イーロンマスク氏は仮想通貨・ビットコインの価格に影響する?これまでの事例や注目人物を紹介
アメリカの電気自動車企業テスラのCEOイーロン・マスク氏は、Twitterでの発言などから、幾度も仮想通貨市場に影響を与えています。
そこでこの記事では、同氏がこれまで仮想通貨市場に与えてきた影響と、それによって生じた値動きをご紹介していきます。
- イーロン・マスク氏の発言や行動から、仮想通貨市場はたびたび影響を受けている
- テスラがビットコイン決済を停止した際は、ビットコインの価格が大きく下落した
- 基本的にマスク氏は、仮想通貨に対して肯定的な立場を取っている
- 2022年はアメリカの金融政策の影響が強いことから、マスク氏だけでなくパウエルFRB議長の発言にも要注目
- レバレッジ取引ができるDMM Bitcoinなら、マスク氏の発言による乱高下にも十分に対応可能
イーロン・マスク氏をはじめとする要人発言によって、仮想通貨市場は高騰することもあれば、逆に大きく下落してしまうこともあります。
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イーロン・マスク氏は仮想通貨に影響を持つ?
アメリカの実業家であるイーロン・マスク氏は2022年現在、電気自動車企業テスラのCEOなどを務めています。
またマスク氏は2022年4月にフォーブス誌が発表した世界長者番付で、1位(資産額は約26兆9,400億円)になるほどの資産家でもあります。
そんなマスク氏は仮想通貨に強い関心を持っていて、彼のSNS上の発言や行動などがこれまで幾度も市場に影響を及ぼしており、具体的には次のような銘柄が同氏の影響を受けています。
なおビットコインへの影響については、別途後述します。
- ドージコイン(DOGE)
- 柴犬コイン(SHIB)
- ApeCoin(APE)
ドージコイン(DOGE)
ドージコイン(DOGE)は、ネットミームであるドージの画像(柴犬の画像)をデザインモチーフとした仮想通貨です。
マスク氏は2021年2月4日にドージコインへの支持をTwitterで公言しており、それを受けてドージコインの価格はわずか1日で50%以上も急騰することとなりました。
また2021年12月14日にはマスク氏の率いるテスラが、一部商品における決済手段として試験的にドージコインを導入すると発表したことによって、再び大暴騰しました。
柴犬コイン(SHIB)
柴犬コインは、2020年8月にドージコインを模倣して開発された仮想通貨です。
マスク氏は仮想通貨ではなく本物の柴犬をペットとして飼っているのですが、2021年3月14日にマスク氏が「I’m getting a Shiba Inu(私は柴犬を飼っている)」とツイートすると、それに触発されて柴犬コインの価格が一時高騰しました。
また2021年10月にマスク氏が愛犬の画像をTwitterで投稿すると、仮想通貨市場全体が活況だったこともあり、700%を超える高騰のきっかけとなりました。
なおマスク氏は2021年10月末に、Twitter上で「柴犬コインを保有しているのか」と質問された際、「まったく保有していない」と回答していることから、この柴犬コインの高騰は投資家側の勝手な思い込みによって起こったと言えます。
エイプコイン(APE)
2021年はコレクション性のあるデジタルアートのNFTが流行しましたが、それをけん引したコレクタブルNFTの一つに、猿をモチーフにしたデジタルアート「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」があります。
そのBAYCの運営元であるYuga Labsが、2022年3月に発行したトークンがエイプコイン(APE)です。
マスク氏は2022年5月4日から一時的に、自身のTwitterアイコンをBYACの画像に変更しました。
するとその関連銘柄と言えるエイプコイン(APE)が、以下のチャートに示すようにわずか1時間で約20%も暴騰しました。
イーロン・マスク氏の影響によるビットコインの価格変動
続いてもっともメジャーな銘柄であるビットコインが、イーロン・マスク氏の発言や行動からどのような影響を受けてきたのか確認しておきましょう。
- 2021年1月:Twitterのプロフィールに「#bitcoin」と記載して高騰
- 2021年2月:テスラがビットコインに投資したと発表して高騰
- 2021年5月:テスラがビットコイン決済の受入れを中止して下落
- 2021年7月:ビットコインの保有を明かしたことで再び高騰
2021年1月:Twitterのプロフィールに「#bitcoin」と記載して高騰
2021年1月29日にマスク氏は、Twitterのプロフィール欄に「#bitcoin」と記載しました。
すると市場はそれをポジティブに受け取り、以下のチャートのように短期的にビットコインの価格が急騰しました。
2021年2月:ビットコインに投資したことをテスラが発表して高騰
2021年2月8日、テスラはビットコインに対して15億ドル(当時のレートで約1,580億円)もの投資をしたことを発表しました。
また、電気自動車購入時の決済手段としても、ビットコインを導入する意向を示しました。
この発表を受けてビットコインは、上昇トレンドをさらに加速させて4万8,000ドルを初めて突破しました。
2021年5月:テスラがビットコイン決済の受入れを中止して下落
2021年に入ってから好調を維持していたビットコインですが、5月12日にマスク氏がテスラでのビットコイン決済の受入れ中止を発表すると、今度は一転して急落します。
発表前は5万ドル台で推移していたビットコインの価格は、わずか1週間で3万ドル台まで下落しました。
2021年7月:ビットコインの保有を明かしたことで再び高騰
テスラでのビットコイン決済の受入れ中止が発表されて以降も、変わらずマスク氏の言動は市場から高い注目を集めていました。
そんな中で、7月21日にTwitterの元CEOジャック・ドーシー氏らを交えたカンファレンスにマスク氏が出席します。
そこでマスク氏はビットコインに対して肯定的な姿勢を見せ、さらに自身がビットコインを保有していることを明かしたため、再びビットコインは急騰することとなりました。
その後、ビットコインは2021年11月まで上昇トレンドが続き、一時は6万ドルを突破しています。
以上ここでは主立った4つの出来事を紹介しましたが、これらの他にも繰り返しイーロン・マスク氏はビットコインに言及しており、度々その価格に影響を及ぼしています。
イーロン・マスク氏の仮想通貨に対する主張
イーロン・マスク氏の影響による値動きを見てきましたが、あらためてここで同氏が仮想通貨に対してどのような考えを持っているのか、その変遷を振り返っておきましょう。
- 2019年2月:仮想通貨によって紙幣がなくなると主張
- 2021年5月:テスラでのビットコイン受入れ中止を発表
- 2021年7月:ビットコインが成功するところが見たいと発言
- 2022年6月:訴訟を受けるものの、ドージコインへの支持をあらためて表明
- 2022年6月:買収を進めるTwitterについて、仮想通貨決済導入に関する見解を表明
2019年2月:仮想通貨によって紙幣がなくなると主張
2019年2月にマスク氏は、ビットコインをはじめとする仮想通貨の仕組みを肯定して、将来的には紙幣が淘汰されると主張しました。
またこれ以降にもTwitterを中心として、ビットコインやドージコインに対する前向きな主張をおこなっています。
2021年5月:テスラでのビットコイン受入れ中止を発表
先述の通り、テスラは2021年3月からビットコイン決済を導入していたのですが、5月にはそれを中止してしまいます。
その背景には、ビットコインのマイニングによって生じる環境負荷があります。
マスク氏は当時Twitterにて、ビットコイン決済を中止した理由について「仮想通貨は様々な面で良いアイデアがあり、将来性があると信じているが、環境に大きな負担を掛けるわけにはいかない」と述べています。
またこの方針転換を受けて仮想通貨市場では、マスク氏は一転して仮想通貨に否定的な立場になったのではないかと、悲観論が上がるようになりました。
2021年7月:ビットコインが成功するところが見たいと発言
7月にマスク氏が出席したカンファレンスでは、同氏がテスラでのビットコイン決済を中止したことに続いて、再び仮想通貨に対する否定的な見解を示すのか、それともまた考えを変えるのかと高い注目が集まりました。
そこでマスク氏は、自身がビットコインやドージコインを保有していることを明かし、それらの銘柄を支持する立場であることを示しました。
またこのカンファレンス以降は2022年現在まで、マスク氏はビットコインなどを支持する立場を維持し続けています。
2022年6月:訴訟を受けるものの、ドージコインへの支持をあらためて表明
マスク氏は仮想通貨の中でもドージコインを強く支持しており、2021年1月からはテスラの一部商品における決済手段にも採用しています。
また2022年5月には、マスク氏がCEOを務める宇宙開発企業スペースXにおいても、グッズ商品の決済オプションとしてドージコインが採用されることが発表されました。
ただドージコインは2021年2月~5月にかけて高騰した後、以下のチャートから分かる通り、一転して下落基調が続いています。
この状況を受けて2022年6月16日にマスク氏は、ドージコインを用いたマルチ商法をおこなったと主張する投資家らから、損害賠償を求める集団訴訟を起こされました。
しかし仮想通貨のコミュニティ全体で見るとこの訴訟は同意を集めておらず、マスク氏自身もドージコインを支持することをあらためて示しています。
2022年6月:買収を進めるTwitterについて、仮想通貨決済導入に関する見解を表明
マスク氏は2022年4月から、Twitter社の買収に向けて動いています。
2022年6月には同社の従業員に対して質疑応答を実施しており、その中で仮想通貨決済についても言及しました。
マスク氏はTwitterに仮想通貨による決済機能を導入することは理にかなったことだとしており、仮想通貨を利用できたらユーザーは便利に感じるだろうと述べています。
以上、マスク氏の仮想通貨に対する考え方について、ポイントとなる部分をご紹介しました。
一時はビットコインマイニングにおける環境負荷を理由にネガティブな発言もありましたが、基本的にマスク氏は仮想通貨に対する肯定的な姿勢を示し続けています。
仮想通貨投資をする上で注目すべき人物
最後に、マスク氏以外にも仮想通貨市場に影響を与えている人物を3名ご紹介していきます。
- チャンポン・ジャオ(バイナンスの創業者兼CEO)
- ヴィタリック・ブテリン(イーサリアムの考案者)
- ジェローム・パウエル(米FRB議長)
チャンポン・ジャオ(バイナンスの創業者兼CEO)
チャンポン・ジャオ氏は、世界最大の取引高を誇る仮想通貨取引所バイナンスの創業者兼、現CEOです。
イニシャルを取って、CZの通称で呼ばれることもあります。
ジャオ氏は仮想通貨によって莫大な資産を得た長者のひとりであり、置かれている立場からも発言に注目が寄せされています。
ヴィタリック・ブテリン(イーサリアムの考案者)
ヴィタリック・ブテリン氏は、ビットコインに次ぐ時価総額を有するイーサリアムの共同創業者です。
ブテリン氏はたびたびメディアに取り上げられており、常にその発言に対して注目が集まっています。
また仮想通貨の世界は、法整備も含めて未成熟な状態にあります。
そのためブテリン氏の発言がマスク氏のように価格に直接的な影響を及ぼさずとも、例えば業界全体の方向性や法制度に対して影響を与え、その結果が市場に反映されることもあるでしょう。
ジェローム・パウエル(米FRB議長)
ジェローム・パウエル氏は、米連邦準備理事会(FRB)の議長です。
アメリカは現在、コロナ終息後の経済回復やロシアによるウクライナ侵攻などの影響で、過度なインフレが進んでいます。
それを抑えるためにFRBは金融引き締め(金利の引き上げ)を進めているのですが、一方で株式市場や仮想通貨市場は急激に冷え込むこととなりました。
そういった現状があることから今後どのような金融政策がおこなわれるのか、パウエル議長の発言が仮想通貨市場からも注目されています。
【まとめ】イーロン・マスク氏と仮想通貨
今回は、イーロン・マスク氏と仮想通貨の関係性についてご紹介しました。
- イーロン・マスク氏の発言や行動から、仮想通貨市場はたびたび影響を受けている
- テスラがビットコイン決済を停止した際は、ビットコインの価格が大きく下落した
- 基本的にマスク氏は、仮想通貨に対して肯定的な立場を取っている
- 2022年はアメリカの金融政策の影響が強いことから、マスク氏だけでなくパウエルFRB議長の発言にも要注目
- レバレッジ取引ができるDMM Bitcoinなら、マスク氏の発言による乱高下にも十分に対応可能
イーロン・マスク氏の発言や行動によって、これまで幾度となく仮想通貨市場は大きな影響を受けています。
またマスク氏はイベントや取材の場ではなく、Twitterで重要な発言をする傾向があります。
そのため、マスク氏の発言に起因する突発的な値動きは回避が難しいのですが、もしもその乱高下に巻き込まれた場合は情報を正確に把握して、過去の傾向も踏まえながら冷静に対処するようにしましょう。
なおマスク氏に起因する急変動が起きた後に市場に参入する場合、レバレッジ取引を扱うDMM Bitcoinなら、売りと買いのどちらからでもポジションを立てられるため臨機応変な対応が可能です。
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