インドネシア株が買える証券会社を徹底比較!魅力と注意点を解説
近頃著しい経済成長を遂げる ASEAN(アセアン)は投資の対象として魅力的です。
特にASEANの中でも人口大国であり急成長を遂げるインドネシア株はおすすめです。
しかしインドネシア株を買いたいけれど、どの証券会社を利用していいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、インドネシア株の基礎知識から証券会社を選ぶ基準や投資のコツまで解説しています。
総合的に見ておすすめな証券会社もピックアップしているので、インドネシア株を取引したい方はぜひ参考にしてみてください。
- インドネシアは「新興国」で成長する可能性が高いため魅力的な投資先
- インドネシア株投資をするための証券会社を選ぶ3つの基準
- インドネシア株投資にはSBI証券が最適
- インドネシア株の取引の注意点
インドネシア株への投資をするならSBI証券が最適です。
最短5分で口座開設が完了し、インドネシア株の投資を始めることができます。
この記事を参考にしてインドネシアの株式投資について理解を深めていきましょう。
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インドネシア株の基礎知識
正式名 | インドネシア共和国 |
首都 | ジャカルタ |
人口 | 約2億7000万人(2019年) |
言語 | インドネシア語 |
通貨 | ルピア(1000ルピア=約8.94円) |
インドネシアの首都はジャカルタにあり、国土は約192万平方キロメートルで日本の5倍ほどの大きさです。
人口は世界第4位の2億7000万人で毎年300万人ほど増加しています。
そのため、人口の増化による今後の経済成長に期待がかかります。
インドネシア株は「新興国株」である
インドネシア株は、これから高い経済成長が期待されている国の株式である「新興国株」に分類されます。
10ヵ国が加盟するASEAN(アセアン)を構成する国であるインドネシアは特にGDPの伸びが大きく、ASEAN経済を牽引する存在です。
2008年から2018年の10年間でASEAN全体でGDPが約2倍になるほどの発展を遂げていますが、中でも人口が多く生産年齢人口も増えているインドネシアは今後さらなる経済成長が見込まれています。
価格変動が激しい
インドネシア株は新興国株と言う性質上、激しい株価動向が特徴です。
上チャートはインドネシアを代表するNELYの株価動向を示したチャートです。
2020年のコロナ以降から大きく上昇していますが、その間大きな下落を見せていることも分かります。
新興国株は流動性が低いことから急な変動のある銘柄が多いので注意しましょう。
「新興国株」を買えば必ず儲かるという保証はない
経済の伸び=株価の伸びではないため、「新興国株」を買えば必ず儲かる訳ではありません。
新興国株に対する期待値が高く投資が優勢になれば実体よりも株価は高くなるため、割高になるということがあるからです。
期待通りに成長したとしても利益が出ないということも起こり得ます。
また、新興国株が必ず伸びる訳でもないということを覚えておきましょう。
新興国は経済が成熟すると成長速度は鈍化することが多くなります。
急成長を遂げた新興国は経済成長を持続させるために政治・経済システムを改革する必要が生まれますが、その改革はうまくいかないことが多いのです。
経済発展のポテンシャルが高い国でも、成長が停滞してしまうことがあることに注意しましょう。
インドネシア株投資ができる証券会社の比較ポイント
インドネシア株投資ができる証券会社を選ぶ際には以下のポイントをチェックしましょう。
- 取引できる株の銘柄
- 個別株以外の金融商品の有無
- 取引手数料
「選択肢を増やす」「取引コストを低くする」ことに意識を向けて証券会社を選びましょう。
「銘柄数」と「個別株以外の金融商品の有無」は選択肢を増やします。
取引手数料などは、取引コストを増やさないようにしっかり把握する必要があるのです。
取引できる株の銘柄
インドネシア株投資ができる証券会社を選ぶ基準の1つ目は、銘柄数です。
まずは、その証券会社でどれくらい取引できる銘柄数があるかをチェックしましょう。
銘柄数が多ければそれだけ選択肢が広がり、自分の意図に沿った銘柄が見つかる可能性が高くなります。
特に、インドネシア株のような新興国株は長期目線で選ぶ必要があるため、じっくりと選択しましょう。
また、他のASEAN株も多数取り扱っていることが望ましいでしょう。
インドネシア株に限らず、成長株に投資できるチャンスを逃さないためです。
個別株以外の金融商品の有無
個別株に加え、どういったインデックスファンドを取り扱っているか注目します。
インデックスファンドに投資できれば、ポートフォリオの幅が広がるからです。
個別株は高配当銘柄にピンポイントで資金を注げるという利点がありますが、どうしてもリスクが大きくなります。
一方でインデックス投資は幅は少ないですが、リスクが小さくなるため組み合わせるのがおすすめです。
具体的には、ジャカルタ総合指数を参考指数とする「NNインドネシア株式ファンド」上場企業の総合指数「イーストスプリング・インドネシア株式オープン」を取引できるとよいでしょう。
取引手数料
インドネシア株含むASEAN株の取引手数料は、日本株や米国株の手数料よりも高く設定されています。
インドネシア株の取引手数料は1.1%から(税込み)で、0.1パーセント未満の日本株や、0.5%程度の米国株と比べると約2倍~10倍です。
ですから、なるべく手数料が安い証券会社を選ぶことをお勧めします。
また、手数料は一定率で課されるだけでなく、最低金額も決まっています。
何度も取引すれば手数料がかさむので最低手数料も確認するべきポイントです。
インドネシア株が購入できる証券会社比較一覧
インドネシア株は、ASEAN株を取り扱っている証券会社で取引することが可能です。
インドネシア株を取り扱ってる主なネット証券会社は以下の3社になります。
- SBI証券
- 楽天証券
- アイザワ証券
それぞれ取り扱い銘柄や手数料、取引や残高の方式が異なるため、各証券会社のメリット・デメリットを比較して選ぶ必要があります。
SBI 証券
インドネシア株銘柄数 | 74 |
国内手数料 | 1.1%(税込)※最低手数料261,800インドネシアルピア=約2,400円(税込) |
現地諸費用 | なし |
残高保有 | インドネシアルピア |
個別株以外 | NNインドネシア株式ファンド |
公式サイト | 公式ページへ |
SBI証券は国内株式個人取引シェアNo.1のネット証券です。
2013年よりASEAN株の取り扱いを開始しており、インドネシア株も豊富に取り扱っています。
- 為替スプレッドがかからない:SBI証券では、インドネシアルピアの外貨決済が行われるので、為替スプレッドがかかりません。そのため他の証券会社と比較して、実質的な手数料が安くなります。残高保有も日本円ではなくインドネシアルピアで行われます。
- 他のASEAN株銘柄も豊富:SBI証券のASEAN株取扱数は、国内最大級です。成長著しいASEAN株に非常に力を入れています。どの国の銘柄も基本的には外貨決済が採用されているため、取引スプレッドがかかりません。
- リアルタイム取引:SBI証券は、ネット証券で唯一リアルタイム取引が可能です。インドネシア市場の立会時間中に限りますが、いつでも取引ができます。エントリーから損切・利確までスムーズに執行可能です。
インドネシア投資に関して大きなデメリットはないため、SBI証券はおすすめのネット証券会社になります。
SBI証券について詳しく知りたい方は、SBI証券の評判と口コミについての記事をご覧ください。
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楽天証券
インドネシア株銘柄数 | 72 |
国内手数料 | 1.1%(税込)※最低手数料550円(税込) |
現地諸費用 | なし |
残高保有 | 円建て |
個別株以外 | iシェアーズ MSCI インドネシア ETF |
公式サイト | 公式ページへ |
楽天証券は、楽天グループが運営するネット証券会社になります。楽天ポイントと連動していることが特徴です。
- 手数料が最安:楽天銀行は、手数料が最も安いです。税込み1.1%の手数料はSBI証券と同じですが、最低手数料が550円と最安。比較的少額な資金からでもスタートできます。
- キャンペーンが多く開催される:楽天証券では初回取引でポイントがもらえるなど、キャンペーンが多いことも魅力です。お買い物で貯まったポイントを投資に回すこともできますし、投資をしてポイントを貯めることもできます。
- 「ASEAN株式レポート」を日本語で読める:シンガポール・フィリップ証券が発行する証券レポートを日本語で読むことができます。ASEAN株投資の難点の1つとして挙げられるのが「日本語でアクセスできる情報の少なさ」ですが、楽天証券は日本語でアセアン。
- 取引のたびに為替手数料が発生する:楽天証券は、外貨決済に対応しておらず、円貨決済で売買します。そのため、毎回為替手数料が発生するため、実質的な手数料は1.1%以上になるというデメリットがあります。
楽天証券について詳しく知りたい方は、楽天証券の評判・口コミについての記事をご覧ください。
アイザワ証券
アイザワ証券は1918年創業・1933年に設立された老舗の証券会社で、インドネシア株の銘柄数が最も多いのがアイザワ証券になります。
「アジア株No.1宣言!」 というスローガンを掲げるアイザワ証券は、アジア12市場の取り扱いを展開しています。
インドネシア株銘柄数 | 121 |
国内手数料 | 対面取引手数料:2.20% インターネット・モバイル発注:1.65% コールセンター発注:1.98% コンサルネット発注:2.20% |
現地諸費用 | なし※現地諸費用等は上記手数料に含まれている。 |
残高保有 | 円建て |
個別株以外 | インドネシアファンド |
- ※買いの場合のみ、最低手数料は5,500円。
- ※売買代金は、現地における約定代金。
- インドネシア株取扱数NO.1:アイザワ証券では、豊富なインドネシア株を取引可能です。選択肢が一番多いのはアイザワ証券と言えるでしょう。
- 現地レポートが豊富:子会社であるベトナム現地証券会社JAPAN SECURITIES INCORPORATEDや上海駐在員事務所から届く現地レポートにより、取引に役立つ情報を得られます。情報が不足しがちなインドネシア株についてより深く理解できます。
- 手数料が最も高い:アイザワ証券の手数料は、売買代金の 1.65%と3社の中で最も高いものになっています。なおかつ最低手数料は5,500円に設定されているため、損しないためには30万円強の買いが必要になります。
以上がインドネシア株投資ができるネット証券会社の説明になります。
それぞれの証券会社のメリット・デメリットを理解した上で証券会社を選びましょう。
インドネシア株の注意点
インドネシア株購入の際には外国株特有の注意点が存在します。
国内株とは注意点が異なるため、しっかり把握しておきましょう。
インドネシア株の注意点は大きく分けて以下の3つになります。
- 為替リスクがある
- インドネシア国内の株式市場の成熟には時間がかかる
- 暴落リスクがある
- 投資判断のための情報収集が難しい
それでは3つの注意点について見ていきましょう。
為替リスクがある
インドネシア株は円とインドネシアルピアを交換して購入する必要があるため、為替リスクが存在します。
インドネシアのような新興国の通貨はインフレする可能性が十分にあり、そうなった場合通貨価値が下落し損をしてしまうことがあります。
また、為替相場の変動により株価が上がっていたとしてもタイミングによって損失を出してしまう可能性もあります。
インドネシア国内の株式市場の成熟には時間がかかる
インドネシア株式市場の成熟にはまだまだ時間がかかるとみられています。
株式市場が成熟するのは一人あたりのGDPが10000ドルを超える「中所得国」になってからですが、その基準と比較すると現在のインドネシアのGDPは低いです。
GDPは年間約6%と着実に成長しているもののインドネシアの一人当たりのGDPは2019年で約4200ドルと、10000ドルに到達するにはまだまだ時間がかかります。
そのためインドネシア株投資は長期にわたるものと見る必要があるでしょう。
暴落リスクがある
現在は堅調な値動きを続けるインドネシア株ですが、暴落リスクもあるので注意です。
インドネシア株は流動性が低い銘柄が多いので、大口の機関投資家による売却で大きな下落を招く可能性があります。
また政治・経済・自然災害などの地政学リスクの影響も受けやすいです。
投資をする際は資金のほとんどを投資するのではなく、複数の銘柄に分散をして行うと良いでしょう。
投資判断のための情報収集が難しい
インドネシアの情報を発信しているサイトは多くないため、情報が限られていて投資判断が難しいです。
広く用いられている言語もインドネシア語ですので、日本語でアクセスできる投資に関する情報が非常に限られます。
投資情報に限らず新商品・新サービスが報道されることもほとんどないため、情報自体がなかなか入ってきません。
各種指標からファンダメンタル分析をしっかりと行うか、証券会社独自のレポートを参考にして投資判断を行う必要があるでしょう。
インドネシア株投資をする際のコツ
インドネシア株投資を成功するためのコツが3つあります。
- 成長の見込みがある分野や銘柄
- インドネシアの株価指数をチェック
- インドネシアの経済指標をチェック
インドネシア株は詳細な情報が少ないため、各種指標を見ながらそこから予想できる成長分野を探すことが銘柄選びのポイントになります。
成長の見込みがある分野や銘柄に投資しよう
インドネシア株投資の1つ目のコツは「これから成長の見込みがある分野に投資する」ことです。
ある程度成熟した分野に手を出してしまうと、全体は成長しているのにリターンがないという事態に陥ってしまいます。
これから成長する見込みがあるための分野に投資するためには、インドネシアに投資する海外投資家がどのような分野を選んでいるかを知るとよいでしょう。
インドネシア政府は投資によって経済成長を促そうとしているため、投資が多い分野は経済成長の可能性が高いのです。
下のグラフは2019年のセクター別外国直接投資の割合になります。
「インフラ」「製造」に非常に投資が集まっていることが判ります。
インフラ・製造の分野は配当利回りも大きく設定されているため、大きな投資利益を狙うことができます。
またインドネシアはシンガポールやタイなどと異なり、輸出産業ではなく内需が経済の中で大きな位置を占めています。
中間層の数が大幅に増加し現在は5,000万人に近づいているため、「サービス業」の成長も期待できます。
インドネシアの株価指数をチェックしよう
2つ目のコツは、インドネシア株の株式指数をチェックすることです。
株式指数は、インドネシア株式市場全体の動向を把握し投資判断をする上で非常に重要です。
おすすめの指標は「ジャカルタ総合指数」「FTSE インドネシア インデックス」になります。
あらゆる産業の総合的な株価指数なのでインドネシア経済の全体をしっかり把握することが可能です。
エネルギー株や鉄鋼株といった産業別の指数もあるので、自分が興味のある業種の指数を個別にチェックするといいでしょう。
インドネシアの経済指標をチェックしよう
3つ目のコツは経済指標をチェックすることです。
株価は経済指標で動くことが多いので、株価指数だけでなく経済指標もチェックして投資判断に役立てましょう。
特にインドネシア株では、日本語でアクセスできる投資情報が少ないため経済指標がとても重要になってきます。
外国株への投資の意思決定の際には経済指標から投資判断をすることが多く、経済指標が株価に与える影響はとても大きいです。
「GDP成長率」「インフレ率」「失業率」といった代表的な経済指標の動向はチェックしておきましょう。
インドネシア株投資におすすめな証券会社まとめ
この記事ではインドネシア株投資におすすめな証券会社について解説をしてきました。
- インドネシアは今後成長する可能性が高い魅力的な投資先
- インドネシア株投資の証券会社選びのポイントは株の銘柄・個別株以外の金融商品・取引手数料
- 取引の際には為替リスク・インドネシア経済についての情報の少なさに注意が必要
- SBI証券は手数料が安くスムーズに取引できる
インドネシアはASEAN諸国の中でも成長が著しい国であり、今後も経済成長を続ける可能性が高くおすすめの投資先になります。
外国株ゆえの不安点もありますが、情報を提供してくれる証券会社も多いため挑戦する価値はあります。
インドネシア株投資を始めたい方には、ネット証券ランキング1位のSBI証券での取引が最適です。
インドネシア株投資にトライしてダイナミックに成長を続けるインドネシア市場の可能性に賭けてみてはいかがでしょうか。
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