仮想通貨INOとは?NFT販売の参加方法・始め方をわかりやすく解説
「INO(Initial NFT Offering)」とは、NFTの一次販売を行う際の販売手法です。
INOに参加することで、まだ一般に出回っていない(二次流通されていない)NFTコレクションを、先行して購入する権利が獲得できます。
最近では、独自のNFTプラットフォームを展開するコインチェックが、2023年8月から「Coincheck INO」の提供を開始することを発表しました。
今回の記事では、INOについて解説します。
- INOとは、Initial NFT Offeringの頭文字を取って付けられた名称
- コインチェックにて、INOサービスの開始が発表された
- INOの参加者や購入者は、様々な特典を受けられる場合がある
- INOと似たような仕組みの投資手法には、IPOやIEOなどがある
現在、コインチェックでは、INO開始を記念したキャンペーンが開催されています。
抽選で10,000円相当のイーサリアムが獲得できるチャンスですので、興味がある人は、コインチェックの公式サイトをチェックしてみてください。
コインチェックで仮想通貨のINOが開始!
2023年8月23日、国内仮想通貨取引所コインチェックにて、2023年8月より仮想通貨のINOサービスが開始されることが発表されました。
サービス名称は「Coincheck INO」とされ、初めて販売されるNFTコレクションを、コインチェックのNFTマーケットプレイス「Coincheck NFT」で取り扱うサービスです。
第1号の案件としては、ブロックチェーンゲーム「Eternal Crypt – Wizardry BC -」で使用できるNFTコレクションを取り扱います。
「Eternal Crypt – Wizardry BC -」とは、株式会社ドリコムとチューリンガム株式会社が共同で開発中の、シンプルで手軽に遊べるRPGゲームです。
今回のINOでは、同ゲーム内で使用できる「Adventurer Genesis Collection」というNFTが販売されます。
このNFTを保有することで、ゲームトークンのBlood Crystal(BC)を獲得できるうえ、先行リリース版のゲームがプレイできるという特典が得られます。
NFT販売の申込みは、2023年8月30日に開始される予定です。
仮想通貨のINOとは?仕組みは?
仮想通貨のINOの概要や仕組みについて、解説します。
INOとは、Initial NFT Offering(Initial Non-Fungible Token Offering)の略称であり、NFTプロジェクトにおいて初めてNFTの販売を行う際の販売手法です。
そのNFTが市場に流通していない状態で販売されるので、一次販売に参加できるメリットがあります。
INOでは、ホワイトペーパーやロードマップといったNFTプロジェクトの概要を公開したうえで、販売予約を受け付けます。
「Coincheck INO」で取り扱う「Eternal Crypt – Wizardry BC -」では、予約期間中に購入を申し込んだ人の中から抽選を行い、当選した場合のみ購入する権利が与えられることとなっています。
INOを行うことで、そのNFTプロジェクトの宣伝効果が期待でき、プロジェクト開始前の認知度向上が期待できます。
また、INOを通じて購入したNFTは、二次流通の際に高価格で取引される可能性があります。
将来的に需要が見込まれるNFTプロジェクトを扱っているINOであれば、参加しておくと良いでしょう。
仮想通貨のINOの特徴・メリット
INOには以下のような特徴やメリットがあります。
NFTプロジェクトの一次販売に参加できる
最大のメリットは、INOの対象となっているNFTプロジェクトの一次販売に参加できる点です。
INOに参加することで、まだ市場に出回っていない珍しいNFTを、いち早く入手する権利が得られます。
また、運営側としてもINOはNFTプロジェクトの宣伝の機会であり、今後のプロジェクトの進退に影響を及ぼす大事なプロセスとなります。
INOに参加した場合、何らかの特典が用意されている場合があります。
たとえば、「Coincheck INO」で予定されている「Eternal Crypt – Wizardry BC -」の場合、INO参加者には以下のような特典があります。
- INOで購入する場合、20%割引価格でのNFT販売
- NFT保有者は、ゲームトークンBlood Crystal(BC)先行して獲得できる
- NFT保有者は、先行リリース版のゲームプレイができる
このように、INO実施にともなう特典が用意されている場合があるため、参加するメリットは大きいと考えられます。
高く売却できる可能性がある
INOで販売されているNFTプロジェクトは、まだ一般向けに販売されていないものです。
市場でどれほど需要があるかが不明な状態ですので、販売者も購入者も、INOでの販売価格が適正なものかどうかについて判断が難しい状態での販売となります。
そのため、販売者が予測していたよりも実際の需要が大きかった場合は、二次流通にて価格が跳ね上がります。
つまり、市場の需要が大きければ、INOで安く購入したNFTを高く売却して売却益を得ることが可能になります。
需要と供給のバランスが不明で、価格が適正かどうか判断がつかない状態は、価値の高いものを割安で購入するチャンスなのです。
ただし、これは逆に考えると、本来それほど需要の無いものを、割高で購入してしまうリスクがあるとも言えます。
INOに参加する際は、対象となるNFTプロジェクトの情報収集や分析を行い、そのNFTプロジェクトにどれだけの需要が見込めるかを予測することが重要です。
仮想通貨のINOのIPO・IEOとの違い
仮想通貨のINOによく似た制度に、IPOやIEOがあります。
IPOやIEOとの違いについて説明します。
IPOとの違い
IPOとは、「Initial Public Offering」の略称で、「新規公開株」を指しています。
INOは投資対象がNFTであり、IPOは端的に言えばINOの株式投資版です。
新規公開株とは、上場していなかった株式が新たに証券取引所に上場し、一般に購入が可能な状態になる株式を意味しています。
証券取引所に上場していない状態の株式は、基本的にはその企業の関係者以外は購入しません。
株式は、証券取引所に上場することで誰でも購入できる状態になり、また、その時点から株価が公開されるようになります。
IPOを行うことによる企業側のメリットは、一般の投資家から資本金を調達できることです。
投資家たちは、IPOで新しく上場する企業の将来性に期待して投資を行います。
その点において、新しく販売するNFTプロジェクトに投資を行うINOも、IPOと同様の仕組みと言えます。
詳しくは、「IPO(新規公開株)とは?」の記事をご確認ください。
IEOとの違い
IEOは、「Initial Exchange Offering」の頭文字を取った用語です。
仮想通貨を利用して行う資金調達手法であり、 INOの仮想通貨版とも言えます。
トークンの発行体が仮想通貨取引所に委託し、取引所に上場すると、投資家による出資が受けられるようになります。
IEOとよく似た仕組みに「ICO(Initial Coin Offering)」がありますが、トークンが発行体から投資家に直接受け渡される仕組みのICOと異なり、IEOでは発行体と投資家の間を取引所が仲介します。
IEOの場合、取引所による審査を通過する必要があるため、すべてのトークンが上場できるとは限りません。
取引所によるトークンの審査を通過することで、IEOで取引できる仮想通貨はある程度信頼できるものと判断できます。
この仕組みのため、投資家は安心してIEOに参加できるようになります。
IEOについて詳しく知りたい場合は、「仮想通貨のIEOとは?」もあわせてお読みください。
INOはNFTにおける一時販売ですので、株式投資におけるIPOや仮想通貨投資におけるIEOとは、投資先の資産が異なります。
ただし、IPOやIEOも、「限られた人しか取引ができなかったものが一般に公開され、誰でも取引できるようになる」という点において、INOと同様の仕組みとなっています。
仮想通貨のINOの始め方・参加方法
次に、「Coincheck INO」の第1弾となる「Eternal Crypt – Wizardry BC -」を例に、コインチェックでのINOの始め方について解説します。
今回のINOは、以下のスケジュールにて実施されます。
日時 | 内容 |
---|---|
2023年8月30日(水)12:00 | 抽選申込開始 |
2023年9月4日(月)20:00 | 抽選申込終了 |
2023年9月5日(火)15:00頃 | 抽選結果通知 |
2023年9月6日(水)20:00 | NFT販売開始 ※先着順 |
2023年9月8日(金)20:00 | NFT販売終了 |
以下の方法でCoincheck INOに参加して、「Eternal Crypt – Wizardry BC -」のNFTを入手してみてください。
コインチェックに口座を開設する
Coincheck INOは、コインチェックの口座を保有している人が参加対象となっています。
Coincheck INOを始めるため、まずはコインチェックに口座を開設しましょう。
詳しい口座開設手順は、「コインチェックの評判・口コミは?」の記事にて解説していますので、あわせてご確認ください。
Coincheck NFTで対象のNFTプロジェクトを探す
コインチェックの口座開設が完了したら、Coincheck NFT公式サイトにアクセスします。
Allow Listの中から、「Eternal Crypt – Wizardry BC -」の「抽選申し込みへ」を選択します。
Allow Listとは、事前販売への参加や、NFT購入時の割引価格の適用などの特典を受ける権利のことであり、今回のプロジェクトにおいては、販売期間中にCoincheck NFT内で先着順でNFTを購入する権利を指しています。
Allow Listを申し込む
抽選申込の内容が表示されるので、NFTの価格(ETHベース)や注意事項について確認します。
内容に問題が無ければ、申込件数を入力したうえで「Allow Listを申し込む」ボタンを選択します。
今回のプロジェクトの申込については、1人あたり5個までの上限があります。
当選したらNFTを購入する
申込後は抽選が行われるので、抽選結果が出るまで待ちます。
当選した場合は、販売期間中に先着順でNFTを購入する権利が得られます。
2023年9月6日(水)20:00から販売期間が開始されますので、当選した場合は早めに購入の手続きを行いましょう。
ここまでの手順で、「Coincheck INO」でのNFTの購入を進められます。
今回の「Eternal Crypt – Wizardry BC -」では、Allow Listの申し込み期間は「2023年8月30日(水)12:00~2023年9月4日(月)20:00」となっているため、期間内に忘れずに申し込み手続きを済ませましょう。
興味がある人は、コインチェックの公式サイトをチェックしてみてはいかがでしょうか。
コインチェックで仮想通貨INOに参加しよう
取引所名 | Coincheck(コインチェック) |
取扱銘柄 | 30種類 |
取引手数料 | 無料 |
入出金手数料 | 無料 |
公式サイト | Coincheck(コインチェック)の公式サイト |
関連記事 | コインチェックの評判・口コミ |
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仮想通貨のINOに関するQ&A
- INOを利用してNFTを販売したいと思っています。誰でもINOを実施できますか。
-
INOを利用してNFTを販売することは、誰でも可能です。
企業だけでなく、個人でもINOでNFTを販売することができます。
基本的には、以下の手順でINOを進められます。
INOでNFTを販売する手順- ローンチパッドを決める
- NFTを作成する
- ブロックチェーンを決める
- ホワイトペーパー、ロードマップなどを作成する
- NFTの購入予約を募り、販売を開始する
ローンチパッドとは、NFTプロジェクトの新規作成とローンチを開始するためのプラットフォームを指します。
INOを実施することで自分の作品を広く知ってもらうことが可能になるため、INOは資金調達における有効な手段のひとつとなります。
ただし、誰でも実施できると言っても簡単というわけではなく、手軽に進めることが難しいプロセスもあります。
たとえばホワイトペーパーやロードマップなどは、NFTトレーダーやNFTコレクターが出資の判断を下すための重要な情報となるため、入念な準備が必要となるでしょう。
また、ブロックチェーンによってコストや処理性能、ユーザー数などが異なるため、使用するブロックチェーンを選ぶ際も、しっかりと情報収集を行ったうえで判断しましょう。
さらに、販売時の割引価格の設定、参加者・購入者の特典、一時販売のNFTに付加する価値(限定版NFTやジェネシスNFTの考案)などのマーケティング戦略についても考える必要があります。
NFT作成に関する技術・ノウハウ・情報収集などについては言うまでもありません。
しっかりとした事前準備を行ったうえでINOを実施し、NFTプロジェクトを成功させましょう。
なお、現在のコインチェックでは一般のクリエイターからのINO実施の募集はしていないため、他のプラットフォームを探しましょう。
- INOにおけるNFT購入と、二次流通(転売)におけるNFT購入は、どちらを選ぶと良いですか。
-
INOにも二次流通にも、それぞれ異なるメリット・デメリットがあります。
INOでNFTを購入する場合、割引価格が適用される、限定版やジェネシスNFTといった特別なNFTを入手できる、売却時に高く売れる可能性があるといったメリットが考えられます。
二次流通では、ある程度市場が安定しているため、INOと比較すると安く購入できるチャンスは少ないと考えられます。
ただし、INOのように、まだ市場に流通していないNFTプロジェクトを購入すること自体にはリスクがあります。
INOを通じて入手した後、そのNFTプロジェクトの認知度や人気が予想よりも向上せずに、高く売却できない可能性もあります。
最悪のケースを想定すると、詐欺などの被害に遭ってしまう可能性も否定できません。
その点において、二次流通の場合はリスクは抑えられると考えられます。
二次流通では、すでに市場に出回っているものを取引するため、適正価格の判断がしやすいでしょう。
また、二次流通においては収集できる情報量も増えるため、ホワイトペーパーやロードマップだけでなく、他のユーザーが発信する情報なども参考にしたうえで取引の判断をすることができます。
要するに、ある程度のリスクを覚悟のうえで、大きなリターンを狙うには、INOは理想的な手段となります。
逆に言うと、なるべくリスクを抑え、リターンも大きくなくても良いという人は、INOよりも二次流通プラットフォームでの取引のほうが適しているかもしれません。
仮想通貨のINOまとめ
今回の記事では、INOについて解説しました。
- INOは、NFTプロジェクトにおいて初めてNFTを販売する際の販売手法
- コインチェックで「Eternal Crypt – Wizardry BC -」のINOを取り扱っている
- INOで購入したNFTは、売却時に価格が高騰する可能性がある
- IPOは新しい「株式」、IEOは新しい「仮想通貨」に投資する手法
コインチェックでは、Coincheck INOの提供開始を記念して、キャンペーンが開催されています。
キャンペーンに参加した人の中から、抽選で50名に10,000円相当のイーサリアムがプレゼントされます。
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