ユーロ円の今後の予想/長期見通しを分かりやすく解説!【初心者向け】
FXの取引通貨ペアとして人気のユーロ円(EUR/JPY)。
欧州のユーロと日本の円で構成された通貨ペアです。
いずれも為替の業界ではメジャー通貨に位置づけられており、初心者~上級者まで幅広い層で取引されています。
このページではそんなユーロ円の見通しをテーマに解説していきます。
ぜひ最後まで読んで、FX取引の参考にしてください。
※なお、在外金融機関にて取引されるオフショア円のこともユーロ円と称しますが、本記事では為替ペアとしてのEUR/JPYについて取り扱います。
- ユーロ円は2024年7月現在173円の高値圏で推移中
- 2016年イギリスのEU離脱決定を受け暴落
- ユーロ圏の経済停滞や今後の早期利下げが懸念材料
- ECBはユーロ高をけん制している
- 各社の2024年ユーロ円相場展望
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ユーロ円の基本情報
ユーロは、欧州連合27か国のうち19か国で導入されている通貨です。
為替市場で米ドルに次ぐ2番目に取引量の多い通貨です。
しかし、為替市場ではユーロ円ペアでの取引があまりなく、ユーロドルとドル円の値で計算されています。
これをクロス通貨といい、ユーロ円の値はユーロ円(EUR/JPY)=ユーロドル(EUR/USD)×ドル円(USD/JPY)で計算されています。
(例)ユーロドル1.200、ドル円105円の場合
ユーロドル1.200×ドル円105=ユーロ円126円
ユーロ円の取引をする際は、ドル円とユーロドルの動きに注目しましょう。
ユーロ円の現在の為替レート
2020年5月には新型コロナウィルスの影響を受けて、一時的に114円台まで下落をしました。
その後はユーロ買いにより、2021年6月には132円付近まで上昇しており、円売りよりもユーロ買いの力が強い状態となりました。
2022年~2024年のユーロ円相場を見ると、長期間で高騰していることが分かります。
これは、ECBが利上げに踏み切ったことで生じた日本円との金利差によるものです。
ユーロは現在4.25%もの高金利が付いていますが、日本円は0.10%と低金利のため、一気に円安ユーロ高が加速しました。
2023年に入っても数回の高値更新を見せ、2023年11月には164円台の年初来高値を更新しました。
2024年6月にはECBの政策金利で利下げが実施されましたが、市場の反応は薄く173円台の高値で推移しています。
2008年以来の高値を付けており、円安が加速している状況です。
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ユーロ円のこれまでの変動要因
2008年からはリーマンショックによる経済不安で、極度のユーロ安が続きました。
ギリシャの債務危機なども影響し、2013年まで大きな下落が続きます。
その後は、EU経済も回復し安値からの転換を見せましたが、2016年に大きく下落しています。
2016年6月はイギリスのEU離脱が国民投票により決定した月です。
それを受けて、2016年始値で130円台であったユーロ円が110円台まで急落(円高)する形となりました。
イギリスはEU加盟時代でも独自通貨ポンドを採用していましたが、世界的な金融センターであり、欧州大国の一角でもあるイギリスの離脱は大きな影響を与えたものだと見られます。
2017年ごろは上昇(円安)を決めていますが、これはEU経済の回復による影響が大きいです。
EU諸国は2008年以降のリーマンショックや欧州債務問題により、景気の後退が懸念されていました。
その中で主要国であるドイツやフランスといった国が、輸出拡大や国内消費などを背景に景気の好転に成功しています。
その後、EU諸国での景況感には格差がありましたが、欧州債務危機からの脱却や緩和的な金融政策により、ユーロの買いが徐々に増えていった形です。
その後は世界的なCOVID-19の感染拡大を受けて安全資産の円買いが続き、2020年5月には新型コロナの影響で再びユーロ安となっています。
2023年~2024年の価格動向
現在までの価格動向を見ると、長期的に上昇を見せていることが分かります。
2022年~2023年は米利上げの影響やロシアのウクライナ進攻で一時的な下落を見せましたが、現時点では168円台の高値圏で推移しています。
ユーロ単体で買いが増したという点もありますが、日本円の売りが加速した影響が強いです。
EUは長年マイナス金利を継続していましたが、世界的な物価上昇の影響を強く受けたことで2022年に利上げを実施しています。
マイナス金利政策を続けた日本との金利差が拡大したことで、ユーロ高円安が続いている状況と言えるでしょう。
2024年7月現在はECBの早期利下げや日銀のマイナス金利解除の影響も考えられましたが、まだ上昇トレンドを形成し円安水準は収まっていません。
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2024年に予想されるユーロ円の変動要因
続いて2024年に予想されるユーロ円の変動要因について解説します。
詳しく見ていきましょう。
中東情勢悪化による懸念
2023年10月から、イスラム系組織ハマスとイスラエルの軍事衝突が発生しています。
中東情勢の悪化は、原油などの資源価格高騰につながる懸念があり、ヨーロッパでも大きな懸念事項です。
EUでは、2023年10月に発生した軍事衝突に関して、「断固とした姿勢」、「人道」、「一貫性」に基づいて協力していくとの立場を強調しています。
また、2024年7月現在はイランとイスラエルの情勢悪化も懸念されています。
2020年のコロナショックをきっかけにEU諸国では深刻な物価高が発生しましたが、今回のような中東情勢悪化は、さらなる物価高の要因になり得ないため、懸念が広がっている状態です。
ウクライナとロシアの対立
2024年7月現在、ウクライナとロシアの対立に対する報道が度々話題となっています。
かつては兄弟国と言われるほど親交の深かった両国ですが、両国ともに国境付近へ軍を派遣させるなど、緊迫した情勢が続いているのです。
ウクライナが西側の欧米諸国に接近したことをロシア側が良く思わず、長年にかけて関係悪化してきたことが要因です。
この問題はEUにとって他人事ではなく、今後の経済活動の行方を左右する大きな問題となっています。
EUを含む国際社会はロシア側のやり方に反発をしていますが、EUはロシアに資源依存をしていることから弱腰の姿勢をとっていると言われているのです。
ロシアは資源供給ストップを材料としてEUの姿勢を批判している状態であるため、今後もウクライナとロシアの対立が続くようであれば、ユーロにとっても大きな懸念となります。
2022年9月にはウクライナがロシアに実質支配されていた領土の奪還に成功したというニュースがありましたが、その際にはユーロの急激な買いが進みました。
2024年7月現在も戦争状態は続いており長期化していますが、今後の動向はユーロ市場にも大きな影響を与える可能性があるでしょう。
経済かインフレ抑制のどちらが優先か
ユーロは長期的に0%の低金利政策を続けていました。
2021年の終わりから主要国で続々と利上げが続いていましたが、ECBは徹底した低金利の政策を打ち出していた現状です。
しかし、2022年の欧州中央銀行の発表で、利上げを実施する方針が発表され、2022年7月についに利上げが実施されたのです。
今後も段階的な利上げが進めらると考えており、主要国そろって利上げが行われることとなりました。
金利の上昇は投資家にとってポジティブニュースになる場合が多いですが、現状では当局で意見が分かれている状況です。
慎重な見方を示した意見の内容
経済と地政学上の不確実性を踏まえ、特定の金利の道筋に事前にコミットするべきではないとの見解
しかし、2023年はクレディスイスの経営不振が大きな話題となっており、EUの経済にも大きな懸念が示されています。
その直後である3月16日のECB金融政策決定会合では予定通り0.50%の利上げが実施されたので、ECBはまずインフレの抑制を最優先と考えていたようです。
しかし、直近のECB政策決定会合では利下げとなっており、物価高抑制の成果が見られたとの発表があったことから、徐々に金利は低下すると見られています。
ECBによるユーロ高の懸念
ECBは、現在のユーロ水準の高さについて、たびたび懸念する声明を出しています。
それは、ユーロ高に対して以下のような懸念があるからです。
- 輸入品の価格下落によるデフレの加速
- 輸出競争力の低下
- 実体経済との乖離
注目は3つ目の実体経済との乖離です。
現在のEU諸国は、新型コロナウィルスの影響により経済が落ち込んでいます。
その状況でユーロが買われ続けているため、収束後には更なる上昇が予想されるのです。
極端なユーロ高になれば、輸入品の価格下落や輸出競争力の低下により、更なる経済悪化を招きかねないとの考えを示しています。
ECBの議事要旨では「為替レートで見るユーロの動向は悪影響、更なる金融刺激が必要」としてユーロ高を強くけん制しています。
今年の動きとして、ユーロ高を引き下げるための政策がECBによって打ち出されれば大きな影響を与えそうですね。
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ユーロ円の今後の見通し・予想
次に各会社が発表している、ユーロ円の見通しと展望を紹介していきます。
FX取引の戦略ではこのような情報収集が重要となってくるので、ぜひ参考にして取引をしていきましょう。
野村證券
野村證券は、以下のように述べています。
仏政治の混乱が他の主要国に波及する可能性は低いことや、ECBが6月会合で大方 の予想通り利下げ開始を決定も追加利下げに慎重姿勢を維持していることを踏まえる と、ユーロドルが仏総選挙のみを材料として、中長期的な下落トレンドに入る可能性は 現時点では低い。総選挙後の各党の連立交渉によって仏政治が機能不全に陥ること が回避されれば、焦点は再び内外の金融政策等に移り、これまでのレンジ相場に戻る ことも期待できる。
野村證券 – 国際金融為替マンスリー 2024年
※野村證券のレポートは自動で更新されます。
野村證券は、2024年末のEUR/JPYを161円台の推移と予測しています。
利下げによるマイナス幅縮小の影響が大きいとの見通しで、ユーロ高が抑制されるとの予想です。
三菱UFJ
三菱UFJでは、2024年のユーロ相場の展望を以下のように予想しています。
景気という点でも、積極的なユーロ買い要因とはなりづらく、 ユーロはドル安を支えに緩やかに持ち直していく展開を予想する。 対円相場に関しては、当方は日銀が 1 月に金融政策の正常化に踏み出すのに伴い、これまでの大幅な円安の巻き戻しが進むと予想している。ECBの利下げ開始も加わり、欧日金融政策格差も縮小する ことから、予測期間を通じてユーロ円は下落基調を辿ると予想する。
MUFG – FX Monthly
※三菱UFJのレポートは自動で更新されます。
ECBの利下げや日銀のマイナス金利解除により、ユーロ円が下降トレンドを形成するとの見通しです。
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スプレッド | 0.2銭(米ドル/円) 0.4銭(ユーロ/円) 0.9銭(ポンド/円) ※原則固定 |
スワップポイント | 244円(米ドル/円) 209円(ユーロ/円) 319円(ポンド/円) |
通貨ペア数 | 20通貨 |
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最小取引単位 | 1,000通貨 ※南アフリカランド/円とメキシコペソ/円は10,000通貨単位 |
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ユーロ円の今後の見通し・予想まとめ
ユーロ円の今後の見通しは以下の通りです。
- ウクライナとロシアの情勢悪化はユーロの懸念材料となる
- ECBは利上げを打ち止めし、早くても2024年6月には利下げサイクルに入った
- 米金融市場への注目がECBに移る可能性がある
今後は、ウクライナ情勢・中東情勢の問題やECBの今後の動きには特に注目です。
ユーロ円はポンドやマイナー通貨に比べて値幅が小さいので、リスクを抑えた取引に適している通貨ペアといえます。
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