仮想通貨のケーキ(CAKE)とは?特徴や価格動向、今後の見通しについて徹底解説!
仮想通貨全体の取引量が増えており、その大きな要因の1つとしてDEX(分散型取引所)の普及があると言われています。
そんなDEX関連のトークンとして「CAKE」が挙げられます。
CAKEは、PancakeSwapのガバナンストークンとして取引されている仮想通貨です。
この記事では、CAKEの特徴や、CAKEの価格推移・今後の可能性等について分かりやすく、徹底解説しています。
「そもそもPancakeSwapって何?」という方は、PancakeSwapについて詳しく解説した記事もありますので、気になる方は是非チェックしてみてください。
- CAKEはPancakeSwapのガバナンストークン
- 類似したトークンにSushi・Uniトークンが挙げられる
- SYRUPの脆弱性でCAKEに機能が統合された
- 2021年2月「4ドル」だったCAKE、5月には「40ドル」超え
- BSC上で構築されており大きな可能性を秘めている
- 一方で競合相手が多く、競争が激しい分野
- CAKEの入手には仮想通貨が必要。日本円から仮想通貨の入手は「コインチェック」が人気
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PancakeSwapはDEXの一つとなっており、金融庁からの認可が下りていません。
PancakeSwapを利用することによる投資には、金融庁の規制や高い投資リスクがありますので、十分に気をつけて投資を行うようにしてください。
仮想通貨のCAKEとは?
通貨(トークン)名 | CAKE(PancakeSwap) |
ティッカーシンボル・単位 | CAKE |
現在の価格 | ¥426.41 |
時価総額 | ¥106,175,911,168 |
時価総額ランキング | 105位 |
公式サイト | PancakeSwap |
ブロックチェーン | BSC(Binance Smart Chain) |
CAKEについて簡単にまとめると「PancakeSwap」というDEX(分散型取引所)のガバナンストークンの事です。
CAKEを手に入れる方法はいくつかあります。
代表的なものは、近年注目されているイールドファーミングの報酬として獲得するものでしょう。
イールドファーミングとは、DeFi関連のサービスに仮想通貨を預ける・貸す代わりに報酬を受け取るシステムの事です。
ここ最近、盛り上がっているDEXにおいては、「流動性の提供」をし、その対価として仮想通貨(トークン)を受け取る形式が主流となっています。
また、その利回りの高さ等も、DeFiやDEXが注目される大きな要因の1つとなっています。
PancakeSwapもDEXの1つとして、イールドファーミングを導入しており、獲得までにはいくつかの手順がありますが、CAKEがその報酬として支払われます。
仮想通貨CAKEの特徴
次に、CAKEの特徴をご紹介していきます。
CAKEには以下のような特徴が挙げられます。
- PancakeSwapのガバナンストークンである
- 宝くじに参加出来る
- SYRUPとの違いとVoting機能に関する経緯
Pancakeswapのガバナンストークン
CAKEの特徴について解説する上で、欠かせない要素が「PancakeSwap」についてです。
PancakeSwapは、DEXを普及させたAMM(Automated Market Maker: 自動化されたマーケットメイカー)を導入したDEXの1つです。
CAKEとは、そんなPancakeSwapのガバナンストークンです。
DeFi等で、議決権を持ったトークンを指します。
コミュニティでなにかを決める際に、投票・変更・提案等を行う権限を持ったトークンです。
一般的に、保有量によって影響力は変化します。
ビットコインから始まった仮想通貨・ブロックチェーンのコミュニティは、基本的に自主的な運営・非中央集権的な運営といった点を重視している事が多く、そのような特性が現れたものとも言えます。
AMM・DEXでイールドファーミングの報酬に、ガバナンストークンを付与する仕組みを導入したとして、有名なのが「SushiSwap」です。
AMMを導入して普及したUniswapの後発として出たのがSushiSwap。
基本的なベースはUniswapと同じものの、SUSHIトークンをガバナンストークンとして導入した事が大きな違いとして知られています。
ユーザーを奪われたUniswapは、SushiSwapに追従する形で、UNIトークンを発行しました。
SushiSwapがヒットした事で、AMM・DEXでは「イールドファーミングの報酬として独自トークン」を発行する事がトレンドになっているのです。
PancakeSwapは、上記したサービスと比較すると、後発のサービスとなっており、BSC上で動いているというのが大きな特徴です。
BSCとは、Binance Smart Chainの事。大手海外取引所のBinanceが開発したブロックチェーンです。
イーサリアムの特徴であるスマートコントラクトやEVMとの互換性がある事で知られています。
UniswapやSushiSwapは裏側のブロックチェーンに、イーサリアムブロックチェーンを利用しており、PancakeSwapはBSCを利用しています。
SushiSwapのSUSHIトークン、UniswapのUNIトークンといったトークンのPancakeSwapバージョンが「CAKE」と言えます。
また、PancakeSwap内でCAKEをプールする事も可能です。
この事から、流動性の提供によるイールドファーミングのみならず、何らかの形で手に入れたCAKEでCAKEを生み出す事も可能です。
宝くじに参加できる
PancakeSwapのユニークな機能として、宝くじに参加出来るという点が挙げられます。
当初は10CAKEで参加可能でしたが、CAKEの高騰等を受けて、現在は1CAKEで参加する事が出来ます。
宝くじに当選すれば、宝くじのプール(ジャックポット)に溜まったCAKEの一部を獲得する事が可能です。
SYRUPとCAKEの違い・Voting機能
PancakeSwapにはVoting機能があり、ここではPancakeSwapコミュニティでの様々なアイデアを提案したり、投票したりする事が出来ます。
ここに参加するには「SYRUPトークン(以下SYRUP)」が必要でした。
SYRUPとは、PancakeSwapのトークンの1つで、リリース当初は様々な場所で利用されていました。
SYRUPはガバナンス機能を持った重要なトークンでしたが、2020年11月に脆弱性が見つかり、意味を持たないトークンとなりました。
この脆弱性の発見によって、PancakeSwapのCAKEへSYRUPが持っていた機能は、統合される事となりました。
下記のように、PancakeSwapによって運営されているブログにて、詳しい経緯が報告されています。
In the coming days we will be updating the governance portal to be powered by CAKE instead of SYRUP. Once this is done, we will post a vote for CAKE holders to decide possible compensation.
PancakeSwap medium
訳: 「ガバナンスポータルをここ数日で変更する予定で、SYRUPではなくCAKEを利用します。」
PancakeSwapに関する情報を見ていると、古いものだとSYRUPついてガバナンス機能を持っているものとして言及しているものがありますが、このような経緯があった事から、現在とは少し状況が異なっています。
現在ではCAKEがPancakeSwapにおいて、ガバナンス機能を持ったトークンとして存在しています。
仮想通貨CAKEのこれまでの価格推移
CAKEは、2021年3月~5月にかけて、暴騰と言えるほど価格上昇を見せています。
ここでは、3つの期間に分けてCAKEのこれまでの価格推移を紹介していきたいと思います。
2020年末
Offering priceであった$1.4 から $0.586になりました。
PancakeSwapで取引されるようになってすぐは、それほど大きな価格上昇の動きは見せていません。
特に、最初の1カ月程度は(9月20日から10月初旬まで)かなりの下落ぶりで、CAKEホルダーの方はヒヤヒヤしたはずです。
2021年2月
一度目の上昇は、2021年2月に見られました。
2月8日は「約4ドル」程度だった価格が、2月19日には一時期「約19ドル」になりました。
背景にあるのは2020年にDEXが流行しており、また、「イーサリアムのガス代問題」により、ユーザーが比較的安価な手数料のPancakeSwapへ移動していたからだと見られています。
イーサリアムにおけるガス代(GAS Fee)とは「手数料」を指しています。
イーサリアムや、イーサリアムの上に乗ったDAppsを利用する上で、支払う事になるのがガス代です。
イーサリアムの人気の高まり・DEXの流行等によってガス代が高騰しています。
イーサリアムコミュニティにおける重大な問題の1つとなっており、過去には1つの取引に「数十万円のガス代が掛かった」という事例もあり、話題になった事もあります。
UniswapやSushiSwapは、イーサリアム上に作られていたので、ガス代高騰問題の影響を受けていました。
一方で、PancakeSwapはBSC上に構築されており、上記した2つのDEXと比べると、比較的安価な手数料で取引する事が可能になっていました。
これにより、ユーザーがPancakeSwapへ移動したのだと考えられています。
2021年4月〜現在
このような上昇が見られた背景に、上記したように競合相手(Uniswap、SushiSwap)のガス代高騰問題はもちろん、仮想通貨全体の価格上昇も無視できません。
2020年~2021年は、仮想通貨にとって明るいニュースが続いていました。
テスラを含めたアメリカの有名企業が参入を表明したり、ビットコインの時価総額が100兆円を超えたりもしました。
そんな仮想通貨全体の価格上昇の流れによって、PancakeSwapの価格が上昇している側面もあるでしょう。
しかし、2022年には仮想通貨市場全体で大きく下落を決め、CAKEも例外ではなく価値を下げました。
徐々に反発の兆しも見せましたが2022年11月のFTX破綻問題により、さらに価格を下げた形です。
現在も下降トレンドの過程で、現在は約400円台で推移しています。
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仮想通貨CAKEの価格見通し
次に、PancakeSwapのガバナンストークン「CAKE」の価格の見通しをご紹介していきます。
価格の見通しをする上で、外せない重要な要素を4つに絞り、以下のポイントから予測を行っていきます。
- PancakeSwapはBSC上に構築
- 強力なライバルとその動き
- DEX全体の見通し
- 新しいサービス故のリスク
PancakeswapはBinance Smart Chain上に作られている
PancakeSwapは「BSC(Binance Smart Chain)」上に構築されており、これは「CAKEの価格」にとって重要な要素であると言えます。
一般的にプラットフォームというのは、拡大すれば拡大するほど、メリットが大きくなり、そのプラットフォーム上で動いているサービスにも良い影響があります。
まず、背景としてBSCといったBinanceが提供しているプラットフォームの経済圏は拡大しつつあります。
Binance経済圏の基軸通貨と言える「BNB」の価格も高い価値を誇ります。
競合相手のイーサリアムにはガス代高騰問題がある事を踏まえると、現在ポジティブな材料が揃っています。
これにより、BSC上での開発が活発となり、もっと経済圏が大きくなっていけば、自然とCAKEの価格は上昇する可能性が高いと言えるでしょう。
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強力なライバルな存在
しかし、PancakeSwapのCAKEが安泰とも言い切れない要素もあります。
まずは、現在のPancakeSwapの置かれている状況・環境を整理していきます。
- PancakeSwapはDEXの一部、大手の競合相手はSushiSwapやUniswap
- 競合相手はイーサリアムブロックチェーン上に構築されている
- PancakeSwapはBSC上で構築されている
- イーサリアムは現在ガス代高騰問題に悩まされている
- 手数料においてPancakeSwapはアドバンテージがある
ただ、この状況が長く続くとは言い切れません。
イーサリアムのコミュニティでは「ガス代高騰問題をどうにかしよう」という動きがいくつか見られます。
イーサリアムブロックチェーン・プラットフォーム全体でガス代高騰問題が解決した時に、PancakeSwapは大きなアドバンテージの一つを失ってしまうと言えるでしょう。
また、既に「L2(レイヤー2)」等の技術を活用し、安価な手数料を実現する「ZKS(ZKSwap)」というイーサリアム ベースのDEXがローンチされています。
まだ2月にローンチされたばかりで時価総額は「500億円」ほどと、Uniswap・SushiSwap・PancakeSwapと比較すると小規模です。
しかし、仮想通貨は変化が著しい事から、このような新たなライバルがどんどん登場する可能性は十分にあります。
また同時に、BSC上に強力なライバルが出てこないとも限りません。
この場合、仮にBSCが盛り上がったとしても、UniswapがSushiSwapに一時期シェアを奪われたように、PancakeSwapのシェアは下がり、CAKEの価格は下がってしまう可能性があると言えます。
DEXでの取引量
次に、PancakeSwapがDEXである事を考慮し、DEX全体について見ていきましょう。
DEX全体の取引量が増えれば、大手の取引所であるPancakeSwapの取引量が増え、CAKEの価格も上がると考えるのが妥当です。
大手DEX3つの取引量を挙げると、
PancakeSwap
Uniswap
SushiSwap
どれも、取引量が増加傾向、それも非常に高い比率で増えている事が分かります。
短期的にはまだまだDEXの取引量が増えていく可能性は、十分にあるでしょう。
特に、現在は仮想通貨全体の価格が上昇しており、注目を集めている状況です。
ただ、いつまで伸びるのか?という点に関しては、かなり意見が分かれており、まだはっきりとしない所ではあるので注意が必要です。
CAKEはまだ新しいプロジェクト
PancakeSwap・CAKEが、まだ新しいプロジェクトであるという点は、しっかりと考慮しなければいけません。
過去に、DEXのBancorがハッキングされた事例があります。
2018年にDEXの1つであるBancorが標的となったハッキングがありました。
被害額は当時の価値で、25億円~26億円程度。盗まれた仮想通貨は、ETH・NPXS・BNTでした。
原因は開発者の管理していた秘密鍵流出によるものと見られています。
ユーザーのウォレット(ユーザーの仮想通貨)には被害が無かったものの「DEXでありながら、中央集権的なシステムでは?」と、疑問の声も見られた事件でした。
PancakeSwapとはまた異なったDEXです。
ただ、潜在的なリスクが存在しているのは事実であると言えるでしょう。
例えば、上記したようにSYRUPが脆弱性により、CAKEに統合された事等を考慮すると、PancakeSwap・CAKEも例外ではありません。
これは仮想通貨全体にも言える事で、常に何らかのリスクが存在している事を想定し、仮想通貨投資は余剰資金で行いたい所です。
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CAKEを購入できる取引所
PancakeSwapのCAKEを購入出来る取引所はいくつかありますが、基本的に海外取引所となっています。
CAKEを購入可能な海外取引所には、以下のようなものが挙げられます。
- Binance
- OKEx
- Bittrex
- Kucoin
ただ、海外取引所では基本的に「日本円から仮想通貨」に変える事は出来ません。
そのため、CAKEを購入する場合、仮想通貨を日本の取引所から購入して、送金する必要があります。
仮想通貨を、日本円から入手するなら「コインチェック」を利用するのが最適です。
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仮想通貨CAKEのまとめ
この記事では、CAKEについて解説してきました。
CAKEはまだ取引されるようになってから時間が経っていない事、他のDEXと異なるユニークな機能を実装している事から、何が起こるか分からない側面があります。
しかし、一方でまだまだ始まったばかりのDEX・トークンなので、大きな可能性を秘めているとも言えるでしょう。
- CAKEはPancakeSwapのガバナンストークン
- 流動性の提供の報酬として支払われる
- SYRUPの脆弱性からCAKEへ機能が統合された
- ガス代高騰問題を受けて利用者が増えた
- PancakeSwapの参入に際してはもちろん、他のアルトコインへの取引は「コインチェック」が最適
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