SMBC日興証券の評判・口コミ|メリット・デメリットを徹底解説
SMBC日興証券は、元メジャーリーガーであるイチロー氏を起用したTVCMでもお馴染みの、大手老舗証券です。
100年以上の歴史を持ち、今もなお多くの投資家に愛用されています。
今回はそんなSMBC日興証券について、その特徴やメリット・デメリット、評判や口コミ、口座を開設する方法などを解説していきます。
- SMBC日興証券は、100年以上の歴史を持つ老舗総合証券
- SMBC日興証券では、「総合コース」「ダイレクトコース」の2つの取引コースがある
- 総合コースなら、店舗窓口での取引とネット取引の両方を利用できる
- SMBC日興証券は、IPOに積極的にチャレンジしたい人に最適
- 「キンカブ取引」で少額から始められるので、株式投資に初めて挑戦する人に人気
- まずはSMBC日興証券の公式サイトをチェックしてみよう
SMBC日興証券とは
証券会社名 | SMBC日興証券 |
公式サイト | SMBC日興証券公式サイト |
取扱商品 | 株式等(国内株・外国株他) 債券 投資信託 FX 年金・保険 ファンドラップ |
関連サービス | 日興フロッギー |
SMBC日興証券は、創業から100年以上の歴史を持つ老舗総合証券です。
1918年に川島屋商店として創業し、米国投資銀行シティグループの日本法人の親会社として投資銀行部門を拡大した後、2009年10月から三井住友フィナンシャルグループの一員となり、2011年から現在の「SMBC日興証券」という社名になっています。
100年以上の長きに渡り多くの投資家に愛され、ネットに特化した証券会社が台頭してきた昨今でも、ネットだけでなく店舗でのサービスも同時に継続しており、初心者からベテランまで多くの投資家が利用しています。
SMBC日興証券の取引コース
SMBC日興証券は、
- ネットでの取引
- 店舗窓口での取引
この両方が可能な総合証券です。
また、次のような2つの「取引コース」が用意されており、それぞれ取扱商品や手数料などが異なります。
- 総合コース
総合コースは、実店舗で投資のプロからのアドバイスや投資情報の提供を受けながら取引できるコースです。
店舗窓口だけでなく、ネットやコールセンターを利用して取引することも可能で、ネット取引などの場合は、窓口を利用するよりも手数料が安くなります。
ただしダイレクトコースと比べると、ネット取引でも割高です。
- ダイレクトコース
店舗窓口での取引はせず、自分でネットやコールセンターを使って取引するコースです。
総合コースと比べて、大幅に取引コストを抑えることができます。
なおダイレクトコースであっても店舗に直接赴けば、その場で取引はできませんが、投資のプロに相談することは可能です。
SMBC日興証券の取扱商品・サービス
SMBC日興証券では、次のような商品・サービスを扱っています。
また総合コースとダイレクトコースで、取扱商品が一部異なります。
株式等
総合コース | ダイレクトコース | |
---|---|---|
国内上場株式 (現物・信用取引) | 〇 | ○ |
外国株式 (国内上場・海外上場) | ○ | ○ |
ETF (国内上場・海外上場) | ○ | ○ |
REIT (国内上場) | ○ | ○ |
日興VWAPトレード | ○ | × |
るいとう | ○ | ○ |
株式ミニ投資(ミニ株) | ○ | ○ |
キンカブ (金額・株数指定取引) | ○ | ○ |
新規公開株式等(IPO) | ○ | ○ |
公募・売出し等(PO) | ○ | ○ |
公開買付け(TOB) | ○ | ○ |
CB (転換社債型新株予約権付社債) | ○ | ○ |
株式オプション | ○ | × |
株券等貸借取引 (レンディング) | ○ | × |
特約権付株券貸借取引 | ○ | × |
債券
総合コース | ダイレクトコース | |
---|---|---|
地方債・事業債・その他債券 | ○ | △ (既発・新発債券の一部を購入可能) |
個人向け国債 | ○ | 〇 |
外国債券 | ○ | △ (既発・新発債券の一部を購入可能) |
仕組債 | ○ | ― |
投資信託
総合コース | ダイレクトコース | |
---|---|---|
外貨建てMMF | 〇 | 〇 |
投資信託 | 〇 | 〇 |
投信つみたて | 〇 | 〇 |
FX
総合コース | ダイレクトコース | |
---|---|---|
日興FX | × | 〇 |
年金・保険
総合コース | ダイレクトコース | |
---|---|---|
定額終身 (円建て・外貨建て) | 〇 | × |
定額年金 (円建て・外貨建て) | 〇 | × |
変額年金(外貨建て) | 〇 | × |
ファンドラップ(投資の一任契約)
総合コース | ダイレクトコース | |
---|---|---|
日興ファンドラップ | 〇 | × |
SMBC日興証券の主なその他のサービス
- NISA
- つみたてNISA
- ジュニアNISA
- iDeCo
- ロボアドバイザー「fund eye」
- AI株式ポートフォリオ診断
- AI株価見守りサービス
- 日興フロッギー
このように、SMBC日興証券では多くの金融商品を取引することができます。
是非一度、公式サイトをチェックしてみてください。
SMBC日興証券のメリット
SMBC日興証券は、他の証券会社と比較して次のようなメリットがあります。
- 実店舗窓口とネット取引を両方使える
- IPOの取扱い数が多い
- キンカブ取引(少額取引)ができる
- 日興フロッギーが使える
実店舗窓口とネット取引を両方使える
昨今の証券会社は、実店舗だけもしくはネット取引だけに特化している場合が多いです。
しかしSMBC日興証券では、「総合コース」を利用することで、実店舗窓口とネット取引の両方を利用することができます。
なお、窓口での取引ができない「ダイレクトコース」でも、実店舗に直接行けばプロが投資の相談に乗ってくれるので、ネットに特化した証券会社よりもその点では安心して利用できます。
IPOの取扱い数が多い
SMBC日興証券はIPOの取扱い数が多く、主幹事になる場合も多くあります。
主幹事になるとIPOの割当数が多くなるので、それに応じて当選確率も高くなります。
また、SMBC日興証券ではダイレクトコース限定で「IPO優待特典」を設けており、新規口座開設から3ヶ月以内のユーザーや口座資産残高が多いユーザーなどは、優遇されて当選チャンスが増える仕組みになっています。
合わせて、IPOにおすすめの証券会社の記事もご参考ください。
キンカブ取引ができる
株式投資は、1単元(100株)を売買単位として取引されるのが基本です。
しかしSMBC日興証券の「ダイレクトコース」の場合は、「キンカブ取引」によってより少額・少量から取引をおこなうこともできます。
キンカブ取引(金額・株数指定取引)とは、東京証券取引所に上場している特定の銘柄に対して、次のような「金額」もしくは「株数」を指定して100円から株式投資ができるサービスのことです。
- 金額指定:100円以上100円単位を指定
- 株数指定:小数点以下第5位までの株数(概算注文金額が100円以上)を指定
特殊な取引方法なので通常よりも手数料が割高になるという面もありますが、より少額から株式投資にチャレンジすることができます。
が使える
日興フロッギーとはSMBC日興証券が提供している、情報メディアと取引機能が一体化した投資サービスのことです。
ダイレクトコースに申し込むと、日興フロッギーも同時に使えるようになります。
日興フロッギーなら、例えば時期ごとのトレンド銘柄についての記事を読みながら、気に入った銘柄があればその場で即購入することができます。
株式投資を始めたばかりで、どうやって見込みのある銘柄を探したらいいかわからないという方にとっては、強い味方になってくれるサービスです。
また日興フロッギーでも「キンカブ取引」をおこなうことができ、少額から株を購入することができます。
さらに、dポイントを使って現金を使わずに株を買うことも可能です。
なお日興フロッギーについては「日興フロッギーの評判・口コミ」で、メリット・デメリット含めて詳しく解説しているので、もっとよく知りたい方はそちらをご覧ください。
SMBC日興証券のデメリット
一方で、SMBC日興証券には次のようなデメリットもあります。
- 総合コースは手数料が割高
- 他社と比べるとダイレクトコースの手数料もやや割高
総合コースは手数料が割高
SMBC日興証券の総合コースでは、店舗窓口での取引とネット取引、この両方を使うことができます。
多くの証券会社は窓口とネットのどちらかに特化しているので、SMBC日興証券の総合コースならそれらのいいトコどりができるわけですが、人件費などがかかる分だけどうしても、ネット取引に特化した証券会社よりも手数料が割高になります。
他社と比べるとダイレクトコースの手数料もやや割高
SMBC日興証券のダイレクトコースにおいて、例えば株の現物取引の手数料は次のようになっています。
それに対してSBI証券・楽天証券・松井証券といった、手数料の安さを売りの一つにしていて毎日一定額まで手数料がかからない証券会社もあります。
証券会社を選ぶ際に多くの方は、
- 商品ラインナップ
- 手数料の安さ
- サービスの質
これら3点を、特に重視すると思います。
SMBC日興証券のダイレクトコースの商品ラインナップとサービスの質については、多くの方が申し分ないと感じるでしょう。
しかし手数料については、決して高い部類ではないものの手数料の安さを売りにしているネット証券には一歩劣ります。
詳しくは、手数料の安い証券会社の記事を合わせてご参考ください。
SMBC日興証券がおすすめな方
ここまで紹介したメリット・デメリットを踏まえて、SMBC日興証券は次のような方におすすめです。
- 店舗窓口でプロに相談しつつ、ネットで自分でも取引したい方
- 株式投資にはじめてチャレンジする方
- IPOに積極的にチャレンジしたい方
店舗窓口でプロに相談しつつ、ネットで自分でも取引したい方
SMBC日興証券の「総合コース」なら、店舗窓口での取引もネットでの取引も、両方おこなうことができます。
そのため、
- 投資のプロの力を借りたいけれど、完全にお任せするのではなく、自身も実戦で投資スキルを磨いていきたい
- 投資のプロの力を借りたい、でも日々の取引はわざわざ店舗に行かずに自分でやりたい
こういったスタイルで投資に取り組みたい方に最適です。
なお、投資の技術や知識が向上してきてプロの手を借りる必要がなくなったら、手数料を安くできる「ダイレクトコース」に乗り換えることも可能です。
株式投資にはじめてチャレンジする方
SMBC日興証券ではダイレクトコースの「キンカブ取引」を利用することによって、100円から手軽に株式投資にチャレンジすることができます。
また「日興フロッギー」を使って投資と学びを両立できることからも、株式投資初心者におすすめです。
IPOに積極的にチャレンジしたい方
SMBC日興証券はIPOの取扱いが多いことが強みの一つになっており、当選チャンスを広げることができので、IPOに積極的にチャレンジしていきたい方には最適です。
なおデメリットで挙げた通り、SMBC日興証券は手数料が特別安い証券会社ではないので、例えば、
- 通常の株式投資は、手数料の安さを売りにした証券会社を使う
- SMBC日興証券はIPO用に特化させて利用する
といったように、使い分けるのも一つの手です。
証券会社の口座はいくつでもつくることができますので、自身の投資目的や投資スタイルに合わせて、SMBC日興証券を活用していきましょう。
SMBC日興証券の評判・口コミ
続いて、実際にSMBC日興証券を利用している人はその商品やサービスをどう捉えているのか、評判・口コミの一部をご紹介します。
商品・サービス全般について
【手数料】手数料は最安というわけではなく普通レベルです。
【注文方法】オーソドックスな指値注文などが可能です。
【対応チャネル】基本的にオンライントレードのみです。ウェブ上のブラウザで注文を行います。
【情報サービス】日本国内のニュースだけでなく世界のニュースを速報でチェックできます。
【取扱商品】国内株だけでなく、IPOや海外銘柄も幅広く揃えており、この証券会社の魅力の一つだと思います。
【サポート】口座の開設や利用方法などで問い合わせをしたときにはしっかりとした対応でした。
【総評】扱う金融商品が多いのが魅力です。手数料自体は普通ですが、システムは安定しており使いやすいと思います。
価格.com
手数料に関してはSMBC日興証券よりも安いところがあるのであまり評価されていませんが、商品数やサポート面など手数料以外の部分については、ポジティブな評価が多く見られます。
IPOについて
日興は、野村、大和と並び三大証券だけあり、IPOやPOの取り扱い件数が豊富です。
単に取り扱っているだけでなく、主幹事として参画している案件数が豊富なため、販売株数も多く、割当のチャンスが多くあります。
特に日興はREITの案件に強い印象があり、REITへの投資をご検討されている場合には、投資機会が多いのではないかと思います。
価格.com
IPOが充実しており、サポートもしっかりしていて、きちんとフォローアップしてくれる。
但し、これは現在の担当者になってからで、営業担当者による力量や投資センスにより変わると思います。
価格.com
SMBC日興証券はIPOが強みの一つなので、IPO目的で利用している投資家が多く見受けられます。
また、IPOに関してはその評判も上々です。
キンカブ取引について
キンカブという買い方が自分にはとても合っていました。
金額指定で株が買えるので100円からでも買うことができ、何回もナンピンする私には向いていたと思います。
取扱銘柄数も多くキンカブは大変魅力です。
手数料も100万を越えなければ買いは無料、売りも0.5%と大変リーズナブルです。
アプリも銘柄ごとにグループ分けしたりとても使いやすく感じました。
価格.com
キンカブ取引についても、高く評価している口コミが多く見られます。
また、資金量が少ないから少額で投資したいという意図で利用するのではなく、100円単位で細かく数量をコントロールできるので、それをナンピン買いに活かしている投資家もおられるようです。
このようなやり方も、SMBC日興証券の1つの活用法ですね。
SMBC日興証券の口座開設方法
SMBC日興証券では「総合コース」「ダイレクトコース」、これら2つの取引コースがありますが、ここではネットから簡単に申し込むことができる「ダイレクトコース」での口座開設方法をご紹介します。
なお総合コースはネットでは申し込めないので、
- ネットで資料請求して申し込む
- 最寄りの店舗に行って申し込む
このどちらかの方法で、口座開設をすることになりますが、ここではネットでの開設方法について説明します。
ダイレクトコースのネットでの口座開設は、次の手順でおこないます。
- 各種留意事項等の確認と同意
- 個人情報の入力
- 国籍・職業の入力
- 本人確認書類の提出
- 金融機関(送金先口座)の選択
- 証券総合口座の設定
- 各種規定等の確認と同意
- 申し込み内容の確認
各種留意事項等の確認と同意
まずSMBC日興証券公式ページにアクセスして、口座開設申し込みを始めましょう。
最初は、次のような基本情報や留意事項が表示されます。
すべてよくチェックして問題がなければ、同意をして手続きを進めましょう。
- 重要情報シート(SMBC日興証券の基本情報、取扱商品など)
- ダイレクトコースへ申し込むことへの留意事項
- マイナンバーの取り扱い 他
個人情報の入力
次に、名前・生年月日・住所などの個人情報を入力します。
後ほど提出することになる本人確認書類と齟齬が生じないように、気を付けて入力しましょう。
国籍・職業の入力
ここでは、国籍と職業を入力します。
もしも上場企業などの重要な情報を知り得る立場に該当する場合は、インサイダー取引などを起こさないように、自身の役職の情報を間違いなく登録しておきましょう。
本人確認書類の提出
本人確認書類をWebアップロード、または郵送で提出します。
また提出書類はマイナンバーカードのみ、または通知カード+本人確認書類のどちらかを選択できます。
金融機関(送金先口座)の選択
続いて、SMBC日興証券から送金を受ける場合の口座を入力します。
証券総合口座の設定
ここでは自身の口座について、次の項目を選択できます。
- NISA口座を開設するか
- つみたてNISA口座を開設するか
- 株式の配当金等を証券口座で受け取るか、発行会社から直接受け取るか
- 一般口座にするか、特定口座(源泉徴収あり)にするか
なおNISAとつみたてNISAは、どちらか一方しか開設できません。
また、SMBC日興証券でNISA口座またはつみたてNISAを開設すると、他の証券会社ではそれらを開設することができなくなるので、慎重に決めましょう。
各種規定等の確認と同意
ここでは、
- 契約締結前の交付書面
- 約款・規定集
- 日興MRF目論見書
の3つの文書を確認します。
いざという時には自分と証券会社の両方を守ってくれる重要な文書なので、よく確認しておきましょう。
申し込み内容の確認
最後に申し込み内容を確認して、ここまで入力した内容に誤りがなければ、口座開設の申し込み手続きは完了です。
SMBC日興証券の審査をクリアして無事口座を開設できれば、ダイレクトコースで取引ができるようになります。
【まとめ】SMBC日興証券の評判・口コミ
今回は、SMBC日興証券について解説しました。
- SMBC日興証券は、100年以上の歴史を持つ老舗総合証券
- SMBC日興証券では、「総合コース」「ダイレクトコース」の2つの取引コースがある
- 総合コースなら、店舗窓口での取引とネット取引の両方を利用できる
- SMBC日興証券は、IPOに積極的にチャレンジしたい人に最適
- 「キンカブ取引」で少額から始められるので、株式投資に初めて挑戦する人にも人気が高い
SMBC日興証券は、店舗窓口での取引とネット取引の両方を利用できる総合証券です。
ネット取引のみの場合よりも手数料が割高になってしまいますが、投資のプロにアドバイスをもらうことができるので、右も左もわからない投資初心者にとってはそれだけのコストを支払うだけの価値が十分にあることでしょう。
またSMBC日興証券は、
- IPOの取扱数が多い
- キンカブ取引で少額取引ができる
- 日興フロッギーで、学びながら投資できる
といった独自の強みもあるので、それを活用してみたいという方はぜひSMBC日興証券公式サイトをチェックしてみてください。