ウォーレン・バフェット氏が投資する株式銘柄とは?【2024年最新】

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「投資の神様」として世界中に知られている、ウォーレン・バフェット氏

投資に詳しくない人でも、その名前は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

今回の記事では、バフェット氏が保有する株式や、その投資手法について解説していきます。

この記事からわかること
  • 「投資の神様」として知られるウォーレン・バフェット氏
  • バフェット氏はバークシャー・ハサウェイ社の会長兼CEOを務める
  • バークシャー・ハサウェイ社の株式には「BRK-A」「BRK-B」の2種類ある
  • バフェット氏が保有する銘柄は、「アップル」「バンク・オブ・アメリカ」「シェブロン」など
  • バフェット氏の投資の基本は、「割安銘柄を購入」し、「長期的に保有」すること

バフェット氏が保有する銘柄を購入したい人は、アメリカをはじめとする世界中の株式を取り扱っているSBI証券の公式サイトをチェックしてみてはいかがでしょうか。

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目次

ウォーレン・バフェット氏/バークシャー・ハサウェイとは?

最初に、バフェット氏という人物について、また、バフェット氏が経営する会社「バークシャー・ハザウェイ」について解説します。

ウォーレン・バフェット氏の概要

人物名ウォーレン・エドワード・バフェット(Warren Edward Buffett)
国籍アメリカ
年齢92歳
生年月日1930年8月30日
職業投資家・経営者

弱冠11歳で投資を始めた、ウォーレン・バフェット氏

30年以上にもわたって世界長者番付トップ10に選ばれている資産家であり、投資家です。

2023年4月4日に公表された、アメリカの経済誌「Forbes(フォーブス)」の2023年度版世界長者番付によれば、バフェット氏は5位にランクインしています。

つまり、2024年現在において、バフェット氏は世界で5番目にお金持ちな人なのです。

ランキング純資産
(USD)
名前主な職業
12,110億ベルナール・アルノーフランスLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)の会長兼CEO
21,800億イーロン・マスクアメリカ電気自動車メーカー「Tesla(テスラ)」社の共同創業者兼CEO
31,140億ジェフ・ベゾスアメリカAmazon.com 共同創業者兼会長
41,070億ラリー・エリソンアメリカビジネスソフトウェア会社「オラクル」の共同創業者兼会長兼CTO
51,060億ウォーレン・バフェットアメリカ投資会社「バークシャー・ハサウェイ」の会長兼CEO
forbes.com – The Richest People In The World

なお、日本人としては、第39位に「ユニクロ」で知られるファーストリテイリングの柳井正(やないただし)氏が326億USD、第69位に通信事業のソフトバンクグループの孫正義(そんまさよし)氏などがランクインしています。

ランキングからも分かる通り、世界屈指の大富豪のひとりであるバフェット氏ですが、その暮らしぶりは以外にもシンプルなものです。

たとえば、バフェット氏は、1958年、わずか3万1,500USD(当時のレートでおよそ1,134万円)で購入した自宅に、現在も住んでいるのです。

お金持ちは高級な住宅を好みそうですが、バフェット氏はお金持ちでありながら、敢えて質素な住宅に住み続ける倹約家です。

服装や食事などの面においても倹約家であり、無駄な出費を嫌います。

つまり、バフェット氏を端的に表すと、「堅実な生活を好むお金持ち」なのです。

続いて、そんなバフェット氏が経営する投資会社「バークシャー・ハサウェイ」について、見てみましょう。

バークシャー・ハサウェイ社の概要

バークシャー・ハサウェイ社
PYMNTS.com
会社名バークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway Inc.)
本社所在地アメリカ
設立年1889年
代表者ウォーレン・バフェット
資本金8,000千USD
※2022年12月期(連)
セクター金融
事業内容投資持株会社
詳細公式サイト

バークシャー・ハサウェイ社は、バフェット氏が会長兼CEOを務めるアメリカの投資会社です。

さまざまな企業に投資することで、莫大な収益を上げてきました。

飲料業・IT業・金融業・物流業・ヘルスケア業など、幅広い業界に投資をしています。

長期投資を重視するバフェットは、これらの株式を長期間保有し、企業の長期的な成長を促進させています。

この投資手法は、バークシャー・ハサウェイ社の株価が右肩上がりになっていることからも分かる通り、成功を収めていると言えます。

2000年時点で5万USD以下だったバークシャー・ハサウェイ社(ティッカー:BRK-A)の株価は、2024年現在では59万USDとなっており、直近の約20年間で10倍以上もの成長を遂げているのです。

  • ティッカー:BRK-A
引用元:TradingView提供チャート
  • ティッカー:BRK-B
引用元:TradingView提供チャート
項目BRK-ABRK-B
株価593,850.00USD394.80USD
時価総額339,519,479.00千USD516,561,884.00千USD
PER(連)0.02倍
PBR(連)1.84倍
配当利回り
取引可能な証券会社IG証券IG証券
SBI証券
楽天証券
マネックス証券
松井証券
PayPay証券
2024年2月14時点

バークシャー・ハサウェイ社は1つの会社でありながら、「BRK-A」「BRK-B」の2つの株式銘柄があります。

「BRK-A」「BRK-B」のどちらでも、バークシャー・ハサウェイ社への投資ができます。

この2つの銘柄の違いとしては、BRK-Aは機関投資家向け、BRK-Bは個人投資家向けという点で、議決権と株価が異なります。

「BRK-A」と「BRK-B」の違い
  • 議決権
    BRK-Aの議決権:BRK-Bの議決権=10,000:1
  • 株価
    BRK-Aの株価:BRK-Bの株価=1,500:1以下

BRK-Bの議決権は、BRK-Aの議決権の1万分の1となっており、BRK-Aに比べて非常に小さな議決権しかありません。

また、BRK-Bの株価は、BRK-Aの株価の1,500分の1以下となっており、BRK-Aに比べると格安で取引されています。

BRK-A(株価は593,850.00USD)を購入するには約8,000万円以上必要ですが、一方、BRK-B(株価は394.80USD)であれば、約50,000円で購入できます。
※2024年2月14日時点の株価およびレート(1USD≒150JPY)にて算出

このため、株価の高いBRK-Aは機関投資家などの大口取引に向いており、株価の安いBRK-Bは個人投資家に向いています。

BRK-Bなら、購入資金が少ない個人投資家でも、バークシャー・ハサウェイ社の株式を購入できるのです。

ウォーレン・バフェット氏が保有する主な株銘柄一覧

次に、バフェット氏が保有する主な株銘柄を紹介します。

驚くべき成長を続けるバークシャー・ハサウェイ社ですが、同社が保有する株式の銘柄(バフェット銘柄)について、具体的に見ていきましょう。

2023年6月27日に公表されたForbesの記事「Best Warren Buffett Stocks To Buy And Hold In 2023(2023年に購入・保有すべき最良バフェット株)」によれば、バフェット氏の保有株式上位10銘柄は以下となっています。

ランキング銘柄名ティッカーセクター割合
1アップル
(Apple)
AAPLIT38.9%
2バンク・オブ・アメリカ
(Bank of America)
BAC金融11.2%
3シェブロン
(Chevron)
CVXエネルギー9.8%
4コカ・コーラ
(Coca-Cola)
KO生活必需品8.5%
5アメリカン・エキスプレス
(American Express)
AXP金融7.5%
6クラフトハインツ
(Kraft Heinz)
KHC生活必需品4.4%
7オキシデンタル・ペトロリアム
(Occidental Petroleum)
OXYエネルギー4.1%
8ムーディーズ
(Moody’s)
MCO金融2.3%
9アクティビジョン・ブリザード
(Activision Blizzard)
ATVIIT1.4%
10エイチピー
(HP)
HPQIT0.9%
forbes.com – Buffett’s Biggest Holdings

バフェット氏は、これらの銘柄の他、日本の総合商社の株式も保有しています。

2020年8月30日、バフェット氏は日本の5大商社(三菱商事・三井物産・伊藤忠商事・住友商事・丸紅)の株式へ投資したことを公表しました。

バフェット氏のポートフォリオは、日本を含む世界中の株式で構成されています。

続いて、バフェット氏が保有する株式のうち上位3銘柄について、詳しく見てみましょう。

ウォーレン・バフェット氏が保有する銘柄を紹介

バフェット氏が保有する銘柄について、詳しく見てみましょう。

バフェット氏が保有する株式 上位3銘柄
  • 【AAPL】アップル(Apple)
  • 【BAC】バンク・オブ・アメリカ(Bank of America)
  • 【CVX】シェブロン(Chevron)

【AAPL】アップル(Apple)

Apple
引用元:TradingView提供チャート
銘柄名アップル(Apple)
ティッカーAAPL
セクターIT
株価185.04USD
時価総額2,857,365,660.00千USD
PER(連)30.04倍
PBR(連)46.26倍
配当利回り0.50%
取引可能な証券会社IG証券
SBI証券
楽天証券
マネックス証券
松井証券
PayPay証券
auカブコム証券
2024年2月14日時点

アメリカの巨大IT企業GAFAMのうちの一社で、欠けたリンゴのマークで知られる、「アップル」です。

iPhoneやiPadといったモバイル端末や、パソコンの「Mac」が主力製品です。

これらの製品(ハード)だけでなく、最近では音楽や動画などのサービス事業や、自動車やヘルスケアなどの分野にも進出しています。

こういった事業展開によって順調な成長が続いており、株価は右肩上がりとなっています。

また、アメリカを代表する株価指数「S&P 500」の約7%をアップル株が占めていることからも、大きな影響力を持つ企業ということが分かります。

バフェット氏が保有する株式のうち約4割はアップル社が占めており、アップルを「われわれが所有するどの事業よりも優れた事業」と評価し、特にiPhoneは「並外れた製品」として賞賛しています。

【BAC】バンク・オブ・アメリカ(Bank of America)

【BAC】バンク・オブ・アメリカ(Bank of America)
引用元:TradingView提供チャート
銘柄名バンク・オブ・アメリカ(Bank of America)
ティッカーBAC
セクター金融
株価32.75USD
時価総額258,576,239.00千USD
PER(連)10.56倍
PBR(連)0.89倍
配当利回り3.02%
取引可能な証券会社IG証券
SBI証券
楽天証券
マネックス証券
松井証券
PayPay証券
auカブコム証券
2024年2月14日時点

バンク・オブ・アメリカは、アメリカの巨大銀行です。

世界最大の金融機関のひとつで、環境・社会・ESGを重視した成長戦略を掲げており、日本においても事業を展開している企業です。

配当利回りが3%を超えている点においても、長期投資に向いている銘柄と言えます。

2011年、バフェット氏はバンク・オブ・アメリカに50億ドルほど投資しましたが、その後、株価は下落し続けました。

ところが、長期投資を重視するバフェット氏は、バンク・オブ・アメリカの成長を信じて、そのまま株式を保有し続けました。

バフェット氏は、「バンク・オブ・アメリカはいくつかの課題を抱えているが、それらは数年単位で解決に向かう見込みがあること」、また、「アメリカ最大規模の預金量や事業基盤が良好に思えること」などから、今後の成長が期待できる企業と判断しました。

その後はバフェット氏の予想通りにバンク・オブ・アメリカの株価は回復・上昇し、現在にいたります。

【CVX】シェブロン(Chevron)

【CVX】シェブロン(Chevron)
引用元:TradingView提供チャート
銘柄名シェブロン(Chevron)
ティッカーCVX
セクターエネルギー
株価150.60USD
時価総額278,760,600.00千ドル
PER(連)13.2倍
PBR(連)1.75倍
配当利回り3.93%
取引可能な証券会社IG証券
SBI証券
楽天証券
マネックス証券
PayPay証券
auカブコム証券
2024年2月14日時点

シェブロンは、石油をはじめとするエネルギーを扱うアメリカの巨大企業です。

世界180か国以上でビジネスを展開する多国籍企業で、燃料電池・太陽光発電・地熱発電などの代替エネルギー分野への投資もしています。

日本政府がアメリカ海軍に供給する燃料も、シェブロンから購入しています。

バフェット氏は、2020年から積極的にシェブロン社に投資を始めました。

30年以上にもわたって連続で増配を続けるシェブロン株は、インカムゲインの期待が高く、長期投資に向いています。

また、原油価格の上昇が続く昨今、シェブロンの株価上昇の可能性にも期待が高まります。

ウォーレン・バフェット氏の投資手法

ここで、バフェット氏の投資手法について説明します。

バフェット氏は、「割安な銘柄」に「長期的に」投資する手法を貫き続け、バークシャー・ハサウェイ社およびその株主たちに大きな利益をもたらしています。

その投資手法について詳しく説明しますので、投資のヒントにしてみてください。

割安銘柄を買う

バフェット氏は、割安銘柄を購入する、いわゆる「バリュー投資」の手法で利益を出しています。

バリュー投資とは、「現在は市場に過小評価されており株価が低い状態だが、今後の成長が見込まれる(株価の上昇が見込まれる)株式」に投資する手法です。

バフェット氏は、ハイリスク・ハイリターンと思われる投資を避け、小売業や保険・金融業を中心に、伝統的に続く業界・企業への投資を好みます。

よく分からない業界への投資は避け、自分の理解がおよぶ業界の中で、今後成長すると考えられる銘柄を探して投資しているのです。

長期的に保有したい株を買う

バフェット氏の投資の基本は、長期投資です。

バフェット氏は、「10年間株を保有する気がなければ、10分間でも保有しようとは考えてはならない」と言います。

たとえば、バフェット氏はコカ・コーラ社の株式を、1988年から35年にもわたって所有し続けていますし、アメリカン・エキスプレス社の株式は1993年から30年間所有し続けています。

短期的な目線で利益を追求できるような銘柄を選ぶのではなく、永久に投資し続けたい銘柄を選ぶことで、バフェット氏は投資に成功してきたのです。

とはいえ、バフェット氏はすべての株式を長期保有するわけではなく、必要に応じて売却も行っています。

ポートフォリオの組入れ銘柄を適宜入れ替えたり、保有株数を調整したりしているため、結果として短期投資となる銘柄もあります。

長期的な目線で投資することは、購入した株式を「放置」するという意味ではない、ということなのでしょう。

バフェット氏のように投資をするには、長期的に保有したい銘柄を選びつつも、必要に応じて売却も行う柔軟さが必要と考えられます。

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※現物取引・信用取引(制度・一般)の合計

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※2023年1月30日現在

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ウォーレン・バフェット氏が保有する銘柄まとめ

今回の記事では、バフェット氏が保有する株式の銘柄について解説しました。

この記事のまとめ
  • ウォーレン・バフェット氏は、世界で5番目の大富豪
  • バークシャー・ハサウェイ社の株価は右肩上がり
  • 「BRK-B」なら、資金の少ない個人投資家でもバークシャー・ハサウェイ社の株式を購入できる
  • バフェット氏が保有する銘柄のうち、約4割はアップル株が占めている
  • 「バンク・オブ・アメリカ」「シェブロン」は配当利回りが高く、長期投資に向いている

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