件 |
口コミ | ファンディーノの評判・口コミ |
公式サイト | FUNDINNOの公式サイト |
FUNDINNO(ファンディーノ)は、日本で最も有名な株式投資型クラウドファンディングと言っても過言ではありません。
2017年に日本で初めて株式投資型クラウドファンディングサービスを開始して以来、成約額・成約数ともに国内トップクラスで、取引量も多く多彩な投資先が用意されています。
また、2021年4月時点でファンディーノのみがEXITに実際に成功しており、19年には株式会社漢方生薬研究所、20年には株式会社nommocなど2社がM&Aを実現させた。
2021年3月には琉球アスティーダスポーツクラブ株式会社が上場し、業界初の上場というEXITを果たし、更に注目を集めています。
案件によって異なりますが、最低投資可能額は約10万円前後なので、多額の投資資金を用意できない方でも気軽に投資できます。
PCからだけでなくスマホから簡単に投資できるので、外出先で案件の募集が開始した際にもすぐに申し込めるところもメリットです。
使い勝手や実績などすべてにおいてバランスが良いので、株式投資型クラウドファンディングを探している方は、まずFUNDINNO(ファンディーノ)をチェックしておくことをおすすめします。
イークラウド
サービス名 | イークラウド |
運営会社名 | イークラウド株式会社 |
サービス開始年 | 2020年 |
累計成約額 | 約1億4,633万円 |
累計成約数 | 4件 |
公式サイト | イークラウドの公式サイト |
イークラウドは、2020年に開始したばかりの株式投資型クラウドファンディングサービスです。
新しいサービスではありますが、証券業界最大手の大和証券グループと提携しており信頼度は高いです。
投資先は勢いのあるベンチャー企業にフォーカスしているので、今多くの投資家たちから注目されています。
身分証さえ用意しておけばスマートフォンだけで投資家としての登録が完了するので、希望の案件にも即日応募することが可能です。
始まったばかりなのでまだまだ成約数などは少ないですが、今後への期待が高いのでぜひ早めに投資家登録をしてはいかがでしょうか。
Unicorn(ユニコーン)
サービス名 | Unicorn(ユニコーン) |
運営会社名 | 株式会社ユニコーン |
サービス開始年 | 2019年 |
累積成約額 | 約6億1,469万円 |
累計成約数 | 16件 |
公式サイト | Unicornの公式サイト |
2019年にサービスを開始したUnicorn(ユニコーン)は、IoTやAIなど今後需要が高まりそうなサービスを展開するベンチャー企業の案件を多く抱えています。
将来性が高い投資先ばかりなので、今後大成長を遂げれば莫大なリターンを受け取ることが可能です。
またUnicorn(ユニコーン)が取り扱っている案件の多くは、株主優待が設定されています。
株主優待が受けられる株式投資型クラウドファンディングの案件はごくわずかなので、Unicorn(ユニコーン)ならではの魅力と言えるでしょう。
株式投資型クラウドファンディングの比較ポイント
株式投資型クラウドファンディングの比較ポイントを解説します。
①案件の豊富さで比較
②過去の実績で比較
③株主優待で比較
それでは一つずつ確認していきましょう。
案件の豊富さで比較
株式投資型クラウドファンディングは、各サイトによって取扱う案件数が異なります。
株式投資型クラウドファンディングは近年非常に注目を集めているため、案件の数に対して応募数が多く、すぐに募集枠が埋まってしまうことがほとんどです。
そのため、案件が豊富に用意されていなければ投資の機会すら得られないので、事前に取り扱っている案件数を確認しておくことが大切です。
FUNDINNO(ファンディーノ)は国内シェアNo.1の株式投資型クラウドファンディングで、案件数や種類も豊富です。
ほぼ毎月新規案件が公開されているので、最適な投資先を選ぶことができるでしょう。
過去の実績で比較
株式投資型クラウドファンディングを選ぶ際は、過去の実績で比較することも大切です。
案件募集数や成約数などの過去のデータを見て、信頼できる株式投資型クラウドファンディングを利用しましょう。
株式投資型クラウドファンディングは歴史が浅いサービスのため、まだ大きな実績が上がっていないことがほとんどですが、FUNDINNO(ファンディーノ)は唯一イグジットに成功しています。
「イグジット」とは、ベンチャービジネスや企業再生などにおいてIPOまたはM&Aによる株式売却で利益を手にすることです。
今後イグジットを達成する企業が続々と出てくることが予想されますが、現時点での実績も考慮して選ぶことをおすすめします。
株主優待で比較
どの案件に投資するか迷った場合は、株主優待の内容で選ぶのも一手です。
株式投資型クラウドファンディングで資金調達を行なっている企業の中には、株主優待を設定しているところがあります。
amazonギフト券、割引クーポン券、施設の無料利用権など、その種類は多岐に渡ります。
投資するだけで金銭以外のリターンを受けられるのはとても魅力的なので、各案件の詳細ページで株主優待についてよく確認しておきましょう。
株式投資型クラウドファンディングのメリット
ここからは、株式投資型クラウドファンディングのメリットについて解説します。
①ハイリターンが狙える
②ベンチャー企業の応援ができる
③節税対策ができる
ハイリターンが狙える
株式投資型クラウドファンディングの大きなメリットは、ハイリターンが狙える点です。
IPO(新規株式公開)やM&A(合併・買収)が見込まれる未上場株を保有しておけば、実際にIPOやM&Aになった場合に投資金額の5倍〜10倍のリターンを得られる可能性があります。
日本では実績が少ないですが、早くからクラウドファンディングサービスを始めているアメリカやイギリスでは、すでにIPOやM&Aをした企業がどんどん出てきています。
スタートアップのベンチャー企業が上場、合併・買収するのは容易ではありませんが、もし実現した場合は大きなリターンを得られるでしょう。
実際に2019年にM&Aを成功させた漢方生薬研究所は、1株500円でファンディーノで投資が募られていました。
その後、M&Aにより、1株750円で買い取られることになったため約1.5倍のリターンに成功しました。
ベンチャー企業の応援ができる
株式投資型クラウドファンディングの醍醐味とも言えるのが、将来性のあるベンチャー企業に早い段階から投資して応援ができるところです。
これまで一個人が未上場のベンチャー企業の株に投資できる機会は限られていましたが、株式投資型クラウドファンディングサービスが開始されたことにより、一般の投資家でも少額から投資できるようになりました。
まだ世間的には有名になっていない企業のサービスを初期段階から支援できるだけでなく、将来的に大きな利益が得られる場合があります。
将来性のあるビジネスの成長を楽しみながら投資できるので、他の金融商品に比べてとても夢がある投資だと言えるでしょう。
節税対策ができる
株式投資型クラウドファンディングの一部の企業に投資すると、「エンジェル税制」の優遇を受けることができます。
エンジェル税制とは、ベンチャー企業に投資を行った投資家に対して税制上の優遇措置を行う制度のことで、「優遇措置A」「優遇措置B」の2種類の優遇措置から選択できます。
優遇措置A
- 設立5年未満の企業への投資が対象
- 「対象企業への投資額-2,000円」をその年の総所得金額から控除
- 控除対象となる投資額の上限は、 総所得金額×40%と800万円のいずれか低い方
優遇措置B
- 設立10年未満の企業への投資が対象
- 対象企業への投資額全額を、その年の他の株式譲渡益から控除できる
- 控除対象となる投資額の上限なし
エンジェル税制を活用することで、総所得金額や株式譲渡益から控除され節税をすることができます。
節税した分の金額を他の投資に回すこともできるので、ぜひとも活用したい制度です。
ただしエンジェル税制はすべてのベンチャー企業に適用されるわけではないので注意しましょう。
株式投資型クラウドファンディングのデメリット
続いて、株式投資型クラウドファンディングのデメリットについて解説します。
①倒産する可能性がある
②企業情報が少ない
倒産する可能性がある
株式投資型クラウドファンディングの投資先は未上場企業なので、上場企業に比べて倒産や貸し倒れなどのリスクが高いのがデメリットです。
実際に、株式型クラウドファンディングを利用して資金調達をした企業が倒産したケースが数件あります。
IPO、M&Aが叶わないまま会社がつぶれてしまうと、投資金額が返ってこないという事態に陥ってしまうのです。
ハイリターンが期待できる反面、場合によっては元本割れしてしまう危険もあるということを頭に入れておきましょう。
企業情報が少ない
上場企業の場合、企業の事業内容や営業状況、財務状態などを記す「有価証券報告書」などの資料を開示しなければなりません。
しかし未上場企業は基本的に作成の義務がないので、ほとんど情報が公開されていない企業も存在します。
そのため、株式投資型クラウドファンディングでは限られた情報をもとに投資判断をしなければいけません。
今後どれほど成長するのか、また倒産のリスクはどれほどなのか、見極める材料が少ないのはデメリットだと言えるでしょう。
株式投資型クラウドファンディングまとめ
株式投資型クラウドファンディングは未上場のベンチャー企業に少額から投資ができ、IPO、M&Aが達成した場合には大きなリターンが期待できます。
スタートアップ企業を応援できたり、エンジェル税制の優遇措置が受けられたりと、他の投資商品にはない魅力を感じられるでしょう。
始まって間もないサービスなので実績などは少なくリスクも高いですが、その反面大きなチャンスがあるとも言えます。
本記事を参考にして、この機会に株式投資型クラウドファンディングを始めてみてはいかがでしょうか。