仮想通貨STX(Stacks/スタックス)とは?特徴と今後の将来性を解説
Stacksはビットコインの可能性を広げることを目標としたプロジェクトであり、そのネイティブトークンが仮想通貨STXです。
Stacksプロジェクトでは、ビットコインチェーンを基盤として、スマートコントラクトやDApps(分散型アプリケーション)といった幅広いユースケースを実現することを目指しています。
今回の記事では、仮想通貨STXについて解説します。
- Stacksブロックチェーンは、ビットコインのレイヤー2ネットワーク
- Stacksは、ビットコインを基盤としたスマートコントラクトやDAppsの実現を目指している
- Stacksは「PoX」というコンセンサスアルゴリズムを採用している
- Stacksチェーンを活用することで、ビットコインのコストの問題を解決できる可能性がある
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仮想通貨STXとは?
仮想通貨名称 | Stacks(スタックス) |
ティッカーシンボル | STX |
基盤のブロックチェーン | Stacks (ビットコインレイヤー2ネットワーク) |
最大供給量 | 1,818,000,000枚 |
価格 | 546.55円 |
時価総額 | 793,000,000,000円 |
時価総額ランキング | 25位 |
詳細 | Stacks公式サイト Stacks公式X Stacks公式Discord |
強固なセキュリティと信頼の安全性を持つビットコインは、今では世界中で広く普及されています。
Stacksとは、そんなビットコインのレイヤー2ネットワークであり、ビットコインをベースレイヤーとしたスマートコントラクトやDAppsといった機能を活用するためのプロジェクトです。
Stacksを使用することで、ビットコインの新しいユースケースの作成を可能にし、安全で堅牢なビットコインの潜在的な価値を実現します。
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仮想通貨STXの特徴
仮想通貨STXには、以下のような特徴があります。
ビットコインのポテンシャルを最大限に引き出すためのプロジェクト
Stacksは、スマートコントラクトとDAppsをビットコインに導入し、ビットコインブロックチェーンの可能性を最大化することを目的に開発された仮想通貨プロジェクトです。
ビットコインは、安全かつ耐久性の高いブロックチェーンであり世界中で広く保有されている資産ですが、一方で、イーサリアムなどと比較すると処理性能の低さが懸念されてきました。
しかし、本来ビットコインは高い安全性と耐久性を備えた、ポテンシャルの高いチェーンです。
この性質を活用しつつ、元来のビットコインが抱える問題を解決するために開発されたものが、ビットコインレイヤー2であるStacksネットワークです。
Stacksは、ビットコインレイヤー1(メインネットワーク)を変更することなく機能を付加し、ビットコインの性能を向上させるために開発されました。
Stacksは、PoX(Proof of Transfer / プルーフ・オブ・トランスファー)という新しいコンセンサスアルゴリズムを使用して、ビットコインに直接アクセスします。
そのプロセスとしては、構文がシンプルでアクセスが容易でありながら高品質のセキュリティを維持する「Clarity(クラリティ)」というプログラミング言語を使用して、スマートコントラクトのコーディングを行います。
ビットコインをベースレイヤーに使用しているため、Stacksエコシステムは安全性の高いブロックチェーンに裏付けられています。
スタッキングでビットコインが獲得できる
Stacksプロジェクトにおいて、仮想通貨STXの所有者は、STXをスタッキングすることで報酬としてビットコインを獲得できます。
スタッキングとは、いわゆるステーキングのような仕組みであり、いずれも保有するトークンをネットワーク上に預けることでブロックチェーンの維持に貢献して報酬を得るという点においては同じ仕組みです。
ステーキングとの違いとしては、スタッキングではPoXコンセンサスを採用しているのに対し、ステーキングはPoS(Proof of Stake / プルーフ・オブ・ステーク)コンセンサスに基づいています。
一般的なステーキングでは、そのブロックチェーンにおけるネイティブトークンを預け、報酬として同トークンを獲得しますが、スタッキングではStacksブロックチェーンにSTXトークンを預け、報酬はビットコインで受け取ります。
Stacksブロックチェーンにおけるマイナーは、実際にはPoSシステム上で「マイニング」と呼ばれている作業は行わずに、マイナーが所有するビットコインをスタッカーと呼ばれるネットワーク参加者に渡し、ビットコインブロックチェーンからすでにマイニングされたビットコインを獲得します。
Stacksブロックチェーン上では、生成された各ブロックにはユーザーIDとトランザクションに関するメタデータが保存され、これらに変更が発生した場合は、接続されているビットコインブロックチェーンを使用して検証されます。
PoSにおいては通貨が発行されるスケジュールにより利益が発生しますが、PoXにおける報酬は、外部ソースであるスタックマイナーが預けたビットコインにより支払われます。
仮想通貨STXの価格推移
仮想通貨STXの価格がどのように推移してきたかについて、確認しておきましょう。
2021年以前の価格推移
2019年10月25日、仮想通貨STXは海外取引所Binanceおよび、香港の機関投資家向け取引所HashKey Proに上場しました。
上場後は約0.3759USDTから急落し、2020年5月16日には最低価格の0.0587USDTを記録します。
5月28日にはKuCoin取引所にも上場し、価格は徐々に回復します。
10月には「優先オラクルソリューション」としてChainlinkの統合を発表し、プログラミング言語「Clarity」による、安全性が強化されたスマートコントラクトの構築実現に向けた取り組みが進みます。
10月9日、Stacksの開発企業であるBlockstackは仮想通貨STXのスタッキング(Stacksにおけるステーキングのような仕組み)に関する経済モデルを発表し、11月には、ステーキングを活用した機関向けのインフラストラクチャサービスプロバイダー「Staked」との提携を発表したことを受け、価格上昇に拍車がかかります。
12月に入るとBlockstackは親会社のブランドを「Hiro」に変更し、12月15日までの2.0メインネットコード完成や、ローンチ日を2021年1月14日に設定することについて発表しました。
上昇トレンドはそのまま勢いを増し、Gate.ioに上場した2021年1月15日時点では0.4823USDT、続いてOKXに上場した3月4日には1.1925USDTを記録します。
4月中旬からは一旦下落を始めますが、7月23日、DeFiをビットコインに導入する計画が発表されると、価格は1.1737USDTから徐々に回復し始めます。
その後、10月19日にアメリカで初めてビットコインETF(先物)が承認され、取引が開始されたことが影響し、仮想通貨STXの価格も上昇します。
10月25日、Stacksはデジタル資産管理会社BitGoと統合し、機関トークン保有者を対象にスタッキング機能の提供を開始しました。
2022年以降から現在までの価格推移
2022年1月19日のCoinbase Pro上場までは2USDTを超える価格をキープしていましたが、その後は価格を急落させ、2USDTを下回ります。
2022年3月10日、Stacksを使用してビットコインブロックチェーン上にアプリを構築することを目指し、OKcoin による 1 億 6,500 万ドルのファンド「ビットコイン・オデッセイ」が立ち上げられました。
3月17日にBybitに上場すると1.4USDT付近で一旦下落は止まるものの、4月に入ると再び下落が始まります。
4月26日にはStacks上のプロジェクト「CityCoins」が、12の新たなコンテンツを発表しますが、下落トレンドは続き、6月中旬には0.33USDTを記録します。
Krakenに上場した10月21日には0.2971USDTだった価格は、11月5日には0.3373USDTまで回復するものの、11月9日には0.2144まで急落します。
2023年に入るとビットコインNFTに対して高い関心が集まるようになり、2月16日時点で0.3225USDTほどだった価格は、3月17日には1.1712USDTまで高騰します。
続いて、10月20日にビットコインが30,000ドルまで力強く上昇したことが、その後、STXの価格を0.7378USDTまで押し上げます。
2023年12月に入ると、ビットコインのさらなる価格上昇が追い風となり、2024年1月8日には2.0237USDTまで高騰します。
さらに、1月10日にSEC(米国証券取引委員会)が11本のビットコインETF(現物)の申請を承認したことが、STXの価格上昇を加速させます。
3月5日にはビットコインの時価総額が史上最高値である1兆3500億ドルを記録し、STXは2.7499USDTを記録します。
さらに、ネットワークのセキュリティと分散化を一層強化することを目指し、ブロックチェーンインフラプロバイダーのBlockdaemonを含む8団体がStacksソフトウェアに署名したことも追い風となり、ビットコインとともにSTXの上昇トレンドは現在に至るまで続いています。
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仮想通貨STXの将来性・今後の見通し
仮想通貨STXの将来性・今後の見通しについて考察します。
ビットコインの可能性が拡大
Stacksプロジェクトは、ビットコインの将来的な可能性を拡大することを目的としています。
DApps、スマートコントラクト、NFTなど、イーサリアムチェーンではすでに実用化されている様々なユーティリティをビットコインチェーンにも与えることで、新たな可能性を広げることができます。
Stacksはビットコインから完全に独立したブロックチェーンでありながら、処理性能をビットコインと共有することで、ネットワークとしての総合力を向上させるポテンシャルを持ちます。
たとえば、これまでは、ビットコインの保有者がビットコインブロックチェーン上での実験やプロジェクトに参加したいと考えていても、コストなどの面から諦めざるを得ない場合がありました。
しかし、2023年12月20日公開のStacks Foundation公式ブログによれば、現在、ビットコインレイヤー1ではBRC-20(ビットコインブロックチェーン上のトークン規格)のコストは通常約20USDであるのに対し、Stacksチェーンで発生したトランザクションのほとんどは10倍から100倍ほど安かったことが確認されています。
Stacksプロジェクトは、適正な手数料を維持しながらビットコインレイヤー1では不可能と考えられてきたエクスペリエンスを可能にし、ビットコインが長期的に有用な存在であり続けるための新しいユースケースの提供に貢献するでしょう。
ナカモトリリースを計画している
Stacksプロジェクトは、2024年4月のビットコインの半減期に合わせて、「ナカモト」というアップグレード版プロトコルのリリースを計画しています。
Stacksコミュニティとガバナンス投票の結果、アップグレードが承認されたことが発表されました。
The @Stacks Nakamoto Upgrade: Approved 🟧
The community resoundingly votes “yes” for the Nakamoto upgrade. A huge win 🧡– For voters with Stacked STX, every vote was cast in favor of the upgrade
– For non stackers, 99.98% voted in favor of the upgrade
More info below 🧵1/4(Google翻訳)
@Stacks中本アップグレード: 承認🟧
コミュニティは、ナカモトのアップグレードに大賛成で「賛成」票を投じています。大勝利🧡– Stacked STX を使用している有権者の場合、すべての票がアップグレードに賛成して投じられました。
– スタッカー以外の場合、99.98% がアップグレードに賛成票を投じました
Stacks Foundation公式X
詳細については以下をご覧🧵 1/4
投稿によると、2,700を超えるユーザーがナカモトリリースへの投票を行いました。
Stacksの保有者からの票の中には反対票はひとつも無く全員が賛成票を投じ、Stacksの保有者以外からは、99.98%もの賛成票が得られました。
これにより、ほぼ全会一致でアップグレードの承認を得る結果となりました。
プレ・ローンチ(ローンチ前)のテストネットは2024年3月11日から既に起動(※1)されており、続いて3月25日にはパブリック・ナカモト・テストネットが登場(※2)しました。
(※1)2024年3月11日 Stacks Foundation公式ブログ
(※2)2024年3月25日 Stacks Foundation公式ブログ
ナカモト・メインネットのリリースに向けた準備が、順調に進められています。
アジア圏での認知度向上が期待されている
StacksはSEC(米証券取引委員会)が認定する初めてのICOであり、ICOによりアジア圏での認知度向上への大きなステップを踏み出しました。
2019年7月、SECはStacks(当時の名称は「Blockstack」)に対して2,800万ドルのトークン発行による資金調達を承認しました。
※2019年7月11日 COINTELEGRAPH
Ryan Shea(ライアン・シア)氏とともにStacksを創業したMuneeb Ali(ムニーブ・アリ)氏は、2019年9月19日更新のStacks公式ブログ内で、StacksのICOには4,500を超える個人またはグループが参加し、2,300万ドル(当時のレートにて約24億円)の調達に成功したことを報告しました。
このICOは、米国内の個人投資家だけでなく、米国外、特にアジアからの投資家への認知度向上を目的に実施されました。
その結果、日本最大のインターネット企業のひとつであるRecruit Holdings(以下、リクルート)も資金提供に参画し、さらにBlockstackとリクルートの提携も発表されました。
リクルートが運営している様々なクラウド分野におけるStacksのユースケースを検討しており、リクルートは日本でのStacksテクノロジーの認知度向上を目標に、Stacksプロジェクトのエコシステムの成長や開発拡大に関するサポートをしていくと述べています。
リクルートがStacksプロジェクトへ賛同したことは、アジアにおけるコミュニティの形成とネットワークの成長の足掛かりとなるでしょう。
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サービス名称 | SBI VCトレード |
運営会社 | SBI VCトレード株式会社 |
設立年月日 | 2017年5月26日 |
主な提供サービス | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引(販売所) 貸コイン 積立 ステーキング SBI Web3ウォレット |
取扱仮想通貨銘柄数 | 販売所:24種類 取引所:7種類 |
公式サイト | SBI VCトレード公式サイト |
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仮想通貨STXのよくある質問
仮想通貨STXのよくある質問を紹介します。
- 仮想通貨STXの価格は、ビットコインの価格と連動しますか。
-
仮想通貨STXの価格は、ビットコインの価格と連動するようには設計されていません。
ただし、仮想通貨STXはビットコインのユースケースを拡大することを目指していることから、この2つの通貨は密接に関連しています。
仕組み上は連動するような設計にはなっていないとしても、ビットコインの価格変動の影響を受ける場合があります。
- Stacksネットワークのセキュリティはどのように保護されていますか。
-
Stacksは、セキュリティに関してはビットコインのPoW(Proof of Work / プルーフ・オブ・ワーク)コンセンサスを採用し、世界中のマイナーとノードの共同作業によりネットワークを保護しています。
さらに、独自のコンセンサスアルゴリズムPoXを導入し、Stacksプラットフォームのセキュリティをビットコインに結び付け、すべてのトランザクションをビットコイン経由で検証します。
安全で強固なセキュリティが特徴的なビットコインに、さらにStacks独自の仕組みを取り入れて、ネットワークを保護しています。
仮想通貨STXのまとめ
今回の記事では、仮想通貨STXについて解説しました。
- Stacksは、ビットコインをベースとして様々な機能を活用することを目的としている
- ビットコインは安全性が高いが、処理性能に課題があるブロックチェーン
- Stacksのスマートコントラクトでは、セキュリティの高い「Clarity」というプログラミング言語でコーディングされる
- 「ナカモト」と呼ばれる大幅なアップグレードが計画されている
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