仮想通貨ジパングコイン(ZPG)とは?特徴や価格・今後の将来性を解説
三井物産グループの一角である三井物産デジタルコモディティーズが発行しているジパングコイン(ZPG)が2022年7月13日にDMM Bitcoinにて新規上場しています。
ジパングコインは金の価格に連動する仮想通貨であり、他の銘柄のリスクヘッジ先として優れていることが特徴です。
コモディティーを担保とした仮想通貨に興味があるという人の中には、ジパングコインの情報について気になる人もいるのではないでしょうか。
本記事では、ジパングコインの特徴や価格、今後の将来性について詳しく解説していきます。
- ジパングコインは、三井物産株式会社の100%子会社である三井物産デジタルコモディティーズが発行する仮想通貨
- 金(GOLD)の価格に連動しており、1ZPG=金1グラムで購入できる
- 発行元親会社の三井物産は東証プライム上場企業であり、信頼性が高い
- 2022年7月13日にDMM Bitcoinでリリース
- 金の価格に連動するため、インフレ時や経済危機が発生した際に価格が上昇しやすい
- 米ドルの価値が高くなると下落傾向があるため、金利政策にも注意が必要
- 金を担保としていることから価格の安定性が高く、リスクヘッジに向いている銘柄
- 現時点では購入した仮想通貨取引所のみで保管が可能だが、将来的に移管や他資産との交換に対応する予定
ジパングコインは2022年7月13日にDMM Bitcoinで新規取り扱いが開始され、国内の主要取引所で売買できるようになりました。
DMM Bitcoinではジパングコイン以外にも30種類以上の銘柄があり様々な通貨を取引できるため、取引を検討している人は公式サイトにアクセスし詳細を確認しておきましょう。
ジパングコイン(ZPG)の概要
ジパングコインは、三井物産株式会社の100%子会社である三井物産デジタルコモディティーズ株式会社が発行・運用する仮想通貨です。
コモディティ資産である「金(GOLD)」の価格に連動するよう目指している仮想通貨で国内で初となるデジタルゴールドに分類されます。
金の価格に連動するという特徴から、インフレが起こった際でも価格が落ちにくいという強みを有しています。
ジパングコインは三井物産デジタルコモディティーズ株式会社から直接することができますが、国内仮想通貨取引所のDMM Bitcoinが2022年7月13日に取扱いを開始しました。
仮想通貨取引所ではジパングコイン以外にも様々な銘柄の購入ができるため、ジパングコインの購入を検討している方はDMM Bitcoinの公式サイトをチェックしてみましょう。
bitFlyerに上場
2022年12月5日に、国内大手取引所であるbitFlyerでジパングコインの上場しました。
名称 | bitFlyer (ビットフライヤー) |
レバレッジ | 2倍 |
取り扱い通貨数 | 33種類 |
BTC最低取引額 | 0.001BTC |
提供サービス | 取引所 販売所 bitFlyer Lightning ステーキングリワードサービス |
2024年5月時点ではすでに上場されており、ジパングコインの取引が可能です。
また、さらに豊富な銘柄で取引したい場合GMOコインが最適です。
豊富な銘柄で取引ができるので、詳しくはGMOコインの公式サイトをチェックしてみてください。
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ジパングコイン(ZPG)の特徴
ジパングコインの特徴は以下の3点です。
- 金の価格に連動する仮想通貨
- 三井物産グループが発行している
- 2022年7月にDMM Bitcoinでリリース予定で国内取引所を通じて売買できるようになった
金の価格に連動する仮想通貨
ジパングコインは金の価格に連動する特徴を持っている仮想通貨で、ステーブルコインに分類される銘柄です。
ステーブルコインはドル連動型や金連動型など、仮想通貨以外の資産を担保として価格が連動する仮想通貨のことを言います。
ジパングコインでは、1ZPG=金1グラムと価格が連動するよう運用を目指しています。
金連動型のステーブルコインはいくつかありますが、国内の仮想通貨取引所DMM Bitcoinで購入できるのがジパングコインの大きなメリットです。
国内取引所は円建てで仮想通貨を購入でき、金融庁の認可を受けていることからセキュリティ・安全性が高く初心者にも使いやすいです。
また、金(GOLD)は価格の安定性が非常に高いことが特徴で、「有事の金」と呼ばれるようにインフレ対策として活用されています。
したがって、金連動型のジパングコインは他の仮想通貨の暴落時でも比較的安定した価格で推移することが魅力と言えるでしょう。
三井物産グループが発行している
ジパングコインの特徴は発行元が東証プライムに上場企業である三井物産株式会社の子会社であるという点です。
仮想通貨のリスクの中には通貨発行体が破綻するリスクがありますが、ジパングコイン発行元の親会社が三井物産であるということは安全性の高さを示す要因となるでしょう。
三井物産・三井物産デジタルコモディティーズの両社とも決算情報も適切に開示されており、仮想通貨発行元として安全性が高いといえるでしょう。
また、ジパングコインのようなコモディティ資産を担保とする仮想通貨では、同等の資産を保有する必要があります。
三井物産は日本でも有名な総合商社であり、金の現物資産を直接ロンドン市場から購入し発行元の三井物産デジタルコモディティーズに提供することが可能です。
ジパングコインの販売はデジタルアセットマーケッツが請け負い、販売した数量に応じて同等の価値分の金を三井物産デジタルコモディティーズから購入するという仕組みです。
上記のように資金の流れ・取引の流れが明確になっているということは安心して取引できる指標になると言えます。
2022年7月にDMM Bitcoinでリリースされ国内取引所を通じて売買できるようになった
ジパングコインは2022年7月13日にDMM Bitcoinでリリースしており、今後は国内仮想通貨取引所を通じた売買が可能です。
以前は株式会社デジタルアセットマーケッツがジパングコインの販売を担っており、同社販売所のみ取り扱いがありました。
DMM Bitcoinではレバレッジ38種類の仮想通貨を取り扱っているため、様々な銘柄を購入したい場合に役立ちます。
また、BitMatch注文という独自の注文方法があり、スプレッドを抑えた取引が可能なため、興味のある方は公式サイトにアクセスし取引所の詳細を確認してみましょう。
ジパングコイン(ZPG)の価格推移
ジパングコインは金の価格と連動しており1ZPG=金1グラムとなるため、金の価格に注目することで価格推移を分析できます。
これまでの金の価格と代表的な仮想通貨銘柄であるビットコインの価格について、比較していきましょう。
上記画像の黄色のチャートがビットコイン、青色のチャートが金の価格変化率を表しています。
画像を見ればわかる通り、金のチャートはほぼ横ばいなのに対してビットコインは高騰も暴落もしていることがわかるでしょう。
ビットコインをはじめとした仮想通貨銘柄はボラティリティが激しく価格が安定しておらず、話題を集めることで高騰することもありますが、2022年に入ってからは暴落を続けています。
しかし、金は「有事の金」とも呼ばれるように、大きく変動しにくい通貨であり、他の資産が暴落した際に価格が上昇しやすい銘柄です。
ビットコインなどの仮想通貨が暴落している2022年でも数%程度の価格変動にとどまっているため、リスクヘッジに向いている銘柄といえるでしょう。
ジパングコイン(ZPG)の今後の見通し・将来性
ジパングコインの価格の将来性としては以下の3点が予想できます。
- 経済危機が発生すると、価格が上場する可能性がある
- 米ドル通貨の価値が上昇すると下落する懸念がある
- 地政学的に不安定な状況が続くと、価格が上昇しやすい
経済危機が発生すると、価格が上場する可能性がある
ジパングコインは金の価格と連動しているため安定性が高く、今後経済危機が発生した際に価格が上昇する可能性があります。
経済危機が発生した際には通貨の価値が相対的に下がるため、価格が変動しにくい金の需要が増え、金が購入されることが多いです。
過去に発生したコロナショックの際には株価や通貨価値などが軒並み減少したにも関わらず、金の価格は2000年以降で最高値を記録しました。
また、2022年には「ウクライナショック」が起こりロシアルーブルの通貨価値が減少した際にも金の価格は上昇しています。
上記のように、金は経済危機の際に需要が伸びる傾向があるため、今後の世界情勢の動向に注目しておくことで価格を分析しやすいでしょう。
ただし、金は経済危機が解消されたタイミングで金は売却される傾向にあるため、経済危機がいつまで続くのかについて見極めることが重要になります。
米ドル通貨の価値が上昇すると下落する懸念がある
ジパングコインと連動している金は米ドルなどの通貨価値と相反関係にあるため、米ドルの価値が上昇すると下落する可能性があります。
コロナショックなどの経済危機が発生し通貨価値が下がることで金の需要は伸びる一方で、通貨の価値が高い場合には保有する金を通貨に変えようと売却する動きが活発になります。
したがって、通貨の価値が高い際には金の需要が落ちる懸念が予想されるでしょう。
通貨価格が変動する要因としてはインフレ・デフレなどの経済状況が一般的ですが、金利に注目することで短期的な価格の変化を予想することができます。
例えば、米国の金利が上昇した際には米ドルの価値が上昇する傾向にあり、低金利政策を行う場合には通貨の価値が減少する傾向にあります。
2022年に入り米国の金利は上昇し続けているため、今後の金の価格は緩やかに減少する可能性が高いでしょう。
地政学的に不安定な状況が続くと、価格が上昇しやすい
ジパングコインと連動する金は、「有事の金」と呼ばれるように先行きが不安な場合に価格が上がりやすい通貨です。
したがって、戦争や大規模テロなどの地政学的に不安定な状況が発生することで価格が上昇する可能性があります。
実際2022年に発生したウクライナショックは株価や通貨に影響を与えただけでなく、地政学的な要素も含んでいるため金の価格が上昇しました。
金は現物資産であり、産出国が被害を受けるような状況になった際に供給量が少なくなることから価格が上がりやすいです。
また、紛争、災害だけでなく大企業の倒産なども金の価格が上昇する要素となるため、世界情勢を取り巻くニュースにはぜひ注目するようにしましょう。
上記で解説した通り、ジパングコインは有事の際に価格が上昇しやすい特徴を持っているため、仮想通貨投資のリスクヘッジ先の銘柄として向いています。
仮想通貨投資を行いたいけれどいつ暴落するか不安という方はリスクヘッジ先として有用なジパングコインの取り扱いがあるDMM Bitcoinを検討しておきましょう。
ジパングコイン(ZPG)の買い方
ジパングコインを購入する方法は、次の3ステップです。
- DMM Bitcoinの口座開設
- 日本円の入金
- 仮想通貨の購入
ジパングコインは2022年7月13日にDMM Bitcoinで取り扱いが開始されたので、まずはDMM Bitcoinで取引できる環境を整えましょう。
DMM Bitcoinの口座開設
ジパングコインは、国内仮想通貨取引所のDMM Bitcoinで購入できるため、まずは口座開設を行いましょう。
DMM Bitcoinの公式サイトにアクセスします。
右上に表示されている「口座開設」をクリック。
メールアドレスを入力する画面が表示されるので、登録用のアドレスを入力して送信しましょう。
送信が完了すると、DMM Bitcoinから本登録用のURLが表示されるので案内にしたがって入力します。
また、登録情報の入力後は、本人確認書類の提出と電話番号によるSMS認証が必要です。
本人確認書類は、マイナンバーカード1点もしくは通知カード・運転免許証のどちらかが必要になります。
DMM Bitcoinの口座開設は以上で完了で、手続きを含めて最短1時間程度で取引を始められるようになるため、興味のある方は口座開設を検討しておきましょう。
日本円の入金
次に日本円の入金を行います。
DMM Bitcoinでは、クイック入金と振込入金の2つの方法が利用でき、それぞれ以下のように特徴が異なります。
入金方法 | クイック入金 | 振込入金 |
---|---|---|
入金可能時間 | 24時間365日 ※メンテナンス時間を除く | 24時間365日 ※メンテナンス時間を除く |
手数料 | 無料 | 無料 ※振込手数料が別途発生 |
最低入金額 | 5,000円以上 | 制限なし |
最高入金額 | 1億円未満 | 制限なし |
入金にかかる時間 | 即時入金反映 | DMM Bitcoinが口座着金を確認後、順次入金反映 |
上記からわかるように、クイック入金では入金が素早いというメリットがあり、振込入金では入金額に制限がないというメリットがあります。
したがって、すぐに取引を始めたい場合にはクイック入金を、少額入金を行いたい場合には振込入金を利用すると便利です。
また、入金完了後はウォレット口座にある日本円をトレード口座へ振り替える必要があります。
マイページから「口座振替」をタップし、「ウォレットからトレードへ」を選択後、入金額を入力します。
確認画面では入力内容に間違いなければ「振替を行う」をタップすると手続きは完了です。
仮想通貨の購入
日本円をDMM Bitcoinのトレード口座に入金できたら、ジパングコインの購入を行いましょう。
まずは、DMM Bitcoinにログインし取引ページを開きます。
取引画面では暗号資産の一覧が表示されるため、ジパングコインを選択しましょう。
上記はビットコインの購入画面ですが、「購入」を選択後、数量を選択することで買い注文を行えます。
ジパングコインについてもビットコインと同様の方法で購入することができ、上記のように手軽に購入可能です。
上場後すぐに購入したい場合にはDMM Bitcoinのサイトにアクセスしておき、事前に口座開設の準備をしておくことで、すぐに取引できるようになります。
ジパングコイン(ZPG)を購入する際の注意点
ジパングコインの購入を検討している方は、以下の3点に注意しておきましょう。
- 大きな利益が期待できる通貨ではない
- 発行者・保証先金融機関の同時破綻により資産価値が無くなる可能性がある
- 現時点では購入した仮想通貨取引所から移管できない
大きな利益が期待できる通貨ではない
ジパングコインは価格の安定性を重視した「ステーブルコイン」であるため、ビットコインやイーサリアムのように高騰が期待できる通貨ではありません。
有事の際に価格が緩やかに価格が上がることはありますが上昇率は数%程度であり、仮想通貨投資で期待できる利益とは程遠いでしょう。
ただし、上昇幅が少ないということは下落幅も少ないということを意味し、暴落も起こりにくいというメリットがあります。
したがって、他の銘柄をメインに取引しつつ、仮想通貨暴落の際のリスクヘッジとして保有しておくことが望ましいです。
発行者・保証先金融機関の同時破綻により資産価値が無くなる可能性がある
ジパングコインは金を担保として安定的な価格を維持している仮想通貨ですが、発行先の破綻により資産価値が保証されないケースがあります。
発行元のホワイトペーパーによると、万が一三井物産デジタルコモディティーズ株式会社が破綻した場合でも購入者の返済にかかる資金については保証先金融機関が支払うと記載されています。
しかし、三井物産デジタルコモディティーズ株式会社・保証先金融機関が同時に破綻した場合、ジパングコイン保有者に全額返済できないケースがあり、損失を被る可能性が高いです。
不測の事態を避けるためにも親会社である三井物産株式会社の財務内容や日本の情勢について注意しておく必要があるでしょう。
現時点では購入した仮想通貨取引所から移管できない
ジパングコインは2024年5月時点では購入した仮想通貨取引所のみで保管することが可能であり、他のウォレットに移管できません。
したがって、DMM Bitcoinのウォレット内で売買する以外に使い道はないということです。
取引所で仮想通貨を購入した後、別のオンラインウォレットやコールドウォレットに移動して保管したいという方にとって不便に感じてしまうかもしれません。
ジパングコインの公式サイトによると将来的にはジパングコインの移動等入出庫サービスの提供・金との交換が可能になると明記されているため、今後のアップデートを待ちましょう。
ジパングコインは現時点ではDMM Bitcoin・デジタルアセットマーケッツのどちらかで購入するしかありませんが、他の銘柄を購入したい場合にはDMM ビットコインで取引を行うのが便利です。
DMM ビットコインはジパングコイン以外にも30種類以上の銘柄から幅広く取引できるため、まずは公式サイトから取り扱う銘柄をチェックしておきましょう。
ジパングコイン(ZPG)まとめ
今回は、ジパングコインの特徴や価格・将来性について解説しました。
ジパングコインは金の価格に連動しており他の仮想通貨と比べても価格の安定性が高いことが特徴です。
また、コロナショック・ウクライナショックなどの経済危機が発生した際に価格が上がりやすい傾向にあるため、投資資産のリスクヘッジ先に向いています。
現時点ではDMM Bitcoinでの新規取り扱いが始まったため、購入を検討している場合にはDMM Bitcoinを利用すると便利です。
DMM ビットコインはBitMatch注文を活用することで販売所取引でもスプレッドを抑えて購入できるというメリットがあります。
口座開設から最短1時間程度で取引を開始でき、スマホ・PCどちらからでも手軽に注文が行えるため、ジパングコインの購入を考えている人はぜひ詳細を確認してみましょう。