フィスココイン(FSCC)のレンディングが開始|特徴と始め方を徹底解説
2021年4月末、当サイトのドメイン元でもある株式会社フィスコが手がける企業トークン、「フィスココイン」のレンディングサービスが開始されるとメディアで報じられました。
ただフィスココインは、ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨と比べるとマイナーな部類に入るので、そもそもどういったものかよく知らないという方もおられると思います。
そこで今回はフィスココインについて、その特徴やこのたび開始されるレンディングサービス、フィスココインを購入できる取引所などを解説していきます。
- フィスココインは、株式会社フィスコが発行する企業トークン
- フィスココインは、「フィスココイン経済圏」の形成を目指している
- フィスココインは、複数のDappsのユーティリティトークンになることを目指している
- レンディングサービスは賃借料の割合が高くなる可能性があり、貸出時以外に管理の手間もかからない
- レンディングサービスを利用するなら、国内取引所「Zaif」でフィスココインを購入しよう
仮想通貨のフィスココインとは?
通貨(トークン)名 | フィスココイン |
ティッカーシンボル・単位 | FSCC |
現在の価格(2023年4月時点) | ¥186.12 |
時価総額(2023年4月時点) | 不明 |
時価総額ランキング(2023年4月時点) | 4811位 |
公式サイト | フィスココイン公式サイト |
公式twitter | フィスココイン(FSCC)公式twitter |
レンディングサービスの公式サイト | フィスココイン レンディングサービス |
フィスココインとは、当サイトのドメイン元でもあり、投資支援サービスを提供する株式会社フィスコ(以下、フィスコ)が2016年に発行した企業トークンのことです。
またフィスコは投資家への支援サービスだけでなく、ブロックチェーンや仮想通貨を用いたプロジェクトもおこなっており、その一つとしてフィスココインを利用して様々な取引がおこなわれる「フィスココイン経済圏」の形成を目指しています。
なおフィスココインは、国内外の取引所で取り扱われており、国内取引所ではZaif(ザイフ)から購入することができます。
フィスココインの特徴
フィスココインには、次のような特徴があります。
- 上場企業株主向けアプリで利用できる
- レンディングができる
- フィスコが運営するサービスなどで、決済通貨として使える
上場企業株主向けアプリで使用できる
フィスコは上場企業向けに、新型コロナ感染予防策として経済産業省が推進している「バーチャル株主総会」の導入に向けたサービスを展開しています。
その一環として次の2つの上場企業株主向けアプリをリリースしており、それらの中でフィスココインを使用できるようになっています。
- 議決権行使アプリケーション
- 株主優待アプリケーション
議決権行使アプリケーション
1つ目は、バーチャル株主総会に用いられる議決権行使アプリです。
このアプリでは、株主総会での議決権を持つ株主に投票用のトークンを与え、投票に伴うトランザクションをブロックチェーンに記録できるようにする予定です。
またアプリ上ではフィスココインがユーティリティトークンとなっており、顧客である上場企業はアプリ利用料の支払いやその他アプリ内のさまざまな目的のために、フィスココインを利用することができるように開発されます。
株主優待アプリケーション
もう一つは、上場企業の株主優待を管理できるアプリです。
上場企業の株主優待は、
- 自社のサービスや製品を還元するタイプ
- 他社のサービスや商品を還元するタイプ
- 金券を還元するタイプ
に分類されます。
上場企業がこのアプリを導入した場合に株主は、①の場合は二次流通市場で株主優待をフィスココインで購入できるようにする予定であり、②と③の場合は株主優待そのもの、もしくは株主優待への交換媒体としてフィスココインを受け取ることができようになっています。
レンディングができる
フィスココインでは、売買による差益を得る(キャピタルゲイン)だけでなく、レンディングサービスを利用することによって賃借料を得る、つまりインカムゲインを得ることもできます。
仮想通貨のレンディングとは、自分が保有している仮想通貨やトークンを一定期間ほかのユーザーや取引所などに貸し出すことで、賃借料を受け取ることができるサービスのことです。
フィスコが運営するサービスなどで、決済通貨として使える
フィスココインは、フィスコが運営する投資情報や教育講座の販売・提供をおこなう会員制サービス「クラブフィスコ」や、提携している株式会社イーフロンティアが運営するオンラインショップ「イーフロンティアストア」において、決済通貨として使用することができます。
またその場合は、法定通貨よりも割安で商品を購入することが可能です。
なお、フィスココインは「フィスココイン経済圏」形成のために、複数のDapps(分散型アプリ)のユーティリティトークンになることを目指しています。
現状はまだまだ実用の場が少ないですが、今後さらにアプリ開発がおこなわれ、活躍の場が広がっていく見込みです。
エアドロップでフィスココイン(FSCC)が獲得できる
2021年6月から開催された、フィスココインのマーケティングエアドロップ第2弾では、抽選で100名の方に1,000円分相当のFSCCが配布されました。
抽選には以下の2条件を達成するだけで参加することができました。
フィスココインのレンディングサービスとは?
続いて2021年4月末にサービス開始が告知された、フィスココインのレンディングサービスについて解説します。
フィスココインのレンディングサービスとは、投資家が保有するフィスココインを、サービスの運営元である株式会社FISCO Decentralized Application Platform(略称FDAP)へと貸し出し、その貸出枚数に応じた賃借料としてフィスココインを受け取ることができるサービスのことです。
画像引用:FISCOコインレンディングサービス公式サイト
なおこのサービスの提供は、2021年5月10日(月)午前9時にスタートしました。
またこのサービスには、次のような特徴があります。
- 賃借料の割合が高くなる可能性がある
- 168日ごとに利息が発生する
- 賃借料の割合が高くなる可能性がある
現時点ではサービスが開始されておらず、具体的な利回りはまだ示されていないものの、運営元のFDAP社によると、申込枚数によって賃借料の割合が高くなる可能性があると開示されています。
極端な話、1名100枚のFSCC申込しかない場合、第一回募集の賃借料70万円を総取りすることができます。
国内取引所など他にもレンディングサービスをおこなっているところはすでに存在しているので、フィスココインのサービスが始まった際は、ぜひそれら既存のサービスの利回りと比較してみてください。
- 168日ごとに利息が発生する
フィスココインのレンディングでは、利息が発生するまでの期間が貸し出しから168日に設定されています。
また、168日ごとにレンディングを継続するか否か、契約を見直すことができます。
なお自発的にレンディングをやめなかった場合は、手続きをしなくても契約が自動更新されていきます。
フィスココインでレンディングする方法
フィスココインのレンディングは次の手順でおこないます。
- ChromeブラウザとMetaMaskを用意する
- MetaMaskウォレットにフィスココインを送金する
- レンディングサービスのサイトにアクセスしてスタートボタンをクリックする
- 契約を結んで、レンディングサービスを開始する
ChromeブラウザとMetaMaskを用意する
フィスココインのレンディングには、
- Google Chrome(Googleが提供するインターネットブラウザ)
- MetaMask(仮想通貨・イーサリアム系トークンを管理するためのウォレット)
これら2つが必要です。
MetaMaskはChromeブラウザのプラグインとなっており、Chromeウェブストアから無料でダウンロードできます。
MetaMaskウォレットにフィスココインを送金する
Chromeブラウザ上にMetaMaskを用意できれば、そこに自身のフィスココインを送金しましょう。
なおフィスココインを購入できる取引所については、後ほどご紹介します。
レンディングサービスのサイトにアクセスしてスタートボタンをクリックする
MetaMaskにレンディング用のフィスココインの準備ができたら、「フィスココインレンディングサービス」にアクセスし、上の画像にもあるスタートボタンをクリックしましょう。
それによって、契約申し込みをおこなうことができます。
※このサービスの提供開始日時は2021年5月10日(月)午前9時となっており、それまではスタートボタンをクリックできないのでご注意ください。
契約を結んで、レンディングサービスを開始する
スタートボタンをクリックして遷移した先で、
- 利用規約への同意
- 自身のMetaMaskウォレットとの連携
- 申し込みフォームへの入力
これらをおこない契約が完了すると、レンディングサービスを利用することができるようになります。
レンディングを開始すると、定められた期間(168日)後に利息を得ることができます。
またレンディングを自分からやめなければ、168日ごとに自動更新される仕組みになっています。
決して短くない期間を預けたままにしなければ利息を得られないので、最初にどれだけの枚数を預けるのかよく考えてから利用するようにしましょう。
フィスココインを購入できる取引所
フィスココインのレンディングをおこなうなら、まずはフィスココインを購入しなければなりません。
フィスココインは、次の国内取引所および海外取引所で購入することができます。
国内取引所
- Zaif
海外取引所
- FinexBox
- ProBit
- Hotbit
2022年9月現在、国内取引所での取り扱いはZaif(ザイフ)の一社のみです。
海外では複数の取引所で取り扱われているものの、海外取引所は日本の法の所管外であり利用自体にリスクを伴うため、基本的には国内取引所Zaifでの購入を推奨します。
名称 | Zaif(ザイフ) |
公式サイト | Zaif(ザイフ)公式サイト |
取扱銘柄数 | 16種類 |
提供サービス | かんたん売買(販売所取引) Orderbook trading(ユーザー間取引) Zaifコイン積立 ※現在はサービス停止中 信用取引 ※現在はサービス停止中 |
関連記事 | Zaif(ザイフ)の評判・口コミ |
※ 2021年11月1日に株式会社Zaifは株式会社カイカエクスチェンジに、取引所ZaifExchangeは取引所Zaifにそれぞれ名称変更しました。
フィスココインのレンディングまとめ
今回は株式会社フィスコが発行するフィスココインと、そのレンディングサービスについて解説しました。
- フィスココインは、株式会社フィスコが発行する企業トークン
- フィスココインは、「フィスココイン経済圏」の形成を目指している
- フィスココインは、複数のDappsのユーティリティトークンになることを目指している
- レンディングサービスは利息が高く、貸出以外の手間もかからない
- レンディングサービスを利用するなら、国内取引所「Zaif」でフィスココインを購入しよう
フィスココインは株式会社フィスコが発行する企業トークンであり、それを利用した「フィスココイン経済圏」の形成を目的としています。
現状の用途はまだまだ限定されていますが、今後その目的達成を目指してDapps開発などが進められていく見込みです。
また、2021年5月10日からは、フィスココインを用いたレンディングサービスが開始されます。
フィスココインのレンディングは最初に貸し出しの手続きをおこなって、後はただ放置しておくだけで賃借料を得られる便利なサービスなので、関心のある方はぜひこの機会にチャレンジしてみてください。
なお、当然ながらレンディングをおこなうには、まずフィスココインを入手する必要があります。
フィスココイン購入の際は、金融庁の事業者登録を受けていて安全に使える、国内取引所のZaifで口座開設して購入しましょう。