Decentraland(MANA)とは?特徴や仕組みについて徹底解説!
この記事ではDecentraland(MANA)の特徴や、今後の見通しについて詳しく解説をしていきます。
MANAへの投資を考えている方は、是非最後まで読んでみてください。
- MANAはDecentralandと呼ばれるVR空間で使われる仮想通貨
- Decentralandはイーサリアムブロックチェーン上で動くVR空間プラットフォーム
- Decentraland内でアプリケーションを作って収益化したり、仮想の土地「LAND」を売買することが可能
Decentralandは、「仮想現実」と「ブロックチェーン技術」の融合によって生まれたVR空間のプラットフォームです。
Decentralandでは保有している土地を売却したり、他のユーザーがこの空間に参加して、デジタル通貨の売買ができるという独創的な開発ツールを提供しており、今後が期待されています。
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Decentraland(MANA)の概要
通貨名 | マナ(MANA) |
シンボル | MANA |
価格(2024年7月現在) | 1MANA=¥54.86 |
時価総額(2024年7月現在) | ¥104,686,224,808 |
取扱取引所 | bitbank(ビットバンク) |
公式サイト | Decentralandの公式サイト |
Decentralandとは2015年にEstenban Ordano氏とAri Meilich氏によって、創設された「イーサリアム(Ethereum)」ブロックチェーンをベースとしたバーチャルリアリティプラットフォームです。
Decentraland内の仮想空間でゲームをしたり、アイテムやコンテンツを作成し、売買することが可能です。
また、自分の市場やアプリケーションを構築するための土地区画「LAND」を購入することもでき、これらのデジタル資産はすべて、「イーサリアム」で管理されており、仮想土地「LAND」の所有権を明確にしています。
LANDの所有者はLANDを利用してアイテムやコンテンツを作り、収益化することもできるという仕組みです。
MANAとは?
MANAとは一体どのような仮想通貨なのでしょうか?
その概要について説明していきたいと思います。
MANAはDecentralandにおいてアイテムやコンテンツの支払いに使用されるデジタル資産(ERCトークン)です。
Decentraland上では、LANDやアイテムを売買することなどが可能であり、その際に使われるのがMANAです。
LANDを購入するためには、Decentralandが開催するオークションに参加してMANAをバーンして獲得するか、上の写真のような専用のマーケットプレイスでMANAを媒体として購入します。
先にも述べましたが、上の画像のように、Decentralandでは多数のアイテムが売られており、そのアイテムの売買にもMANAは使用されます。
また、MANAの所有者は保有通貨の利用ができるだけではなく、他のデジタルウォレットに交換することも出来ます。
Decentraland(MANA)の特徴は?
ここからは、共有仮想世界Decentralandの特徴やメリットについてまとめていきます。
簡単に解説するのでしっかりとおさえておきましょう。
生成したアイテムを売買できる
上述したようにDecentralandは利用しているユーザーが「経済活動」を行うための共有仮想世界です。
アプリケーションを作って、収益化したり、仮想の土地「LAND」を売買することが可能になっています。
LANDは「イーサリアム(Ethereum)」ブロックチェーンで所有権が明確にされており、自分で管理することができます。
さらにLANDでは「パーセル」というLAND内の区画を自由にカスタマイズすることによって、「パーセル」内でアイテムやコンテンツを作成することが出来ます。
区画「パーセル」とはx.yで座標が設定されており、16m×16mで規定されるDecentraland内の土地です。
自分が所有するパーセルを動画や画像、音声、3Dモデルなどを使って、自分好みにカスタマイズすることが出来ます。
オリジナルのパーセルをDecentralandのマーケットプレイス上で他のユーザーに販売できます。
ちなみにパーセルの数は固定されており、それがパーセルの価値の安定化に貢献しています。
もし、無限にパーセルを作ることが出来てしまうと、結果的に大量のパーセルが市場に出回ることになり、パーセルの価値が暴落してしまう恐れがあります。
このような事態を防ぐために、パーセルはMANAの発行上限数と同量に制限されており、パーセルの価値を安定させる役割を果たしています。
LAND及びLANDで生成したアイテムは所有権が明確である
Decentralandの特徴は、独自ブロックチェーンではなくブロックチェーン「イーサリアム(Ethereum)」の上に構築されているという点です。
イーサリアムのブロックチェーンはERC721準拠しており、ERCはNon-Fungible-Token(通称NFT)を扱うことのできるスマートコントラクトの規約です。
NFTとは代替性のない、代替不可能なトークンのことで、それぞれが固有になっています。
現在は、ブロックチェーンゲームなどにおいて主に使われているトークンを指します。
「NFTとは?」について詳しく解説している記事もありますので、気になる方は是非チェックしてみてください。
逆にビットコインのように代替可能なものはFungible Token(通称FT)、すなわち代替性のあるトークンと呼ばれています。
そのため、LAND内で作ったアイテムはスマートコントラクトによりユーザーが保有することが出来ます。
アイテムやLANDに関するすべての情報がスマートコントラクトを使って、ブロックチェーン上で承認・記録される仕組みになっています。
したがって、アイテムやパーセルの所有者はそれぞれのユーザーとして管理しており、運営側が介入して、勝手に削除・変更ができない使用になっています。
Decentralandプロトコルの構造
Decentralandプロトコルは3つの層で構成されています。
上からリアルタイムレイヤー、土地コンテンツレイヤー、合意形成レイヤーです。
土地の所有権は合意形成レイヤー、その土地の管理はコンテンツレイヤー、Decentralandをプレーしているユーザーへのコンテンツの表示を扱うのがリアルタイムレイヤーです。
順番にみていきましょう。
リアルタイムレイヤー(Real-time Layer)
リアルタイムレイヤーではDecentralandのクライアントが土地コンテンツレイヤー層の特定の座標(x,y)に対して、コンテンツとP2Pサーバーをリクエストします。
さらに、土地コンテンツレイヤーが下層の合意形成レイヤーからコンテンツが記述されたファイルを取得すると、最終的にリアルタイムレイヤーのP2Pサーバーに対して、近接するクライアントがいないかを問い合わせます。
リアルタイムレイヤーでは土地コンテンツレイヤーでコンテンツが記述されたファイルを取得すると、近接するクライアントがいないかF2Fサーバーに問い合わせて、コネクションを張ります。
土地コンテンツレイヤー(Land Content Layer)
土地コンテンツレイヤーでは、リアルタイムレイヤーからコンテンツとP2Pサーバーのリクエストを受信し、合意形成レイヤーに指示を出し、今度は合意形成レイヤーから上がってきたコンテンツが記述されたファイルを取得して、リアルタイムレイヤーのP2Pサーバーへ問い合わせをします。
まず、Decentralandではレンダリング(表示内容の作成)をするためのコンテンツ取得に際して、分散ストレージシステムを使用しています。
それにより、レンダリングが必要なLANDについて、そのLANDのコンテンツの説明を含むファイルがスマートコントラクトから取得されます。
この分散型配信システムにより、Decentralandは司令塔のような管理システムを要せずとも機能することができ、またこれによって運営側の検閲を拒絶して、運営側が勝手にルールを削除・変更することができないようにしています。
合意形成レイヤー(Consensus Layer)
先述した通り、DecentralandにおいてLANDは「イーサリアム(Ethereum)」ブロックチェーンで所有権が明確にされており、自分で管理することになります。
これらの代替不可能なデジタル資産であるLANDには固有にx,y座標が設定されており、所有者及び土地所有者がLANDで提供したいものをエンコードするコンテンツ記述ファイルを参照できます。
イーサリアムのネットワークに接続することによって、DecentralandのクライアントはLANDスマートコントラクトの最新情報を取得することが可能になります。
土地はデジタル資産(ERCトークン)であるMANAを媒介として購入することができます。
また、購入した新しい区画は、既に所有者のいる区画に隣接している必要があります。
MANAの価格動向
2024年7月現在の価格は約¥54で、時価総額ランキングは101位になっています。
2020年12月までは大きな変動はありませんでしたが、2020年の年明けに入ってから価格が高騰しました。
2020年12月30日に約8.1円だった価格は2021年3月24日に一時約104円と実に約13倍にまで急騰しています。
この急激な高騰は、コインチェックやGMOコインに上場したエンジンコイン(ENJ)などのNFT関連銘柄が軒並み高騰したことに伴って起こったと言われています。
さらに、米老舗ゲーム会社であるATARI(アタリ)がDecentraland内でカジノを作るという発表もまた、大きな材料となったと考えられています。
エンジンコインについて詳しくまとめた記事もありますので、気になる方は是非確認してみてください。
2022年に入ってからは、仮想通貨全体での下落に連動してMANAも大きく価格を落としている状況です。
過去の最高値は700円ほどでしたが、2024年7月現在は50円ほどまで下落しました。
また、エンジンコインはコインチェックで入手することができます。
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まさに今急成長で注目の仮想通貨と言えるでしょう。
また、現在日本の仮想通貨取引所でMANAを取り扱っているところはbitbankしかありませんが、将来MANAを取り扱う国内取引所が増えてくる可能性は十分にあると言われています。
国内取引所に上場すれば、それに伴うMANAの価格の上昇も期待できると言えるでしょう。
※これはあくまでも予測に基づいたものであり、価格の上昇を保証するものではありません。
Decentraland(MANA)の課題
Decentralandは開発当初、大変注目され、開発企業である新興 VR スタートアップの Decentraland は、ICO にて2,400万米ドルの資金をわずか35秒で調達し、ICO の資金調達記録を塗り替えました。
その一方で、Decentralandに課題が無いわけではありません。
ここでは、Decentralandの課題について解説していきたいと思います。
高い手数料
Decentralandが抱える問題として指摘されているのがブロックチェーン「イーサリアム(Ethereum)」の手数料の高さです。
これはDecentraland自体の課題というよりも、Ethereumが抱える課題であると言えるでしょう。
これに加えて、2020年9月のDeFiブームなどの他のサービスの影響を受けて、手数料が安定せずに乱高する可能性があるといった問題もあります。
また、仮想世界で販売されているアイテムの値段についてもユーザーの不安があるようで、「高すぎる」「もっと安ければ利用しやすいのに」という意見が散見されました。
実際にDecentralandのマーケットプレイスを見てみると、LANDの相場は数万円〜数十万円と高額で、誰もが気軽にLANDを購入してアイテムやコンテンツを作って遊べる価格とはいえません。
技術がニッチすぎる
VRが急速な勢いで成長しているのは事実なのですが、ゲーマーの多くが「仮想世界」という新技術を完全に取り入れているとはいえず、Decentralandが普及しているとは言い難い現状があります。
実際に、時価総額ランキングは101位(2024年7月時点)とこれまでの急成長ぶりとは裏腹にニッチな分野にとどまっています。
販売自体は確実に拡大しているのですが、VRを使ってオンラインの世界を完全に普及させたいと考える企業にとってはユーザベースが限られていることが課題となっているようです。
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取扱通貨数 | 30通貨 |
最低取引額 | 500円 |
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Decentraland(MANA)のまとめ
本記事では、ブロックチェーンを使って仮想現実の構築を目指すDecentralandや、Decentraland内で使われるMANAについて解説してきました。
「すべて VR で体験可能な土地をゲーム内で所有する」という新しいコンセプトで、Decentraland(MANA)は世界中のユーザの注目を集めてきました。
これからMANAに投資をしようと思っている方は、是非この記事の情報を参考にして投資をしてみてください。
- MANAはDecentraland上でのLANDやアイテムの売買に使用される仮想通貨である
- 仮想世界の利用が広まるにつれて、さらに人気が出る可能性がある
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