【2024年】ロシアルーブルFXの今後の見通し・予想とおすすめFX会社を解説

2022年2月24日、ロシアはウクライナに対する軍事侵攻に踏み切りました。

ロシアは世界有数の石油産出国であるため、原油価格が急上昇し、さらに欧米の経済制裁によってルーブル安が進んでいます。

不安定な状態にあるなか、この先ロシアルーブルの価格はどのように推移するのでしょうか。

本記事では、ロシアルーブルの価格推移や今後の見通しについて徹底的に解説します。

高金利で高いスワップポイントを受け取れるロシアルーブルですが、ウクライナ問題が表面化し取引を控えている方も多いのではないでしょうか。

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【2024年】ロシアルーブル/円の為替価格推移

ロシアルーブル/円の価格は、新型コロナウイルスが世界的に拡大した2020年2～3月に大きく下落しました。

2020年1月に1ロシアルーブル＝1.68円を付けていた価格は、わずか2ヶ月の間に0.84円と大幅なルーブル安へと移行しています。

その後は、世界的な景気後退と共にロシアの経済が悪化しました。

2021年は原油高と個人消費の伸びが後押しし、過去10年余りで最高の成長率となる4.7%の経済成長を遂げ、一転してルーブル高となります。

このまま好調な経済が続くかと思われましたが、2022年2月になるとロシアのウクライナ侵攻問題が表面化し、世界的に混乱が広がりました。

その結果、原油価格は上昇したものの、アメリカやイギリスを中心に経済制裁が行われることで再びルーブル安へと転じています。

一方、国内景気が不安定になるほどロシア政府は政策金利を高めようとするため、獲得できるスワップポイントが多くなる可能性も考えられます。

2022年3月後半から価格を戻し始め、2024年4月現在は1.6円ほどまで価格を戻しています。

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ロシアルーブルとは？

ロシアルーブルはロシアが発行する法定通貨です。

世界一の広大な国土を保有するロシアですが、総人口は2024年時点で約1億4,000万人と日本と同程度の水準でしかありません。

また1991年にソビエト連邦共産党が解散してから現在までに、民営化した企業の数はGDPベースで約50%にしか達しておらず、経済規模は世界第12位と国土面積の割りに控えめとなっています。

しかし世界の天然ガスの輸出量が1位、石油は2位となっており、「資源大国」の立ち位置を確立しています。

ロシアルーブルFXの特徴

では、FXをするうえでロシアルーブルはどのような特徴があるのでしょうか。

ここでは「ロシアルーブル/円（RUB/JPY）」に焦点をあてて4つの特徴を解説します。

スワップポイントが高い

スワップポイントとは、FXをするうえで2ヶ国間の金利差によって発生する利益です。

日本のような低金利の国の通貨を売り、高金利の国の通貨を買うことでスワップポイントが高くなります。

たとえば2024年4月時点の日本の政策金利は0.1%、米国は5.25～5.50%ですが、ロシアの政策金利は16.00%近い水準で推移しています。(※ウクライナ進行による経済制裁の影響)

つまり日本円を売りロシアルーブルを買う（RUB/JPYの買いポジションを持つ）ことで、ほかの外貨に投資するよりも高いスワップポイントを得られるということです。

以下の表は、FX会社「みんなのFX」で公開されているスワップカレンダーです。

表にある「買」の欄に記載されている数字が、10万通貨を買いポジションで保有したとき1日ごとに得られるスワップポイントを表しています。

2024年4月時点では、買いで100円の高いスワップが付いています。

少ない証拠金で投資できる

証拠金とは、FXを取引するうえで事前にFX会社に預け入れなければならない資金です。

その最低金額を「必要証拠金」と言います。

必要証拠金は取引する通貨ペアによって異なりますが、ロシアルーブル/円は低めに設定されていることが多くなっています。

例として外為どっとコムの1万通貨あたりの必要証拠金を見てみましょう。

※2024年4月現在、外為どっとコムではルーブル円の取り扱いを一時中止しています。

必要証拠金が低いほど元手が少なくて済むので、少額投資が可能になります。

急騰急落をしやすい

ロシアル―ブルは急騰急落をしやすい銘柄です。

2022年序盤の急騰急落はロシアのウクライナへの軍事進攻によるものですが、それ以前にも何度か大きな変動を見せています。

ロシアルーブルは世界的にマイナー通貨と認知されており流動性が少ないです。

しかし、機関投資家が参入することにより大きく変動を起こす場合があります。

長期投資よりは比較的少ない期間での短期売買向けの通貨と言えるでしょう。

長期投資では急な変動で大きな損失を出す可能性もあるので注意してください。

原油価格に為替が大きく左右される

ロシアルーブル/円と原油価格は連動しやすく、強い相関関係にあります。

そのため基本的には、原油価格が上昇（下落）するとロシアルーブル/円も上昇（下落）しやすいのが特徴です。

原油価格と相関性が強い理由は、ロシアが世界トップクラスの産油国だからです。

原油価格が上昇するとロシアの原油輸出企業の業績が拡大し、経済に好影響を与えます。

その結果、ロシアルーブルの需要が高まり通貨の価値が増えるという仕組みです。

外為どっとコムでは、現在ロシアルーブル/円での取引を停止中ですが、他の通貨のスワップポイントが業界最高水準なので、高金利通貨のメリットを最大限に生かせます。

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ロシアルーブルの2024年以降の予想・見通し

ロシアルーブルの為替変動は、ロシア国内の景気に大きく左右されます。

石油の輸出や国内企業の業績が拡大すればルーブル高になりますが、反対に景気が悪くなるとルーブル安となります。

では、今後のロシアルーブルはどのような動きとなるのでしょうか。

それぞれの見通しについて詳しく解説します。

【短期】原油価格が上昇してもルーブル高になるとは限らない

ロシアは有数の石油輸出国であることから、ウクライナ情勢が緊迫化すると世界的なエネルギー供給不足が発生する恐れがあり、2022年2月25日以降の原油価格は高騰を続けています。

原油価格が上昇するなかでルーブル高にならない理由は、欧米を中心とした経済制裁にあります。

経済制裁がさらに強まると、たとえ原油価格が上昇したとしてもロシアは輸出先を失い、国内経済の停滞を招いてしまう可能性があるからです。

そのため、ウクライナ情勢が落ち着くまでは「原油価格が上がるとルーブル高になる」という常識は通用しないと思われます。

【中長期】ウクライナとの戦争の行方

2022年2月にロシアはウクライナへの軍事進攻を開始しました。

現在は2年ほど経過しましたが、まだ停戦や終戦の見通しが立っておらず戦争が長期化している状況です。

ロシアのウクライナへの軍事侵攻から１年が経過した。欧米主導の経済制裁により昨春は連日のように最安値を塗り替えたロシア通貨ルーブルは、政策金利の２倍引き上げやエネルギー取引代金のルーブル払い要求など、ロシア側の素早い応酬で急速に持ち直し、昨年末にかけては堅調に推移した。ただ、最近では収束の兆しの見えないウクライナ情勢を眺めて約１０カ月ぶり安値を付けるなど、再び不安定さが目立ってきた。

引用：時事フィナンシャルソリューションズ

軍事進攻後は一時的に急騰急落を見せて、その後価格は落ち着きを見せていたものの、現在また通貨が安定していない状況が続いています。

多くの市場関係者は今回の軍事進攻が終息しない限り、ルーブルの安定は程遠いとしています。

中・長期的にはまだ急な変動が起こり得ると考えていいでしょう。

【長期】経済制裁と金利の上昇圧力でルーブル安が長期化

ウクライナに侵攻する前の2021年7～9月のロシア経済は、新型コロナウイルスの影響が緩和し始め、実質GDPは前年比4.3%増と力強い回復と成長を見せていました。

しかし同時にロシア国内ではインフレが加速していたため、その対策として利上げを進めていました。

それから約半年が経過し、今度はウクライナ侵攻による欧米からの経済制裁が実施されました。

実は2014年2月に起きたロシアによるクリミア併合のときも、同じような経済制裁が行われています。

その際は石油の輸出禁止措置が実行されたこともあり、国内経済は大打撃を受けています。

経済の下振れによりルーブル安が止まらず、政府はその流れを止めようと2014年12月に17%へと政策金利を上げますが、結局2年間にわたりルーブル安の状態が継続しました。

今回のウクライナ侵攻問題の場合も、厳しい経済制裁が実施されることでロシア経済が長期的に停滞する可能性があります。

その結果、ルーブル安の流れも長期化する恐れがあるため、取引には十分な検討が必要でしょう。

「外為どっとコム」では、このようなロシア経済の最新情報も配信しています。

外国為替ニュースやアナリストレポートはもちろん、動画で手軽に情報を取得できるツールも揃っています。

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ロシアルーブルの取引をする際の注意点

米ドルやユーロなどのメジャー通貨に比べ、ロシアルーブルはマイナー通貨にあたります。

そのためメジャー通貨にはないリスクにさらされることもあるので、以下の点に注意して運用を行いましょう。

地政学リスクの影響を考慮する

ロシアはヨーロッパや中国と国境を接しているため、地政学リスクが高まりやすい特徴があります。

地政学リスクとは、特定の国や地域で発生した政治的・軍事的な問題が別の地域へ波及し、経済や為替などに悪影響を及ぼすリスクです。

ロシア国内の経済状況だけではなく、国境を接する中国やトルコ、モンゴル、カザフスタンなどの政治的・軍事的情勢もしっかりとチェックしておく必要があります。

流動性が低い

ロシアルーブルはマイナー通貨であるため、米ドルやユーロのように活発な売買が行われているわけではありません。

流動性の低い通貨は、以下のような懸念があります。

・固定制ではない会社でスプレッドが拡大する懸念
・機関投資家などの大口注文により急変動を起こす懸念

2024年現在はスプレッドをルーブルで固定にしていない会社も多く、急に大きなスプレッドが付く可能性があります。

また、大口注文が入ると指標時のような急変動を起こす可能性があるので注意しましょう。

取り扱っているFX会社が少ない

ロシアルーブルは、マイナー通貨のなかでも特に取り扱っているFX会社が少ない特徴があります。

そのためスワップポイントやスプレッドの要素だけでFX会社を選ぶのではなく、ほかの通貨ペアとの兼ね合いや取引ツールの使いやすさ、サポート体制などをしっかりとチェックしておきましょう。

また、2022年2月のウクライナ進行により、取引を一時停止している会社も多いです。

ロシアルーブルを取引できるFX会社

ロシアルーブルを取引できる主なFX会社は以下の通りです。

それぞれのFX会社について詳しく解説します。

外為どっとコム

スプレッド	ロシアルーブル/円：– 米ドル/円：0.2銭　※原則固定（例外あり） ユーロ/円：0.4銭　※原則固定（例外あり・キャンペーンスプレッド。詳細は公式HPをご確認ください。）
スワップポイント	ロシアルーブル/円：–・売 — 米ドル/円：買201・売 -223 ユーロ/円：買 141・売 -167
最小取引単位	1,000通貨（1Lot） ※ロシアルーブル/円は10,000通貨（1Lot）
通貨ペア数	30種類
公式HP	外為どっとコムの公式サイト

外為どっとコムは情報ツールの豊富さに特徴があります。

外国為替ニュースやアナリストレポートなどをリアルタイムに確認できるため、情報収集の手間を削減できます。

「外為情報ナビ」や「マネ育ch」など動画を用いた独自の教育コンテンツも揃っています。

取引ツールはシンプルで初心者の方でも見やすく、便利なツールが豊富に用意されているのが特徴です。

たとえば「ぴたんこテクニカル」の機能を有効にすると、複数のテクニカル指標を組み合わせて買い時や売り時を自動的に判断してくれるほか、未来のチャートを予測することもできます。

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みんなのFX

スプレッド	ロシアルーブル/円：– ※現在非公開 米ドル/円：0.2銭 ユーロ/円：0.4銭
スワップポイント	ロシアルーブル/円：買 100・売 -100 米ドル/円：買 220・売 -220 ユーロ/円：買 160・売 -160
最小取引単位	1,000通貨（0.1Lot） ※ロシアルーブル/円は10,000通貨（0.1Lot）
通貨ペア数	34種類
公式HP	みんなのFXの公式サイト

みんなのFXは、LIGHT FXと同じくトレイダーズ証券が運営しています。

スプレッドやスワップポイント、最小取引単位、通貨ペア数とシステムの内容はLIGHT FXとほとんど変わりません。

ただし、みんなのFXは以下の点がLIGHT FXと異なります。

そのため、英ポンド/円を取引したり南アフリカランド/円をはじめとしたマイナー通貨を取引したりするときは、みんなのFXが良いと言えるのではないでしょうか。

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LIGHT FX

スプレッド	ロシアルーブル/円：0.9銭 米ドル/円：0.2銭 ユーロ/円：0.4銭
スワップポイント	ロシアルーブル/円：買100・売 -100 米ドル/円：買 220・売 -220 ユーロ/円：買 160・売 -160
最小取引単位	1,000通貨（0.1Lot） ※ロシアルーブル/円は10,000通貨（0.1Lot）
通貨ペア数	34種類

LIGHT FXはトレイダーズ証券が運営するFX会社です。

業界最狭水準のスプレッドに特徴があり、とにかく少ない運用コストでFXを行いたい方に向いています。

取引ツールである「シンプルトレーダー」は、その名の通りUIがシンプルで分かりやすいため、初心者の方にもおすすめです。

ほかにもAIによる相場展望など独自のコンテンツも提供しています。

ロシアルーブルのノックアウトオプション取引ならIG証券！

外国為替のノックアウトオプション取引をするならIG証券が最適です。

ノックアウトオプションとは
リスクを限定した状態で取引を行うことができるオプション取引の一種。

原資産価格があらかじめ設定したノックアウト価格に達すると、自動的にポジションが決済されるようになっています。

現在、ロシアルーブルの取り扱いはありませんが、急変動の起きやすい外国為替をIG証券のノックアウトオプションで取引すればリスク許容度を設定した状態で取引可能です。

メジャー通貨だけではなく、マイナー通貨も豊富に扱っているので、幅広い取引に適しています。

少ない資金でも大きな利益が見込めるので、少額で投資したい方にも向いています。

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ロシアルーブルまとめ

ここまでロシアルーブルの特徴や価格推移、今後の見通しなどをご紹介しました。

現時点では、ウクライナ問題がどのように収束するか見通しづらい状態です。

長期的なルーブル安が継続する可能性もあるので、しっかりと情報を調べ自己責任で投資を行うようにしてください。

「外為どっとコム」は30種類の銘柄を扱っており、高金利通貨が豊富です。

「多くのスワップポイントを獲得したいけど、いまロシアルーブルに取引するのは怖い」という方は、外為どっとコムを利用して高スワップのメキシコペソ/円や南アフリカランド/円などに取引してみましょう。

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