SBIネオトレード証券の評判・口コミ|メリット・デメリットは?(旧ライブスター証券)
SBIネオトレード証券(旧ライブスター証券)は「手数料の安さ」に定評があり、オリコン顧客満足度ランキング(ネット証券)の取引手数料部門で、8年連続で1位を獲得しています。
さらに、InvestNavi運営チームが公開した信用取引手数料で比較する証券会社ランキングでも1位を獲得しています。
今回はそんな特長を持つSBIネオトレード証券について、取り扱われている金融商品、メリット・デメリット、評判・口コミなどをご紹介します。
- SBIネオトレード証券は、手数料や金利の安さを売りにしているネット証券
- 現物取引・信用取引・先物取引・投資信託の4つの金融商品に投資できる
- SBIネオトレード証券では、地方上場株、外国株、FXなどを扱っていない
- SBIネオトレード証券で信用取引をはじめたら、キャンペーンで金利がさらにお得!
ネオトレード証券は信用取引手数料が業界でも最低水準に設定されており、信用取引と言えばSBIネオトレード証券という呼び声も高くなっています。
SBIネオトレード証券の基本情報
SBIネオトレード証券は1948年に設立された、比較的長い歴史を持つ証券会社です。
1948年設立時は、「更栄証券株式会社」としてスタート。
そののち幾度かの商号変更などを経ながら、2007年にはオンライントレード部門を設立。
そして2020年10月にSBIファイナンシャルサービシーズ株式会社の連結子会社となり、2021年1月には当時の商号「ライブスター証券」から、現在の「SBIネオトレード証券」に商号を変更しました。
またSBIネオトレード証券は手数料の安さを売りの一つとしており、2021年オリコン顧客満足度ランキング(ネット証券)の「取引手数料」部門において、8年連続8度目の1位を受賞しています。
SBIネオトレード証券の取扱商品
SBIネオトレード証券では、
- 現物取引
- 信用取引
- 先物・オプション取引
- 投資信託
の4つの金融商品に投資することができ、具体的にはそれぞれ次の銘柄を取り扱っています。
- 東京証券取引所(1部・2部・マザーズ・JASDAQ)上場銘柄
- ETF (上場投資信託) ※外国籍を除く
- REIT (不動産投信)
- ETN (上場投資証券)
- 優先出資証券
- ベンチャーファンド
- カントリーファンド
- インフラファンド
- 日経株価指数(日経225)先物上場の全銘柄
- 日経株価指数(日経225)先物mini上場の全銘柄
- 日経225オプション上場の全銘柄
- ひふみプラス
- ひふみワールド+
- まるごとひふみ100
- まるごとひふみ50
- まるごとひふみ15
- SBI中小型割安成長株ファンド
- SBI中小型成長株ファンド
- SBI国内大小成長株ファンド
- SBI米国小型成長株ファンド
- ピムコ世界金融ハイブリッド証券戦略ファンド
また、非課税制度はNISA、つみたてNISA、ジュニアNISAを利用できます。
残念ながらiDeCoの取り扱いはありません。
iDeCoについては、iDeCoのおすすめ証券会社の記事をご参考ください。
SBIネオトレード証券の手数料
SBIネオトレード証券における各種金融商品の手数料体系は、次のようになっています。
金融商品 | 手数料 |
---|---|
現物取引【一律(つどつど)プラン】 | 50円~上限880円 |
現物取引【定額(おまとめ)プラン】 | 0円~ |
信用取引 | 0円 |
日経225先物 | 1枚当たり片道210.1円 |
日経225mini | 1枚当たり片道36.3円 |
日経225オプション | 110円~(約定代金×0.154%) |
投資信託 | 0円(ノーロード) |
手数料が安いというのも、1つの大きな魅力となっています。
SBIネオトレード証券のメリット
SBIネオトレード証券には、次のようなメリットがあります。
- 手数料が業界最安水準
- 信用取引の買方金利が安い
- IPOで事前入金不要
手数料が業界最安水準
まずSBIネオトレード証券では、信用取引と投資信託の取引手数料が無料になっています。
また現物取引は、
- 1注文ごとに手数料がかかる「一律(つどつど)プラン」
- 1日の約定代金合計に応じて手数料がかかる「定額(おまとめ)プラン」
これら2つの手数料プランがありますが、これらを同じく手数料の安さを売りとしている大手ネット証券3社(SBI証券・楽天証券・松井証券)と比較すると次のようになります。
1注文ごとに手数料がかかるプランの手数料比較
証券会社名 | 5万円まで | 10万円まで | 20万円まで | 50万円まで | 100万円まで | 150万円まで | 300万円まで |
---|---|---|---|---|---|---|---|
SBIネオトレード証券 | 50円 | 88円 | 100円 | 198円 | 374円 | 440円 | 660円 |
SBI証券 | 55円 | 99円 | 115円 | 275円 | 535円 | 640円 | 1,013円 |
楽天証券 | 55円 | 99円 | 115円 | 275円 | 535円 | 640円 | 1,013円 |
1日ごとの定額プランの手数料比較
証券会社名 | 5万円以下 | 10万円以下 | 20万円以下 | 50万円以下 | 100万円以下 | 150万円以下 | 200万円以下 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
SBIネオトレード証券 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 880円 | 1,100円 |
SBI証券 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 1,238円 | 1,238円 |
楽天証券 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 2,200円 | 2,200円 |
松井証券 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 1,100円 | 2,200円 | 2,200円 |
まず、1注文ごとに手数料がかかるプランを比較すると、約定代金にかかわらずSBIネオトレード証券が最安となっています。
また1日ごとの定額プランを比較すると、SBI証券などの3社は一定額まで手数料がかからなくなっているので、約定代金の合計が100万円以下の場合はそれらに劣ります。
しかし、1日の約定代金合計がコンスタントに100万円を超えてくるような方にとっては、SBIネオトレード証券の方がお得になっています。
他の証券会社の手数料の詳細については証券会社の手数料比較の記事をご参考ください。
信用取引の環境が整っている
SBIネオトレード証券はユーザーが利用しやすい信用取引のサービスを提供しているので、信用取引をしてみたい方に最適です。
信用取引とは
現金や株式を担保として証券会社に預け、証券会社からお金を借りて株式を購入したり、株券を借りたりできる仕組みのこと。信用取引には制度信用取引と一般信用取引の二種類がある。
信用取引は自己資金の3.3倍までの株式の取り扱いが可能になるというメリットがある取引方法です。
SBIネオトレード証券の信用取引では手数料無料で以下の金融商品に投資可能です。
取扱商品 | ・東京証券取引所(1部・2部・マザーズ・JASDAQ) ・ETF (上場投資信託)外国籍を除く ・REIT (不動産投信) ・ETN (上場投資証券) ・優先出資証券 ・ベンチャーファンド ・カントリーファンド ✳︎ファンド上記市場の制度信用銘柄と一般信用取引(買建てのみ)が取扱対象銘柄 |
上場している国内株式購入に自己資金の数倍の金額が投資できるので、投資の可能性が広がります。
信用取引で買建玉を保有すると、証券会社から資金を借りて株を買っているので、証券会社に対して利息、つまり「買方金利(日歩ともいう)」を支払う必要があります。
SBIネオトレード証券では、その買方金利が業界最安水準となっています。
信用取引買方金利の比較
証券会社名 | 買方金利(制度) | 買方金利(一般) |
---|---|---|
SBIネオトレード証券 | 2.30% プログラム適用最下限金利:1.19% | 2.75% |
SBI証券 | 2.80% | 2.80% |
楽天証券 | 2.80% | 2.80% |
松井証券 | 3.10% | 4.10% |
またSBIネオトレード証券には、制度信用取引の買方金利が入金金額に応じて下がり、最良優遇で1.19%に優遇されるプログラムがあります。
入金金額に応じた買方金利は、以下の表のように変化します。
入庫・入金額 | 制度信用買方金利 | 一般信用買方金利 |
---|---|---|
通常金利 | 2.30% | 2.75% |
5,000万円~5億円未満 | 1.75% | 1.99% |
5億円~10億円未満 | 1.48% | 1.75% |
10億円以上 | 1.19% | 1.59% |
SBIネオトレード証券なら金利分の支払額を抑えることができるので、長期信用取引の負担を軽減できます。
IPOで事前入金不要
SBIネオトレード証券ではIPO(新規株式公開)に申し込むこともできます。
多くの証券会社ではIPOの抽選に申し込む際、資金があることが担保されないと申し込むことができない、つまり口座に必要資金を事前に入金し、それを拘束されないと申し込むことができません。
それに対してSBIネオトレード証券では、申し込む時に購入代金を入金しておかなくても抽選に参加できます。
当選するかどうかわからない状態でお金の出し入れをしなくて済むので手間が減り、気軽に抽選に参加することができます。
SBIネオトレード証券のデメリット
一方で、SBIネオトレード証券には次のようなデメリットがあります。
- 東証上場銘柄以外の地方単独上場銘柄を扱っていない
- 外国株などを扱っていない(※CFD取引で取扱あり)
- 投資信託が10種類のみ
東証上場銘柄以外の地方単独上場銘柄を扱っていない
SBIネオトレード証券では現物取引・信用取引において、名証・札証などの地方単独上場銘柄を取り扱っていません。
そのため国内株のラインナップとしては、やや他社に劣ります。
外国株を扱っていない(※CFD取引で取扱あり)
SBIネオトレード証券では、外国株式をはじめ次のような金融商品や銘柄なども取り扱いがありません。
- 外国株式
- 外国籍ETF
- FX
- iDeCo
その代わり、少ない資金から外国株や海外指数などにレバレッジ投資が行えるCFD取引を取り扱っています。
外国の金融商品に投資をしたいと考えている方は、海外投資のやり方という記事を参考にしてみてください。
投資信託が10種類のみ
SBIネオトレード証券が扱う投資信託は、レオス・キャピタルワークス株式会社が運用する「ひふみプラス」や「ひふみワールド+」をはじめ、合計で10種類のみになります。
また、これらはSBIネオトレード証券の専用ファンドというわけではなく他社でも取り扱いがあり、他社でこれらを購入したとしても手数料や利回り、信託報酬などが変わることはありません。
そのため現物取引などに取り組みながら並行して投資信託も購入するならいいのですが、投資信託への投資をメインに考えている方にとっては、SBIネオトレード証券は不向きです。
以上のメリット・デメリットを整理すると、SBIネオトレード証券は手数料・金利が業界最安水準であるものの、取扱商品・銘柄は他社よりもやや少なめな証券会社だと言えます。
そのため例えば、
- SBIネオトレード証券で扱われている銘柄は、手数料が安いSBIネオトレード証券で取引する
- それ以外の銘柄については、他社で取引する
といった複数の口座による使い分けをすると、コストをより安く抑えられるでしょう。
おすすめの投資信託の記事も合わせてご参考ください。
SBIネオトレード証券の評判・口コミ
続いて、ユーザーがSBIネオトレード証券をどのように評価しているのか、評判・口コミを見ていきましょう。
【手数料】地味にオリコン8年連続で1位獲得してるくらいスペックは良い。
【信用取引条件】取引量に関係なく一律信用金利1.8%はすごい。
【注文方法】特殊注文があるのは良。
【対応チャネル】取引ツールも使い勝手が良く、特に大きな障害もないので良いと思う。
【情報サービス】特に特徴はないので普通。
【取扱商品】株しかやらないので、特に不満はないが、為替とかもやりたいユーザーにとっては残念かもしれない。
【サポート】基本電話はすぐ通じるし、メールのレスも早い、対応に関しては問題無し。
【総評】これまで知名度があまりなかったので、目立たない会社だったが、サービススペックや取引ツールは全然他の証券会社に負けないと思う。むしろ手数料とか金利とか勝ってる部分もあるので、とりあえず口座開設してみるのは全然おすすめです。今年からSBIグループに入っていろいろ期待できる部分もあるので、口座持っておいて損はないかも?と思って使ってます。
価格.com
様々な項目でSBIネオトレード証券を評価しています。
手数料や金利に関してかなり高評価をしており、とりあえず使ってみるというのもありかもしれません。
今年からSBIグループに入ったという情報を見てはじめてこの会社を知りました!
早速使ってみようと思って登録して1ヶ月くらい使った感想です。
新規口座開設向けのキャンペーンがないのが残念ですが、開設はスムーズに進み特に不満はなかったです。
サービススペックの方ですが、FXはサービス終了したとのことで株のみの取引です、
株が目当ての私としては全然問題なかったです。
取引手数料や金利といったコスト面はオリコン8年連続1位ということでかなり良いと思います。
コストは初心者もベテランも気になるところではないでしょうか?
前身のライブスターのころから1位だったんですね、全然知らなかったです。。
取引ツールも使い勝手が良く、今後も使っていきたいと思った会社でした!
価格.com
社名変更したことで認知度が広がり、口座開設したユーザーも多いそうです。
先程の方も言及していましたが、FX取引はできないため株メインの取引をしたい方におすすめできる証券会社になるようです。
2021年の1月に、ライブスター証券からSBIネオトレード証券に名前を変えた会社。
ライブスターのころから使ってて、あまり知名度は無いと思うがスペック自体は全然悪くないと思う。
特に手数料は低くオリコンで8年連続1位を獲得している、金利も他の業者に負けないくらいの水準で、コスト面では問題無い。
取引システムも使い勝手がよく、あまり大きな障害が起こった記憶もない。
実は70年くらい続く老舗証券なので、安心感もある。
そんな会社がSBIグループに入ったので、サービススペックの向上やIPO取扱の増加に期待してます。
価格.com
オリコンランキングの「取引手数料」部門で8年連続1位を取っているだけあって、やはり「手数料と信用取引の金利が安い」という声が非常に多く聞かれます。
また、取引ツールの使い心地なども優れているようです。
さらにIPOで事前入金が必要なことも好評を得ていますが、一方で「もっとIPOの案件が増えてほしい」という声もあります。
2020年のIPOの取扱件数は、SBIネオトレード証券が7社、取扱数トップのSBI証券が86社です。
2020年末からSBIネオトレード証券はSBIグループ傘下に入ったので、IPOについてもその恩恵を受けるのではないかと期待されています。
SBIネオトレード証券での口座開設を検討する際は、これらの評判・口コミもぜひ参考にしてみてください。
SBIネオトレード証券の口座開設方法
次に、SBIネオトレード証券での口座開設方法をご紹介します。
口座開設申し込みの手順は、次の通りです。
- 約款・規程等「契約締結前書面」への同意
- 個人情報の入力
- 勤務先情報の入力・内部者登録
- 出金先口座の入力
- 手数料プラン・特定口座の有無の選択
- 取引関連情報の入力
- 申込内容の確認
- 本人確認書類の提出
約款・規程等「契約締結前書面」への同意
まずは、SBIネオトレード証券の公式サイトにアクセスして、トップページの「無料口座開設はこちら」ボタンをクリックしましょう。
最初は、約款・規約等「契約締結前書面」の確認をおこないます。
これらは万が一トラブルが発生した際に、ユーザーと証券会社を守ってくれる重要な書類です。
よく内容を確認し、その上で問題がなければ同意して次に進みましょう。
個人情報の入力
続いて、氏名・住所・連絡先などの個人情報を連絡先を入力していきます。
最後に提出することになる本人確認書類と齟齬が発生しないように、正しく入力しましょう。
勤務先情報の入力・内部者登録
ここでは勤務先情報の入力、内部者情報の登録をおこないます。
上場企業の役職員や主要株主など、会社の内部情報に触れる立場にある方は、インサイダー取引をおこさないようにここで自身の情報を間違いなく登録しておきましょう。
出金先口座の入力
続いて、SBIネオトレード証券から出金する際に利用する予定の口座を入力します。
出金先口座として使えるのは、本人名義の口座のみなので注意しましょう。
手数料プラン・特定口座の有無の選択
ここでは、
- 現物取引の手数料プラン(一律プランか、定額プランか)
- 特定口座の有無(一般口座か、特定口座(源泉徴収あり)か、特定口座(源泉徴収なし)か)
これらを選択します。
いずれも自分の投資目的や投資スタイルに適したものを選びましょう。
取引関連情報の入力
ここでは金融資産の状況や投資経験などの、取引関連情報を入力します。
なお、SBIネオトレード証券の信用取引は、
- 株式等への投資経験がない
- 金融資産が300万円未満
- 投資目的が信用取引の商品特性に適していない
これらに該当する方は利用することができません。
信用取引はより高いリスクを伴うので基準を満たしていない方は、リスクを許容できるように実績や資産を蓄えてからチャレンジしましょう。
申込内容の確認
一通りの入力が完了したら、申込内容の確認画面に遷移します。
入力した情報に誤りがないかしっかり確認し、もし誤りがあればここで修正しましょう。
本人確認書類の提出
最後に本人確認書類を提出します。
本人確認書類は、
- マイナンバーカードのみ
- 通知カード+運転免許証などの顔写真付き本人確認書類
- 通知カード+健康保険証+住民票orマイナンバー記載の住民票+健康保険証
の3通りから選べます。
また提出方法も、
- 画像のアップロード
- メールへの添付
- 郵送
から選べるので、好きな方法を選んで提出しましょう。
本人確認書類が提出できたら、以上で口座開設の申し込みは完了です。
SBIネオトレード証券による審査が完了し次第、取引が可能になります。
SBIネオトレード証券の評判や口コミまとめ
今回は、SBIネオトレード証券について解説しました。
- SBIネオトレード証券は、手数料や金利の安さを売りにしているネット証券
- 現物取引・信用取引・先物取引・投資信託の4つの金融商品に投資できる
- SBIネオトレード証券では、地方上場株、外国株、FXなどを扱っていない
- SBIネオトレード証券で信用取引をはじめたら、キャンペーンで金利がさらにお得!
SBIネオトレード証券は、オリコンランキングの手数料部門では8年連続で1位を取っているほど、取引手数料や信用取引での金利の安さを大きな売りにしています。
一方で、取り扱っている金融商品の種類や銘柄数では、他の大手ネット証券にやや劣ります。
そのため、手数料や金利などのコストを最大限抑えようとするなら、
- SBIネオトレード証券で取り扱われている銘柄は、SBIネオトレード証券で取引する
- それ以外は他の証券会社を利用する
といったように、SBIネオトレード証券を含む複数の証券会社で口座をつくって使い分けるとよいでしょう。
ぜひこの機会に、SBIネオトレード証券をチェックしてみてはいかがでしょうか。