仮想通貨COSMOS(ATOM)とは?特徴と今後の見通し・将来性について解説
Cosmos/ATOMは「ブロックチェーン同士をつなぐことができる」という特徴を持った、非常にユニークで魅力あるブロックチェーンおよび仮想通貨です。
2009年にビットコインが誕生して以来、多くのブロックチェーンと仮想通貨が開発されてきましたが、そのほとんどに互換性がありません。
その問題を解決すべく開発されたのが、Cosmos/ATOMです。
今回はそのCosmos/ATOMの特徴や歴史、今後の見通しなどをわかりやすく解説していきます。
- Cosmos/ATOMは、「ブロックチェーン同士をつなぐことができる」という特徴を持っている
- 仮想通貨(トークン)であるATOMは、2021年の高騰後大きく反発
- 日本の法の所管外である海外取引所の利用はおすすめできない
- 国内で唯一Cosmos/ATOMを扱っているのはGMOコイン
元々国内の取引所でATOMの取扱いはありませんでしたが、2021年7月14日に初めてGMOコインに上場されました。
GMOコインでは国内の取引所で取り扱っていなかった銘柄の上場が続いていますので、公式サイトをチェックしておくといいでしょう。
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Cosmos/ATOMとは?
通貨(トークン)名 | ATOM(アトム) |
ブロックチェーン | Cosmos(コスモス) |
ティッカーシンボル・単位 | ATOM |
現在の価格(2024年7月時点) | ¥879.34 |
時価総額(2024年7月時点) | ¥345,632,032,507 |
時価総額ランキング(2024年7月時点) | 41位 |
公式サイト | Cosmos公式サイト |
Cosmos(コスモス)とは、「インターネット・オブ・ブロックチェーン」をコンセプトに掲げているプロジェクト、およびそのブロックチェーンの名称です。
「インターネット・オブ・ブロックチェーン」によって、誰でもブロックチェーンを簡単に開発・利用できる世界の構築を目指しています。
またCosmos上で取引される仮想通貨(トークン)を、ATOM(アトム)と呼びます。
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Cosmos/ATOMの特徴
Cosmos/ATOMの主な特徴は次の3つです。
3つの特徴はいずれも、「インターネット・オブ・ブロックチェーン」のコンセプトを実現するために必要不可欠なものとなっています。
- 互換性のないブロックチェーン同士をつなぐことができる
- スケーラビリティ問題を解決できる
- ブロックチェーンアプリケーションをつくりやすく、使いやすくできる
互換性のないブロックチェーン同士をつなぐことができる
Cosmosの最も注目すべき特徴は、互換性のないブロックチェーン同士をつなぐことができることです。
Cosmosを日本語に直訳すると「宇宙」や「秩序」であり、宇宙にある星々をつなぐようにブロックチェーン同士をつなぐことができます。
例えば、メジャーな仮想通貨であるビットコインやイーサリアムはブロックチェーン同士に互換性がありません。
そのため、ビットコインをイーサリアムに交換するには取引所で取引しなければならず、当然それには手間とコストがかかります。
また、通貨以外のデータのやり取りなどもできません。
そこでCosmosでは下の画像のように「Cosmos Hub」という中継地点とそこに接続する「Zone」をつくって、その「Zone」を用いることによって、各ブロックチェーンのアプリケーションをつなぐことができます。
そうすることによって、通貨の交換も取引所を介さずにおこなうことができるようになります。
スケーラビリティ問題を解決できる
「スケーラビリティ問題」とは、ブロックチェーン上の利用者が増え過ぎてしまい、処理の遅延や手数料の高騰が起きてしまうことです。
例えばイーサリアムでは、その便利なシステムを使って簡単にブロックチェーン上のアプリケーションを開発できます。
しかし便利だからこそ利用者が集中し過ぎて、通信上の渋滞を起こしてしまうという問題を抱えています。
そこでCosmosを用いると、ブロックチェーン同士をつなぎ相互運用により負荷を下げることで、スケーラビリティ問題を解決することができます。
ブロックチェーンを誰でもつくりやすく、使いやすくしている
Cosmosでは、「Cosmos SDK」というブロックチェーンをつくるための開発ツールを広く一般に公開しています。
その開発ツールを使えば、誰でもブロックチェーンをゼロからつくることができます。
また、つくったブロックチェーンはCosmos上で相互運用することができます。
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Cosmos/ATOMの歴史
Cosmos/ATOMの主な歴史は次のとおりです。
- 2014年 開発元のTendermint社が設立される
- 2017年 ICOによって約1700万ドルの資金調達に成功
- 2019年4月 大手取引所のバイナンスへ上場
- 2019年4月 BinanceDEXが上場
2014年 開発元のTendermint社が設立される
コスモスの開発・運営元であるTendermint社は、2014年にジェ・クォン氏が設立しました。
また2016年には、コスモスのホワイトペーパーを公開しています。
2017年 ICOによって約1700万ドルの資金調達に成功
開発元のTendermintは、2017年にICOを実施しました。
ICO とは、イニシャル・コイン・オファリング(Initial Coin offering )の略で、仮想通貨の新規発行時の資金調達方法の一つです。
取引所に上場する前に広告を打ってそれに賛同を得られれば、開発や運営に必要な資金を集めることができます。
Cosmos/ATOMはICOで人気を博し、わずか30分で販売終了。
そのわずかな時間で約1700万ドル(約18億円)もの資金を調達することに成功しました。
2019年4月 大手取引所のバイナンスへ上場
ATOMは、2019年4月に中国最大手の取引所「バイナンス(Binace)」に上場しています。
また、バイナンスへの上場が発表された際は、注目を集めて価格が急騰。
発表後1日で、一時30%以上のプラスになりました。
2019年4月 BinanceDEXがスタート
BinaceDEXとは、上述の取引所バイナンスが手がける分散型取引所(DEX)です。
分散型取引所(DEX)とは簡単に言うと、仲介業者がいない取引所です。
従来の仲介業者が管理する取引所ではなく、分散台帳ネットワークを形成するプログラムによって自律的に機能します。
そこで仲介業者を介さずに参加者自らが管理し、参加者同士で直接取引し合います。
BinaceDEXでは独自のブロックチェーンが使われているのですが、その開発にCosmosの技術が活用されています。
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Cosmos/ATOMの現在の価格推移・評価
上の画像は、ATOM/USDの2024年7月時点までのチャートです。
2020年も徐々に高騰していましたが、特に2021年に入って急騰しています。
これらの高騰の要因は次の2つだと見られています。
- 2020年にDeFiが注目を集めた
- 仮想通貨全体の投資熱の増大
- 2020年にDeFiが注目を集めた
DeFiとは、金融仲介をなくすことを目的としてブロックチェーン上に構築された金融アプリケーションのことです。
先ほど紹介した、仲介業者がいない分散型取引所(DEX)もDeFiアプリケーションのひとつです。
2020年はこのDeFiに関して、仮想通貨業界で一大ブームが巻き起こりました。
そのため、DeFiアプリケーションのひとつである分散型取引所(DEX)に関与しているCosmos、ひいてはそのトークンであるATOMにも注目が集まったものと見られています。
- 仮想通貨全体の投資熱の増大
2020年10月頃から、ビットコインなどの主要な仮想通貨は軒並み高騰しました。
その流れの中で時価総額ランキングも高く、DeFiに関与していて注目度の高いATOMも、例にもれず急騰したと思われます。
なお、なぜ仮想通貨全体が高騰しているのかその詳しい要因については、ビットコインの見通しの記事をご参照ください。
2022年に入ってからは、仮想通貨市場全体での下落が影響して、2024年7月現在は¥880台を推移しています。
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Cosmos/ATOMの今後の見通し
Cosmos/ATOMの今後を占うにあたり、重要なポイントは次の3つです。
- 大手企業からの注目が広がるかどうか
- 関連銘柄の注目度増
- 他の類似プロジェクトと差別化、もしくは上回ることができるか
大手企業からの注目が広がるかどうか
Cosmosの歴史の部分でも少し取り上げましたが、Cosmosの技術は大手取引所のバイナンス、OKEXなどが手がけるブロックチェーンにも利用されています。
また2020年3月、日本の自動車メーカーTOYOTAは、中古車販売に関するデータ連携にブロックチェーン技術を活用しようとしており、そのブロックチェーン(サイドチェーン)にCosmosの技術を利用していることを発表しました。
このようにCosmosのブロックチェーン技術は色々な企業からも注目・利用されており、それが今後も広がりを見せていくのかどうか要注目です。
より多くの企業、より大きな企業に採用されれば、需要が拡大して価格もさらに伸びていくことでしょう。
関連銘柄の注目度増
CosmosではATOMだけでなく、ブロックチェーン基盤とした関連銘柄が出ています。
2023年2月には、米大手コインベースで関連銘柄であるAxelar(AXL)が上場され話題になりました。
Axelar(AXL)
コスモス(ATOM)を基盤に開発された、クロスチェーン・コミュニケーションに特化したブロックチェーン。
コスモス基盤に開発された関連通貨の注目度が上昇すれば、必然的にCosmos/ATOMの価格動向に大きな影響を与えると考えていいでしょう。
他の類似プロジェクトと差別化、もしくは上回ることができるか
ブロックチェーンをつなぐプロジェクトは、Cosmos以外にもいくつか存在しています。
その中でも特にPolkadot(ポルカドット)は、2020年8月上場とATOMよりもはるかに後発にもかかわらず、現在時価総額ランキング33位につけており、上場からあっという間に追い抜かれています。
またPolkadotは、上場から1年以内に時価総額ランキング3位以内に食い込んでくるのではないかとも言われるほど、注目を集めています。
もちろん他にも今後、類似のプロジェクトが立ち上がる可能性もあります。
その中で差別化を図るもしくは上回ることで、地位を確立できるかどうかが非常に重要です。
Cosmos/ATOMは買うべき?買い時は?
Cosmos/ATOMは、ブロックチェーン同士をつなぐことができることから注目度が高く、時価総額ランキングも28位につけている人気のあるアルトコインのひとつです。
今まで国内取引所での取り扱いがなかったCosmos/ATOMですが、2021年7月14日にGMOコインで取り扱いが開始されました。
これまでのCosmos/ATOMは魅力があるにも関わらずホワイトリストに入っていないことや国内で取り扱っている取引所がないなどといった理由で購入をなかなかおすすめできませんでした。
しかし、GMOコインで取り扱いが開始されたことで国内の取引所でも安心して取引することが可能になりました。
「販売所」、「つみたて暗号資産」、「貸暗号資産」にて取引が開始されていますので、この機会に是非GMOコインの公式サイトをチェックしてみてください。
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Cosmos/ATOMを取引するならGMOコイン
名称 | GMOコイン |
取扱銘柄数 | 26銘柄 |
最低入金額 | 1,000円 |
最低取引量(BTC) | 0.00005 BTC |
最低取引量(ATOM) | 0.1ATOM |
提供サービス | 取引所 販売所 レバレッジ取引所 暗号資産FX 貸仮想通貨 つみたて暗号資産 ステーキング |
詳細 | 公式サイト |
最低取引量はいずれも販売所
国内で唯一Cosmos/ATOMが入手できるのは、GMOコインだけです。
GMOコインは以下のようなメリットがあります。
- 国内で唯一Cosmos/ATOMを取り扱っている
- 各種手数料が無料
- 少額から取引可能
- Cosmos/ATOMを取り扱っている
国内取引所でCosmos/ATOMが買えるのはGMOコインだけです。
2021年7月14日から取り扱いを「販売所」、「つみたて暗号資産」、「貸暗号資産」で始めています。
GMOコインのCosmos/ATOMに関して以下にまとめてみました。
最小注文数量 | 0.1 ATOM / 回 |
最小注文単位 | 0.000001 ATOM / 回 |
最大注文数量 | 200 ATOM / 回 |
最大取引数量 | 2,000 ATOM / 日 |
- 各種手数料が無料
仮想通貨取引所では入金・出金をする際に手数料が発生する場合があります。
しかし、GMOコインでは入出金でかかる手数料が全て無料です。
実際に大手暗号資産取引所の各種手数料を以下にまとめてみました。
項目 | GMOコイン | コインチェック | DMM Bitcoin |
---|---|---|---|
即時入金手数料 | 無料 | 770円(3万円未満) 1018円(3万円以上) | 無料 |
出金手数料 | 無料 | 407円 | 無料 |
暗号資産送金手数料※ | 無料 | 0.01BTC(BTCの場合) | 無料 |
取引手数料(取引所) | Maker:-0.01% Taker:0.05% | Maker:0% Taker:0% | 取引所非対応 |
取引手数料(販売所) | 無料 | 無料 | 無料 |
詳細 | 公式ページ | 公式ページ | 公式ページ |
手数料面でDMM Bitcoinと同様にほぼ無料となっていますが、DMM Bitcoinでは取引所の取扱いがありません。
さらに、Maker側の手数料がマイナスとなっており報酬として受け取れるのが特徴です。
Makerとは:取引所の板に出ている指値注文で売買が成立した際にその指値注文を出していたユーザーのこと。
- 少額から取引可能
GMOコインでは他の取引所と比べて少額から取引をすることが可能になっています。
こちらも他の大手暗号資産取引所と比較してみました。
項目 | GMOコイン | コインチェック | DMM Bitcoin |
---|---|---|---|
ビットコイン | 0.00005 BTC | 円建てで500円相当額 | 0.0001 BTC |
イーサリアム | 0.001 ETH | 円建てで500円相当額 | 0.01 ETH |
ビットコインキャッシュ | 0.002 BCH | 円建てで500円相当額 | 0.01BCH |
リップル | 2 XRP | 円建てで500円相当額 | 10 XRP |
ネム | 1 XEM | 円建てで500円相当額 | 現物取扱なし |
ATOM | 0.1ATOM | 取扱なし | 取扱なし |
詳細 | 公式ページ | 公式ページ | 公式ページ |
ATOMに関しては0.1ATOMから取引ができるため、1ATOM1500円程度のレートの時、わずか150円程度で購入することができます。
仮想通貨はボラティリティが非常に高く、価格が短期間で数倍になることも過去に度々ありました。
いきなり数万円購入するのは怖いという方でも、数百円程度で入手できるGMOコインなら気軽に始められるのではないでしょうか。
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Cosmos(アトム)のまとめ
今回はCosmos/ATOMについて解説しました。
- Cosmosには「ブロックチェーン同士をつなぐことができる」という特徴がある
- ATOMは需要があり時価総額も高い
- 日本の法の所管外である海外取引所の利用はおすすめできない
- Cosmos/ATOMを取引できるのは国内で唯一GMOコインだけ
Cosmos/ATOMは「ブロックチェーン同士をつなぐことができる」という特徴がとても魅力的で、注目を集めるのも納得できるアルトコインのひとつです。
2021年7月14日からGMOコインで取り扱いが始まりました。
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