BRC-20トークンとは?おすすめ仮想通貨銘柄と買い方を徹底解説
2023年に登場した「BRC-20」が現在、トークン規格として注目を集めています。
2024年1月にはアップグレードが実施され、さらなる機能性・効率性の向上が図られました。
この記事では、BRC-20の特徴やトークンの買い方について解説します。
- BRC-20はビットコインブロックチェーンを利用したトークン規格
- 2023年3月にオンチェーン開発者のDomo氏によって生み出された
- BRC-20で発行されるトークンのほとんどがミームコインである
- ビットコインNFT及びミームコインの流行により、現在注目を集めている
BRC-20トークンは専用ウォレットや海外取引所を通じて購入を進められます。
これから投資を考えている方は、まず元手になるビットコインの購入を検討してみてください。
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BRC-20トークンとは
まずは、BRC-20トークンの概要から理解していきましょう。
BRC-20トークンの概要
トークン規格名 | BRC-20 |
---|---|
ローンチ年月 | 2023年3月 |
トークン数 | 583銘柄 |
時価総額 (BRC-20全体) | 約247兆円 |
24時間の取引高 (BRC-20全体) | 約16兆円 |
BRC-20とは、ビットコインブロックチェーンをベースにしたトークン規格です。
2023年3月、オンチェーンデータ開発者のDomo氏によってBRC-20がローンチされました。
BRC-20トークンはシンプルな設計ながら、ビットコインブロックチェーン上で自由なトークン発行・転送が可能にしています。
しかしDomo氏は「いずれ無価値になる」と開発文章で触れており、それを体現するかのようにBRC-20は高度な機能性・実用性が備わっていません。
2021年11月に行われたビットコインの大型アップデート「Taproot」により、ビットコインブロックチェーン上でのトークン発行が可能になりました。
BRC-20とERC-20の違い
現在主流である「ERC-20」との主な違いは、「スマートコントラクトを実装しているか」という点です。
トークンの転送や残高確認、支払いの承認などといった契約内容を自動的に履行してくれる仕組みのこと。
ERC-20はスマートコントラクトを搭載したトークン規格のため、DeFiをはじめとした分散型アプリ(dApps)などの開発に利用できます。
しかしBRC-20はスマートコントラクト未実装のため、スマートコントラクト対応のアプリ開発やアプリの上でのトークン利用はできません。
またトークンの転送や残高確認を手動かつ自身の手で行う必要があるほか、管理するウォレットに脆弱性があるとハッキングリスクが高まる点も懸念されています。
複雑な機能を実装できない分、BRC-20はERC-20よりも実用性が劣るのが現状です。
BRC-20トークンの注目が高まっている理由
現在、BRC-20トークンに注目が集まっている理由は、大きく以下の2つが考えられます。
- ビットコイン版NFTの流行
- ミームコインの人気
ビットコイン版NFTの流行
1つ目の理由は、ビットコイン版NFTの流行です。
BRC-20の基盤となる技術により、ビットコインブロックチェーン上でもNFTの作成が可能になりました。
ビットコイン版NFTの登場が一気に話題を呼び、大手オークションハウス「サザビーズ」では、2023年にビットコインNFT初となるオークションが開催されています。
また人気NFTコレクション「BAYC」を手掛けるYuga Labsも、独自のビットコインNFTコレクションをリリース。
わずか24時間で22億円相当のビットコインが集まり、ビットコインNFTの認知拡大を後押ししました。
業界の大手が着目したこともあり、ビットコインNFTは2023年12月、イーサリアムベースのNFTを超える8億5300万ドルの取引高を達成しています。
ミームコインの人気
2つ目の理由は、ミームコインの爆発的な人気上昇です。
ミームコインの中でも記憶に新しいのが、PEPEコインの価格高騰ではないでしょうか。
PEPEコインは取引がスタートしてすぐ、4,500倍もの急激な価格上昇を見せています。
「数万円を投資したユーザーが約5億円の利益を手にした」というニュースも話題になり、一攫千金を狙った投資家からの強い買い圧力を招きました。
また、現在にかけても投機的な買いが集中し高値更新を続けています。
PEPEコインの登場からミームコインに注目が集まり、BRC-20上のミームコインも取引が活発化。
ほとんどがミームコインで構成されるBRC-20トークンは、247兆円を超える規模まで市場を拡大させています。
BRC-20トークンの特徴
BRC-20トークンには、次のような特徴があります。
- 独自のデジタル資産を作成できる
- ビットコインのセキュリティを引き継げる
- 専用のウォレット上で売買できる
独自のデジタル資産を作成できる
BRC-20トークンが持つ「Ordinals」という技術により、誰でも独自のデジタル資産を作成できます。
OrdinalsはBitcoin Coreに携わった「Casey Rodarmor氏」が設計したプロトコルで、ビットコインの最小単位「サトシ」に番号をつけ、画像・テキストを組み込むことを可能にした技術です。
Ordinalsによって作り出されたデータ(インスクリプション)が、BRC-20のトークンやNFTとなります。
ビットコインでは新たにトークンを生成する際、マイニング作業が必要でした。
しかし、BRC-20はOrdinalsの技術を活用することで、マイニングなしでトークンを発行できます。
BRC-20対応のウォレットであれば、シンボルや発行枚数を設定するだけで簡単にトークン発行を進められます。
トークン発行にかかるブロックスペースが他を圧迫し、ブロックチェーンの混雑・手数料高騰が懸念されるため、ビットコインコミュニティでも実装の賛否が分かれています。
「トークン発行・取引などはレイヤー2等で行うべき」という声もあり、2024年1月にはOrdinals機能を制限するための提案が行われました。
ビットコインのセキュリティを引き継げる
BRC-20トークンはビットコインのセキュリティを引き継げる点も特徴です。
ビットコインはPoW(プルーフオブワーク)のコンセンサスアルゴリズム採用により、強固なセキュリティを実現しています。
ブロックチェーンにブロックを追加する際、トランザクション内容の正当性を判断するためのアルゴリズム。
PoWでブロックを生成するためには高度な計算処理が必要なため、ブロックチェーン自体の攻撃を困難にしています。
BRC-20トークンはビットコインブロックチェーン上で展開することで、ビットコインマイナーによってそのセキュリティが担保されます。
BRC-20の開発者は2023年11月に、「Fraction」という機能を提案。
BRC-20トークンの送金条件を制限し、不正な送金に対して対策を行う仕組みの実装を検討しています。
専用のウォレット上で売買できる
BRC-20トークンは、専用ウォレット上でトークン売買ができるのも特徴です。
専用ウォレットからマーケットに直接アクセスすることで、ユーザー同士で気軽にBRC-20トークンを取引できます。
従来の仮想通貨のように、既存の中央集権取引所や分散型取引所を経由する必要がないのがポイントです。
BRC-20トークンは現在、以下のような専用ウォレットによってサポートされています。
- Ordinals Wallet
- Unisat Wallet
- Xverse Wallet
- Phantom Wallet
- OKX Wallet
上記の専用ウォレットにビットコインを送金すれば、必要なBRC-20トークンを各ウォレット上から購入できます。
人気が高いBRC-20トークン・銘柄5選
BRC-20トークンは現在、500種類を超える数のトークンがミントされています。
ここでは、中でも人気の高いBRC-20トークンを5銘柄に厳選して紹介します。
- ORDI(ORDI)
- PEPE(PEPEBRC)
- SATS(1000SATS)
- Multibit(MUBI)
- BRC20.com(.COM)
ORDI(ORDI)
トークン名 | ORDI |
---|---|
シンボル | ORDI |
総発行枚数 | 2100万枚 |
現在価格 | ¥6,758.77 |
時価総額 | ¥141,930,223,140 |
時価総額ランキング | 92位 |
ORDI(ORDI)は、Ordinalsプロトコルを利用して発行されたトークンです。
発行母体のOrdinalsはサトシの体系的な番号付けシステムとして機能する、「BRC-20のコア」となる要素となっています。
ORDI(ORDI)はプロトコルで書き込まれた情報に価値や意味を付与する役割を持ちます。
2023年11月から右肩上がりで価格を伸ばしており、一時期は12,000円に迫る高騰を見せました。
PEPE(PEPEBRC)
トークン名 | PEPE |
---|---|
ティッカーシンボル | PEPEBRC |
総発行枚数 | 4206.9万枚 |
現在価格 | ¥0.001184 |
時価総額 | ¥498,098,916,615 |
時価総額ランキング | 36位 |
PEPE(PEPEBRC)は、「カエルのぺぺ」をモチーフにしたBRC-20規格のミームコインです。
ミームコインを独占的に支配する犬系コインへの不満から、自らが「ミームの王」となるため生まれたという誕生背景があります。
ERC-20版のPEPEは、海外取引所OKXに上場をきっかけにトークン価格が一気に高騰。
ローンチから数日で4,500倍にまで価格高騰したことで、ミームコインとしての地位を確立しました。
SATS(1000SATS)
トークン名 | SATS |
---|---|
ティッカーシンボル | 1000SATS |
総発行枚数 | 2.1兆枚 |
現在価格 | ¥0.04672 |
時価総額 | ¥98,263,686,550 |
時価総額ランキング | 114位 |
SATS(1000SATS)は、ビットコインの生みの親、「サトシナカモト」をリスペクトして作られたトークンです。
マイクロトランザクションの促進がベースにあり、ビットコインの小さい単位をブロックチェーン上で表現することを目指しています。
匿名のチームによって制作されていますが、ORDIとともにBRC-20人気に貢献しているトークンです。
2023年12月に海外最大手のBinanceに上場し、わずか24時間で80%以上の価格高騰を見せました。
Multibit(MUBI)
トークン名 | Multibit |
---|---|
ティッカーシンボル | MUBI |
総発行枚数 | 10億枚 |
現在価格 | ¥20.89 |
時価総額 | ¥19,923,001,577 |
時価総額ランキング | 384位 |
Multibit(MUBI)は、ビットコイン・イーサリアムの相互運用性をビジョンに掲げるトークンです。
ビットコイン・イーサリアム双方のチェーン上で、BRC-20トークン・ERC-20トークンをシームレスに利用できる環境構築を目指しています。
2023年12月に入って大きく価格が上昇しており、10円程度の価格から一気に50円台を突破。
以降は緩やかに価格が下落しており、現在は約23円と1/2以下で価格推移を続けています。
BRC20.com(.COM)
トークン名 | BRC20.com |
---|---|
ティッカーシンボル | .COM |
総発行枚数 | 2100万枚 |
現在価格 | ¥90.00 |
時価総額 | ¥1,961,312,235 |
時価総額ランキング | 2570位 |
BRC20.com(.COM)は、BRC-20トークンのエコシステム形成を目指す「BRC20.com」が発行するトークンです。
BRC-20.comはビットコインネットワーク上でのDeFi実現やインフラ整備を行うプロジェクト。
BRC20.com(.COM)はプラットフォーム上での手数料の支払いのほか、ステーキングによる手数料収入を得る際に利用できます。
トークンリリース当初は価格が急上昇し、一時的に1,000円台まで価格高騰を見せています。
しかしその他のBRC-20トークンと同様、以降は価格を緩やかに下落させ、現在はピーク時の1/3以下の価格で推移しています。
BRC-20トークンの買い方
BRC-20トークンを購入する際は、BRC-20トークンに対応した専用ウォレットが必要です。
海外取引所経由でもトークン購入を進められますが、より幅広い銘柄に投資したいなら専用ウォレット経由の購入がおすすめです。
ここでは、専用ウォレットを利用してBRC-20トークンを購入する手順について解説します。
- 仮想通貨取引所の口座開設
- Ordinals Walletの作成
- Ordinals WalletにBTCを入金
- Ordinals Walletでトークンを購入
STEP1:仮想通貨取引所の口座開設
まずはBRC-20トークン購入の元手になる、BTC(ビットコイン)の入手が必要です。
BTCを購入する際は、国内の仮想通貨取引所を利用しましょう。
利用する仮想通貨取引所に迷っている方は、ぜひ国内大手の「SBI VCトレード」を検討してみてください。
SBI VCトレードは各種手数料無料、対応通貨数が20銘柄と投資の幅が広い点が特徴です。
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STEP2:Ordinals Walletの作成
続いて、BRC-20トークンに対応した「Ordinals Wallet」のアカウント作成を進めます。
まずはOrdinalsの公式サイトにアクセスし、「Connect Wallet」をクリックしてください。
ウォレット一覧の中から、「Ordinals Wallet」を選択します。
Ordinals Walletのアカウント作成画面に移行します。
画面下の「Create new wallet」をクリックして、次の手順に進みましょう。
続いて、Ordinals Walletのパスワード設定に進みます。
任意の文字列でパスワードを設定後、「Generate seed phrase」をクリックしてください。
パスワード設定後、ウォレットのシードフレーズが表示されます。
シードフレーズをメモ等に記録した後、「Next」をクリックすればアカウント作成完了です。
シードフレーズはOrdinals Walletの復旧に必要なマスターキーです。
シードフレーズを記録したメモは、第三者の目が届かない場所で厳重に保管してください。
STEP3:Ordinals WalletにBTCを入金
アカウント作成後、Ordinals Walletのウォレット画面が表示されます。
「Receive」をクリックし、Ordinals WalletにBTCの入金を進めましょう。
BTCの入金に必要な入金情報が表示されます。
「Copy to clipboard」をクリックすれば、Ordinals Walletの入金アドレスをコピーできます。
あとはコピーした入金アドレスを使い、国内取引所からBTCを送金するのみです。
入金アドレスを手入力すると入力ミスする可能性があるため、必ずコピペを活用してください。
STEP4:Ordinals Walletでトークンを購入
Ordinals WalletにBTCを入金後、マーケットからBRC-20トークンの購入を進めます。
まずはウォレットのメニューから「Market」をクリック、カテゴリーの「BRC-20」を選択しましょう。
マーケットにリストされたBRC-20トークンが表示されるので、一覧から購入したいトークンをクリックしてください。
トークンの枚数や合計価格などで、選択したBRC-20トークンが一覧表示されます。
あとは任意のものを選択して、画面下の「Buy Now」をクリックすればトークン購入を進められます。
BRC-20トークンに関するよくある質問
最後に、BRC-20トークンでよくある質問について回答します。
BRC-20トークンはメタマスクで管理できますか?
メタマスクはイーサリアム系のウォレットのため、BRC-20トークンを管理できません。
Ordinals WalletやUnisat Walletなど、BRC-20トークンに対応したウォレットを使用してください。
BRC-20トークンは国内取引所でも購入できますか?
2024年1月執筆現在、BRC-20トークンは国内取引所では取り扱われていません。
購入を進めたい場合は、BRC-20専用ウォレットや海外取引所を利用してください。
BRC-20トークンは分散型取引所(DEX)でも購入できますか?
BRC-20トークンは現状、分散型取引所(DEX)での購入に対応していません。
仮にBRC-20トークンが今後スマートコントラクトを実装するようなことがあれば、分散型取引所(DEX)での対応にも期待ができます。
BRC-20トークンはどんなシーンで活用されていますか?
BRC-20トークンは主に、ビットコインNFTやミームコインの発行などに利用されています。
今後のアップデートによっては、DeFiといったサービスで資産運用にも使えるようになるかもしれません。
BRC-20トークンは将来性がありますか?
2023年と直近で発行されたトークン規格のため、将来性は未知数といえます。
現状BRC-20トークンは実用性がないものがほとんどですが、今後機能性が追加されることで活用の幅が広がる可能性があります。
しかし、トークン発行はビットコインブロックチェーンに依存するため、ビットコインのスケーラビリティ問題をどう解消していくかが課題になってくるでしょう。
BRC-20トークンまとめ
あらためて、BRC-20トークンについてまとめます。
- BRC-20はビットコインブロックチェーン上のトークン規格
- ビットコインと異なり、マイニングなしでトークンを発行できる
- ビットコインブロックチェーンの強固なセキュリティを引き継いできる
- 専用ウォレットを介して、直接BRC-20トークンを売買・やり取りできる
- ERC-20とは異なり、スマートコントラクト未実装なので実用性がまだ低い
- BRC-20トークンを購入するためには、ビットコインの準備が必要
BRC-20トークンは2023年に世に広まり、仮想通貨やNFTといったジャンルでの話題を獲得してきました。
現状はERC-20よりも機能性が劣るのは確かですが、徐々に実用性を備えたBRC-20トークンも誕生しつつあります。
BRC-20トークンのこれからに期待したい方は、ぜひBTCの購入を検討するのがおすすめです。
SBI VCトレードではビットコインを含め、20銘柄もの通貨を取引できます。
ぜひSBI VCトレード公式サイトから詳細情報をチェックしてみてください。
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