【暴落?】VTIとは?株価や今後の見通し・VOOとの違いも徹底解説!
長期投資で確実なリターンが期待できる米国の株式市場。
長期投資を検討するのであれば、VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)が最適です。
米国の株式市場のほぼ全部を網羅しており、過去のパフォーマンスも非常に優れています。
今回の記事ではVTI取引をするメリット・デメリットや今後の見通しについて解説していきます。
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VTIの基本情報
まず始めにVTIの基本的な情報を紹介していきます。
提供している会社・投資対象・構成銘柄を解説していきますので、取引を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
バンガード社が提供する上場投資信託
VTIとはバンガード社が提供しているETF(上場投資信託)のことです。
ETF(上場投資信託)とは…
日経平均株価やTOPIX、ダウ平均などの株価指数に連動するように運用されている投資信託のこと。
通常の投資信託とは異なり株式市場に上場しているため、取引の方法は株式と同じ。
VTIは「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」に連動するように運用されており、米国市場のほぼ全体に投資するETFです。
米国市場は世界中から注目を浴びる株式市場であるため、人気のETFとなっています。
VTIは米国株式市場全体をカバー
VTIの最大の特徴は米国株式市場のほぼ全体をカバーしている点です。
皆が知っているような大型銘柄だけでなく、中小型銘柄や超小型の銘柄まで幅広くカバーしています。
VTIを購入することで米国市場にまるごと投資することができ、アメリカ全体の成長の恩恵を受けることができます。
投資家の多くは中長期的に米国市場が成長を続けていくと見込んでいます。
今後の米国市場の成長を享受したい人や「アメリカには期待しているけどどの企業に投資していいか分からない…」という人は、VTIを保有しておくことでまとめて取引することが可能です。
投資信託組入れ上位銘柄
名称 | ファンドの割合 |
---|---|
AAPL:USアップル | 6.53 |
MSFT:USマイクロソフト | 5.99 |
AMZN:USアマゾン・ドット・コム | 2.58 |
NVDA:USエヌビディア | 2.17 |
GOOGL:USアルファベット | 1.80 |
GOOG:USアルファベット | 1.53 |
META:USメタ・プラットフォームズ | 1.44 |
BRK/B:USバークシャー・ハサウェイ | 1.38 |
TSLA:USテスラ | 1.35 |
UNH:USユナイテッドヘルス・グループ | 1.12 |
米国市場全部の取引をするとはいえ、主要銘柄はやはり時価総額が大きい大企業が名を連ねます。
しかし上位に組み込まれている銘柄以外にも、VTIは3,800以上の銘柄に投資しています。
構成銘柄の中には、もしかすると将来「GAFA」のように世界的に認知されるような大企業が含まれているかもしれません。
米国経済をリードするような銘柄と今後の急成長が期待される銘柄によってバランスよく構成されている点も、VTIの特徴と言えるでしょう。
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VTIの株価チャート
2001年5月に設定されたVTIは、20年以上に渡って運用されているETFです。
以下のグラフは設定時から2024年5月現在までのVTIのチャートになります。
次にVTIの株価情報と期間内の騰落率(2024年5月7日時点)は以下の通りです。
名称 | バンガード・トータル・ストック・マーケットETF |
基準価額 | 256.13USD(2024年5月現在) |
直近分配金 | 0.9105USD( 2024年3月22日) |
分配金回数 | 4回 |
分配利回り | 1.42% |
経費率 | 0.03% |
ITバブルの崩壊やリーマンショック・コロナショック等の大きな下落はありますが、長期的にはそれらを乗り越え右肩上がりに成長しています。
設定以来の騰落率は300%を超え、早い時期に取引していれば大きな利益を得られたことが分かります。
短期的に値上がりを狙っていくというよりも、長期保有でじっくりと米国市場の成長による恩恵を受ける銘柄であると言えるでしょう。
VTIの長期投資を始めるのは今からでも遅くはないでしょう。
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VTIとVOOの比較
VTIとよく比較されるETFに、VOO(バンガード・S&P500 ETF)があります。
それぞれ米国株に投資するETFという点では共通していますが、投資対象やベンチマークに違いがあります。
具体的にどのような違いがあるのかは以下の表の通りです。
VTI | VOO | |
---|---|---|
運営会社 | バンガード社 | バンガード社 |
ベンチマーク | CRSP USトータル・マーケット・インデックス | S&P500 |
投資対象 | 米国市場全体 | 米国株大型銘柄 |
構成銘柄数 | 約3,800銘柄 | 約500銘柄 |
経費率 | 0.03% | 0.03% |
設定日 | 2001年 | 2010年 |
VTI・VOOはどちらもバンガード社が提供するETFで、VTIが設定から約20年経っているのに対してVOOは設定後およそ10年ほどの運用期間となっています。
どちらも経費率が0.03%と高くないことから、取引にかかるコストが低いことが特徴です。
大型銘柄中心のVOOは約500銘柄なのに対して、米国市場全体に投資するVTIは約3,800銘柄と投資先の銘柄数に大きな差が開いています。
値動きの比較
以下は、2002年からのVTIとVOOの値動きを比較したチャートです。
VTI(青)→325%の上昇
VOO(オレンジ)→351%の上昇
価格変動では特に大きな差はなく、上昇率もほとんど同じです。
投資では分散をしてリスクを回避する方法がありますが、VOOとVTIは値動きの相関が高く、ポートフォリオ全体のリスクを抑える効果はあまり期待できません。
もしVTI・VOOのどちらに取引するか迷った際には、投資対象・構成銘柄数・過去の騰落率を比較し決定すると良いです。
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VTIのメリット・デメリット
次にVTIに投資する際のメリット・デメリットをそれぞれ紹介していきます。
投資する前にメリット・デメリットを確認して、自分に適した商品であるかどうかを検討しておきましょう。
メリット① 過去の運用パフォーマンスが高く長期投資に適している
金融商品に投資する際には、これまでの運用でどれくらいのリターンが得られていたのか確認することが必要です。
VTIの株価はすでに紹介した株価チャートからも分かるように、長期的に見ると右肩上がりとなっています。
仮に10年前にVTIを購入していれば現時点で価値は約4倍となっており、非常に高いパフォーマンスを発揮していることが分かります。
米国市場は現在でも成長を続けており、今後も長期的に伸びていくと予想されている市場です。
短期的な利益ではなく、長期目線でのリターンを得るのに適している銘柄であると言えるでしょう。
メリット②CFD取引ができる
VTIは、CFD取引のできる銘柄です。
CFD取引では上昇局面だけではなく売りからエントリーができるので、下落局面でも利益が見込めます。
2022年から米国株全体の下落によりVTIも下落していますが、CFD取引であればVTIでも大きな利益が出せる相場でした。
エントリーの幅も大きく広がるので、取引の幅を広げたい方に最適です。
メリット③ 小型銘柄や中型銘柄を含む米国株式全体をカバーしている
中小型の銘柄を含んだ米国株式全体に投資できる点がVTIの最大のメリットです。
投資対象が約3,800銘柄であるためリスクが集中せず、米国企業に分散投資ができるのが魅力となっています。
また今後大きく成長していく可能性のある中小型株式をカバーしている点も重要です。
例えば、S&P500に連動したVOOはすでに成熟した米国の大企業を主要な構成銘柄としており、急激に成長するポテンシャルがある中小企業の恩恵は受けにくくなっています。
VTIの組入銘柄は中小企業を多く含んでおり、その中には将来的に「GAFA」に匹敵する大企業になる会社が含まれている可能性があります。
大型銘柄だけでは得られないリターンの可能性があるのが、VTIの大きなメリットとなっています。
メリット③ 信託報酬が低い
取引にかかる信託報酬などのコストが低い点もVTIのメリットのひとつです。
信託報酬とは…
投資信託の運用・管理にかかる手数料のこと。信託財産の中から毎日差し引かれる。
したがって信託報酬を安く抑えることができれば信託財産から引かれる額も小さくなり、運用のリターンも相対的に大きくなります。
バンガード社VOOの目論見書によると、「米国籍米国大型株コア・ミューチュアルファンド」の経費率の平均値は0.98%であるとされています。
VTIの信託報酬率は0.03%であるため、圧倒的に低い水準であることが分かります。
保有期間中の手数料を抑えることができる点も、VTI取引のメリットと言えるでしょう。
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デメリット①一株あたりの値段が高い
VTIのデメリットとしては、一株あたりの値段が高いため必要な投資資金が大きくなってしまう点が挙げられます。
2024年5月現在の価格はおよそ256ドルです。
例えば、S&P500に連動するETF「SPLG(SPDR ポートフォリオ S&P500 ETF)」はおよそ50ドル(日本円で7,000円)となっています。
取引にかかる一株あたりの値段が高い点がVTIのデメリットです。
デメリット②ドル替えの為替手数料がかかる
VTIは米国の株式市場に上場するETFです。
そのため取引資金を日本円から米ドルに交換する必要があり、その際に為替手数料がかかってしまいます。
為替手数料は取り扱う証券会社によって異なりますが、売買でそれぞれかかってしまうため一定の負担となっていきます。
例えば、米国株式に投資する日本の投資信託であれば日本円での取引が可能です。
日本円での購入が可能な投資信託と比較すると、為替手数料についてはVTIにデメリットがあると言えるでしょう。
VTIの今後の見通し
VTIは米国市場のほぼ全てに投資するETFであるため、米国市場全体の今後の見通しを確認していきましょう。
政策金利であるFFレートが最大となる時期は、恐らく年前半。その後は低下が期待できるため、年後半には景気も徐々に回復する。
出典:ダイヤモンドザイオンライン
「逆イールドは景気後退のサイン」とよく言われるが、皆さんはその意味をきちんと理解されているだろうか? 2年金利(短期金利)は足元の金融政策に大きな影響を受けるのに対して、10年金利(長期金利)は将来的な景気動向に大きな影響を受けるという特徴がある。足元の金融政策ではバンバン金利を引き上げているため、2年金利はバンバン上がっているのに対して、将来の景気はどんどん不安感が高まっているため10年金利は下がるという構図だ。これが普段はありえない逆イールドを生み出す。これほど深い逆イールドになれば、景気後退は顕著になる可能性が高い。「長期金利が下がればマーケットは上がる」という通常の方程式は崩れて、「長期金利が下がるからマーケットも下がる」という流れに変化していることに注目していただきたい。
出典:ダイヤモンドザイオンライン
2024年見通しまとめ:景気後退リスクも政策金利方針の転換点に期待
各社の予想では「短期的には下落の可能性があるものの長期目線では株価の上昇が続くだろう」というのが、今後のVTIの見通しとなっています。
米国は人口増加が見込まれている数少ない先進国として、今後も長期的に国際経済をリードしていくというのが多くの投資家の見解です。
2022年は過度なインフレによりアメリカでの急速な利上げが行われました。
2023年に入ってからは利上げペースを抑えており、インフレの懸念も薄くなっていると考えられます。
利上げによる懸念は各米国株に悪い影響を与えましたが、2024年て利上げの打ち止めが考えられており、米国株にも追い風になるのではないかという見解です。
アメリカの経済減速懸念はありつつも、株式市場にとっては好材料のニュースが続くのではないかと考えられます。
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VTIに投資する方法
VTI取引をする方法は大きく分けて2種類があります。
①現物を購入して取引する
②CFD取引で投資をする
それぞれの投資手法について解説していきます。
①現物を購入して取引する
VTIに投資する際に基本となるのが現物取引による投資手法です。
現物取引とは…
決済の時に現金と現物を受け渡す取引のこと。
「決済時に現金を支払ってVTIの現物を受け取る」取引が現物取引です。
VTIを現物取引で投資したいのであればSBI証券の利用が最適です。
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②CFD取引で投資をする
VTIの投資方法には現物取引のほかにCFD取引(差金決済取引)という方法もあります。
CFD取引(差金決済取引)とは…
資産の受け渡しを行わず、売買による損益のみを受け渡すことで決済する取引のこと。
例えばVTIを225ドルで購入し230ドルで売却するという取引を行う場合。
資産であるVTIの受け渡しは行わずに決済額の差額分である5ドルの受け渡しのみを行うのがCFD取引です。
CFD取引には「現物資産の受け渡しを行わない」という特徴以外に「レバレッジがかけられる」という大きな特徴があります。
レバレッジとは…
自己資金の証拠金を担保にして自己資金の何倍ものお金で取引を行うことができる仕組みのこと。
少ない自己資金で大きな金額の取引を行うことができる点もCFD取引の魅力です。
VTIのCFD取引を行うのであれば、GMOクリック証券が最適です。
VTIをCFD投資で取引するのであれば、まずはGMOクリック証券をチェックしましょう。
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VTI投資ができるネット証券会社一覧表
VTI投資ができる主なネット証券会社を一覧表でまとめると以下のようになります。
証券会社 | 対応取引 | VTIの取引手数料 | 取引単位 | 取引時間 | 詳細 |
---|---|---|---|---|---|
GMOクリック証券 | CFD取引 | 手数料無料 | 1株 | 月曜〜金曜の 8:00〜翌6:15 (米国夏時間 7:00〜翌5:15) | 公式ページ |
SBI証券 | 現物取引 | 手数料無料 | 1株 | 23:30~6:00 (サマータイム:22:30~5:00) | 公式ページ |
IG証券 | CFD取引 | 2.20セント/1株 | 1株 | 23:30~6:00 (サマータイム:22:30~5:00) | 公式ページ |
楽天証券 | 現物取引 | 手数料無料 | 1株 | 23:30~6:00 (サマータイム:22:30~5:00) | 公式ページ |
マネックス証券 | 現物取引 | 買付手数料全額 キャッシュバック | 1株 | 22:00~10:00 (サマータイム:21:00~9:00) | 公式ページ |
各社の詳しいサービス内容について興味を持った方は、公式ページリンクから詳細情報を確認してください。
VTI投資におすすめのネット証券
VTIに投資する際におすすめのネット証券会社を紹介していきます。
SBI証券
対応取引 | VTIの取引手数料 | 取引単位 | 取引時間 | 詳細 |
---|---|---|---|---|
現物取引 | 手数料無料 | 1株 | 23:30~6:00 (サマータイム:22:30~5:00) | 公式ページ |
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SBI証券は、VTIを含めた米国ETF9銘柄の買付手数料が無料となっており、気軽に取引が始められます。
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SBI証券は、これからVTIの現物取引をスタートする人に最適な証券会社です。
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IG証券
取引方法 | CFD取引 |
取引時間 | 24時間 |
取扱指数 | 約40銘柄 |
提供サービス | FX CFD ノックアウト・オプション バイナリーオプション |
詳細 | 公式ページ |
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GMOクリック証券
対応取引 | 取引手数料 | 取引単位 | 取引時間 | 詳細 |
---|---|---|---|---|
CFD取引 | 無料 | 1株 | 23:30~6:00 (サマータイム:22:30~5:00)月曜〜金曜の 8:00〜翌6:15 (米国夏時間 7:00〜翌5:15):30~6:00 (サマータイム:22:30~5:00) | 公式ページ |
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VTI今後の見通しまとめ
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