証券口座は複数持つべき?目的別に口座の使い分け・組み合わせを徹底解説!
投資ができる証券会社は国内外に様々あり、複数の証券会社を利用して口座を持つことができます。
そこで今回は、そもそも証券口座を複数持つべきなのかという基本的なところから、メリットデメリット、おすすめの証券会社まで解説していきます。
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証券口座は複数持つべき?
証券口座を複数持つべきか論じる前にまず大前提として、大手ネット証券なら一社利用するだけでも、幅広い金融商品に投資したり様々な制度を利用したりすることができます。
例えば大手ネット証券の一つであるSBI証券では、次のような金融商品・制度を扱っています。
- 国内株式(現物、信用取引、単元未満株、IPO、ETF、REIT他)
- 外国株式(米国株、中国株、その他7か国の株式、海外ETF)
- ロボアドバイザー
- 投資信託
- 外貨建MMF
- FX
- 先物・オプション取引
- CFD
- 金・銀・プラチナ取引
- 保険 他
- NISA
- つみたてNISA
- ジュニアNISA
- iDeCo
このように商品も制度も一通り揃っているので、とりあえず大手ネット証券で口座をつくっておけば、投資初心者からベテラン投資家まで、投資すること自体は問題なくできます。
では、一つの証券会社でも多くのことができるのに、証券会社は複数持つべきなのでしょうか?
その判断は主に「一つの証券会社で、自身の投資目的やニーズを満たしきれるかどうか?」によります。
例えば、あなたが「国内株の現物取引しかやるつもりがない」としましょう。
この場合は、1社の口座を持っておけば十分に事足りることでしょう。
しかし、
- 米国株にも投資したい
- IPOにも投資したい
- 単元未満株にも投資したい
こういった複数のニーズがある場合はどうでしょうか?
これらを1社のみでおこなうことも可能です。
しかしこれらは一つ一つ、例えば米国株投資なら「マネックス証券」など、それぞれに長けた証券会社があります。
つまり投資目的やニーズがたくさんあるほど、それらに長けた証券会社を組み合わせて利用した方が、より適した投資環境を構築することができるのです。
また証券口座を複数持つと、他にも次のようなメリットがあります。
証券口座を複数持つメリット
証券口座を複数持つことには、次のようなメリットがあります。
- 証券会社ごとの特長をフル活用できる
- 自分に合った証券会社を見つけられる
- リスクヘッジになる
- 取引手数料を抑えられる場合がある
- IPO株の当選確率が上がる
証券会社ごとの特長をフル活用できる
証券会社は例えば、
- 手数料が安い
- 外国株の銘柄が豊富
- IPOの取扱が多い
- FX、先物、CFDなども同時に扱っている
- ポイント還元がある
といった、それぞれ異なった特長を持っています。
そこで、複数の証券会社を使い分ければ、
- 手数料の安いA社で国内株に投資する
- 外国株の銘柄数が多いB社で外国株に投資する
というように、それぞれの長所を活かすことができます。
自分に合った証券会社を見つけられる
当サイトにおいても、これまで様々な証券会社を紹介しています。
しかしこれらの情報は、あくまで一般論です。
投資目的/投資対象/投資スタイル/資金量などは、投資家一人ひとりに応じて千差万別です。
そのため、どの証券会社が自分に合っているかは、実際に使ってみないとはっきり見えてきません。
いずれの証券会社も、口座開設は無料でできます。
少し面倒かもしれませんが、当サイトをはじめ情報メディアを参考にしつつも、複数の証券会社を実際に利用した上で自分に合った証券会社を見つけることをおすすめします。
リスクヘッジになる
証券口座を複数持っておくことはリスクヘッジにもなります。
ネット証券会社では、証券会社側のサーバーや回線トラブルで一時取引ができなることも極稀にですが発生します。
また、大手証券ではその可能性は非常に低いですが、会社が倒産してしまう可能性もゼロではありません。
複数の口座を持って常時使える状態をつくっておけば、どこかの証券会社で万が一こういったトラブルが起きても、投資を継続することができます。
取引手数料を抑えられる場合がある
ネット証券の中には、次のように毎日一定額まで取引手数料が無料な証券会社があります。
- SBI証券:現物取引の手数料が1日の取引金額100万円まで無料
- 楽天証券: 〃
- 松井証券:現物取引の手数料が1日の取引金額50万円まで無料
例えばSBI証券と楽天証券の口座を両方持っておけば、それぞれ1日100万円まで手数料が無料なので、最大で200万円まで手数料をかけずに取引することができます。
IPO株の当選確率が上がる
IPO株(新規公開株)は、証券会社ごとに株数が割り当てられます。
そのため複数の証券会社でそれぞれ申し込めば、当選確率を上げることができます。
またIPO株の抽選方法は、
- 完全平等抽選
- 資金量抽選
- ポイント抽選
など、各証券会社で異なります。
自身の状況に合わせて抽選方法が有利にはたらく証券口座を複数持っておくと、より当選確率を上げられることでしょう。
SBI証券は、総合的にスペックが高く定番の証券会社です。
まだ口座をお持ちでない方は、是非この機会に
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証券口座を複数持つデメリット
証券口座を複数持つと様々なメリットがある一方で、次のようなデメリットもあります。
- 資金管理・リスク管理の難易度が上がる
- 確定申告が必要になる場合がある
資金管理・リスク管理の難易度が上がる
複数の口座を使うということは、
- それぞれの口座にいくら入金するか
- それぞれの口座でどの金融商品・銘柄に投資するか
- それぞれの口座でどれぐらいまでリスクを取るか
といったことを自分で考えて、決めなければいけません。
一つの口座のみを使ってルールを考える場合よりも、単純に難易度が上がります。
確定申告が必要になる場合がある
例えば1つしか証券口座(特定口座・源泉徴収あり)を持っていなかった場合は、自動で源泉徴収がおこなわれるので確定申告は必要ありません。
また、複数の口座(特定口座・源泉徴収あり)を持っていて、それぞれで利益が出た場合も適切に課税されるので大丈夫です。
問題は複数の口座(特定口座・源泉徴収あり)を持っていて、利益が出た口座と損失が出た口座、これらがそれぞれ生じてしまった場合です。
この場合は利益の金額によっては税金の払い過ぎになるケースがあり、払い過ぎた税金を還付してもらうためには自分で確定申告(損益通算)をおこなう必要があります。
以上が、証券会社を複数持った場合の主なデメリットです。
口座開設や口座の維持コストはどこも基本的に無料なので、コスト面のデメリットはありません。
複数持ちのデメリットを簡単に言ってしまえば、「管理が大変」「面倒くさい」といったところでしょうか。
「自分がどういった投資をしたいのか」を前提に、ここまで紹介したメリットデメリットを見比べて、1つの口座で十分なのか複数の口座をフル活用した方がよいのか、ぜひよく考えてみてください。
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複数持つときのおすすめの証券口座
証券会社にはそれぞれ異なった特長があります。
そのため複数の証券会社で口座を開設する際は、
- 手数料を安く抑えたい
- 外国株に投資したい
- IPOを当てたい
- 単元未満株を買いたい、少額から投資したい
- ポイントを使いたい、貯めたい
といった、自身の投資目的やニーズに適したものを選んで組み合わせていきましょう。
手数料を安く抑えたい場合
手数料で見ると、やはり大手のSBI証券や楽天証券が安くおすすめです。
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外国株に投資したい場合
証券会社名 | 特長 |
---|---|
マネックス証券 | 米国株取扱銘柄数5000超(※1)、中国株取扱銘柄数2000超(※2) |
SBI証券 | 米国株、中国株以外にも7か国の外国株に投資できる |
米国株や中国株に投資したい方は、SBI証券かマネックス証券がおすすめです。
取り扱い銘柄が多く、他の証券会社では扱っていない外国企業にも投資することができます。
IPOを当てたい場合
IPOへの当選を狙うなら、取扱数が多いSBI証券でIPOに応募するのがおすすめです。
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単元未満株を買いたい、少額から投資したい場合
証券会社名 | 特長 |
---|---|
SBI証券 | 単元未満株(S株)を購入できる |
マネックス証券 | 単元未満株(ワン株)を購入できる |
PayPay証券 | 国内株・米国株に1000円から投資できる |
SMBC日興証券(日興フロッギー) | 国内株に1000円から投資できる |
SBI証券などの大手証券会社でも単元未満株は購入できますが、より簡単に購入したい方はPayPay証券がおすすめです。
スマホアプリで簡単に始められるので、初心者の方も是非使ってみてください。
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ポイントを貯めたい、使いたい場合
なお、金融商品のバリエーションが多く、総じてスペックが高いのはSBI証券と楽天証券です。
これらはどちらも甲乙つけがたいので最終的には、
- Tポイントユーザー(ヤフー経済圏)ならSBI証券
- 楽天ポイントユーザー(楽天経済圏)なら楽天証券
といったように、自身が普段使っているポイント制度でどちらを使うか最終決定している投資家も多くいます。
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またハイスペックなSBI証券か楽天証券のどちらかをメイン口座に据えて、例えば、
- 中国株にも投資するなら、マネックス証券
- IPOの当選確率を上げたいなら、SMBC日興証券
といったように、足りない部分を補えるようにサブ口座をつくっていくのも一つの方法です。
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証券口座を複数持つ際の確定申告・損益通算
デメリットの部分でも述べた通り、複数の口座を使って利益が出た口座と損失が出た口座が生じた場合、「損益通算」することによって税金の払い過ぎを解消することができます。
なお損益通算をするには、自分で確定申告をおこなう必要があります。
また、すべての金融商品で損益通算できるのではなく、次のような種類分けがあるので注意しましょう。
- 「株式等譲渡所得」⇒株式、投資信託、債券等
- 「先物取引に係る雑所得等の金額」⇒商品・金融商品先物、FX等
例えば、個別株で出た損失を投資信託の利益で相殺することはできますが、先物取引の利益では所得の種類が違うので相殺できません。
証券口座を複数持つ際のQ&A
最後に、証券口座を複数持つことに関してよくあるQ&Aを3つご紹介します。
- 1つの証券会社で複数の口座をつくることは可能?
- 複数の証券会社で、NISA口座をつくることはできる?
- 口座をつくって放置しておいたら何かデメリットはある?
1つの証券会社で複数の口座をつくることは可能?
1つの証券会社では、1人につき1つしか口座を持つことができません。
複数の証券会社で、NISA口座を利用することはできる?
NISA口座は、1つの証券会社でしか利用することができません。
なお、例えば「A社でNISA口座をつくったが、使いづらかったのでB社に変更する」ということは可能です。
しかしこの場合は、
- A社でNISA口座を廃止する
- A社に「間違いなくNISA口座を廃止した」という書類を発行してもらう
- その書類をB社に送って審査を受け、新たなNISA口座をつくってもらう
という手間が発生し、時間もかかります。
そのためNISA口座をつくるなら、後から移し替えをしなくても済むように、どの証券会社が最も自分に適しているか最初によく検討しましょう。
ちなみにNISA口座とつみたてNISA口座を同時に利用することもできないので、NISAとつみたてNISAどちらを利用するかもよく考えて決めましょう。
NISAにおすすめの証券口座の記事も合わせてご参考ください。
口座をつくって放置しておいたら何かデメリットはある?
国内証券会社では口座を複数つくった結果そのいくつかを放置したとしても、大したデメリットはありません。
例えば、
- 口座の維持費や年会費を取られる
- 罰金を取られる
- 勝手に解約される
といったことは起こりません。
ただし、最初に一般口座ではなく特定口座としてつくった場合は、残高ゼロで2年放置すると一般口座に移行します。
一般口座になっても再び特定口座に戻すことはできますが、その場合は別途手続きが必要です。
口座放置によるデメリットというと、その程度です。
コストがかかったりペナルティを課せられることはないので、恐れずに最初はいろいろな証券会社で口座をつくってみて、実際に触ってみながら自分に合ったものを探すことをおすすめします。
まとめ
今回は証券口座を複数持つことについて解説しました。
- 1社では投資目的やニーズを満たせない場合は、口座を複数持つことを検討しよう
- 口座を複数持つ場合は、デメリットよりもメリットの方が多い
- 証券会社はそれぞれ特長が異なるので、投資目的やニーズに応じて適したものを組み合わせましょう
- ハイスペックなSBI証券か楽天証券をメイン口座にして、それでは足りない部分をサブ口座にするのも方法の1つ
大手のネット証券会社は金融商品を豊富にラインナップしており、1社の口座をつくるだけでも様々な金融商品や銘柄に投資することができます。
しかしそれでは投資目的やニーズを満たせない場合は、複数の口座を組み合わせて使うことを検討してみましょう。
その際はスペックが高いSBI証券か楽天証券をメイン口座に据えて、それでは足りない部分を他の証券会社で補っていく形にするとスムーズに組み合わせをつくりやすいので、ぜひ試してみてください。
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