日経225先物取引とは?日経平均との関係やミニとラージの違い・SQ日などをわかりやすく解説!

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日経225先物取引(日経平均先物)は、日経平均株価を対象とする株価指数先物取引のことです。

値動きがわかりやすく、レバレッジをかけて効率よく取引ができるため、個人投資家にも人気があります。

今回の記事では、日経225先物取引の特徴や仕組み、メリット・デメリットなどについて解説していきます。

この記事でわかること
  • 日経225先物取引(日経平均先物)は、日経平均を対象とする先物取引
  • 日経平均株価に連動して動くため値動きがわかりやすい
  • 相場の上昇局面・下落局面の両方で利益を狙える
  • ハイリスク・ハイリターンな取引である点には注意が必要
  • IG証券では日経225先物取引を対象としたCFD取引が可能

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日経225先物取引よりもさらに少額からの取引が可能なので、始めて先物取引に挑戦するという方にも利用しやすいでしょう。

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目次

日経225先物取引(日経平均先物)とは

日経225先物取引(日経平均先物)とは、日経平均株価を対象とする先物取引のことです。

1988年9月から取引が始まり、現在は大阪取引所(大証)、シンガポール(SGX)、シカゴ(CME)の取引所で取引されています。

先物取引は、「決められた期日に、前もって決められた価格で、特定の商品を売買することを約束する」取引です。

日経225先物取引では、日経平均にまとめて投資をするのとほぼ同じ効果が得られますが、実際に日経平均に採用されている企業の株式をやりとりするわけではありません。

先物取引では、現物の受け渡しは発生せず、取引を始めたタイミングと終えたタイミングの価格の差分を決済することで取引を完結させます。

現物取引と比べて、決済方法や取引できる期間、取引単位などが異なります。

日経225先物取引の特徴・仕組み

日経225先物取引(日経平均先物)の特徴・仕組みについて解説していきます。

日経225先物取引の特徴・仕組み
  • 指数先物取引の一種
  • 日経平均株価に連動して動く
  • 買い・売りのどちらからでも取引を始められる
  • 取引できる期間が決まっている
  • レバレッジをかけて取引できる

指数先物取引の一種

日経225先物取引は、日経平均株価(日経225)を対象とした株価指数先物取引です。

先物取引とは

あらかじめ定められた期日に、あらかじめ決められた価格で特定の商品を売買する投資方法

先物取引では、差金決済という取引方法によって資金の決済が行われます。

差金決済とは、反対売買によって確定した利益または損失の差額のみを受け渡す決済方法です。

株価指数先物取引では、現物株が存在しないため、最初の取引価格と反対売買したときの取引価格の価格差で決済を行います。

例えば、価格が1,000円の時に買いから取引を始めたとします。

決済期日に価格が1,500円に上昇していた場合、利益分の500円の受け渡しが行われます。

通常の現物取引であれば、株式を購入した時に資金が決済され、同時に株式が自分の元として受け渡されますが、差金決済の場合はあくまでも差額のみをやりとりします。

商品や代金の受け渡しが発生しないのが大きな特徴だと言えるでしょう。

日経平均株価に連動して動く

日経225先物取引は、日経平均株価に連動して価格が動きます。

日経平均株価(日経225)は、日本を代表する企業225社の株価を平均し、銘柄の入れ替えや権利落などを考慮して修正した株価のことです。

TOPIXと同じく、日本の景気動向を図る指標だと言われています。

日経平均株価は毎年10月に定期的に入れ替えが行われ、そのとき流動性が高い銘柄が選出されます。

構成銘柄が上場廃止になった場合には、臨時入れ替えが行えられることもあります。

日経225先物取引は、日経平均株価を1,000倍した数値が取引単位となります。

日経225が28,000円のときは、裁定取引金額(1枚)は2,800万円です。

日経225先物miniというものもあり、これは取引単位が日経平均株価の100倍となります。

一見、非常に大きな資金が必要になると思えますが、日経平均先物は証拠金取引制度を利用できるため、少額からでも取引が可能です。

買い・売りのどちらかでも取引を始められる

日経225先物取引では、買い・売りのどちらからでも取引をスタートできます。

現物取引では、商品と代金の受け渡しが必ず発生するため、買いからしか取引を始められません。

しかし、日経平均という指数を投資対象とする先物取引は、取引時に商品と代金の受け渡しが行われず、決済時に差額のみを取引します。

そのため、買いと売りのどちらからでも取引を始められる仕組みとなっています。

これから日経平均が上昇すると予測される場面では買いから取引を始め、今後下落が予想される場面では売りから取引を始めるといったように、相場の状況に合わせてポジションを変えられるのが特徴です。

取引できる期間が決まっている

先物取引では、取引できる期間が決められています。

この期間が終わるタイミングのことを限月(げんげつ)と呼びます。

現物株投資の場合は、期間の定めがないため投資家の好きなタイミングで反対売買を行えますが、先物取引の場合は限月で取引が精算されます。

日経225先物取引では、3・6・9・12月が限月となっており、満期日にはSQ値(特別清算指数)によって取引が精算されます。

必ずしも満期まで取引を継続する必要はなく、転売もしくは買い戻しを行えば、満期日までに生産することも可能です。

レバレッジをかけて取引できる

先物取引ではレバレッジをかけて取引することが可能です。

一定の証拠金を担保として預ければ、預けた証拠金以上の金額での取引が可能となります。

必要な証拠金は、株式会社日本証券クリアリング機構が採用するSPAN証拠金額を基準として算出されます。

例えば、2022年10月27日時点での日経225先物のSPAN証拠金額は135万円です。

これに対して日経225先物を1枚購入しようとすると取引金額は約2,700万円となります。

135万円で2,700万円の取引ができるので、レバレッジは約20倍と計算できます。

このように、少ない金額でもレバレッジをかけることで大きな金額の取引ができるという特徴があります。

IG証券では、日経225先物をはじめとしたさまざまな株価指数CFDの取引が可能です。

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日経225先物の過去の価格チャート

日経225先物の過去の価格動向を確認していきましょう。

日経225先物の過去の価格チャート
  • 長期(過去10年間)の価格チャート
  • 短期(2022年以降)の価格チャート

長期(過去10年間)の価格チャート

こちらは、2013年から10年間の日経225先物の価格チャートです。

長期(過去10年間)の価格チャート
引用:TradingView

2012年12月からの第2次安倍政権によるアベノミクスで、株式市場は大きく上昇しました。

2013年4月から大規模な金融緩和が始まり、海外投資家などからの買いも集まり、日経平均が上昇しています。

2012年11月頃は8,000円台だった日経平均株価は、2013年の5月には15,600円台をつけました。

株価の上昇に伴い、徐々に「貯蓄から投資へ」の流れが進み、個人投資家による株式投資もこの頃増加しました。

2015年には、日経平均が20,000円台に到達するなど盛り上がりを見せた株式市場でしたが、チャイナショックと呼ばれる中国の景気後退への懸念によって、上昇前の水準にまで急落しています。

2016年は、イギリスのEU離脱(ブレグジット)が決定し、欧州の先行き不安定感から日本株も売られました。

2016年の11月に米国の大統領選挙でドナルド・トランプ氏が当選すると、さらに株式市場は動揺し、一気に前日終値から1,000円超の下落も見せました。

しかしその後は堅調な推移となり、2020年頃までは上がり下がりを繰り返しながらも右肩上がりの価格推移となっています。

2020年の初頭からは、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響で、世界的に株安が進みました。

日経平均も一時は16,000円台まで落ち込みましたが、世界的な大規模金融緩和などの影響で価格が上昇し、9月には元の水準の近くまで戻っています。

さらに11月頃からはワクチン開発の見通しなども高まったことで楽観的なムードが広がり日本株も続伸、2021年2月には30年ぶりの30,000円台という価格をつけています。

しかし、その後は米国のインフレ懸念やロシアのウクライナ侵攻などの投資環境悪化により、日本株は盛り上がりに欠けていましたが、2023年に入り高騰を見せます。

短期(2022年以降)の価格チャート

こちらは、2022年に入ってからの短期価格チャートです。

短期(2022年以降)の価格チャート
引用:TradingView

2022年の年初から、日経平均は大きく下げています。

原油の高騰を受けて急激な物価上昇が懸念され、日本株の売りにつながりました。

また、2022年からはFRBの急速な利上げによる米経済停滞懸念およびロシアのウクライナ侵攻によって、アメリカを中心とする世界各国の株式市場が混乱しました。

2022年3月には西側諸国によるロシアへの経済制裁の内容が明らかになり、先行き不透明感から日経平均は一時25,000円を割る水準にまで下落しました。

その後は円安などを背景にほぼ元の水準に戻りましたが、4月以降はほぼ25,000円台〜28,000円台のレンジ内での動きとなっています。

現在は米国の金融政策などによって日本株も上下する展開でした。

しかし、2023年に入り急騰を見せます。

コロナの緩和でインバウンド需要が増したことや、海外投資家の日本株買いが集中したことが要因です。

日経225先物取引は、相場の上昇局面・下落局面の両方で利益を狙って取引できる取引手法です。

IG証券では、日経225先物取引を原資産としたCFD取引を行えます。

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日経225先物取引のメリット

日経225先物取引のメリットを確認しておきましょう。

日経225先物取引のメリット
  • 下落相場でも利益を狙える
  • 日本を代表する企業への分散投資が可能
  • 資金効率が良い

下落相場でも利益を狙える

日経225先物取引では、買い・売りのどちらからでも取引を始められます。

そのため、上昇相場だけでなく下落相場でも利益を狙って取引が可能です。

日経平均は、今後も順調に上がり続けるというよりは、アメリカの利上げの状況やロシアのウクライナ侵攻の状況、為替の状況などを加味しながら上がり下がりを繰り返す展開となりそうです。

現物取引では、安いところで購入して高いところで売るという手法しか取れませんが、先物取引では高いところで売って安いところで買い戻すことでも利益を得られます。

取引機会を増やして効率よく稼ぎたいという方に適している取引手法だといえるでしょう。

日本を代表する企業への分散投資が可能

日経225先物取引は、日経平均を参照指標として取引します。

日本を代表する有名企業225社にまとめて投資をするのと同じ効果が得られ、自分で銘柄を分析・選定する手間が省けます。

日経平均に採用されている銘柄すべてに自分で投資しようと思うと、お金も手間もかかりますが、日経225先物取引に投資をすれば手軽に分散投資が可能です。

また、日経平均はテレビやインターネットのニュースなどで動向がつかみやすく、投資の初心者でも値動きを理解しやすいというメリットがあります。

個別株投資では、決算内容や配当・優待、合併などに関する情報などその企業にまつわるさまざまなニュースを把握して分析しなければいけませんが、日経225先物取引では日本の株式市場全体の動きを反映して株価が動くため、投資のタイミングなどを判断しやすいといえます。

資金効率が良い

日経225先物取引では、最大約20倍のレバレッジをかけて取引可能です。

自分の資金の20倍の金額での取引が可能となるため、少額の元手資金でも大きな利益を狙って取引できます。

リスクを考慮した上でリターンを大きく狙いたいという人にとっては、魅力的な投資手法となるでしょう。

日経225miniでは、日経225先物取引のさらに10分の1の金額で取引を行うことができ、個人投資家にも人気があります。

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日経225先物取引よりもさらに少額からの取引が可能なので、まずは少ない金額から取引に挑戦してみたいという方にも適しているでしょう。

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日経225先物取引のデメリット

一方、日経225先物取引にはデメリットもあります。

以下の3点はしっかりと確認しておきましょう。

日経225先物取引のデメリット
  • 手持ち資金以上の損失が発生する場合がある
  • 追加で証拠金の差し入れを求められることがある
  • 特定口座での取引ができない

手持ち資金以上の損失が発生する場合がある

日経225先物取引では、レバレッジをかけて取引ができるため、値動きによっては大きな損失になることがあります。

相場の状況によっては、手持ち資金以上の損失額にまで膨らむこともあるため注意しましょう。

例えば、5万円の証拠金でレバレッジ10倍の50万円の取引をしたとします。

価格の変動によって資産が40万円までに値下がりした場合、損失額は10万円となり、当初の元手資金よりも大きな損失となってしまいます。

先物取引では、レバレッジ効果によって効率よくリターンを狙える一方、予想と異なる方向に相場が動いた場合は、思わぬ損失が発生することもあります。

大きな損失を防ぐためには、相場の状況や値動きを細かくチェックし、適宜対応を行うことが肝心です。

場合によっては早めに損切りなどを行うことによって、損失の拡大を防ぐことも必要でしょう。

追加で証拠金の差し入れを求められることがある

日経225先物取引では、損失額が大きくなると追加で証拠金の入金を求められるケースもあります。

先物取引では、取引の金額に応じて取引を続けるための「証拠金所要額」が定められています。

そのため、相場の下落などによって口座内の保証金額が証拠金所要額を割り込んだ場合、追加証拠金(追証)が求められます。

期限までに追証を入金しないと、その時保有しているポジションが強制的に決済されてしまう場合もあるため注意しましょう。

強制決済されると、運用状況にかかわらずその時点で取引は終了となり、損失が確定してしまいます。

強制決済を避けるためには、こまめに証拠金の管理を行い、追証の差し入れを求められた場合にも追加で入金できるだけの余裕資金を手元に残しておくことをおすすめします。

特定口座・NISA口座での取引ができない

日経225先物取引は、特定口座やNISA口座に対応していません。

特定口座は、証券口座の一つで、投資で得た利益・損失について証券会社が自動で計算を行ってくれる口座のことです。

源泉徴収ありの特定口座を選択すれば、取引の都度自動で利益から税金が徴収され、損益通算まで行ってくれるため便利です。

日経225先物取引はこの特定口座の対象外となるため、取引によって得た利益にかかる税金は、確定申告をして投資家自身で納める必要があります。

加えて、先物取引は現物株や投資信託などとの損益通算ができない点に注意が必要です。

損益通算とは、一定期間の損失と利益を相殺させることで、税負担を抑える仕組みのことです。

損益通算できる商品の組み合わせは限定されており、日経225先物取引と損益通算できるのはFXや国内オプション取引などに限られています。

このように、先物取引は特定口座の利用や損益通算が不可能となっているため、人によってはデメリットとなるでしょう。

まずは少額から取引を試してみたいという場合は、IG証券の日経225CFD取引をチェックしてみましょう。

日経225先物取引よりもさらに少額から取引を始められるため、最初は少ない金額から試してみたいという人にも適しています。

デモ口座や独自の学習コンテンツなども豊富に用意されているため、ぜひ公式サイトを覗いてみてください。

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日経225先物ミニとラージの違い

日経225先物は、ラージとよばれる通常の商品とミニと呼ばれる10分の1の取引単位の商品があります。

日経225先物取引(ラージ)の最低取引単位は日経平均株価の1,000倍ですが、日経225ミニでは日経平均株価の100倍が最低取引単位となります。

取引に必要な証拠金も日経225先物(ラージ)の10分の1となるため、より少額の元手資金で取引を始めやすくなります。

また、呼値の単位もラージは10円なのに対し、ミニは5円とより細かい単位で損益をコントロールしやすいという特徴があります。

日経225先物(ラージ)日経225ミニ(mini)
取引単位1,000倍100倍
1枚当たりの取引金額(概算)約32,538,000円約3,253,800円
呼値の単位10円5円
限月3・6・9・12月毎月
2023年6月28日時点

少額から日経225先物に投資をしたい場合は、IG証券の日経225CFDもチェックしてみましょう。

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日経225先物取引をするならIG証券がおすすめ

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証券会社名IG証券
取扱商品FX、株式CFD、商品CFD、株価指数CFD、債券CFDなど
取引手数料日経225先物(ラージ):1pips当たり500円
日経225ミニ:1pips当たり100円
レバレッジ株価指数CFD:最大10倍
維持証拠金率10%
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IG証券は、FXや株式CFD、商品CFDなどさまざまな金融商品を取り扱っている証券会社です。

IG証券では、日経225先物を対象とするCFD取引が可能です。

日経225先物は、日経平均を対象とする先物取引ですが、さらにこれを原資産とした差金決済取引という形です。

先物取引の場合は、最大約20倍のレバレッジをかけて取引できるので、日経225ミニを取引する場合は約13万円程度の資金から取引が始められます。

一方、日経225のCFD取引では、基準価額の10倍から取引でき、10倍のレバレッジをかけられるので、約27,000円から取引可能です。

先物取引に比べて最小取引単位が小さいため、より少額からでも取引が可能というメリットがあります。

また、株価指数CFDはほぼ24時間取引が可能なので、忙しい人でも取引しやすいという点がメリットです。

また、IG証券では日経225のノックアウト・オプションやバイナリーオプションといった取引方法も提供しています。

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日経225先物取引(日経平均先物)のまとめ

今回は、日経225先物取引(日経平均先物)の特徴や仕組み、メリット・デメリットなどについて解説しました。

この記事のまとめ
  • 日経225先物取引(日経平均先物)は、日経平均を対象とする先物取引
  • 日経平均株価に連動して動くため値動きがわかりやすい
  • 相場の上昇局面・下落局面の両方で利益を狙える
  • ハイリスク・ハイリターンな取引である点には注意が必要
  • IG証券では日経225先物取引を対象としたCFD取引が可能

IG証券では、日経225先物取引を参照とするCFD取引も可能です。

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