ノアコイン(NOAH)とは?特徴と今後の価格予想・将来性を解説

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この記事では、仮想通貨(アルトコイン)のひとつであるノアコインについて解説します。

アルトコインとは、ビットコイン以外の仮想通貨の総称です。

そのひとつであるノアコインは、2017~2018年にとある事件で有名になりました。

しかしそれ以降あまり表には出ず、日本の取引所での取り扱いもないので、仮想通貨を始めたばかりの方やこれから始めようという方には馴染みのない名前かもしれません。

けれどもノアコインの名を知らない人にこそ、「仮想通貨ではこういったリスクも起こりうる」ということを知ってもらいたいので、ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事の要点
  • ノアコインは仮想通貨(アルトコイン)のひとつで、フィリピンで開発された
  • ノアコインは、とある事件が原因で詐欺コインと呼ぶ人もいる
  • ノアコインは現在、国内取引所で扱われていない
  • ノアコインへの投資はおすすめしない
  • アルトコインに投資するなら、コインチェックなどの国内取引所にあるものがおすすめ

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目次

ノアコインとは?

noahcoin-rogo
価格(2023年10月時点)
時価総額不明
時価総額ランキング

ノアコインは仮想通貨(アルトコイン)のひとつですが、詐欺コインと呼ばれることもあります。

そもそもノアコインはどういったものなのか、なぜ詐欺コインと呼ばれるのかをご説明します。

そもそもノアコインとは?

ノアコインとは、2017年にICO(プレセール)で40億円以上の資金を調達したフィリピン産の仮想通貨です。

ICOとは?

ICOは、「Initial Coin Offering」の略で、新規仮想通貨公開を指します。

分かりやすく言うと、仮想通貨が取引所へ上場する前のプレセールのことです。

企業が仮想通貨を発行し、それを投資家に購入してもらうことで必要な資金を調達します。

事前の評価や将来の見込みが高いものほど、多くの投資家がこぞってICOで購入します。

ノアコインも事前の評価の高さから2017年当時、購入者が殺到しました。

また、元は「ノア財団」が運営をおこなっていましたが2019年に事業売却され、現在はプラチナム社が運営を引き継いでいます。

それにより名称もノアコイン(NOAH)からノアプラチナム(NOAHP)に変わったのですが、過去の名残から現在もノアコインと呼ばれることが多いです。

ノアコインは詐欺コインって本当?

ノアコインは詐欺コインだと言われることがあります。

しかし実際のところは取引所に上場して取引がなされており、実態のあるアルトコインのひとつです。

ではなぜ詐欺コインと言われるのか?

その理由は、2017年のICO(プレセール)時に虚偽の誇大広告をおこなって集客し、のちにそのウソがばれて返金騒動にまでなったからです。

2017年ICOをおこなった際、「ノアコインはフィリピン政府公認の一大プロジェクトで、将来性がある新仮想通貨だからICOで買っておけば将来儲かるよ!」といった内容で宣伝がなされていました。

実際にその広告を信じて購入者が殺到し、40億円分以上のノアコインが日本で販売されました。

しかしその後、フィリピン政府が一切ノアコインに関与していないことを発表。

宣伝内容が真っ赤なウソだったことがわかり、ICOでの購入者に対して返金をする事態へと発展していきました。

また2017年当時、ノアコインの広告塔となった情報商材関連の有名アフィリエイター泉忠司氏は、逮捕こそされていないものの、詐欺をおこなったとして集団訴訟を受けています。

このように虚偽の広告を打ってICOをおこなった過去があるので、ノアコインは詐欺コインだと言われています。

ノアコインの特徴

ノアコインの特徴は次の通りです。

開発の目的

ノアコインの開発目的は「フィリピンの社会問題を解決し、経済を発展させること」で、具体的な内容は主に次の2つでした。

ノアコインの主な目的2つ
  • フィリピン人の出稼ぎ労働者がノアコインを使って、安く・速く国際送金できるようになること
  • ノアコインを使うことによって、フィリピン経済を発展させること

日本にもたくさんおられるのでイメージしやすいかと思いますが、フィリピンでは世界各国に出稼ぎに出ています。

その収入はフィリピンGDPの約10%を占めるほどです。

しかし、出稼ぎ先の国から母国フィリピンに収入を送金する際、決して馬鹿にならない送金コストと時間を要します。

そこでボーダーレスな仮想通貨の特性を生かし、ノアコインでの取引によって国際送金のコストと時間を削減しようとしました。

また、フィリピン国内に「ノアシティ」「ノアリゾート」といった、ノアコインで支払いのできる巨大アミューズメント施設・リゾート施設をつくる計画がありました。

ノアコインで決済できるノアコイン経済圏なるものをつくって、フィリピン経済を発展させる」と言い換えるとイメージしやすいでしょうか。

しかし虚偽の広告をおこなったことにより、フィリピン政府から警告を受けてこれらのプロジェクトは頓挫。

これらの目的が達成されることはありませんでした。

購入できる取引所

ノアコインは、過去には複数の取引所で扱われていました。

しかし2019年9月以降は、海外の取引所である「BTCNEXT」ただ1件でのみ取り扱われています。

日本国内の取引所では一切取扱いがありません。

ちなみにBTCNEXTは2019年12月に、無登録の海外取引所として金融庁から警告を受けています。

ウォレット

ノアコインのウォレットは、現在「ノアウォレット」のみです。

利用するためにはまず、取引所であるBTCNEXTに登録する必要があります。

ウォレットとは?

ウォレットとは、仮想通貨を保管しておくツールのことです。

また、保管以外にも送受金、電子マネーのように買い物での支払いでも利用できます。

例えばメジャーな仮想通貨であるビットコインでは、いろいろな種類のウォレットから選ぶことができますが、ノアコインの場合はノアウォレットの1つのみです。

ロードマップ

ノアコインの当初のロードマップ(進行計画案)は、次の表のとおりでした。

年月計画内容
2016.12.4-2017.3.19プレセール1
2017.4.3-2017.6.16プレセール2
2017.4RevolutionPrecraftedとの覚書締結
2017.6NipponPayとの覚書締結
2017.7.24ホワイトレーベル・ウォレットARK
2017.8.29オーガニック・オスメニャ(GrowKart)
2017.9.30ノアシティーホライゾン・マニラJbrosの覚書締結
2017.10.4ノアリゾートの覚書締結
2018第1四半期ダカックでの利用開始
2018第1四半期ArkWallet
2018.2.12公開ICO
2018.4トークン上場
2018第3四半期ArkRemit
2022ノアリゾートでのノアトークン利用開始
2023ノアシティでのノアトークン利用開始

くり返しになりますが2023年6月現在、ノアリゾート・ノアシティのような国家的建設プロジェクトは一切おこなわれていません。

ちなみに2019に運営がプラチナム社に変わって以降、ノアコインでは現実世界で施設を建設できないかわりに、なんとインターネット上でバーチャルノアシティをつくるという構想を実施しています。

バーチャルノアシティのホームページは日本語対応もしているので、興味がある方はぜひ一度のぞいてみてください。

なおホームページによると、真偽のほどは定かではありませんがバーチャルノアシティ市民になると年間105%もの投資リターンを得られるそうです。

しかし、そもそも市民になると多額の納税をしなければならないという前提があるので、市民になることはまったくおすすめしません。

ノアコインの歴史

ノアコインのおおよその流れはすでにお話しましたが、あらためて時系列を見ていきましょう。

ノアコインに関する主な出来事
  • 2017.1~ノアコインのICO(プレセール)を実施
  • 2017.3 フィリピン政府がノアコインに未関与であることを発表
  • 2017.7 プロジェクトの停止・延期を発表
  • 2017.7 ICO(プレセール)で購入した人に対して返金を実施
  • 2018.3 HitBTCに上場
  • 2019.9 運営がノア財団からプラチナム社に移行(ノアコインからノアプラチナムに)

すでに詐欺コインと呼ばれるにいたったあらましはお話しましたが、もう少しくわしく解説していきます。

ノアコインのICOを実施

2017年1月以降、ノアコインは数度に渡ってICO(プレセール)をおこないました。

その際に、次のような内容でふれ込みをおこなっていました。

  • フィリピン政府が関わる信頼のおける国家的プロジェクト
  • ICO(プレセール)時の1000倍の価格上昇が見込める
  • ノアコインは年20%の配当がある
  • SCI(フィリピン国内トップクラスの取引所)と提携が決まっている
  • 大手キャッシュレス決済サービスNippon Payと提携が決まっている

今振り返ってみるとなんともあやしい内容だらけですが、当時は広告塔として泉忠司氏がふれ回ったこともあり、ICOでは飛ぶように売れて40億円以上を調達することに成功しました。

なおこの40億円の内訳は、世界中から集めたわけではなくほぼ日本からの収益だったことがわかっています。

つまり、日本人が完全に詐欺行為のカモにされていたのです。

フィリピン政府が未関与であることを発表

2017年3月14日に在日フィリピン大使館が、日本人からのノアコインに対する問い合わせに対して次のことを発表しました。

  • フィリピン中央銀行は、事業者にノアコインの事前販売に関する権限を与えていない
  • ノアコインは国家プロジェクトではない
  • ノアコインの販売事業者は、証券その他類似証券を販売取引するライセンスや権限を持っていない
  • ノアコインの販売事業者は、証券取引委員会に登録されている住所に実在していない

この発表により、事前のふれ込みは完全なる虚偽情報だったことが判明しました。

またこの発表によりノアコインの広告塔であった泉忠司氏も、虚偽広告をおこなったことを謝罪することとなりました。

プロジェクトの停止・延期、返金騒動へ発展

事前の広告内容が真っ赤なウソで、さらにはフィリピン政府からも警告を受けたことから2017年7月、ノア財団側はノアプロジェクトの停止・延期を発表。

当然ながらICOで出資した投資家達は返金を要求しました。

それにより、ノア財団は今後のプレセールへの参加禁止を条件にして、2017年7月10日から返金を実施。

返金がなされたことにより、ノアコインによる一連の騒動は一応の収束を見せました。

このように出だしのICOで虚偽広告により大きくつまづき、現在も一応存在はしていますが、その地位を回復したはとても言えない状況です。

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【2023年】ノアコインの現在の評価

2023年現在のノアコインの評価を、

  • 現在のチャート
  • 評判や口コミ

この2つから見ていきましょう。

現在のチャート

現在のチャート

2023年現在、ノアコインのチャートを確認できるのは、coingeckoとノアコインを扱う取引所のBTCNEXTのみです。

上場仕立ての2018年3月ごろは、1ノアコインあたり約3円の価値があったものの、その後すぐに暴落。

2019年11月以降一時上昇し、2020年2月には0.6円台まで回復したもののふたたび下落。

2023年10月時点ではコインマーケットでの追跡ができておらず、価格や時価総額は不明な状態です。

流動性の低下から通貨の売買はほとんど行われていないものと考えられます。

評判や口コミ

ノアコインの評判や口コミを紹介します。

ノアコインも放置していれば、いつか上がるかもですね。

僕も1ヶ月前ぐらいに見たら、まだありました。

当時1000万円で買ったノアコインは、今、50万ぐらいですかね。

BNBの真逆パターンですね。

twitter

他のコインがお祭り騒ぎの中下がってるけど気にしない!

メンタル強くなってきた

1年後、いや半年後はこんな価格な訳がない!

記念にスクショ載せとこ!

この悔しさを忘れない為に!#ノアコイン

twitter

ノアコインはかなりの出遅れ銘柄になってしまったけど、そういった銘柄を狙ってるあぶく銭稼いだ金銭感覚マヒした人が出てくるやろうし、プラチナム社が投げ出さずしっかりやれば結果は必ず出る!

今仮想通貨市場は上がりすぎて気が大きくなってるから財布の紐がゆるいよ!

twitter

ビットコインなどの主要な仮想通貨の価格はかなり高騰していましたが、ノアコインについては今のところ上昇の気配は見られません。

ノアコインを現在も保有している投資家の中には、他の仮想通貨の高騰を尻目に、やや自嘲的ながらもレート上昇を期待している人が多くいるようです。

前にノアコインどうですかと聞かれて「やめとけ」と言ったんだけど、聞いた人は助かったと思っただろうな。

大体エビデンスがなさ過ぎたのと、コンセプトが微妙(リゾートと現地労働者。特に後者が謎)だし、高額購入者限定で無駄に豪華なパーティーやって、フィリピン政府も否定と怪しさ満点だったからな

twitter

ノアコイン民ってまだ生きてたのか。。。

ってかノアコインで自己破産って。。

それでまだノアプラチナムとかいうわけわからん詐欺案件に手を出そうとしてるのはまじで草。

(ノアプラチナムとか初めて聞いたけど詐欺認定)

twitter

ノアコインを保有していない投資家は、過去の騒動を考えると当然かもしれませんが、現在も否定派が多数を占めているようです。

アルトコイン投資をするなら、まずは金融庁から認可された国内取引所で取り扱いのある通貨に投資するのが良いでしょう。

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ノアコインは買うべき?

ノアコインは、少なくとも現時点では買うべきではありません。

その理由は次の3つです。

ノアコインを買うべきではない理由3つ
  • 信頼性が低い
  • 流動性が低い
  • 今のところ国内取引所に上場する可能性が低い
  • 信頼性が低い

ノアコインはICO時の虚偽広告・返金騒動後すぐに価値が暴落し、2023年現在も回復の様子が見られません。

また、ノア財団から運営を引き継いだプラチナム社は、バーチャルノアシティ構想を推し進め、ゆくゆくは再び現実世界に進出してくることを画策しているようですが、今のところ具体的にその事業が動く兆しは見られず、とても信頼できるとは言えません。

  • 流動性が低い

ノアコインのチャートを見てもらえばわかるとおり現在、価格の流動性がほとんどありません。

流動性がなければそもそも売買による差益や、長期保有による資産価値の上昇が生まれません。

  • 今のところ国内取引所に上場する可能性が低い

ノアコインは現在、海外取引所のBTCNEXTでしか取り扱いがありませんが、海外取引所の利用は日本の法律外なのであまりおすすめしません。

しかし、国内取引所では取扱いがないうえに、今のところ国内取引所に上場する見込みも感じられません。

ノアコインは価値の低い今だからこそお買い得ではないか?と思う方もおられるかもしれません。

しかしもしノアコインを購入するのであれば、過去の騒動で失った信頼を回復し、将来性が確実に見込めるようになってからでも決して遅くはありません。

なお、他の仮想通貨についてはおすすめ仮想通貨銘柄の記事をご参考ください。

アルトコインならコインチェックで投資しよう

アルトコインは数千種類存在しており、ノアコインをみてもわかる通りその信頼性に疑問を持たざるを得ないものも多々あります。

そういった状況の中でもしもアルトコインに投資するなら、日本の取引所で扱われていて信頼のおけるアルトコインの中から選択して投資することをおすすめします。

特に、日本の大手証券会社マネックスグループが運営し、アルトコインの取扱数が多いコインチェックでの投資がおすすめです。

コインチェックの公式サイト-1
名称CoinCheck(コインチェック)
公式サイトCoinCheck(コインチェック)公式サイト
取扱通貨数27銘柄
最低取引額500円
提供サービス仮想通貨販売所
仮想通貨取引所
CoinCheckつみたて
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関連記事コインチェックの評判
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  • 20種類の通貨を約500円から購入可能
  • 日本円から直接アルトコインを購入できる
  • アルトコインの積立投資ができる

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ノアコインまとめ

今回は、暗号資産(仮想通貨)のひとつであるノアコインについて解説しました。

この記事のまとめ
  • ノアコインはフィリピン産の仮想通貨
  • ノアコインは2017年に虚偽の広告により、ICO後に返金騒動がおこった
  • 2023年現在もノアコインは信頼を回復できていない
  • ノアコインからもわかるとおり、アルトコインは玉石混合
  • アルトコインに投資するなら、国内取引所コインチェックで扱われているものが良い

ノアコインは現在非常に割安ともとれるレート状況ですが、国内取引所での取り扱いもなく、将来性も不透明です。

そのため、ノアコインに少なくとも今投資することはおすすめしません。

もしノアコインに投資するなら、その価値の上昇が見込めるような有益な情報が出てきてからでも決して遅くはありません。

また、もし現在アルトコインに投資したいと考えているならば、「仮想通貨取引所ランキング」でも紹介しているように、コインチェックなどの国内取引所で取り扱いのある十分に信頼性があるものの中から選びましょう。

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InvestNavi(インヴェストナビ)編集部です。我々は、証券会社銀行省庁等の出身者や、FP証券外務員などの資格を持つ有識者を中心に、株式・為替・仮想通貨をはじめとした各分野に精通した金融の専門家によって結成されています。各自の専門知識をもとに、鮮明かつ初心者の方々から上級者の方々まで参考にすることができる信頼性の高い情報を提供します。

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