仮想通貨AGIX(Singularity NET)とは?特徴や今後の見通し/将来性・エアドロップの有無を解説
今、AI関連の株式や仮想通貨などの銘柄が世界中で大きな盛り上がりを見せています。
あたかも本物の人間かのような、自然な受け答えを実現した対話型AI「ChatGPT」の登場が大きな話題を呼び、AI分野全体への投資気運が高まっているのです。
とりわけ今回の記事で解説する仮想通貨AGIXは、世界中の企業、組織、個人が参加してAI商品やAIサービスを売買できるグローバルAIマーケットプレイス「Singularity NET」で利用できるトークンとして、注目を集めています。
そこで今回は仮想通貨AGIXとSingularity NETの特徴や、これまでの価格推移、そして今後の将来性などについて解説していきます。
これからAGIXへの投資を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
- SingularityNETはAI分野の大規模な協力・協調を可能とするAIマーケットプレイス
- AGIXはSingularityNETにおいてAIサービスの売買やガバナンスに参加するためのトークン
- AI関連トレンドの到来を受けて、現在は急激に価格が高騰している
- AGIXはバイナンスなどの海外取引所に上場されている
- AGIXを購入するための仮想通貨を買うならGMOコインがおすすめ
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仮想通貨AGIX(Singularity NET)とは?
通貨名 | AGIX(Singularity NET) |
シンボル | AGIX |
価格(2023年10月10日現在) | ¥25.23 |
時価総額(2023年10月10日現在) | ¥31,184,143,851 |
時価総額ランキング(2023年10月10日現在) | 122位 |
取扱取引所 | 国内取引所での取扱いはなし |
仮想通貨AGIXとは、SingularityNETと呼ばれるサービスにおいて使用できるトークンです。
SingularityNET(シンギュラリティネット)は、AI分野における大規模な協力や協調を可能とすることを目指す、グローバルAIマーケットプレイスとして2019年2月にβ版が公開されました。
ユーザーはSingularityNETのサービス上で、画像処理から自然言語処理まで幅広い分野のAIをアップロードしたり、他の参加者が作成したモジュールを組み合わせて利用したりすることでき、2023年2月11日現在では75種類のAIアルゴリズムが登録されています。
AGIXはSingularityNETの各種サービスを利用する際に必要となるトークンであり、利用料の支払いや報酬の獲得、ステーキングや組織運営への参加など幅広い用途が用意されています。
このように豊富な実用性が備わっていることによって、トークンに確かな需要がもたらされていると言えるでしょう。
【ステーキング(Staking)】
特定の仮想通貨やトークンを保有することで、利回りを得られる仕組みの総称です。AGIXの場合は、SingularityNETの利用者が法定通貨とAGIXの両替を行う場合のプールに資金提供をすることで流動性を提供し、プラットフォームの運用に貢献し、報酬を得られる仕組みとなっています。
AGIXの名前の由来は?
SingularityNetという言葉のどこをとっても、トークン名称のAGIXには繋がらないことを不思議に感じる方もいるかもしれません。
AGIXとは汎用人工知能を意味する英語(Artificial General Intelligence)が由来とされています。
当初はイーサリアム(Ethereum)のブロックチェーン上で稼働する「AGI」というERC-20規格トークンが稼働していました。
しかしスケーラビリティなどの課題を解決するため、2021年にカルダノ(Cardano)のブロックチェーン上で稼働する「AGIX」へとハードフォークが実施され、現在に至っています。
【カルダノ(Cardano)】
カルダノは分散型アプリケーション(Dapps)を開発するためのブロックチェーンプラットフォームで、イーサリアムが抱えるスケーラビリティなどの問題を解消することを目指したプロジェクトです。イーサリアムのERC-20規格トークンを容易に移行できる仕組みを持ちます。ネイティブトークンは「ADA」といい、AGIXはカルダノのブロックチェーン上で稼働するトークンの位置づけとなります。
【スケーラビリティ(Scalability)】
システムやネットワークなどの容量拡張性を指す言葉です。ビットコインやイーサリアムなどのブロックチェーンにおいては、当初の想定を上回る取引量によってネットワークが混雑することでトランザクションコストが高騰してしまう現象が発生しており、スケーラビリティの限界が指摘されています。
【ハードフォーク(Hard Fork)】
ブロックチェーンのアップデート手法の一つです。アップデートの結果、ブロックチェーンが分岐して従来のバージョンとの互換性がない別の仮想通貨(あるいはトークン)が誕生します。対義語として、既存のブロックチェーンとの互換性が保たれるソフトフォーク(Soft Fork)という言葉もあります。
仮想通貨AGIX(Singularity NET)の特徴
それでは、仮想通貨AGIXとSingularity NETの特徴について見ていきましょう。
ここでは次の3点について解説していきます。
- SingularityNetに裏付けされた需要がある
- 多数のAIプロジェクトを繋ぐプラットフォーム
- 人型AIロボット「ソフィア(Sophia)」開発者が創設
SingularityNetに裏付けされた需要がある
仮想通貨AGIXは、グローバルAIマーケットプレイスであるSingularityNetにおいて、AIサービスの売買に使用することができるユーティリティートークンです。
同時に、ガバナンストークンとしても使用することができるため、保有者はSingularityNetの運営方針を決める投票に参加することが可能になります。
またAGIXはステーキングを行うことも可能なため、直接AI開発に関与していない人であっても、流動性を提供することでSingularityNetの活動をサポートし、報酬を得ることができます。
このようにAGIXにはSingularityNETを中心とした確かな実需が存在し、トークンの価値を裏付けている形となっています。
【ユーティリティートークン】
特定のサービスを利用するにあたって権利や機能などの実用性(utility)を有するトークンの総称です。サービスの対価として支払いに利用できたり、行動に対するインセンティブとして発行されるなどします。
【ガバナンストークン】
ユーティリティートークンとしての実用性の一つであり、組織運営に対する投票権などを有するトークンを指します。中央管理者のいない分散型自律組織(DAO)においては、重要な決定の際にガバナンストークンの保有量に応じて投票することで意思決定を行うのが一般的です。
多数のAIプロジェクトを繋ぐプラットフォーム
SingularityNETはそれ自体がブロックチェーンを用いた分散型プロジェクトであると同時に、多くのAIプロジェクトを繋ぐ共通のプラットフォームでもあります。
AIはこれまでデータセットや各種分析機能なども含めて自社で独自に開発する必要がありました。
しかしSingularityNETを利用することにより、必要なモジュールを購入してサービスに組み込むなどの活用をすることが可能になります。
そして自社もまた開発したモジュールをSingularityNETで公開することで収益化することができるため、開発したAI資産をより有効に活用できます。
AIの成長を阻害している「相互運用性の欠如」を解消することで、より高度なサービスをより速く、そして効率的に生み出せる環境が創出されるのです。
このようにSingularityNETが今後のAIプロジェクトの受け皿となることでAI分野の成長に繋がり、それに伴って中長期的にAGIXの需要が高まっていくことが期待されています。
人型AIロボット「ソフィア(Sophia)」開発者が創設
世界一表情が豊かな人型AIロボットとも呼ばれるソフィアが、自然な表情と身振り手振りを交えながら、インタビュアーと多様な会話を繰り広げる映像を見たことがある人も多いのではないでしょうか。
ソフィアはサウジアラビアにおいてロボットでありながら市民権を獲得し、国際連合でもスピーチを行ったことなどで話題となりました。
実はHanson Robotics社でこのソフィアを開発したベン・ゲーツェル博士こそがSingularity NETの創設者であり、Singularity NETのプロジェクトメンバーには同氏の他にも多くの博士号取得者が参加しているのです。
そして、他ならぬソフィア自身もSingularity NETの一員として公式サイト上の動画に登場しています。
ソフィアはSingularity NETのプラットフォームと統合することにより様々なAIサービスにアクセスし、より高度なAIエージェントとして学習していくことが可能となっています。
仮想通貨AGIX(Singularity NET)の価格推移
続いて、仮想通貨AGIXの価格推移について見ていきましょう。
長期の価格推移
AGIXは2018年のローンチ以降、数回にわたって高騰と下落を繰り返しています。
過去最高値は0.95ドルで、ローンチ直後の2018年6月に記録されましたが、その後は利益確定売りによって大きく値崩れし、2020年以降は新型コロナウイルス蔓延に伴うリスクオフなどを受けて更に下落して0.01ドルを下回る過去最安値をつけています。
近年では仮想通貨バブルの再来とされた2021年に、ビットコインをはじめとする多くの仮想通貨銘柄とともに上昇していますが、その後はバブルが終焉するとともに下落しています。
以降、現在のAI関連銘柄トレンドが始まるまでは1ドル未満の安値圏での推移が続いていました。
短期の価格推移
続いて、直近の価格推移を見ていきましょう。
0.05ドル弱の価格で新年を迎えたAGIXですが、カルダノとの新たな提携発表や、AI関連銘柄全体の過熱を受けて徐々に価格を上げていきます。
特に2月に入ってからの上昇は著しく、8日前後には0.66ドルの高値を記録し年初比10倍以上の高騰となりました。
仮想通貨相場全体が低迷期を抜けて上昇傾向を見せている中ではありますが、AGIXやAI関連銘柄の伸び率は突出していると言えるでしょう。
その後は調整売りが強まり0.36ドル程度まで値を戻していますが、現在は0.36ドル~0.60ドルのレンジで引き続き高値圏を推移している状態です。
今後、AI関連銘柄への投資トレンドが継続していく場合、AGIXが更に上値を探る展開も予想されています。
仮想通貨AGIX(Singularity NET)の将来性・今後の見通し
現在、画期的な対話型AI「ChatGPT」の登場を受けて、AI関連分野への関心がかつてない程に高まっています。
特にここ2カ月ほどは、Microsoft社がOpenAI社へ1兆円規模を投資を発表している他、Googleは今後のAI技術の発展が、同社の事業にとって大きな脅威になるとして危機感を表明したと報じられるなど、世界経済の主要なプレーヤーによるAI分野への言及が相次いでいます。
こうした中、大規模な協力や協調によって競争力のあるAI開発を行えるSingularity NETは、その存在価値を多くの企業や団体に認知される絶好の機会を迎えている状況です。
今後発生するAI関連プロジェクトにおいてSingulality NETを活用するケースが増えれば、AGIXの需要が更に増加していくこととなります。
そのため、AGIXは数あるAI関連銘柄の中でも非常に有望なトークンのひとつとして注目を集めているのです。
一方で、2021年の仮想通貨バブル終焉とともにAGIX価格も大きく下落した経緯があるように、仮想通貨全体のトレンド転換による影響を大きく受ける可能性がある点においては留意が必要でしょう。
仮想通貨AGIX(Singularity NET)を買うときにおすすめの取引所
AGIXは現在、国内の仮想通貨取引所には上場されていません。
そのためAGIXを購入するためには、まず国内の仮想通貨取引所でイーサリアムなどを購入し、それをバイナンスなどの海外取引所に送金してからAGIXを購入する流れが一般的です。
国内の仮想通貨取引所は多くの海外取引所と比較して取扱い銘柄が厳選されている傾向にありますが、日本の厳しい仮想通貨規制をクリアして金融庁の認可を受けているため、信頼性が高いことが特徴です。
リスクを適切にコントロールする上でも、まずは安全な国内取引所を確保しておくことをおすすめします。
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仮想通貨AGIX(Singularity NET)のエアドロップはある?
エアドロップとは、不特定多数の人々に対して仮想通貨を無料で配布するイベントの総称です。
主に新しく誕生した仮想通貨を普及させるためのマーケティングとして実施されることが多く、新しい銘柄を低リスクで獲得できるチャンスとして注目されています。
しかし、残念なことに2023年現在ではAGIXのエアドロップは予定されていません。
AGIXを手に入れたい場合は、海外取引所などで購入する必要があるでしょう。
なおエアドロップとは異なりますが、Singularity NETでは保有するAGIXをステーキングすることによって報酬として新たなAGIXを獲得することができます。
AIに関する特別な知識やスキルがなくても、報酬を獲得しながらSingularity NETの活動に貢献できますので、興味のある方は調べてみてはいかがでしょうか。
仮想通貨AGIX(Singularity NET)のまとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は仮想通貨AGIXとSingularity NETについて、その特徴やこれまでの価格推移、そして今後の将来性などについて解説してきました。
- SingularityNETはAI分野の大規模な協力・協調を可能とするAIマーケットプレイス
- AGIXはSingularityNETにおいてAIサービスの売買やガバナンスに参加するためのトークン
- AI関連トレンドの到来を受けて、現在は急激に価格が高騰している
- AGIXはバイナンスなどの海外取引所に上場されている
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