仮想通貨レンダートークン(RNDR)とは?価格推移・将来性を徹底解説
レンダートークン(RNDR)とは、ブロックチェーン技術を活用した、分散型のクラウドGPUレンダリングプロジェクトで用いられるトークンです。
AIやグラフィック技術などの需要が高まる近年、GPUレンダリングサービスが注目されるようになりました。
GPUレンディングサービスとは、画像や音声などのデータを誰でも手軽にコンピュータで再現するためのサービスです。
これまでは大手IT企業が提供するGPUサービスが一般的でしたが、Render Networkは、こういったサービスをWeb3技術を活用して提供することを目指す革新的なプロジェクトです。
今回の記事では、RNDRプロジェクトで使用されるレンダートークンについて解説します。
- RNDRは、分散型のGPUレンダリングサービスを提供するプロジェクト
- GPU機能を活用して画像や音声を再現させる技術をGPUレンダリングと呼ぶ
- GPUレンダリングサービスを利用することで、専用のデバイスが無くともGPUレンダリングを使える
- これまでのGPUレンディングサービスは、大手IT企業が提供する中央集権型のものが主流だった
- RNDRプロジェクトにおいて、使われていないGPUを有効活用することが可能になる
- クリエイターはRNDRを支払ってGPUを借り、GPUを提供した人には報酬としてRNDRが付与される
2023年9月に、国内取引所bitbankは日本で初めてRNDRの取り扱いを開始しました。
これまでは海外取引所のみで取り扱われてきたRNDRですが、bitbankへの上場により日本円で直接RNDRを取引できるようになりました。
この機会にbitbankの公式サイトをチェックし、お得にRNDRを取引してみてください。
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レンダートークン(RNDR)の概要
名称 | Render(レンダー) |
シンボル | RNDR |
ブロックチェーン | イーサリアム |
現在の価格(2024年6月) | ¥1,035.66 |
時価総額(2024年6月) | ¥405,981,130,594 |
時価総額ランキング(2024年6月) | 37位 |
発行枚数上限 | 536,870,912枚 |
国内取引所 | bitbank |
公式サイト | Renderの公式サイト |
レンダートークンは、分散型のクラウドGPUレンダリングネットワークを提供するプロジェクトで使用されるトークンです。
2016年、Jules Urbach(ジュール・アーバック)氏はRender社を設立し、現在はCEOを務めています。
2017年10月からRNDRの発行が開始され、2020年4月からはGPUレンダリングサービスの提供を行っています。
GPUとはGraphics Processing Unitの略で、コンピュータに備わったグラフィック機能を指します。
この性能が優れているコンピュータほど、画像処理などを行う際に高速で演算できます。
GPUレンダリングサービスとは、GPUを活用して画像を合成し、アニメーションなどの映像処理を行うサービスです。
仮想通貨RNDRは、Render Networkのサービスを利用する際の支払い機能のほか、ガバナンストークンとしての機能もあり、トークンの保有者はプロジェクトの運営に関わることができます。
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レンダートークン(RNDR)の特徴
レンダートークン(RNDR)は、RNDRプロジェクトにおけるユーティリティトークンおよびガバナンストークンとして機能しています。
そんなRNDRには、以下のような特徴があります。
分散型GPUレンダリングプラットフォーム
独自トークンRNDRを発行するRender Networkは、世界初となる分散型GPUレンダリングプラットフォームです。
画像演算処理装置GPU(Graphics Processing Unit)とはコンピュータの高速演算機能であり、画像の処理などに活用されている。
また、レンダリングとは、コンピュータがグラフィックのもととなるデータを処理し、画像や音声などを再現することを指している。
GPU機能を活用したレンダリングは「GPUレンダリング」と呼ばれ、この技術によりコンピュータの負荷を軽減し画像や音声などの処理を高速で行うことが可能になる。
この技術はCG、3Dアニメーションやゲームなど幅広い分野で活用されている。
通常、GPUレンダリングを行うには、GPUが搭載された高スペックなパソコンが必要です。
そこで、そのような専門的なパソコンを所有していない人でもGPUレンダリングが利用できるように、クラウドを技術を活用したGPUレンダリングサービスが普及し始めました。
インターネット上にデータをアップロードすると、誰でも高速でレンダリングができるようになるサービスです。
これまでは「GPUクラウド byGMO」や「Google Cloud Platform」など大手IT企業によるGPUレンダリングサービスが利用されてきましたが、Render Networkは、こういったサービスにWeb3技術を活用することに着目しました。
これにより、GPUをユーザー間で相互にやり取りすることが可能になり、ネットワークに参加すれば誰でもGPUを「借りる」だけでなく、「貸す」こともできるようになったのです。
このように、Render Networkは「民主的」なGPUレンダリングの提供を目指したプロジェクトです。
効率的なGPUレンダリングを提供
Render Networkは、ブロックチェーン技術を活用することで、効率的なGPUレンダリングを実現しました。
このプロジェクトでは、GPU技術を必要としているクリエイターやアーティストなどと、GPUを貸し出せるパートナーをつなぐことを目指しています。
ユーザーは、サードパーティGPUレンダリングソフト「OctaneRender Cloud(ORC)」やその他の対応ツールを使用して、効率的にGPUレンダリングを利用できます。
なお、OctaneRender Cloudとはアメリカのソフトウェアデベロッパー「OTOY(オトイ)」の製品ですが、OTOY社の創業者であるJules Urbach氏が、OTOYの子会社としてRender社を設立しました。
Renderプロジェクトにおいては、稼働していないGPUを有効に活用することで、効率的にレンダリングができる仕組みとなっています。
実は、世界中には無数のGPU装置が存在していますが、それらはGPUを保有している人が必要とするタイミングでのみ利用されるため、そのすべてが常に稼働しているわけではありません。
そこで、Render Networkは、ブロックチェーン技術を活用し、稼働していないGPUを必要とする人に貸し出すシステムを構築しました。
世界中にある稼働していないGPUを有効に活用することで、効率的なGPUレンダリングが可能になります。
GPUの提供をすると報酬としてRNDRを獲得できる
GPUの保有者は自身のGPUを提供することでRNDRエコシステムに貢献することができ、その報酬としてRNDRトークンを獲得できます。
Render Networkを介して、GPUを借りる人はRNDRトークンを支払い、GPUを貸し出す人はRNDRトークンを受け取ります。
- RNDRトークンを支払ってGPUを利用する
GPUを借りるクリエイター側は、RNDRトークンを支払ってRender Networkに参加します。
クリエイターがタスクを作成すると、GPUの性能や地理的な位置、GPU所有者の評価などが独自のアルゴリズムにしたがって判別され、最適なプロバイダーがマッチングされます。
GPUレンダリングの利用後はネットワーク上にて「Proof of Render」と呼ばれる独自のシステムにもとづいて評価され、不正行為などが疑われた場合などは該当のノードに記録が残ります。
サービスの利用価格はダイナミックプライシングの仕組みを採用しており、速度やコスト、セキュリティやノードオペレーター(GPU提供者)の評判によって異なる価格が提示されます。
自分で価格帯を選択できる仕組みとなっているため、クリエイターは、常に適正価格にてサービスの利用が可能になります。
- GPUを提供するとRNDRトークンが受け取れる
GPUの所有者は、必要なソフトウェアを自身が所有するコンピュータにインストールすることで、Render Networkに参加してノードオペレーター(GPUを提供する役割を持つ人)になることができます。
GPUを提供する際には特定の「Tier(ティア=階層)」に属することになり、Tier1~3までの3段階の階層があります。
Tierは信頼性や処理性能などの要素によって決まり、Tier1ほど信頼性が高く利用料金が高額になり、Tier3ほど処理能力が低く安価で利用できます。
GPUを借りたクリエイターの作業が完了すると、ノードオペレーターは報酬としてRNDRトークンを受け取ります。
レンダートークン(RNDR)の価格推移
RNDRトークンは、2021年11月27日に海外取引所BINANCEに上場しました。
BINANCE上場時には1RNDR=7.5USDほどで取引されていましたが、その後急落し、2022年6月中旬には0.3USDほどまで下落しました。
つまり、わずか7か月間で、約96%も下落したことになります。
2023年1月29日にLBankに上場した後はトークン価格が上昇し始め、同年2月上旬に約2.1USDを記録します。
1か月後の3月には1.0USD付近まで下落しますが、同年5月末にかけて再び上昇し、2.7USDほどまで回復します。
仮想通貨市場全体での低迷が影響していましたが、2024年7月現在は高値で推移中です。
ビットコインの現物ETF承認による仮想通貨全体での上昇に加え、AI関連銘柄の高騰が影響していると言えるでしょう。
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レンダートークン(RNDR)の今後の予想・将来性
近年、高度なコンピュータ計算機能が必要とされるようなAIやCGなどが、凄まじい勢いで普及しています。
今後はそれらに求められる技術もさらに高度なものとなり、GPUレンダリングへの関心やニーズも高まっていくでしょう。
Web3を活用した「民主的なGPUレンダリング」を目指すRNDRプロジェクトでは、より効率的なGPUのやり取りが可能になります。
ここで、RNDRプロジェクトで用いられるRNDRトークンの今後の予想・将来性について、考察していきましょう。
多くのGPUが提供可能になることが期待される
今後、Render Networkでは、さらに多くのGPUの提供が可能になり、GPUを必要とする多くのユーザーがサービスを利用できるようになる可能性があります。
Renderが基盤としているブロックチェーンは、イーサリアムです。
イーサリアムは、以前まではPow(プルーフ・オブ・ワーク)というアルゴリズムを採用されていましたが、2022年、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)への変更が行われました。
PoWにおいてはGPUを使用してマイニングが行われていたため、PoSへの変更によりGPUが使用されなくなっていく可能性があります。
稼働していないGPUが増えた場合、それらをRender Networkでの貸し出しに活用できるかもしれません。
これが実現すると、さらに多くのユーザーがGPUを借りることが可能になり、GPUレンダリングが普及することが期待されます。
また、そうなった場合にはRNDRトークンの取引が増え、トークンの需要が高まることでしょう。
著作権管理に利用しやすい
Render Networkは、今後、クリエイターの著作権管理にも活用される可能性があります。
これまで、多くのデジタルクリエイターは著作権の管理に関する問題に直面してきました。
一般的に、容易にコピーすることが可能なデジタル作品は、著作権をオープンな形で管理することが困難です。
Render Networkではブロックチェーン技術を活用しているため、記録を改ざんすることは非常に難しい仕組みとなっています。
そのため、Render Networkにおいては、デジタル作品でもネットワーク上で著作権を安全に管理することが可能になると期待されています。
この点において、デジタルアートを扱っているクリエイターの間で、Render Networkが普及する可能性があります。
Render Networkの利用にはRNDRトークンが必要となるため、今後のRNDRプロジェクトの状況次第ではRNDRの需要が高まるかもしれません。
レンダートークン(RNDR)を購入するならbitbank
名称 | bitbank |
提供サービス | 取引所 販売所 暗号資産を貸して増やす |
取引所手数料 | メイカー:-0.02% テイカー:0.12% |
銘柄数 | 39通貨 |
公式サイト | bitbankの公式サイト |
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bitbankは、ビットバンク株式会社が運営する国内取引所および販売所です。
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※2018年10月3日 ICORating調べ
ビットコインやイーサリアムだけでなく、珍しいアルトコインも多く取り扱うbitbankは、2023年9月7日より国内で初めてRNDRの取り扱いを開始しました。
取引所・販売所ともにRNDRを取り扱っており、日本円で直接取引できます。
また、レンディングサービス「暗号資産を貸して増やす」もRNDRに対応しているため、長期保有の予定がある人は保有期間を有効活用できます。
2024年7月時点では、日本でRNDRを取り扱っているのはbitbankのみとなっています。
詳しくは、bitbankの公式サイトをチェックしてみてください。
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レンダートークン(RNDR)に関するよくある質問
- RNDRに関連しているプロジェクトはありますか。
-
RNDRは、以下のプロジェクトと提携しています。
RNDRの提携プロジェクト提携するプロジェクトがある場合、お互いのトークン価格が影響し合う可能性があります。
RNDRを取引する場合は、これらの銘柄の値動きもあわせてチェックしておくと良いでしょう。
- RNDRトークンのICOは実施されましたか。
-
2017年10月5日から12日までの8日間において、RNDRトークンのICOが実施されました。
1枚の価格は0.25USDで販売され、全体の4分の1(25.0%)がトークンセールで販売されました。
ICOのハードキャップは134,217,728USD、調達総額は4,044.28ETH(1 ETH = 1,150 RNDR)となりました。
一般販売に割り当てられたトークンはトークン総量の25%であり、65%はユーザーのための開発基金に、残りの10%はチームメンバーやアドバイザーといったプロジェクトメンバーに割り当てられています。
レンダートークン(RNDR)まとめ
今回の記事では、レンダートークンについて解説しました。
- GPUとは、コンピュータに画像や音声などを表示させるための計算機能
- GPUレンダリングサービスを利用することで、専用のデバイスが無くともGPUレンダリングを使える
- Web3技術を活用してGPUレンダリングサービスを提供することで、GPUを効率的に活用できる
- RNDRプロジェクトでは、ブロックチェーン上でGPUを貸し借りできる
- ブロックチェーンを活用することでデータの改ざんが難しくなるため、安全に著作権の管理ができる
RNDRプロジェクトにより、ユーザー同士でGPUを貸し借りすることが可能になり、GPUプロジェクトの民主化が進んでいます。
ブロックチェーンを活用し、使われていないGPUを必要とする人に貸し出すことで、効率的なGPUレンダリングが実現しました。
このプロジェクトにおける利用料金や報酬はRNDRで支払われるため、今後はプロジェクトの需要とともにRNDRの需要も高まっていくでしょう。
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