【日本初】Symbol(XYM)の取引がZaif Exchangeで開始!
『Symbol(XYM)』とは、日本で人気の仮想通貨『ネム(XEM)』を進化させたものです。
厳密に言うと、『Symbol』や『ネム』はプラットフォームの名称で、そこで利用される暗号資産がそれぞれ『XYM』、『XEM』となります。
Symbol(XYM)とネム(XEM)はそれぞれ異なる目的で開発されているため、Symbol(XYM)へのアップデート後もネム(XEM)の開発は継続して行われることになります。
Symbol(XYM)に関しては、2021年3月のスナップショット時点でのネム(XEM)保有者に、Symbol(XYM)が配布されることが決定されました。
国内の取引所によって配布時期が異なるSymbol(XYM)ですが、既に2021年5月10日からZaif Exchangeが日本初のSymbol(XYM)の配布を始めています。
さらに、2021年5月17日よりSymbol(XYM)のOrderbook tradingでの取引も日本で初めて開始されました。
2021年5月19日時点でSymbol(XYM)の取引量はZaif Exchangeがダントツで世界一となっています。
(coinmarketcap調べ)
この記事では、そんな注目度の高いSymbol(XYM)について、特徴や入手方法、取扱い取引所について解説していきます。
日本初のSymbol(XYM)取引がZaif Exchangeで開始
現時点(2022年9月14日)では、ほとんどの仮想通貨取引所でSymbol(XYM)の取扱いは始まっていません。
日本国内で上場しているZaif Exchangeは2021年5月17日よりOrderbook tradingでの取扱いが開始され、5月19日より販売所取引での取扱いが開始されました。
詳細なスケージュールは後述しますが、2021年5月10日からSymbol(XYM)の配布、同月17日から取引が始まり、5月末よりSymbol(XYM)の入出金申請の開始が予定されています。
そもそもSymbol(XYM)とは?
日本での取引が順次開始される予定のSymbol(XYM)ですが、そもそもSymbol(XYM)はどういった特徴があるのかを解説していきます。
Symbol(XYM)とネム(XEM)の関係
『ネム』は、「金銭的な自由、分散化、平等、および連帯感の原則に基づき、新しい経済圏の創出」を掲げ、「New Economy Movement」の頭文字から名付けられました。
ネムは「カタパルト」という名称のバージョンアップを予定していましたが、商標登録等の関係から「カタパルト」という名称が使用できないことが判明したため「Symbol」に名称を変更し、2021年3月にSymbol(XYM)へのバージョンアップが行われました。
と言っても、ネム(XEM)が完全に無くなって全てSymbol(XYM)に変わったというわけではありません。
現在もネムのプラットフォームは存在し、暗号資産XEMの取引も行われています。
ネムの進化型のプラットフォームとして、ネムとは別に新たにSymbolがリリースされたということになります。
Symbol(XYM)とネム(XEM)の共通点
Symbol(XYM)とネム(XEM)はいくつかの共通点があります。
ネームスペースとモザイク
簡単・安価に、ブロックチェーン上で独自のトークンを作ることができます。
サークルやグループ内での利用など、個人でも手軽に利用できる便利な機能です。
ハーベスト
ビットコインの場合はマイニングによって報酬を得ることができますが、Symbol(XYM)やネム(XEM)の場合はハーベストによって報酬が得られます。
一定量以上のSymbol(XYM)やネム(XEM)を保有・取引することでネットワークへの貢献度が評価され、その評価によって報酬が得られる仕組みです。
多くの電力を消費し、高い熱を放出するビットコインのマイニングに比べ、環境に優しいシステムだと評価されています。
アポスティーユ
ブロックチェーンの公証システムで、ブロックチェーンの改ざんを防ぎ、安全な取引を可能にします。
現在のシステムでは、データの管理に多くの費用や手間がかかりますが、アポスティーユによって、データにタイムスタンプを刻んだものをブロックチェーン上に保存し、改ざんやハッキングなどから情報を守ります。
Symbol(XYM)とネム(XEM)の相違点
次に、Symbol(XYM)とネム(XEM)の異なる点について確認していきましょう。
コンセンサスアルゴリズム
コンセンサスアルゴリズムは、ネム(XEM)のPoI(Proof of Importance)から、Symbol(XYM)のPoS+(Proof of Stake Plus)へと変わりました。
PoS+は、PoSを基に、PoIを改良したものになります。
PoIの欠点として、
- 複雑な計算が必要となりスケーラビリティに問題がある
- 大きな取引が必要
- PoIに必要となる『ノードを立てる』行為にインセンティブがない
といったものがありました。
それらの問題点を解決し、中小規模のアカウントでもメリットが得られるように改良されたのがPoS+です。
プログラミング言語
ネム(XEM)で用いられたプログラミング言語はJavaでしたが、Symbol(XYM)ではC++が採用されました。
JavaとC++は、どちらもシステム開発などで広く利用されているプログラミング言語で、よく似た特性を持っています。
どちらかが優れているとは言い切れませんが、明らかにC++の方が優れているのは処理速度です。
C言語系のプログラミング言語は処理速度に特化しており、C++も処理速度が速いことが大きな特徴の一つとなっています。
Symbol(XYM)が世界に浸透する上で、処理速度は大きな課題の一つです。
その課題のソリューションとして、C++を採用しました。
Symbol(XYM)の方がネム(XEM)よりも処理速度が速くなるということは、Symbolの公式サイトからもうかがえます。
アグリゲートトランザクション
複数の取引処理をひとまとめに処理できる、Symbol(XYM)の新しい機能です。
例えば、
- チケット代の支払い
- チケットの受け渡し
といった取引処理をひとまとめにすることで、どちらか一方しか実行されないというトラブルを防ぐことが可能になります。
エンタープライズ利用への期待
Symbol(XYM)は、エンタープライズ(※)への利用が期待されています。
※ エンタープライズ:法人(団体)、または法人向け製品(ソフトウェアやサービス)のこと
マルチレベルマルチシグ
ネム(XEM)にも搭載されていたマルチシグは、さらに進化してマルチレベルマルチシグになりました。
複数の承認者が必要となるマルチシグは、強固なセキュリティシステムとして多くの仮想通貨で採用されています。
Symbol(XYM)では、そのマルチシグを階層化し、マルチレベルマルチシグへと進化させました。
あるマルチシグ鍵が、別のマルチシグ鍵の構成者になります。
それによって、セキュリティ性能が向上するのはもちろん、複数の部署にまたがる承認決済などを、スムーズに進められるようになります。
モザイク制限・アカウント制限
Symbol(XYM)やネム(XEM)で作ったトークンを「モザイク」と呼びますが、そのモザイクの機能も強化されました。
Symbol(XYM)で新たに作るモザイクについては、そのモザイクを受け取れるアカウントを制限することが可能です。
アカウント側でも、受け取れるモザイクを限定することができます。
そういった機能によって、流通を管理しやすい特殊なトークンの発行が可能になります。
新規通貨発行の際は、この機能を利用することでSTO(Security Token Offering)市場への参入が容易になります。
Symbol(XYM)取引に関するZaif Exchangeの今後のスケジュール
Zaif Exchangeが正式にリリースしているスケジュールは、次の通りです。
- 2021年5月10日:Symbol(XYM)の付与開始
- 2021年5月17日:Symbol(XYM)の取扱開始
- 2021年5月19日:Symbol(XYM)の販売所取引(簡単売買)での取扱開始
- 2021年5月末頃:Symbol(XYM)の入出金申請を開始(予定)
ネム(XEM)の保有者は、事前申し込み(オプトイン)をしておくことで、ネム(XEM)と1:1の割合でSymbol(XYM)を手に入れることができます。
5月10日からSymbol(XYM)の配布が開始され、同月17日からZaif Exchangeで取引が始まりました。
ネム(XEM)を上場している国内の取引所は数多くあるので、いずれもオプトイン期間を経てSymbol(XYM)の取扱いが開始されるものと思われますが、詳細のスケージュールは発表されていません。
ちなみに、仮想通貨取引所に新しい通貨が上場されるには、金融庁の承認が必要です。
現在公表されている「暗号資産交換業者登録一覧」によるとZaif Exchangeの取扱暗号資産にXYMが追加されています。
Symbol(XYM)取引におすすめの仮想通貨取引所
Zaif Exchange
Zaif Exchangeは、世界でも有数のネム(XEM)の取引量高を誇っている上に、Symbol(XYM)の取引量も世界一を誇っています。
Symbol(XYM)は海外取引所または国内のZaif Exchangeでのみ取扱いが開始されています。
(2021年5月19日時点)
海外取引所は金融庁が警告を行っているなど、非常にリスクが高くなるためおすすめできません。
Symbol(XYM)の取引をするなら国内のZaif Exchangeを利用しましょう。
BitTrade
BitTradeの最大の特徴と言えるのは世界最高水準のセキュリティを誇っていることでしょう。
フBitTradeのセキュリティーはオフライン環境にあるコールドウォレットと、オンライン環境にあるホットウォレットに分離して管理しているため安全性が非常に高くなっています。
また、2円から暗号資産取引を始めることができるので「少額から始めたい」、「初心者なので不安」といった人でも気軽に始めやすいのがメリットです。
BitTradeではHT(フォビトークン)を利用することで手数料割引を受けることもできます。
Symbol(XYM)の取引に関するよくある質問
次に、Symbol(XYM)の取引に関するよくある質問を見ていきましょう。
どうやってSymbol(XYM)を手に入れるの?
Symbolを手に入れるには、基本的に上場されている仮想通貨取引所で購入することになります。
ただし、ネム(XEM)を保有している場合は、「オプトイン」を行うことで保有しているネム(XEM)と同量のSymbol(XYM)を配布してもらうことができます。
オプトインの方法や手続きは仮想通貨取引所によって異なるので、ネム(XEM)を保有している仮想通貨取引所で確認してください。
ちなみにZaif Exchangeの場合は、特に手続きする必要はありません。
Zaif Exchangeでは2021年3月12日13時25分頃にスナップショットが取得されており、その時のネムの保有量に応じて自動的に配布されます。
Symbol(XYM)とネム(XEM)どっちを持っておくのがいいの?
古いものも残る形でのバージョンアップが行われた場合、古い方は徐々に取り引きされなくなり、価格も下落して上場廃止へと向かうのが一般的です。
しかしSymbol(XYM)とネム(XEM)の場合は、一概にそうなるとは言い切れません。
ネムをプラットフォームとするブロックチェーンは引き続き利用されており、あえてSymbol(XYM)に移行せずにネム(XEM)を利用し続ける利用者も一定数存在すると考えられます。
ネム(XEM)の利用者が全て一気にSymbol(XYM)に移行するわけではなく、仮想通貨取引所での取引も、しばらくは無くならないと思われます。
Symbol(XYM)が上場されている仮想通貨取引所はある?
日本の仮想通貨取引所は、2021年5月17日にZaif Exchangeで取引が始まるのが最初となります。
しかし世界に目を向けると、既にSymbol(XYM)が上場されている取引所もいくつか存在します。
Gate.ioやPoloniexなど、日本でもお馴染みの取引所の名前も見えます。
Symbol(XYM)取引のまとめ
今回はSymbol(XYM)について解説してきました。
ネムの保有者へは、既にオプトインによるSymbol(XYM)の配布が始まっています。
また、Zaif Exchangeでは正式にSymbol(XYM)の取扱いが開始されました。
日本で人気の仮想通貨ネムがバージョンアップしたSymbol(XYM)は、やはり日本が利用や取引の中心になると見られています。
さらに、現在進行形で注目度が急上昇しているDeFi市場やNFT市場への参入も視野に入れた動きも見られます。
各取引所に順次上場されるのはほぼ間違いないところですが、よりSymbol(XYM)の存在を身近に感じたいのなら、取引所としてだけではなく運用側としても深くつながっているZaif Exchangeの口座開設をしておきましょう。
※ 2021年11月1日に株式会社Zaifは株式会社カイカエクスチェンジに、取引所ZaifExchangeは取引所Zaifにそれぞれ名称変更しました。