仮想通貨WBTC(ラップドビットコイン)とは?仕組みや入手方法、BTCとの違いまで徹底解説!
この記事では、WBTC(Wrapped Bitcoin)について解説しています。
ステーブルコインには様々な種類がありますが、WBTCは「ビットコイン」と価格が連動しているトークンです。
ビットコインを運用する上で「WBTCを利用したい」と考えている方も少なくないはずです。
この記事では、WBTCについて基本的な解説はもちろん、分かりにくいビットコインとの違い等について解説していきます。
- WBTCは仮想通貨担保型のBTCステーブルコイン
- ECR-20のトークンでイーサリアムブロックチェーンと互換性がある
- イーサリアムブロックチェーン上のDeFiで利用出来る
- 価格はビットコインと殆ど同じ
- 2023年10月に国内大手「コインチェック」でWBTCの取り扱いが開始!
もしも、まだ国内取引所への口座開設が済んでいないという方は、「コインチェック」でのアカウント作成が最適です。
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WBTCとは?
通貨名 | Wrapped Bitcoin |
シンボル | WBTC |
価格(2024年7月現在) | ¥10,475,614.84 |
時価総額(2024年7月現在) | ¥1,672,164,859,096 |
時価総額ランキング(2024年7月現在) | 205位 |
取扱取引所 | コインチェック |
公式サイト | WBTCの公式サイト |
WBTCとは「Wrapped Bitcoin」の事です。
BitGoやKyber NetworkといったDeFi・仮想通貨業界の主要な企業・組織によって開発されました。
WBTCについて簡単にまとめると「ERC-20のBTCステーブルコイン」と言えます。
ERC-20とは、トークンの規格の1つです。
イーサリアムブロックチェーンの上で利用出来るトークン規格の事で、同時に主要なトークン規格の1つです。
「イーサリアムブロックチェーン系のDeFiやDEXと互換性のあるトークン」であるとも言えます。
ERC-20である事から、イーサリアムブロックチェーンに構築されている様々なDeFiで利用可能です。
また、ビットコインを価値の担保に据えたステーブルコインです。
WBTCのように仮想通貨を担保にしたステーブルコインは、仮想通貨担保型と言われています。
これにより「ビットコインと価格が連動」しており、1WBTCは1BTCと同等の価値を持ちます。
実際に、WBTCを発行・購入したい方は、WBTCのプロジェクトに参加している取引所等から取引が可能です。
具体的な流れとしては、取引所・業者を通して、カストディアン(BitGo)にビットコインを預けて、預けた分のWBTCを発行・受け取ります。
また、WBTCを扱っている取引所で、WBTCを入手する事も出来ます。
国内取引所では、大手のコインチェックがWBTCの取り扱いを開始することがアナウンスされています。
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WBTCのメリット
次に、WBTCを利用する上でのメリットについてご紹介していきます。
WBTCの特徴的なメリットは、以下の3つにまとめられます。
- ERC-20であるという点
- ビットコインを保有したまま運用が出来る
- DeFi全体の流動性向上
ERC-20であるということ
まず、はじめに挙げられるWBTCのメリットは「ERC-20」の規格に沿ったトークンであるという点です。
WBTCのメリットは、最終的に全て「ERC-20」であるという点に帰結します。
この点についてもう少し深堀りしていきます。
イーサリアムはそもそも「スマートコントラクト」という契約をブロックチェーン上で可能にするシステムが大きな特徴として知られています。
イーサリアムブロックチェーン上で作成されるトークンは、ERC-20という規格で統一されている事により、互換性を持っています。
そのため、イーサリアムのスマートコントラクトを用いて、開発されたDEX・レンディングプラットフォームに代表される各DeFi間の利便性は高いです。
しかし、仮想通貨で最も大きな価値を持っているビットコインは、ERC-20に準拠していません。
これにより、イーサリアムブロックチェーン上に構築されているDeFiとの相性が悪いのです。
例えば、ビットコインをそのままERC-20規格の著名なDEXであるUniswapやSushiSwapで利用できません。
その一方で、Uniswap・SushiSwapのどちらでも、ERC-20に準拠したWBTCなら利用可能です。
ビットコインを保有したまま運用が出来る
上記したようなERC-20に準拠したWBTCを利用する事で、どのようなメリットがあるのか?という点についてご紹介していきます。
例えば、2021年に入ってからビットコインの価格は、大きく上昇しています。
価格上昇が続いているビットコインを保有して、含み益を持っておきたいという方は少なくないはずです。
しかし、仮に保有しているビットコインを「DeFi等で運用したい」と思った場合、ERC-20に準拠した仮想通貨とビットコインを取引所等で、交換する必要が出てきます。
これでは、価格が上昇しているビットコインを手放してしまう事にも繋がります。
このような時に、WBTCを利用すれば、ビットコインを保有したまま、イーサリアムブロックチェーンに構築されたDeFiを利用する事が出来ます。
DeFi全体の流動性向上による利便性の向上
次に、利用者目線というよりも、DeFi全体の観点からメリットをご紹介していきます。
WBTCには、様々なイーサリアムブロックチェーン上に構築されているDeFi関連の企業・組織・プロトコルがパートナーとして参加しています。
参加といっても、シンプルにWBTCを扱っているだけや、DAOメンバーとして参加しているものもあり、その形は様々です。
パートナー名 | 参加の形 |
---|---|
AirSwap | スワップ、DAOメンバー |
Kyber Network | スワップ、DAOメンバー |
Uniswap | スワップ |
BitGo | DAOメンバー、カストディアン |
Compound | DAOメンバー |
DAOメンバーとは、WBTCの管理をしているメンバーのことです。
WBTC全体としては、中央集権的な側面は否めないものの、DAOを導入する事で権限の分散化を図っているのでしょう。
上記したメンバー以外にも、WBTCのパートナーとなっているメンバーは存在しています。
このようなDeFiの主要メンバーが参加している背景として「ERC-20・DeFi全体の流動性向上」という点が挙げられます。
ERC-20に沿ったプロトコルは、イーサリアムにおけるプラットフォーム全体の規模以上の発展をする事は出来ません。
そもそもが、イーサリアム上で構築されているためです。
WBTCのようにビットコインの流動性を、イーサリアムのプラットフォームに持ってくる事が出来れば、プロトコルにも大きなメリットがあるのです。
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WBTCとBTCの違い
WBTCはBTCのステーブルコインであるため、BTCと同等の価値を持ちます。
これにより「実際にどう違うのか?」という点は、利用者観点から見ると分かりにくい部分です。
両者の大きな違いは「WBTCはトークンである」という点と「利用目的の違い」にあります。
WBTCはトークンである
技術的な観点から見た時に、WBTCはERC-20に準拠したトークンです。
トークンとは、ビットコインやイーサリアムのような仮想通貨のブロックチェーン上で、発行される仮想通貨の事です。
これにより、WBTCのようなトークンの呼ばれるものは、独自のブロックチェーンを持ちません。
トークンというのは、ブロックチェーン上で利用される事を前提に開発された仮想通貨です。
一方で、ビットコインは独自のブロックチェーンを持っている仮想通貨で、技術的な点から見た時に、そもそも成り立ちが異なります。
ブロックチェーンの違いというのは、WBTCとBTCの大きな相違点に挙げられます。
利用目的がそもそも異なる
また、WBTCとビットコインでは、利用目的が異なります。
例えば、ビットコインを長期保有したいといったケースでは、わざわざWBTCで長期保有しておく必要はありません。
WBTCは、あくまで「ERC-20に準拠したDeFi等でBTCを利用するための手段」の1つです。
そのため、保有する事だけが目的の場合は、WBTCをBTCに変える必要は無いと言えます。
保有している・保有する予定の仮想通貨を運用したいといった方には「コインチェック」の「貸仮想通貨」もおすすめです。
安心の国内取引所で、保有している仮想通貨を「放置しておくだけ」で、最大年率5%の利益を生む事が可能です。
ビットコインはもちろん、イーサリアムやリップル等コインチェックで扱っている仮想通貨なら、全て対応しています。
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WBTCの活用事例
WBTCの主な活用事例は、イーサリアムブロックチェーン上に構築されたDeFi等での運用です。
例えば、レンディング系のプロトコルで、レンディングによる利回りを期待したり、DEXにおける流動性の提供で報酬を貰うのも良いかもしれません。
運用の方法は非常に様々で、特に近年はDeFi関連の開発が活発なため、これからも運用の選択肢が増えていくでしょう。
ただ、WBTCが利用出来るのはECR-20に準拠したプロトコルが中心です。
つまり、イーサリアム以外のブロックチェーン上に構築されているプロトコルでは利用出来ない可能性もあるので、注意しましょう。
基本的に、WBTCでは「BCR-20に準拠したプロトコル」で利用する事が想定されています。
WBTCの価格推移
前述の通り、WBTCはビットコインのステーブルコインのため、価格はビットコインと変わりません。
記事執筆時点(2024年7月)で、約1000万円となっており、同じタイミングのBTCとほぼ同じ価格となっています。
ただ、需要と供給の関係で、BTCよりも多少高くなったり、安くなったりします。
以下はWBTCとBTCのチャートですが、時期によっては1ビットコインよりも若干価値が高かったり、安かったりする事が分かります。
ただ、基本的にWBTCが大幅にBTCの価格と比較して、相対的に大きく上下することはありません。
仮にそのような状況が起こっている場合、ステーブルコインとしての機能が損なわれていると言えるでしょう。
2024年1月にはビットコインの現物ETFが承認されたことで最高値更新中です。
WBTCの入手方法
WBTCの入手方法は大きく分けて2つあります。
1つ目はビットコインを元にWBTCを発行するもの、2つ目はシンプルに海外取引所で購入するものです。
何れにせよ、金融庁からの認可を受けている安心な国内取引所で入手する事は出来ません。
主に、WBTCを入手するなら、WBTCのパートナーとなっている取引所(スワップ含む)から発行・購入するのが容易で、以下のような取引所が挙げられます。
- AirSwap
- DeversiFi
- HitBTC
- Kyber Network
- GOPAX
上記のような海外取引所を利用するには、何らかの形で仮想通貨を保有している必要があります。
海外取引所では「日本円から仮想通貨への換金・購入」が出来ないため、国内取引所から海外取引所へ送金する必要があります。
どのような仮想通貨の運用方法でも、日本円を用いるケースでは国内取引所の口座が必須です。
まだ、国内取引所をもっていないといった方には「コインチェック」が人気です。
国内仮想通貨取引アプリのダウンロード数1位の取引所で、スマホからでも気軽に仮想通貨を始める事が出来ます。
また、2023年10月から、WBTCの取り扱いが開始されました。
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仮想通貨取引をするなら国内取引所を利用しよう
名称 | Coincheck(コインチェック) |
取扱通貨数 | 30通貨 |
最低取引金額 | 500円 |
取引手数料 | 取引所なら0円 |
提供サービス | 仮想通貨販売所 仮想通貨取引所 Coincheckつみたて 大口OTC取引 貸仮想通貨 |
公式サイト | コインチェックの公式サイト |
仮想通貨WBTCはコインチェックでの取り扱いの開始がアナウンスされました。
DefiにてWBTCの運用をしたい方や、安全にWBTCの保有をしたい方に適した取引所と言えるでしょう。
また、他にもアルトコインを取扱っている取引所なので、様々な選択肢の中から仮想通貨を選ぶ事が出来ます。
貸仮想通貨や積み立てサービスも提供しており、さまざまな方法で運用をすることができます。
詳しくは、コインチェック公式サイトをチェックしてみてください。
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WBTCの今後
次に、WBTCの「今後・将来性」といった点について解説していきます。
WBTCのようなビットコインを価値の担保に据えたトークンはいくつか存在しています。
例えば、カストディアンの仕組みに若干の違いはあるものの、「imBTC」「tBTC」といったトークンが挙げられます。
ただ、どちらもWBTCのような規模感には達しておらず、類似のトークンの中ではWBTCが大きな存在感を見せています。
この事から、現時点でそれほど強力な競合相手となるトークンは存在していません。
また、WBTCの用途は「イーサリアムブロックチェーン上で、ビットコインを利用したい」というものです。
この点を踏まえると、DeFiやDEX等がこれまで以上に活発になっていくと、自然とWBTCの取引量も増えていく可能性が高いでしょう。
WBTCのまとめ
この記事では、WBTCについて解説しました。
- WBTCはBTCステーブルコイン
- WBTCの発行にはビットコインが必要
- ERC-20に準拠している
- 利用すればビットコインを売らなくても運用出来る
- WBTCの価格はビットコインと連動している
- WBTCはコインチェックで取り扱いが開始されることが決定
WBTCは「DeFi等でビットコインを運用したいものの、ビットコインを売りたくない」といった方には、痒いところに手が届くトークンです。
また、DeFiやDEXサイドから見ると、ビットコインの流動性の一部を享受できることから、大きなメリットがあるトークンです。
WBTCは国内大手取引所のコインチェックにて取り扱いが開始されました。
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