株の「空売り」とは?仕組みやメリット、やり方をわかりやすく解説!
株式投資には「空売り」という手法がありますが、初心者の方でも空売りをしてみたいと思う方がいることと思います。
空売りは株を持っていない方でも株を借りて売ることができ、タイミングがうまくはまれば大きな利益を得ることができます。
しかし、空売りは通常の株式投資とは仕組みなどが異なるため、理解しないまま始めてしまうと大きな損失を被る可能性があります。
空売りを始める前に、空売りの仕組みやメリット・デメリット、取引を行う上でのポイントなどについてしっかりと理解しておきましょう。
- 空売りとは、売りから入り株価が下落したときに買い戻すことで利益を得る手法
- 相場下落時でも投資ができ、短期間で利益が得られる可能性がある
- 際限なく損失を受けることもあるので、初心者には難しい
- 銘柄の見極めや相場の変動を読む力が大事
- 損切ラインを決めて少額から始めることがポイント
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株式の空売りの概要
株式の空売りは、手持ちの株式がないときでも証券会社から借りて売ることによって利益を出すことのできる手法です。
では具体的にどういったものを指すのか、まずは空売りの概要や仕組み、取引内容などを確認しておきましょう。
空売りとは
一般的に、手持ちの株式を売ることを「現物の売り」といいますが、株を持っていない人でも株を「借りて売る」ことができ、これを「空売り」といいます。
通常、株は「買い」から入りますが、空売りはそれとは逆に「売り」から入り、現在株価が高くても、これから下落することが予想されるときに空売りをし、株価が下落したタイミングで買い戻すことで利益を得られるという手法です。
ただし、株価の下落するタイミングで空売りをする投資家が多すぎると、相場の急激な下落により混乱を招く可能性があるため、上場銘柄では「空売り規制」が設けられ、直近の株価以下の値段で空売りすることが原則禁止されています。
空売りの仕組
空売りの基本的な仕組みは上の画像のようになっています。
また、空売りの流れを順を追ってわかりやすく解説すると以下のようになります。
- 株価が下落する
- 株を保有していないので証券会社から借りる
- 借りた株式を売却する(この時点では利益や損失は確定していない)
- 一定期間内に株を買い戻す
- 株を借りた際の利息等を証券会社に支払う
上の画像のAの時点で「売り」を行い、Bの時点でAよりも安い価格で「買い」を行うことでその差額分が利益になります。
つまり、「4」で空売り価格よりも安く買い戻した場合は利益に、高く買い戻した場合は損失になります。
一般信用取引と制度信用取引の違い
空売りのように、自己資金以上の金額で株式投資ができる信用取引には、「制度信用取引」と「一般信用取引」のふたつがあり、主に売買できる銘柄や金利などに違いがあります。
なお、信用取引とは、現金や株式を証券会社に担保として預けてお金を借りて株式を購入したり、直接株券を借りて売ることで利益を得たりする取引のことをいいます。
制度信用取引 | 取引できる銘柄や借り入れた現金や株式を返済する期限などが、 取引所により決められている信用取引のこと。一般信用取引に比べ取引できる銘柄数が多い。 |
一般信用取引 | 返済期限などを投資家と証券会社の間で自由に決められる信用取引のこと。 空売りの対象となる銘柄は少ない。 |
空売りを行うメリット
空売りを行うことにはどのようなメリットがあるのか、主な3つのメリットについてご紹介します。
相場が下落していても投資ができる
株価が下落している状態は「買い」のタイミングではないイメージですが、空売りは株価が下落することによって利益が得られる取引方法なので、相場の下落が続く状況でも投資をすることができます。
現物取引の場合、「買い」からしか取引できないため株価が下落している時期は投資をあきらめざるを得ません。
しかし、空売りなら「投資をしない」という選択も「空売りをする」という選択もある、というメリットがあります。
短期で利益を得られる可能性がある
空売りは、株価の下落によって利益を得る手法ですが、一般的には株価下落時には投資家心理として不安になることが多いです。
そのため、一度下落すると株価の動きが早くなるため、短期間で利益を生み出せる可能性があり、たとえば数分間で取引が完結する「スキャルピング」や、一日で取引が完結する「デイトレード」などで利益を出すこともできます。
ただし、短い期間で利益が得られるということは、同程度の損失が出るリスクもあるため十分に注意が必要であると言えるでしょう。
リスクヘッジとして活用することができる
手持ちの株式の価格が下がりそうなとき、事情があって売りに出せないこともあります。
たとえば、株主優待を楽しみにしている株式などは値下がりしても保有し続けていたいものです。
そのような場合に空売りを利用すると、空売りする株式の含み益により現物株の含み損を軽減することができるので、リスクヘッジとして活用することができます。
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空売りを行うデメリットやリスク
空売りをするメリットについて確認してきましたが、一方で気を付けたいデメリットやリスクもあります。
後ほど困ったことにならないよう、しっかりチェックしておきましょう。
価格上昇による損失
空売りは株価が下落しているときに利益が得られるものなので、逆に価格が上昇している局面では上昇分した分損失となってしまいます。
たとえば1株=1,000円で売り注文をしたところ1,500円に上昇した場合、1株あたり500円の損失が出てしまうということです。
損切りのタイミングも難しいため大きな損失につながる可能性もあります。
損失の可能性は無限大
株価が上昇すると、投資家の注目が集まることもあり短期間で急騰する可能性があります。
株価は最も下落しても0円ですが、一方、上昇した場合は理論上青天井となるため被る損失は無限大というリスクがあります。
ですので、しっかりと損切りのタイミングなどをあらかじめ自分で設定しておくことが非常に大切になってくると言えるでしょう。
金利費用などが発生する
空売りをする際には、「取引手数料」「信用金利」「貸株料」「品貸料」といった費用がかかります。
それぞれの費用を簡単にご紹介しますので下表を参考にしてください。
売買委託手数料 | 証券会社に株式の売買委託するときに支払うもの |
信用金利 | 証券会社から資金を借りることに伴う費用 |
貸株料 | 証券会社から株を借りるための費用 |
品貸料(逆日歩) | 証券会社で株式が不足した場合、機関投資家などから株式を借りる必要があり、その際の手数料のことをいう。空売りする投資家が支払う必要がある。 |
空売りにかかる手数料は、各証券会社によって異なるためしっかりと確認することが大切です。
株式投資初心者には難しい
空売りは株式投資初心者には難しい理由として、主に次のふたつがあります。
- 売りに出すタイミングが難しい
- 損失に際限がない借りた株式を売却する
一般的に、売りのタイミングでベストなのは株価が天井をつけたときですが、天井をキープしている期間は「天井3日」という言葉があるように非常に短期間です。
そのため、売るタイミングを決めかねていると、株価はすぐに急降下し最悪の場合底についていることもあります。
タイミングがうまく図れずにいると、底値での売りを繰り返してしまうケースもあります。
また、先ほども解説しましたが、空売りには理論上損失の際限がないため、損失がどこまでも膨れ上がる可能性があり初心者には難しいといえます。
空売りを行うためのポイント
空売りをすると、利益を受け取れる可能性がある一方で、際限なしの損失を負うリスクもあります。
空売りを上手に行うためには4つの大事なポイントがありますので、リスクを回避するためにもしっかりと理解しておきましょう。
投資先の銘柄を見極める
空売りに適した銘柄を選ぶ際には、株価のトレンドに注目してみましょう。
トレンドとは、株価が上昇しているか下降しているか、あるいは横ばいで推移しているかといったような、株価の大まかな動きのことをいいます。
株価のトレンドは、高値と高値を結んだ「上値抵抗ライン」と、下値と下値を結んだ「下値支持ラインで」で判断しますが、ふたつのトレンドラインが両方とも下降しており、かつ株価が移動平均線(一定期間の終値の平均値を線でつなげたもの)よりも下回っていれば、一般的に空売り銘柄の候補となり得ると言われています。
また、株価が上昇トレンドにある場合でも、移動平均乖離率(現在値と移動平均線がどのくらい離れているかがわかる指標)が市場平均を5%上回っていれば、「上昇し過ぎたために下降する」と一般的に予測できることから、空売り銘柄の候補になるとも言われています。
※これは、空売りで利益を得られることを保証するものではありません、あくまでもご自身の判断で投資は行ってください。
相場の変動に注意
空売りは短期間で利益を出せるという特徴があることはすでにご紹介しましたが、大型株や低位株よりも中小型株は短期間での値動きが激しい傾向にあります。
より利益を出すためには大きな値動きが必要になりますが、株価が急騰することもあるためタイミングを逃してしまう可能性があります。
空売りをする際には、「いつ急騰してもおかしくない」ということを常に頭に入れて、さまざまな対策を講じたうえで取り組むことが大事です。
損切りのラインを決めておく
空売りはリスクの高い取引なので、あらかじめ「損切りライン」を決めておくことが非常に大切です。
損切りラインは自由に決めることができますが、迷ったときには移動平均線を基準に設定するのもひとつの方法です。
ほかにも、「〇〇%下がったら利益確定する、△△%上がったら損切りする」と決めておく方法もあります。
いずれにしても、際限なしの損失を被る可能性があるため、損切ラインを決めたら必ず守るように心がけることがとても重要です。
少額から始めてみる
これから空売りを始めようとする方は、最初のうちは少額から挑戦してみることをおすすめします。
空売りはただでさえリスクの大きい取引方法であるため、慣れていない方が最初から大金を空売りすると大失敗してしまう可能性が高いのです。
しかし、少額であれば仮に失敗してしまっても傷は浅く済みますので、最初は少額からスタートし、慣れてきたら金額を大きくしていくと良いでしょう。
後述しますが、空売りを始めるには信用取引口座を開設することが必要です。
まだ、信用取引口座をお持ちでないという方は、是非SBI証券をチェックしてみてください。
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空売りのやり方
ではここからは、空売りのやり方の手順をご紹介していきます。
主な流れは以下の通りですので、順番に確認していきましょう。
- 信用取引口座を開設する
- 証拠金を入金する
- 銘柄を探し注文する
- 約定後に買い戻し取引を行う
信用取引口座を開設する
空売りをする際には、まず証券会社で信用取引口座を開設することから始めますが、実は誰でも口座が持てるというわけではなく、審査を受けて通った方だけが持つことができます。
信用取引は現物取引に比べてリスクが大きいため、一定の金融資産や投資経験があるかどうかをチェックされるのです。
とはいえ、証券会社の申し込みフォームに年齢や資産、投資経験などについて入力するだけでOKです。
信用取引口座を開設できるかどうかの基準は証券会社ごとに異なりますが、全くの初心者は信用取引口座を開設できないことがほとんどです。
空売りを始めるなら、「HYPER空売り」利用できるようになる、SBI証券がおすすめです。
「HYPER空売り」とは、信用銘柄や、新興市場銘柄など一般的には空売りができないような銘柄をSBI証券で銘柄選定をして、空売りを可能としたサービス名称です。
是非、SBI証券で信用取引口座のをチェックしてみてください。
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証拠金を入金する
信用取引口座が開設できたら、その口座へ証拠金(保証金)を入金します。
証拠金とは、証券会社に対して担保として預ける自己資金(現金や株式など)のことです。
証拠金の最低金額は、取引金額と証券会社が定めている証拠金率で決まりますので、空売りを始める前に証券会社の規約を確認してみましょう。
銘柄を探し注文する
証拠金を信用取引口座に入金したら、いよいよ銘柄を探し始めます。
銘柄を選ぶ際には、「投資先の銘柄を見極める」の項で解説した方法を参考にして選んでみてください。
それでも選びきれないという方は、日経平均株価に用いられている225銘柄を注文してみるのも良いでしょう。
225銘柄は東京証券取引所一部上場の銘柄なので、初心者でも注文しやすいといえます。
約定後に買い戻し取引を行う
注文した銘柄の約定後に株の買戻し取引をしますが、原則、売り建てた日から6か月後の返済期日までに、買い戻しまたは現渡し(保有している株式を証券会社に返済)をする必要があります。
売り建てた株価より買い戻しの方が安ければ、その差額分の利益を得ることができます。
株式投資での空売りで利益を得てみたいと考えている方は、SBI証券が最適です。
是非この機会に、SBI証券をチェックして空売りを始めてみてください。
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株式の空売りのまとめ
今回は、株式の空売りについてまとめてきました。
空売りは、手持ちの株が無くても証券会社から借りることで取引をすることができ、さらに相場が下落している局面でも投資ができるという特徴があります。
ただし、通常の株取引とはやり方が異なる点や、タイミングの見極めが大事である点など、初心者には難しい手法です。
空売りをする際は、投資経験を積んで仕組みをしっかり理解したうえで取り組むようにしましょう。
株式の空売りで、利益を得てみたいと考えている方は是非本記事を参考にしてみてください。
- 空売りは、売りから入り株価下落時に買い戻すので相場下落時でも投資ができる
- 短期間で利益が得られる可能性があるがタイミングが大事
- 株価急騰時は際限なく損失を受けることがある
- 初心者はまず銘柄の見極め方や相場の変動を読む力を養い少額から始める
- 損切ラインを決めたら必ず守る
どこの証券会社にすれば良いか迷っている人は、国内株式個人取引シェアNo.1のSBI証券にしておけば困ることは無いでしょう。
まずはSBI証券をチェックし、少額から取引を始めてみましょう。
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