ユーロ円の今後の予想/長期見通しを分かりやすく解説!【初心者向け】
FXの取引通貨ペアとして人気のユーロ円(EUR/JPY)。
欧州のユーロと日本の円で構成された通貨ペアです。
いずれも為替の業界ではメジャー通貨に位置づけられており、初心者~上級者まで幅広い層で取引されています。
このページではそんなユーロ円の見通しをテーマに解説していきます。
ぜひ最後まで読んで、FX取引の参考にしてください。
※なお、在外金融機関にて取引されるオフショア円のこともユーロ円と称しますが、本記事では為替ペアとしてのEUR/JPYについて取り扱います。
- ユーロ円は2023年9月現在上昇トレンド形成中
- 2016年イギリスのEU離脱決定を受け暴落
- クレディスイス経営不振やユーロ圏の経済停滞が懸念
- ECBはユーロ高をけん制している
- 各社の2023年ユーロ円相場展望
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ユーロ円の基本情報
ユーロは、欧州連合27か国のうち19か国で導入されている通貨です。
為替市場で米ドルに次ぐ2番目に取引量の多い通貨です。
しかし、為替市場ではユーロ円ペアでの取引があまりなく、ユーロドルとドル円の値で計算されています。
これをクロス通貨といい、ユーロ円の値はユーロ円(EUR/JPY)=ユーロドル(EUR/USD)×ドル円(USD/JPY)で計算されています。
(例)ユーロドル1.200、ドル円105円の場合
ユーロドル1.200×ドル円105=ユーロ円126円
ユーロ円の取引をする際は、ドル円とユーロドルの動きに注目しましょう。

ユーロ円の現在の為替レート
2020年5月には新型コロナウィルスの影響を受けて、一時的に114円台まで下落をしました。
その後はユーロ買いにより、2021年6月には132円付近まで上昇しており、円売りよりもユーロ買いの力が強い状態となりました。
2023年8月現在は、円安が急速に進んだ影響を受け、157円前後で推移しています。

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ユーロ円のこれまでの変動要因

2008年からはリーマンショックによる経済不安で、極度のユーロ安が続きました。
ギリシャの債務危機なども影響し、2013年まで大きな下落が続きます。
その後は、EU経済も回復し安値からの転換を見せましたが、2016年に大きく下落しています。
2016年6月はイギリスのEU離脱が国民投票により決定した月です。
それを受けて、2016年始値で130円台であったユーロ円が110円台まで急落(円高)する形となりました。
イギリスはEU加盟時代でも独自通貨ポンドを採用していましたが、世界的な金融センターであり、欧州大国の一角でもあるイギリスの離脱は大きな影響を与えたものだと見られます。
2017年ごろは上昇(円安)を決めていますが、これはEU経済の回復による影響が大きいです。
EU諸国は2008年以降のリーマンショックや欧州債務問題により、景気の後退が懸念されていました。
その中で主要国であるドイツやフランスといった国が、輸出拡大や国内消費などを背景に景気の好転に成功しています。
その後、EU諸国での景況感には格差がありましたが、欧州債務危機からの脱却や緩和的な金融政策により、ユーロの買いが徐々に増えていった形です。
その後は世界的なCOVID-19の感染拡大を受けて安全資産の円買いが続き、2020年5月には新型コロナの影響で再びユーロ安となっています。
2023年現在までの価格動向

2020年から現在までの価格動向を見ると、長期的に上昇を見せていることが分かります。
2020年はコロナショック、2023年は米利上げの影響やロシアのウクライナ進攻で一時的な下落を見せましたが、現時点では144円台を推移しています。
ユーロ単体で買いが増したという点もありますが、日本円の売りが加速した影響が強いです。
EUは長年マイナス金利を継続していましたが、世界的な物価上昇の影響を強く受けたことで2022年に利上げを実施しています。
マイナス金利政策を続ける日本との金利差が拡大したことで、ユーロ高円安が続いている状況と言えるでしょう。
2023年に入ってからは徐々に落ち着きを見せていましたが、2023年8月現在は再度高値へ更新しています。
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2023年に予想されるユーロ円の変動要因
続いて2023年に予想されるユーロ円の変動要因について解説します。
詳しく見ていきましょう。
東南アジアとの関係強化
2023年3月からは、EUがタイとのFTA交渉を再開し始めました。
2013年に交渉を行っていましたが、2014年にタイで起こったクーデターの影響で凍結しています。
EUはロシア・ウクライナでの緊迫した情勢が続く中で、東南アジアとの関係強化に取り組んでいます。
2022年のEUとタイの貿易額は約6兆円を超えており、今回の関係強化でEUの経済を復興に繋げる見通しです。
自動車や電子機器の価格競争を目論んでいるとも考えられており、今後タイを含む東南アジアとの連携により落ち込んだ経済が活発化する可能性もあります。
ウクライナとロシアの対立
2023年5月現在、ウクライナとロシアの対立に対する報道が度々話題となっています。
かつては兄弟国と言われるほど親交の深かった両国ですが、両国ともに国境付近へ軍を派遣させるなど、緊迫した情勢が続いているのです。
ウクライナが西側の欧米諸国に接近したことをロシア側が良く思わず、長年にかけて関係悪化してきたことが要因です。
この問題はEUにとって他人事ではなく、今後の経済活動の行方を左右する大きな問題となっています。
EUを含む国際社会はロシア側のやり方に反発をしていますが、EUはロシアに資源依存をしていることから弱腰の姿勢をとっていると言われているのです。
ロシアは資源供給ストップを材料としてEUの姿勢を批判している状態であるため、今後もウクライナとロシアの対立が続くようであれば、ユーロにとっても大きな懸念となります。

2022年9月にはウクライナがロシアに実質支配されていた領土の奪還に成功したというニュースがありましたが、その際にはユーロの急激な買いが進みました。
経済かインフレ抑制のどちらが優先か
ユーロは長期的に0%の低金利政策を続けていました。
2021年の終わりから主要国で続々と利上げが続いていましたが、ECBは徹底した低金利の政策を打ち出していた現状です。
しかし、2022年の欧州中央銀行の発表で、利上げを実施する方針が発表され、2022年7月についに利上げが実施されたのです。
今後も段階的な利上げが進めらると考えており、主要国そろって利上げが行われることとなりました。
金利の上昇は投資家にとってポジティブニュースになる場合が多いですが、現状では当局で意見が分かれている状況です。
慎重な見方を示した意見の内容
経済と地政学上の不確実性を踏まえ、特定の金利の道筋に事前にコミットするべきではないとの見解
しかし、2023年はクレディスイスの経営不振が大きな話題となっており、EUの経済にも大きな懸念が示されています。
その直後である3月16日のECB金融政策決定会合では予定通り0.50%の利上げが実施されたので、ECBはまずインフレの抑制を最優先と考えているようです。
過度な利上げを進めてきたアメリカでは、利上げが早期打ち止めになる可能性も考えられていることから、EUでも連動して利上げが打ち止めになることも予想されます。
- 利上げ打ち止め→ユーロ高の抑制
- 利上げ継続→ユーロ高継続もEU経済の後退が予想される
ECBによるユーロ高の懸念
ECBは、現在のユーロ水準の高さについて、たびたび懸念する声明を出しています。
それは、ユーロ高に対して以下のような懸念があるからです。
- 輸入品の価格下落によるデフレの加速
- 輸出競争力の低下
- 実体経済との乖離
注目は3つ目の実体経済との乖離です。
現在のEU諸国は、新型コロナウィルスの感染拡大や都市封鎖により経済が落ち込んでいます。
その状況でユーロが買われ続けているため、収束後には更なる上昇が予想されるのです。
極端なユーロ高になれば、輸入品の価格下落や輸出競争力の低下により、更なる経済悪化を招きかねないとの考えを示しています。
ECBの議事要旨では「為替レートで見るユーロの動向は悪影響、更なる金融刺激が必要」としてユーロ高を強くけん制しています。
今年の動きとして、ユーロ高を引き下げるための政策がECBによって打ち出されれば大きな影響を与えそうですね。
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ユーロ円の今後の見通し・予想
次に各会社が発表している、ユーロ円の見通しと展望を紹介していきます。
FX取引の戦略ではこのような情報収集が重要となってくるので、ぜひ参考にして取引をしていきましょう。
野村證券
野村證券は2023年7月時点で、以下のように述べています。
先行きの米欧の景況感および金融政策の方向性の違いが意識される中、 ユーロは年末にかけて対ドルで上昇するとの見通しを維持している。もっとも、上記の ように目先はユーロの下押し材料が多く、軟調な地合いが継続する公算が大きい。先 行き、ユーロドルが上昇経路に復するには、来年前半のFRBの利下げが意識され米 金利が低下を始める局面を待つ必要があるだろう。
野村證券 – 国際金融為替マンスリー 2023年
※野村證券のレポートは自動で更新されます。
野村證券は、2023年のEUR/JPYを130台の推移と予測しています。
ECBのタカ派姿勢はインパクトが少ないことや、景気減速懸念の方が大きいとしています。
三菱UFJ
三菱UFJでは、2023年のユーロ相場の展望を以下のように予想しています。
ユーロ円については、日銀は 7 月に「YCCの運用柔軟化」を決定したものの、内外金融政策格差という昨年来の為替市場のテーマを変えるには至っていない。当方は、日銀が金融政策正常化に向かう時期を来年第 1 四半期に変更する。そのため、それまでは大幅な円高は見込みづらいとみるが、ユーロも弱含んだ推移を見込むなか、一段の上値余地は限られよう。
MUFG – FX Monthly
※三菱UFJのレポートは自動で更新されます。
基本的に円安の加速とユーロ高で横ばい圏での推移との予想です。
2023年にかけては、ユーロ円で130.0~142.0でのレンジ推移と予想しています。
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ユーロ円の今後の見通し・予想まとめ
ユーロ円の今後の見通しは以下の通りです。
- ウクライナとロシアの情勢悪化はユーロの懸念材料となる
- ドイツ・イタリアの新政権動向に期待
- PEPP後の金融政策に注目
- 米金融市場への注目がECBに移る可能性がある
新型コロナウィルスの影響でダメージを受けたEU諸国の景気好転が焦点となります。
また、ウクライナ情勢の問題やECBの今後の動きには特に注目です。
ユーロ円はポンドやマイナー通貨に比べて値幅が小さいので、リスクを抑えた取引に適している通貨ペアといえます。
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