Anchor Protocol(アンカープロトコル)とは?使い方や今後の見通しを徹底解説
Anchor Protocolは、USTのレンディングで約20%ものAPYを誇るので投資家の中でも人気のあったDeFiプロトコルです。
LUNAやETH、SOLなどを担保トークンに変換すれば、USTを借入することもできます。
しかし、TerraUSDの大暴落は、USTをメインとして貸付や借入を行うAnchor Protocolにも大打撃を与えました。
今や存続が危ぶまれるプロジェクトでもあります。
この記事では、そんなAnchor Protocolについて徹底解説するのでぜひ目を通してください。
- USTをレンディングすれば約20%のAPYで高利回りを得ることができる
- 担保を利用してUSTを借入した場合も金利報酬をでANCを得られる
- ANC保有者はガバナンス投票に参加できる
- Anchorの存続はTerraの復活頼み
- Terraは今後フォークして生まれ変わるための復興プランがある
- ANC購入用仮想通貨はGMOコインで入手できる
Anchor Protocolは高利回りで注目されていましたが、USTの暴落の影響を受けてAnchorのTVLや価格も90%以上下落しています。
今後を左右するのはTerraの復興プランの成功にかかっているといえるでしょう。
ANCトークンは現在リスク警告が出されていますが、理解した上で購入するなら海外取引所を利用する必要があります。
国内取引所のGMOコインからANC購入用仮想通貨を海外取引所へ送金すればスムーズにANCを入手できます。
初心者でも使いやすい取引所なので、まだ国内取引所の口座を持っていない方はGMOコインの公式サイトを確認してみてください。
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Anchor Protocolとは?
名称 | AnchorProtocol(アンカープロトコル) |
ティッカーシンボル | ANC |
現在の価格(2023年10月時点) | ¥1.40 |
時価総額(2023年10月時点) | ¥489,737,779 |
時価総額ランキング(2023年10月時点) | 1018位 |
公式サイト | https://www.anchorprotocol.com/# |
Anchor Protocolとは、Terraブロックチェーン上のレンディングプロトコルです。
TerraUSD(UST)のレンディングで約20%もの高利回りを獲得できます。
ステーブルコインであるUSTをレンディングして高い報酬を受け取ることができるため、DeFi業界でも人気の高いプロジェクトですが、USTの大暴落を機にAnchorにも厳しい状態が続いているのが現状です。
Anchor Protocolの特徴
Anchor Protocolの特徴を解説します。
なぜステーブルコインをレンディングして高利回りを得られるのか、TerraUSD騒動においてAnchorでは何が起きたのか、などもまとめるのでぜひ目を通してください。
Terraチェーンのレンディングプロトコル
Anchor Protocolは、Terraチェーン上のレンディング(貸付)プロトコルです。
レンディングするのは、ステーブルコインのTerraUSD(UST)となります。
ステーブルコインは、安定した価格を維持するために、米ドルなど安定した通貨と価格が連動するように設計された仮想通貨です。
法定通貨担保型・仮想通貨担保型・無担保型(アルゴリズム型)といった種類があり、USTは仮想通貨LUNAを使用して価格を安定させる無担保型に分類されます。
2022年5月時点で、上の画像のように10億以上のUSTのTVL(預かり資産)がありますが、これはTerraUSDの暴落後のTVLであって、騒動前は160億以上でした。
TerraUSD騒動については後述します。
USTをレンディングするには、Anchor Protocolの「EARN」の画面でUSTを預け入れるだけでOKです。
上の画像では17.85%のAPYを獲得できることがわかります。
ステーブルコインのUSTを預け入れるだけで、年利20%近い報酬を受け取ることが可能です。
暴落騒動前は比較的リスクが低いのに高リターンを狙うことができるものとして認識されていました。
Anchor ProtocolにUSTを預けるには、TerraStationウォレットが必要です。
ChromeウェブストアからTerraStationをインストールして、拡張機能に追加し、ウォレットにUSTを追加しておきましょう。
Anchorとのウォレット接続で、TerraStationを選択すれば完了です。
年利約20%の高利回りを提供する
Anchor Protocolが安定して約20%もの年利を生み出せるのは、預かったUSTを別のUSTを借りたいユーザーに貸出して、受け取った手数料を還元するためです。
Anchor Protocolで借入したユーザーには借入利息が発生するので、その再分配となります。
ただし、金利収入が利回りの支払いをカバーできず、Anchorの準備金で埋め合わせされていると批判の声もあります。
元々20%前後でしたが、TerraUSD騒動を受けてUSTを預ける人も借りる人も減少しました。
そのため、APYも減少傾向ですが、17%でもまだまだ高い年利です。
USTの復活があるのか不明であり、利回り支払いの懸念もありますが、現在もAnchorにUSTを預けている投資家がいるのは事実です。
USTの借入も可能
Anchor ProtocolではUSTの借入が可能です。
注目すべきなのは2つの金利です。
「Borrow APR」は借入に対する金利なので支払い対象ですが、「Distribution APR」は担保に対して発生する金利で、借り手へ分配される報酬となります。
つまり、USTを借入してもAPRによっては手数料報酬を受け取ることができる仕組みです。
上の画像の場合は、支払うAPRが7.5%ですが、受け取るAPRが76.66%なので、実際には69.15%のプラスのAPRとなります。
どのようにUSTを借入するのか、実際の手順も簡単に解説しましょう。
AnchorでUSTを借入するには担保が必要なので、「bASSET」のページで担保を入手する必要があります。
bASSETは、担保付き(bonded)の資産(ASSET)という意味です。
事前にウォレットに入れておいたLUNAやATOM、ETH、SOLなどをコンバート(変換)して、bLUNAやbETHにしましょう。
「BORROW」画面で担保にしたトークンを提供(Provide)します。
これで、担保の量に応じてUSTを借入できるようになります。
担保であるbETHなどの資産価値に対して、最大60%までUSTを借入できますが、60%を超えると清算対象となるので注意してください。
USTを借入する予定があれば、清算効率botと呼ばれるKujira ORCAもチェックしてみてください。
Kujira ORCAは、Anchorの清算に個人投資家が入札することで、借入者・入札者ともに資産を入手できる仕組みです。
USTを借りた借入者も損失を抑えてUSTをそのまま獲得できるので、Anchorで借入するなら必須のツールです。
UST大暴落時は、多くの清算が行われて入札者がbETHなどの資産をお得に入手していました。
しかし、2022年5月のUST大暴落で、実際に借入するユーザーはほとんどいなくなりました。
Anchorの借入APRを見てみると2000%を超えています。
USTの価格がドルペッグを大きく外れて、すでに価値が無くなりつつあるため、借入しても意味がないためです。
しかし、Anchor Protocolの機能はまだ続いているので、将来USTの復活があれば借入も検討してみてください。
ANCトークンはインセンティブとガバナンスで活用される
Anchor Protocolはガバナンストークンである「ANC」を発行しています。
合計10億枚のANCが発行され、4年間にわたってリリースされる設計です。
ANCトークンの配布を見ると、借入インセンティブに40%、ANCのLPステーキング報酬に5%が割り当てられています。
先述した通り、Anchor ProtocolでUTSを借入した際に、担保に対してANCトークンが付与されるので、そのインセンティブです。
LPステーキングは、ANC-USTペアのLPトークンをステーキングすることです。
ANCとUSTを同量セットで提供すると、数量に応じてANCトークンが配布されます。
獲得したANCは市場取引もできますが、ガバナンス投票のために活用も可能です。
担保比率や損失保証といった様々な意見がAnchorのFORUMで行われており、実際に投票へ発展した場合、ANC保有者は保有量に応じて投票できます。
TerraUSD騒動でAnchorのTVLは激減
TerraUSD(UST)は2022年5月初め、ドルペッグされていたUSTが価格維持できなくなり大暴落しました。
USTは価格調整のために、LUNAトークンの発行と焼却を繰り返していましたが、LUNAを6兆枚発行しても価格を戻すことができず、ペッグが大きく外れてしまいます。
もともとTerra運営側のUST拡大戦略で、Curve Finance(ステーブルコインに特化した分散型取引所)のプールからUSTを大量に出金したのは事実ですが、そのタイミングに合わせて攻撃者がUSTを引き出し、大量のUSTを売却することで故意に価格を暴落させたとも言われています。
AnchorのTVLは激減しており、暴落前の160億から10億UST程度まで落ちました。
ANCトークンも2か月で約600円から約10円まで下落しており、こちらも大暴落です。
Terraチェーンの復活に向けて、開発チームと投資家がLuna Foundation Guard(LFG)を設立し、大量のBTCを購入してUSTの裏付けを強化するとしています。
Anchor Protocolの復興にも期待して良いのか注目です。
仕込み時期とは言えませんが、仮想通貨に触れてみるなら、まずはGMOコインを使ってみてはいかがでしょうか。
GMOコインはサポートが充実しており、各種手数料も無料で使いやすいです。
海外取引所へ送金すればレンディングプロトコルを利用することもできるため、一度GMOコインの公式サイトをチェックしてみてください。
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ANCの現在価格
ANCトークンは、2022年3月6日に最高値約675円に到達しましたが、その後下落傾向です。
USTの崩壊は5月7日ごろから始まり、ANCトークンも影響を受けて1週間で約280円から16円程度まで90%以上暴落しました。
ANC保有者は価格下落に備えて一斉に手放したとみられます。
Anchor ProtocolはUSTのレンディングと借入に特化していたため、USTの崩壊はAnchorの存続を危機に晒しているのがわかります。
2023年10月時点では、約0.0053ドルまで価格を落としている状況です。
安全に仮想通貨取引するなら、まずは国内のGMOコインでトレードに慣れておくと安心です。
少額から取引可能となっており、日本円での入出金にも対応しているので、一度GMOコインの公式サイトを覗いてみてください。
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Anchor Protocolの今後の見通し・予想
「Anchor Protocolはもう終わりなのか」という疑問はもちろんあります。
すべてはUSTとTerraの復活次第ともいえるので、Terraの復興プランと合わせてAnchorの今後の見通しを予想しましょう。
Terraの復活次第で存続が決まる
Anchor Protocolは、Terraブロックチェーン上で構築されたDeFiであり、TerraUSD(UST)をサポートしています。
そのため、USTの保有者が完全にいなくなるとAnchorは終わってしまうでしょう。
上の画像のように、UST+Anchorの依存度はかなり高く、一方が崩壊すれば共倒れです。
Anchorの存続はTerraの復活次第となり、失墜した信用をもう一度取り戻して投資家を引き寄せられるかが重要です。
Terraの復興プランについて創設者の発信まとめ
Terraの共同創設者Do Kwon氏は、Terraブロックチェーンをフォーク(分岐)する復興プランを計画しています。
「USTのペグの失敗は新たに立ち上がるチャンスだ」と考えており、Terraのエコシステムとコミュニティは保存する価値があると述べたうえで、以下のような提案プランを発信しました。
- アルゴリズム型ステーブルコイン無しで新たなTerraチェーンを作成(フォーク)
- 既存チェーンは「Terra(LUNA) Classic」として、新たなチェーンを「Terra(LUNA)」とする
- 既存のLUNAステーカー・ホルダー、USTホルダー、aUSTホルダーなどにエアドロップ配布
- 新Terraは完全にコミュニティが所有するチェーンとなる
既存のLUNAやaUST(AnchorUST)などのホルダーにエアドロップしてトークンを配布する予定です。
2022年6月の発表では、賛成多数により新Terraのリリースが発表されています。
しかし、「アルゴリズム型ステーブルコイン無し」で進むので、その場合Anchor Protocolでレンディングや借入できるトークンがどのように変化するのか注目です。
生まれ変わったTerraに対応したトークンでAnchor Protocolの高利回りが実現すれば、将来は明るいかもしれません。
Terraのフォークに備えて仮想通貨を準備するなら、GMOコインを利用検討してみてください。
GMOコインの公式サイトは、取引手数料や入出金手数料が無料なので、少額でもトレードしやすく使いやすい取引所です。
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ANCの購入方法
Anchor Protocolが発行するANCトークンは国内取引所に上場していません。
そのため、国内から海外取引所へ送金して入手する必要があります。
ここでは、ANCトークンの購入方法を解説するのでぜひ目を通してください。
国内取引所で仮想通貨を購入する
まずは、国内取引所で仮想通貨を購入します。
国内取引所にも色々ありますが、GMOコインなら、取り扱い通貨数は26種類と多く、アルトコインでもレバレッジ取引できるので使い勝手が良いです。
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スマホでスピード本人確認を利用すれば、最短1時間で取引開始できます。
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海外取引所に送金する仮想通貨としてはBTCやETHを保有しておけば問題ありません。
仮想通貨を海外取引所へ送金する
GMOコインの出金画面で、購入したBTCまたはETHを出金します。
海外取引所の入金アドレスを張り付けて送金処理してください。
海外取引所は、BinanceならANC/BTCペアがあり、Gate.ioでもANC/ETHペアがあります。
その他の取引所はUSDTとのペアが多いので、海外取引所で一度USDTに交換しても良いですね。
海外取引所でANCを購入する
海外取引所に仮想通貨が着金すれば、あとは取引するだけです。
ANC/BTCペアなどの取引を行うことでANCトークンを入手できます。
ACNトークンの下落に伴い、海外取引所ではリスク警告が表示されているので、ANCを購入する場合は注意してください。
GMOコインを使うと、ANC購入用の仮想通貨を簡単に入手できるので、まだ口座を持っていない方はぜひ利用検討してみてください。
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Anchor Protocolに関するよくある質問
Anchor Protocolについてよくある質問に回答します。
レンディングに特化したAnchorをもっと理解するためにしっかり確認してみてください。
Anchor Protocolの創設者は誰ですか?
Anchor Protocolは、韓国のTerraform Labsによって2021年3月に設立されました。
Terraform Labsは、Terra(LUNA)とTerraUSD(UST)も発行しています。
共同創設者は、Daniel Shin氏とDo Kwon氏です。
今回のUST暴落でも特にDo Kwon氏が復興プランなど多くの情報を発信しています。
ANCトークンは国内取引所に上場する予定はありますか?
ANCトークンが国内取引所に上場するという発表はありません。
海外取引所やAnchorで入手しましょう。
ANCは現在リスクがある仮想通貨なので、国内の取引所に上場する可能性は低いと考えられます。
Anchor Protocolに接続するTerra Stationウォレットの使い方は?
Anchor Protocolへ接続するTerra Stationは、Chromeの拡張機能で利用開始します。
Chromeのウェブストアで入手して、拡張機能に追加して下さい。
ウォレットを作成後、Anchor Protocolでウォレット接続すれば完了です。
LUNAやUSTはこのウォレットに入金してAnchorで使ってください。
Anchor Protocolのまとめ
この記事では、Anchor Protocolの特徴や購入方法、将来性について解説しました。
Terraチェーンのステーブルコイン「UST」のレンディングと借入に特化しており、常に20%近いAPYを提供していました。
もう一度、Anchor Protocolの注目ポイントをまとめます。
- USTを預入して高利回りを得られるレンディングプラットフォーム
- 担保を預けるとUSTを借入することも可能
- 借入でも担保に対してANCトークンが付与される
- TerraUSD大暴落でAnchorのTVLは160億から10億USTに激減
- ANCトークンはインセンティブ報酬やガバナンスで使用できる
- GMOコインではANC入手用仮想通貨を簡単に入手できる。
Anchor Protocolは、ローリスク・ハイリターンで人気が高まり、2022年3月には最高価格を更新しました。
しかし、5月のTerraUSD価格大暴落によりTVLも価格も下落して存続が危ぶまれている状態です。
今後、Do Kwon氏の復興プランにより、新たなTerraチェーンが展開して、Anchorにも良い兆しが見えることを期待しましょう。
安全に仮想通貨取引するなら、国内取引所のGMOコインを検討してみてはいかがでしょうか。
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