初心者向けにFXの始め方・やり方を分かりやすく解説!必要なもの・手順は?
「FXを始めてみたいけどやり方がわからない」「FXに興味があるけど難しそう」と感じる方も多いのではないでしょうか。
しかし実は、手順を追ってFXの始め方ややり方を学ぶと、意外にすんなりスタートできるものです。
さらにFXは非常に少ない元手から始められるため、初心者や学生の人にも向いています。
本記事では、FX完全初心者の方でもすぐにトレードが始められるよう、FXの始め方・やり方を分かりやすく、ステップバイステップで解説しています。
この記事の内容を参考に、是非FX投資を始めてみてください。
- FXの始め方は、FX会社選びから口座開設、入金までの3ステップ
- FXのやり方は、通貨ペアの選定から価格予想、注文までの5ステップ
- トレードに慣れ始めたら、分析手法やトレードスタイル確立のやり方を学んでいこう
- FXを始めるうえでもっとも重要なのは、最初に行うFX会社選び
- 初心者でも始めやすいFX会社は、GMOクリック証券と松井証券のFXの2社
FXを始めるならGMOクリック証券がおすすめです。
FX会社を選ぶ際に重要なポイントである取引コスト(スプレッド)が業界最低水準になっています。
さらに取引ツールの使いやすさも評価されており、初心者でも簡単に始められるでしょう。
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【初心者向け】FXの始め方
隙間時間を活用でき、少額から投資を始められるのがFXのメリットです。
以下の手順に沿い、まずは口座に資金を用意することから始めていきましょう。
- FX会社を選ぶ
- 口座を開設する
- 入金する
始め方①FX会社を選ぶ
FXを始めるにはまずは口座を開設する会社を選ばなくてはいけません。
国内のFX会社だけでも数十社程度ありますが、各会社によって強みや弱みは異なります。初心者におすすめなFX会社国内のFX会社だけでも数十社程度ありますが、各会社によって強みや弱みは異なります。
ここでは初心者がFX会社を選ぶ際に見るべきポイントとおすすめのFX会社まで紹介していきます。
初心者がFX会社を選ぶポイント
FX会社を選ぶポイントは以下の通りです。
- スプレッドの違いで選ぶ
- 取引の最小単位をチェック
- 取引ツールの使いやすさで選ぶ
それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
スプレッドの違いで選ぶ
FX会社を選ぶ際にスプレッドというのが大きなキーワードになりますが、そもそもスプレッドが何か分かっていない方も多いと思います。
以下はある時点のドル円のレートになりますが、2つのレートが提示されているのが分かります。
ドルを購入するなら110.231円(ASK)、ドルを売るなら110.229円(BID)というレートが適用されることになります。
この価格差(ASK-BID)である0.002円がスプレッドと呼ばれるものになります。
スプレッドはよく実質的なスプレッドであると言われますが、これは買った瞬間に売るとスプレッド分だけ損するためです。
0.002円というと少なく感じられるかもしれませんが、FXの取引量は1万通貨などまとめて取引することが多く、取引回数も複数回になるのが一般的です。
なるべくスプレッドが狭いFX会社を選ぶのが有利なトレードをする上で必要なポイントなのです。
一例として大手のFX会社のスプレッドを表でまとめてみました。
※1取引50万通貨取引以下の場合
※① ~1,000通貨の注文の場合/2023年4月14日時点
※② ~10,000通貨の注文の場合/2023年4月14日時点
FX会社によっても通貨ペアによってもスプレッドが異なっているのが分かると思います。
取引の最小単位をチェック
取引の最小単位とは、各FX会社が設定する最低限購入しなければいけない通貨量のことです。
「ロット」とも呼ばれ、一般的に「1ロット=1,000通貨」というように最小単位を表します。
初心者や学生のうちにFXを始めるなら、最小単位が低く設定されたFX会社が最適です。
最小単位が低いほど小額投資が可能で、取引あたりのリスクを抑えられます。
FX会社 | ||||||||
最小取引単位 | 1000通貨 ※南アフリカランド/円とメキシコペソ/円は1万通貨単位 | 1通貨 | 1万通貨 | 1,000通貨 | 1,000通貨 | 1,000通貨 | 1,000通貨 | 1,000通貨 |
詳細 |
※1取引50万通貨取引以下の場合
松井証券の場合、業界最低水準である1通貨から取引ができるため、少額投資にはピッタリです。
リスクをほとんどかけずにFXの環境に慣れることができるでしょう。
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取引ツールの使いやすさで選ぶ
初心者向けの取引ツールが用意されているかという点も、FX会社選びの重要なポイントです。
シンプルで見やすく、グラフなどの描画機能が充実しているほど初心者向けと言えます。
また、気が向いたときに投資したい人は、「スマホでFXができるかどうか」という点もチェックしておきましょう。
なかでもGMOクリック証券は初心者でも使いやすいツールが充実しており、おすすめです。
ワンクリック注文やレイアウトを自由に変更できる「はっちゅう君FXプラス」や、豊富なテクニカル指標や描画機能が使える「プラチナチャート」などがあり、その使いやすさで人気を集めています。
初心者におすすめなFX会社
今度は実際に自分に合ったFX会社を選んでいきましょう。
ここでは、初心者にも使いやすいおすすめのFX会社を2つご紹介します。
最小取引単位 | 1,000通貨(※南アフリカランド/円とメキシコペソ/円は10,000通貨単位) |
取扱通貨ペア | 20通貨 |
取引手数料 | 0円 |
デモトレード | ○ |
公式サイト | GMOクリック証券の公式サイト |
FXを始めるなら、まずはGMOクリック証券で口座開設するのをおすすめします。
GMOクリック証券はスプレッドが業界最低水準となっており、無駄な取引コストを支払う必要がありません。
デモトレードにも対応しており、お金をかけずに実際の取引を試すことができます。
スプレッドの他にもツールの使いやすさや約定力などもレベルが高く、信頼できるネット証券会社です。
始め方も簡単で、初心者にとっては非常に使いやすいFX会社と言えるでしょう。
なお、新規口座を開設して、取引条件を達成した方には最大55万円がキャッシュバックされます。
まだ口座をお持ちでないという方は、この機会にぜひ登録してみてください。
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松井証券のFX
最小取引単位 | 1通貨 |
取扱通貨ペア | 20通貨 |
取引手数料 | 0円 |
デモトレード | ○ |
公式サイト | 松井証券の公式サイト |
投資に慣れるまでの間はリスクを抑えて運用したいという人には、松井証券のFXがおすすめです。
国内のFX会社の最低取引単位は1,000~1万通貨となっているので、FXを始めるにはある程度の資金が必要になります。
その点、松井証券のFXは業界最小の1単位からFX取引を始めることが可能です。
さらに2021年の大規模リニューアルにより、今まで広かったスプレッドが大幅に縮小され業界最狭水準と評価されるまでに至りました。
運営会社は日本を代表する証券会社である松井証券のため、信頼性においても業界トップクラスと言えるでしょう。
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始め方②口座を開設する
ここまでFXの始め方の第一歩として、FX会社の選び方やおすすめ会社をお伝えしてきました。
自分に合いそうなFX会社を選んだら、今度は口座を開設していきましょう。
ここでは、口座開設を簡単に行える「GMOクリック証券」を例に出し、スマホで口座開設する方法を解説していきます。
①必要書類を用意する
口座開設を行う前に、手続きを行うための書類を用意しておきましょう。
必要なものは以下の通りです。
- 本人確認書類
(免許証、パスポート、保険証など) - マイナンバーがわかるもの
(マイナンバーカード、通知カード、住民票など) - スマホまたはPC
FXの口座開設では、本人確認書類と共にマイナンバー関係の書類も提出しなければなりません。
マイナンバーが必要な理由は、FX会社が投資家の代わりに、法律で定められた各種支払調書などの交付手続きを行う必要があるからです。
また、FXの口座開設の申し込みはオンライン上で行うため、インターネットに接続できる環境やパソコン・スマートフォンを用意しておきましょう。
②口座開設を申し込む
口座開設に必要なものを用意したら、次はいよいよ口座開設です。
口座を開設するためにまず、スマホもしくはパソコンから【GMOクリック証券 公式サイト】へ行き、「口座開設」のボタンをクリックします。
「口座開設」ボタンを押すと、以下のような開設申し込みページに遷移します。
③個人情報を入力する
続いて、個人情報を入力する画面に移ります。
ここではまず、「お名前」「生年月日」「メールアドレス」を入力します。
入力した情報に間違いがないことを確認したら、「同意して住所入力へ」を選択しましょう。
すると、次は住所や電話番号を入力する画面が現れるので、必須事項を埋めてください。
一通り入力することができたら、「保存して質問入力へ」のボタンをタップします。
④質問に答える
ここまできたら最後の入力ページです。
FX取引開始まで残りわずかなので、もう少しだけ頑張ってください。
取引開始の動機や年収、投資目的などを質問されるため、必須項目にすべて回答します。
なお、入力・回答した内容はすべて審査に影響するため、間違いや漏れのないよう正確に記入するようにしましょう。
質問への回答が終われば次の画面へと移ります。
⑤本人確認書類を提出する
口座開設の申し込みが完了したら、次は本人確認書類の提出です。
本人確認書類の提出方法は以下4つの種類に分かれます。
- スマホでスピード本人確認
- アップロード送信
- 郵送
- ICカードリーダー
なかでもおすすめなのが、手間なくスピーディに手続きができる「スマホでスピード本人確認」です。
本人確認書類と自分の顔をスマホで撮影して提出する方法で、最短当日から取引を開始することができます。
スマホで認証することにより自宅に郵便物が届くこともないので、「家族にバレたくない」という人にも安心です。
本人確認書類の提出が終われば、口座開設の手続きはすべて完了です。
このように、GMOクリック証券の口座開設の申し込みはオンラインで簡単に行うことができます。
まだ口座を持っていないという人は、是非この機会に口座開設を行ってみてください。
始め方③入金する
FXの始め方の最終段階として、入金方法について学んでいきましょう。
FXは、資金を口座に入金して初めて取引をスタートできます。
この入金した資金を「証拠金」と呼び、証拠金を使って米ドルやユーロといった外貨を購入していく仕組みです。
ここでは、まず取引に必要な資金の目安を紹介したうえで、入金方法についても解説していきます。
取引に必要な資金の目安
FXで取引するのに必要な元手は、「通貨ペアの価格・取引量・レバレッジ」の3つで決まります。
- 元手の最大25倍まで(国内の規制が最大25倍)の取引金額を運用できる仕組み
- 元手が少額の10万円でも、25倍のレバレッジをかければ250万円の取引ができる
- 取引金額が大きくなれば少し値上がりしただけで高額な利益となり、利回りが上昇
- 代わりに損失額も膨らみやすいので、慣れないうちは低レバレッジで運用すること
たとえば、以下の条件で取引したいとします。
- 取引する通貨ペア : ユーロ/円
- 通貨ペア価格 : 1ユーロ126円
- 取引量 : 1,000通貨
- レバレッジ : 25倍
この条件での取引に必要な元手は、以下のように計算して算出します。
通貨ペア価格126円×取引量1,000通貨÷レバレッジ25倍=必要額5,040円
計算により取引に必要な元手は5,040円です。
株式投資では最低数十万から100万円もの元手が必要ですが、FXなら非常に少ない金額から取引を始めることができます。
松井証券のように最低取引量が少なければ、必要な元手はより少なくて済みます。
ただし先述したように、レバレッジ倍率が高くなるほど損失額も膨らみやすいため、始めたばかりの頃は低倍率で運用するようにしましょう。
FX口座への入金方法
多くのFX会社で用意されている入金方法は、振込入金とクイック入金の2つです。
振込入金
振込入金では、銀行窓口やATM、ネットバンキングからFX会社指定の口座に振り込みます。
開設した口座には、着金後30分~1時間ぐらいで証拠金として反映されます。
着金はリアルタイムの反映ではありませんので注意しましょう。
また、FX会社の営業時間外に振込入金した場合、証拠金として口座に反映されるのは翌営業日となるため、すぐに証拠金を活用したい人は早めに準備しておくことが大切です。
クイック入金
クイック入金とは、ネットバンキングを利用して入金を行い、口座に証拠金として即反映させる振込方法です。
24時間いつでも入金が反映されるため、FX会社の営業時間に左右される心配はありません。
さらに証拠金が不足しそうな場合でも、すぐに入金が反映されるクイック入金は便利です。
すぐにFXの取引を開始したい人におすすめの入金方法と言えるでしょう。
【初心者向け】FXのやり方
FXの始め方を理解した後は、次にFXのやり方を学んでいきましょう。
以下のように通貨ペアを選択した後、注文をすることでトレードを開始できます。
- 通貨ペアを選択する
- 上がるか下がるかを予想
- 取引数量を決める
- 発注をする
- 利益確定/損切り
それぞれステップバイステップで解説していきます。
やり方①通貨ペアを選択する
まずは、トレードを行う通貨ペアを選んでいきます。
通貨ペアとは、「米ドル/円(USD/JPY)」や「ユーロ/円(EUR/JPY)」などのように表記される、売買する通貨の組み合わせのことです。
たとえば日本円で米ドルを買いたい場合は、「米ドル/円」の通貨ペアが適用されます。
世界で流通している国際通貨は180種類にも及び、それぞれに通貨ペアが適用できることから、トレーダーの選択肢は膨大です。
ただ、なかには経済や政治が不安定な(=価格が暴落しやすい)通貨もあるため、各FX会社では取り扱う通貨ペアを限定しています。
日本の代表的なFX会社で扱う通貨ペアは以下の通りです。
GMOクリック証券 | GMO外貨 | 松井証券のFX | 外為オンライン | LIGHT FX | DMM FX | |
---|---|---|---|---|---|---|
通貨ペア数 | 20 | 24 | 20 | 26 | 29 | 21 |
基本7通貨ペア* | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ユーロ/米ドル | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
英ポンド/米ドル | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
豪ドル/米ドル | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
南アフリカランド/円 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
トルコリラ/円 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
中国元/円 | × | 〇 | × | × | 〇 | × |
米ドル/円、ユーロ/円、英ポンド/円、豪ドル/円、NZドル/円、加ドル/円、スイスフラン/円
なお、FXでよく取引される通貨ペアは以下の通りで、初心者にもおすすめです。
- 米ドル/円
スプレッドがもっとも狭く、運用コストを抑えて取引しやすい。値動きが緩やかで扱いやすいが、世界的な経済ショックなどで大きな影響を受けやすい点に注意。 - ユーロ/円
トレンドの特徴をつかみやすく、変則的な値動きが少ない。FX会社の多くでスプレッドが狭く設定されており利益が出しやすい点もポイント。ボラティリティ(値幅変動率)が高いケースもあるので注意が必要。 - ユーロ/米ドル
世界でもっとも取引量が多く安定感に優れる。狙ったタイミングで約定しやすいのがポイント。
FXに慣れないうちは、なるべく上記のうちいずれかの通貨ペアを選ぶようにしましょう。
やり方②上がるか下がるかを予想
次に、現在のレートをチェックしながら、その後の動きが「上がるか」それとも「下がるか」という点を予想していきます。
たとえば1ドル=100円のときに米ドル/円を購入し、1ドル=105円になったときに売れば「購入通貨数×(105円-100円)」の利益を得られます。
一方、1ドル=98円のように価格が下落すると逆に損失が発生するため、あらかじめ価格の変動を予測しておくのは非常に重要です。
将来の価格を予想するには、後ほど「【中級者向け】FXのやり方」で解説するファンダメンタルズ分析やテクニカル分析が役立ちます。
やり方③取引数量を決める
通貨ペアの選択と価格変動の予想をした後は、取引数量を決めて注文の準備を行います。
取引数量は先述したロット単位で行うのが基本です。
たとえば、最低取引数量(ロット)が1万通貨に設定されており、米ドル円の通貨ペアを購入するとしましょう。
つまり、上記のケースだと「1万ドル=1ロット」だということです。
2ロットだと2万ドル、3ロットの場合は3万ドルを購入することになります。
仮に現在のレートが1ドル=100円だった場合、1万ドルを購入するには100万円(1万ドル×100円)が必要になり、1ロット増える度に100万円ずつ購入金額が加算される仕組みです。
上記は最低取引数量が1万通貨なので投資金額も跳ねあがりますが、最低取引数量を1通貨に設定している松井証券などは元手が少なくて済みます。
やり方④発注をする
取引数量を決めた後は、発注を行えば通貨を購入したことになります。
ただし、この発注を行う際には「注文方法」を指定しなければいけません。
ここでは、FXで基本となる注文方法を解説していきます。
成行注文
成行注文は現在の通貨価格で注文します。
現在の価格ですぐに買いたい、または売りたいときに使う注文方法ですが希望する価格で確実に約定するわけではありません。
場合によっては思っていた価格よりも高いもしくは低い価格で約定する時があります。
FX取引において、この約定力はFX会社によって異なりますが、非常に大切な要素の一つであるので、是非取引開始前にチェックしてみてください。
指値注文
指値注文は売買時の通貨価格を指定して行う注文です。
自分の好きな価格で売買できますが、通貨価格が指定した値にならないときは売買が成立しません。
指値注文を入れておけば外出先でも希望した価格で約定されるので、予め注文を予約しておけるというのが特徴的です。
逆指値注文
逆指値注文は指定した価格よりも通貨価格が高くなれば買い、安くなれば売る方法です。
主に、損切りなどで使われる注文方法でリスクを抑えながら利益を確保できます。
指値注文と同じように、逆指値注文も指定の値にならないときは売買が成立しません。
初心者であっても上記3つの注文方法のどれでも使えます。
ただし注文方法に慣れない間は、成行注文で売買した方が無難です。
指値注文や逆指値注文は、チャートを読んで、現在の通貨価格が上がるか下がるか予想して注文しないとなりません。
そのため、初めのうちは成行注文で通貨を発注し、慣れてきたら指値注文で通貨を発注しポジションを保有してみましょう。
やり方⑤利益確定/損切り
注文を行った後は、時間の経過によって通貨価格が変動していきます。
そして特定のタイミングで反対売買を行うことを「決済(クローズ)」と言います。
購入したときよりも決済時の価格が値上がりしていれば利益確定(利確)、反対に値下がりしていれば損切り(損失の確定)となる仕組みです。
FXでは購入した通貨を無期限に保有でき、その間に含み益や含み損が発生するものの、ポジション(保有通貨)を決済しない限り利益や損失が確定することはありません。
ただし、含み損があまりにも高額になった場合、ロスカットと呼ばれる強制決済が実行される点には注意が必要です。
強制決済されると証拠金のほとんどを失ってしまう恐れもあるため、値下がり傾向が強い場合には早めに損切りの判断をするようにしましょう。
【中級者向け】FXのやり方
FXにある程度慣れてくると、今度は「1日5,000円稼ぐにはどうしたらよいのか」「FXで確実に稼ぐ方法は?」ということが気になってくるはずです。
そこで、FXの運用成果をより高めるために、中級者向けのFXのやり方を解説していきます。
ファンダメンタル分析を知る
ファンダメンタル分析とは、経済成長率や物価上昇率、財政支出といった経済指標(ファンダメンタルズ)を参考にして将来の価格予測や売買の判断をすることです。
また、経済指標以外にも金融政策や要人発言なども為替レートに影響を与えるため、こうした情報を集めながら分析を進めていきます。
FXのファンダメンタル分析で役立つ指標は以下の通りです。
- 経済指標
世界各国の政府や中央銀行が発表する経済データ。主な指標に米国雇用統計や米CPI(消費者物価指数)、小売売上高などがあり、経済の中心であるアメリカの情勢を参考にするケースが多い。 - 金融政策
各国の中央銀行が発表する政策金利の動向や緩和引き締めに関するポリシーなどの情報。政府が利上げを公表すると通貨高になりやすく、反対に利下げの場合には通貨安になることが多くなる。 - 要人発言
中央銀行の総裁や経済政策担当大臣など、金融政策を担っている要人の発言は為替レートに影響を与えやすい。発言内容によって当国の景気や将来的な金融政策を予想できるため、この先の為替変動を予測しやすくなる。
テクニカル分析を知る
ファンダメンタル分析と共に価格予測のために活用したいのが、テクニカル分析です。
特に短期投資を行いたい人にとっては、ファンダメンタル分析よりもテクニカル分析のほうが役立ちます。
その仕組みや活用方法を解説していきましょう。
テクニカル分析とは何か
テクニカル分析とは、過去のチャートの動きから将来の値動きを予測する分析手法です。
過去のチャートの動きにはある程度の規則性があり、そのパターンを読み取って価格予測につなげていきます。
どのような投資家でもチャートを見ながら売買の判断を行う以上、チャートには投資家心理が反映されます。
複数のテクニカル指標を用いながら投資家心理を探るのが、テクニカル分析の本質です。
チャートの見方
チャートには、縦軸と横軸にそれぞれ数字が記載されています。
縦軸は価格を指し示し、横軸は時間を表しており、チャートを見ることで時間の経過と共に価格がどのように変化したかが分かります。
チャート上に表示されるのは「ローソク足」と呼ばれる時間軸で、確認したい期間に合わせて分足や時間足、日足などのようにローソク足の種類を変えられる点が特徴です。
たとえば日足の場合なら、ローソク足1本で1日の値動きを表します。
テクニカル分析に不慣れな場合、まず相場認識を正確に行うことが必要になるため、長期間のローソク足を確認してから徐々に短期間のローソク足をチェックするとよいでしょう。
インジケーターを使用する
インジケーターとは、チャート内に表示する売買の判断をサポートしてくれるツールです。
チャート内にインジケーターを表示することで、「現在のチャートがどのような意味を持っているのか」という点を把握しやすくなります。
インジケーターは、大きく分けて「トレンド系」と「オシレーター系」の2種類があります。
トレンド系インジケーター
トレンド系インジケーターとは、現在のチャートのトレンドから将来の値動きを予測できるツールです。
トレンドが分かれば相場の全体的な流れが把握できるため、今後の値動きが予想しやすくなります。
すでにトレンド相場(特定の方向に勢いがある相場)を形成している場合、インジケーターを活用して勢いに乗って注文できるのがメリットです。
代表的なインジケーターに、移動平均線や一目均衡表、ボリンジャーバンドなどがあります。
オシレーター系インジケーター
オシレーター系インジケーターとは、現在の売買強弱を判別できるツールです。
その段階において「通貨が買われすぎているのか、それとも売られすぎているのか」を把握できるため、この先のトレンドの方向性を予想する際に役立ちます。
チャートの方向性が分かりづらいレンジ相場(一定の範囲内で上下動を繰り返す相場)でよく活用されています。
オシレーター系インジケーターは、MACDやRSI、ストキャスティクスなどが代表的です。
スワップで稼ぐ
FXのトレードでは、「外貨を安く買って高いタイミングで売る」というキャピタルゲイン(売買差益)を狙う方法が一般的ですが、ほかにもスワップで稼ぐこともできます。
スワップとは、取引を行う通貨ペアの2国間の金利差のことです。
FXでは、通貨を保有していると2国間の金利差相当額を受け取ることができ、その利益は投資家のインカムゲイン(資産保有による収益)となります。
利益を獲得する仕組みは簡単で、金利の低い国の通貨を売り、金利の高い国の通貨を買うだけです。
たとえば現在の日本は超低金利状態がしばらく続いているため、基本的に海外の通貨を買えばスワップを得られます。
ただし、金利の高い国ほど政情不安のリスクが高まる点には注意しましょう。
通貨が暴落してしまうと、たとえスワップを得られたとしてもキャピタルゲインのほうでロスが発生してしまう恐れがあります。
また、スワップはFX会社によってそれぞれ異なるので注意しなくてはいけません。
高いスワップを獲得したいのであれば、GMO外貨が最適です。
GMO外貨では、他社に比べてもスワップ水準が高く安定しているという特徴があります。
詳しくは、GMO外貨公式サイトをチェックしてみてください。
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トレードスタイルを知る
最後に、3種類のトレードスタイルを理解していきましょう。
FXのトレードスタイルにはスキャルピングとデイトレード、スイングトレードの3種類があります。
スキャルピング
スキャルピングとは、短い時間に取引をして少ない利益を積み上げていくトレード手法です。
ポジションを保有して数十秒~数分の間に決済し、10pips(米ドル円では約0.1円)程度の利益を確保していきます。
1回の売買での利益が少ないので、大きく稼ぐには何度もスキャルピングします。
トレンドをあまり読まなくても利益を確保でき、予想に反して下振れした場合は少ない損失で済むのがメリットです。
デイトレード
ポジションを保有してからその日のうちに決済するトレード方法です。
1回で狙う利益は少ないので、大きな利益を確保するならば、スキャルピングと同じように1日に何度も売買します。
長期間ポジションを持たないので、含み損になっても大きな損失にはなりません。
トレンドをあまり読まずとも利益を出しやすいトレード手法です。
スイングトレード
スイングトレードは、長い期間ポジションを保有して売買を行うトレード手法です。
ポジションを保有してから決済までの期間は数ヶ月から数年です。
トレンドの流れに乗り、通貨価格が読み通り移行していけば、1回の売買で大きな利益を得られます。
一度ポジションを保有すると、数ヶ月以上決済はしないので、毎日チャートを見る必要がありません。
チャートの読みが外れると時間と共に含み損が増えていく結果となり、早めに損切りしないとロスカットされるので注意してください。
FXを始めるうえで必要な基本用語
ここまでFXの始め方ややり方についてすべて解説してきました。
そこで今度は、FXを始めるうえで必要となる基本用語を学んでいきましょう。
証拠金とは?
FXでは、仮に1万ドルを購入したとしても、手元に1万ドルを保有するわけではありません。
代わりに決済時の売買で生じた損益(差額)のみを投資家が受け取る仕組みです。
こうした取引のことを「差金決済」と呼びます。
差金決済では、売買によって損失が発生した場合でも決済ができるよう、金融機関に一定額の資金を預けておきます。
この預けた資金こそが証拠金です。
すなわち証拠金とは担保のようなもので、万が一大きな損失を計上した場合には、口座にある証拠金からFX会社に損失の補填分を支払う必要があります。
ポジションとは
FXで取引に使う通貨を保有している状態を、ポジションと言います。
- 通貨を買って保有する状態を「買いポジション」または「ロングポジション」
- 通貨を売って保有する状態を「売りポジション」または「ショートポジション」
- ポジションを保有するときは「ポジションを建てる」または「ポジションメイク」
- ポジションを決済するときは「ポジションクローズ」
このように、売買するときや決済するときでポジションの呼び方が異なります。
仮に1万ドルを購入して保有する場合、「1万ドルの買いポジション」となります。
その後、1万ドルを売ると、「1万ドルのポジションをクローズした」となるでしょう。
ロスカットとは?
ロスカットとは、損失の拡大を防ぐために用意された強制決済システムです。
FXでは、外貨を保有していると価格が大きく下落する局面が訪れます。
この時点ではまで決済を行っていないので損失は確定しませんが、「いま決済するとどのくらいの損失が発生するのか」という目安である含み損を抱えてしまいます。
含み損がある状態で外貨を保有していると、損失分の金額が証拠金から減殺されていくため、口座の資金が空っぽになる前に強制決済を行って損失の拡大を防ぐわけです。
体からあふれ出る血を止血する状態をイメージすると分かりやすいでしょう。
ロスカットは、口座に預けた証拠金の割合である証拠金維持率が一定割合以下になると発動しますが、ロスカットラインの目安はFX会社によって異なります。
追証とは?
追加証拠金の略称を追証(おいしょう)と呼びます。
証拠金維持率が一定割合以下になると、一定以上の証拠金割合にするために追加で資金を入金しなければいけません。
この追加の資金が追証です。
どれぐらいの証拠金維持率以下だと追証が発生するかは、FX会社ごとに違います。
たとえば、証拠金維持率100%を下回れば追証が発生するとき、口座の証拠金維持率が80%になった場合には、20%分のお金を入金して証拠金維持率を100%にします。
証拠金維持率が100%以上に回復したら追証はいらなくなる仕組みです。
FXの始め方・やり方に関するよくある質問
最後に、FXの始め方ややり方に関するよくある質問をご紹介します。
FXを始める上で必要なスキルはある?
絶対に必要なスキルはありませんが、以下のようなスキルを磨いておくことで将来の価格を予測したり、売買のタイミングを判断したりするときに役立ちます。
- 比較力
通貨ペアやFX会社を比較するなど、自分にとって最適な投資環境を構築するために必要です。さらにFXでは過去の成績を検証し改善することが成功への近道で、過去の投資方法を見つめ直すにも比較力(過去と現在を比べる)が試されます。 - 数学力
比較をするには検証可能な数字が必要になるわけで、最低限の加減乗除がいります。また、チャートに表示されるのも数字であれば、ファンダメンタル分析で扱う経済指標も数字なので、数学やデータに関して強いに越したことはありません。 - 読解力
アナリストの分析レポートや情報収集のための新聞を読むためには、最低限の読解力が必要です。高度なレポートをすべて理解する必要はありませんが、少なくとも要点は押さえられるようにしましょう。
デモトレードから始めた方がいい?
デモトレードは、資金をかけずに本番と同じような環境で試用できるため、初心者が投資環境に慣れるには最適です。
ただし、デモトレードはあくまで本番と同じような環境にしかすぎません。
実際に自分のお金を投じ、常に緊張感を持って運用する本番とは雰囲気が大きく異なります。
よってデモトレードで利益をあげたとしても、本番環境で同じように稼げるとは限らないのです。
デモトレードから始めるのも決して悪くありませんが、それならいっそ1通貨から取引できる松井証券のFXを活用し、緊張感のある本番環境で少額運用することをおすすめします。
やり方をしっかり学べば安定的に稼げる?
FXのやり方をしっかりと学べば、安定して稼ぐことができます。
そのために特に重要な考え方は、「自分のなかで勝利の定義を定めておくこと」です。
よく1回のトレードだけを見て勝ち負けを判断する人がいますが、将来のことを予測できる人間がいない以上、FXで100%の勝率を目指すことはできません。
むしろ過半数の割合で勝利をおさめていれば良好なトレード成績と言えます。
つまり、FXでは6勝4敗以上の成績をおさめ、かつ総合的な損失よりも利益額が1円でも多ければ成功なのです。
1回ごとの勝ち負けにこだわってしまうと、正常な損切りの判断ができず損失を広げてしまう一方で、トータルで勝ち負けを考えれば引き際の判断も正確に行えます。
【初心者向け】FXのやり方・始め方まとめ
今回は、初心者がすぐにトレードを始められるよう、FXの始め方とやり方を解説してきました。
証券会社選びから口座開設、注文方法まで、一通りの流れは理解できたのではないでしょうか。
最後にここまでの内容をまとめてみました。
「どのFX会社にするか迷っている…」という方は、圧倒的な実績を誇るGMOクリック証券を選んでおけば間違いないでしょう。
業界最低水準のスプレッドや使いやすい取引ツールなどがあり、全体的なバランスに優れるからです。
是非この機会に、FXの口座開設をしてトレードを始めてみてください。
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