イーサリアムETFとは?ETF承認の可能性と見通しを徹底解説

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2024年1月、米国証券取引委員会(SEC)が現物型ビットコインETFを承認したことを受けて、イーサリアム現物ETFの動向に注目が集まっています。

イーサリアム現物ETFとはイーサリアム現物を投資対象とするETFであり、イーサリアムとほぼ同じ値動きを目指して運用される上場投資信託です。

すでに複数のETFがSECに申請されていますが、現在はいずれも承認待ちの状態となっています。

イーサリアムETFの取り扱いが始まると、イーサリアム現物を保有せずに株式と同じようにイーサリアムに投資することが可能になります。

もしもSECによる承認が実現した場合、投資家のイーサリアムに対する信頼度が向上し、需要が拡大するなどの大きな影響が考えられます。

今回の記事では、イーサリアムETFについて解説します。

この記事からわかること
  • イーサリアム現物ETFとは、イーサリアムを投資対象とするETF
  • イーサリアムETFなら、イーサリアムを直接購入せずにイーサリアムに投資ができる
  • 申請中のイーサリアムETFがSECにより承認されると、市場で取引できるようになる
  • イーサリアムETFの承認後は、多くの投資家が市場に参入することが予想される
  • イーサリアムETFの承認にあたって、SECは慎重な姿勢をとっている

2024年4月時点ではいずれのイーサリアムETFも承認されておらず上場していないため、まだ取引ができない状態となっています。

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目次

イーサリアムETFとは

Ethereum公式サイト

イーサリアムETFとは、仮想通貨イーサリアム(Ethereum / ETH)現物を運用対象とするETF(上場投資信託)です。

ETFの価格はイーサリアムの値動きに連動するため、イーサリアム現物を保有せずに、イーサリアムの価格変動による利益を狙うことができます。

2024年1月10日、米国証券取引委員会(The U.S. Securities and Exchange Commission、以下SEC)は、ビットコインの現物に連動する11本のETFを承認したことを発表しました。

ビットコインの先物に投資するETFはすでに承認されていましたが、現物型ビットコインETFが承認され取引が可能になったことは、アメリカでは初めての出来事でした。

時価総額が最大の仮想通貨であるビットコインのETFが承認されたため、次に注目されるのは、ビットコインに次ぐ時価総額を誇る仮想通貨であるイーサリアムの動向です。

もしもビットコインETFと同様にイーサリアムETFが承認された場合、投資家はイーサリアムそのものを保有せずにイーサリアムに投資することができるようになります。

これまでは、イーサリアムに投資をするには仮想通貨取引所で口座開設を申し込む、仮想通貨ウォレットを作成するなどの手続きが必要でしたが、株式と同様に、証券口座から手軽にイーサリアムETFが取引できるようになる日は近いかもしれません。

イーサリアムETFの特徴・メリット

イーサリアムETFには、以下のような特徴やメリットがあります。

直接購入せずにイーサリアムに投資できる

イーサリアム現物ETFを通してイーサリアムに投資ができるため、投資家は、イーサリアムそのものを直接購入する必要がありません

仮想通貨取引所での口座開設や仮想通貨ウォレットの保有・管理などを行う必要が無いため、仮想通貨について詳しくない人でも簡単にイーサリアムに投資することができます。

仮想通貨を現物で保有する場合、アカウントの乗っ取りやパスワードの紛失などのトラブルにより資産が危険にさらされるリスクがあることを考慮すると、仮想通貨を保有せずに投資ができるETFには一定の需要が期待できます。

現在、複数のイーサリアムETFがSECに申請されており、いずれも承認の判断を待っている状態です。

現在申請中のイーサリアムETFが承認されると、アメリカ国内で株式と同様にイーサリアムETFを取引できるようになります。

イーサリアムの需要が拡大する見通し

イーサリアムをETF化することで、以下の理由から仮想通貨イーサリアムの需要が拡大する見通しです。

イーサリアムの需要が拡大する要因
  • 機関投資家の参入

イーサリアムをETFを通して投資できるようになると、これまで株式を投資対象としてきた機関投資家の流入が期待されます。

大口機関投資家が市場に参入することで、莫大な資金がイーサリアムに流入することが予想されます。

  • 株式投資家の参入

ETFは株式と同様に取引ができるため、これまで株式を投資対象としてきた投資家の流入が期待されます。

また、ETFの取引で得られた利益にかかる所得税は、仮想通貨ではなく株式の所得税と同様の扱いとなるため、仮想通貨取引と比較すると税負担が軽くなる場合が多いでしょう。

税制面を懸念して仮想通貨取引をしてこなかった投資家も参入しやすくなります。

  • 新規投資家の参入

イーサリアムETFの承認には厳しい審査プロセスをクリアする必要があるため、ETF化はイーサリアムの信用の裏付けとなります。

イーサリアムやその他の仮想通貨を信用の低い投資対象として敬遠してきた人も、ETFとして承認されたことを受けて、投資に前向きになることが予想されます。

イーサリアムETFが承認されると、さらにイーサリアムの人気は高まることが予想されます。

現時点でイーサリアム現物に投資したい場合は、この機会にSBI VCトレードなどの仮想通貨取引所でイーサリアムを購入しておくと良いでしょう。

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イーサリアムETFの申請状況

イーサリアムの現物ETFは、まだ上場はしていないものの、いくつかのETFの申請が進んでいます

現在は、以下の銘柄のイーサリアム現物ETFがSECに申請されています。

名称発行元取引所SEC最終締切
VanEck Ethereum ETFVanEckCBOE2024年5月23日
ARK 21Shares Ethereum ETF21Shares & ARKCBOE2024年5月24日
Hashdex Nasdaq EthereumHashdexNasdaq2024年5月30日
Grayscale Ethereum TrustGrayscaleNYSE2024年6月18日
Invesco Galaxy Ethereum ETFInvesco & GalaxyCBOE2024年7月5日
iShares Ethereum TrustBlackRockNasdaq2024年8月7日
Fidelity Ethereum FundFidelityCBOE2024年8月3日
Reflexivity Research 公式X

いずれの銘柄についてもSECは認否の判断を延期しており、まだ承認の目途は立っていない状態です。

イーサリアムETFの承認状況

申請されているイーサリアム現物ETFは、いずれも承認待ちの状況です。

SECがビットコイン現物ETFを承認する際に11銘柄を一度に承認したことから、申請中のイーサリアム現物ETFについても複数の銘柄を同時に承認する可能性が高いと見られています。

現在申請中の銘柄は、いずれも最終締切日(承認の最終決定を下す時期)が2024年8月以前に設定されており、複数のイーサリアム現物ETFが2024中に承認される見通しです。

承認されるとアメリカ国内ではイーサリアムETFの取引ができるようになりますが、日本で取引ができるようになるのはさらに先のことになるでしょう。

イーサリアムETFの承認見通し

次に、イーサリアムETF承認に関する見通しについて考察していきましょう。

2024年1月10日のCointelegraphの記事によれば、BloombergのETFアナリストであるエリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏は、およそ70%の確率でイーサリアム現物ETFが2024年5月までに承認されるのではないかと予想しています。

具体的なローンチ時期については不透明なものの、2024年5月は複数のイーサリアム現物ETFについてSECが最終決定時期として設定している月です。

また、イーサリアム現物ETFを申請しているHashdex社は、2024年第二四半期にはイーサリアムETFの取引が開始されることを示唆しています。

一方、デジタル資産弁護士のジョー・カーラサーレ(Joe Carlasare)氏によれば、イーサリアム現物ETFの承認には人々の予想よりも時間がかかる見通しです。

2024年中に承認される可能性が高いものの、SECは承認には慎重な姿勢との見方であり、2024年の第三四半期までは取引を開始しない可能性を示しています。

カーラサーレ氏は、仮想通貨をはじめとするデジタル資産について、SECはどの資産をETF市場に参入させるかの例を慎重に作り上げようとしていると考えています。

つまり、イーサリアムETFを簡単に承認することで、あらゆる仮想通貨についてETF化の申請が無秩序に出されてしまうことを懸念し、それを阻止するために慎重にならざるを得ないのではないか、というのがカーラサーレ氏の見解です。

Bloomberg ETF analyst Eric Balchunas said he expects a 70% chance of an Ethereum spot ETF being approved in May. The SEC needs to make approval decisions on multiple Ethereum spot ETF applications by the end of May, including VanEck, Ark 21Shares and Hashdex. Digital asset lawyer Joe Carlasare believes an Ethereum spot ETF will be approved this year, but approval may take a little longer than people expect.
(Google翻訳)
ブルームバーグのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏は、イーサリアムのスポットETFが5月に承認される確率は70%だと予想していると語った。 SECは、VanEck、Ark 21Shares、Hashdexを含む複数のイーサリアムスポットETF申請について5月末までに承認決定を下す必要がある。デジタル資産弁護士のジョー・カーラサーレ氏は、イーサリアムスポットETFは今年承認されると考えているが、承認には人々の予想よりも少し時間がかかる可能性がある。

仮想通貨レポーターWu Blockchain氏公式X

また、2024年1月11日に公開されたCNBCの記事によれば、イーサリアム現物ETFの審査において重要になる論点のうちのひとつが、イーサリアムがコモディティ(商品)なのか、それとも有価証券なのかという分類です。

SECのゲーリー・ゲンスラー(Gary Gensler)委員長によれば、SECは原則として仮想通貨を「連邦証券法の対象となるアセット」、すなわち有価証券として扱っています。

しかし、仮想通貨の中でもビットコインはすでに「コモディティ」としてその地位が確立されていると判断されたことが影響し、ビットコイン現物ETFが承認されました。

イーサリアム現物ETFの承認にあたっては、イーサリアムをビットコインと同様にコモディティとして扱うのか、それとも有価証券として連邦証券法の規制対象とするのかが、今後の争点となるでしょう。

イーサリアムETFに関するよくある質問

イーサリアム先物ETFの取引は可能ですか。

各種イーサリアム現物ETFは承認待ちですが、いくつかのイーサリアム先物ETFはすでにSECにより承認されており、アメリカ国内での取引が可能です。

取引可能なイーサリアム先物ETFには、以下のような銘柄があります。

名称発行元取引所ローンチ日
VanEck Ethereum Strategy ETFVanEckCME2023年10月2日
Proshares Ether Strategy ETFProSharesCME2023年10月2日
Bitwise Ethereum Strategy ETFBitwise Asset ManagementCME2023年10月2日
REUTERS – VanEck, ProShares, Bitwise launch ETFs tied to ether futures

ビットコインETFにおいては、先物ETFが承認された後に現物ETFが承認されました。

すでに先物ETFが承認されているイーサリアムETFにおいても、ビットコインETFと同様に、先物ETFに続いて現物ETFが承認されることが予想されます。

SECは、イーサリアムをどの程度信頼できる仮想通貨と考えているのですか。

SECは、イーサリアムを含む仮想通貨全体について懐疑的な立場をとっているようです。

2024年1月11日に公開されたCNBCの記事によると、SECのゲンスラー氏は、2024年1月9日、ビットコイン現物ETF承認の直前時期に仮想通貨全体に対して警告を発しています。

A thread 🧵
Some things to keep in mind if you’re considering investing in crypto assets:
(Google翻訳)
スレッド🧵
暗号資産への投資を検討している場合は、次のことに留意してください。

Gary Gensler 公式X

後に続く投稿によると、仮想通貨投資家は、以下のことに注意するべきとのことです。

仮想通貨投資家が注意するべき点
  1. 仮想通貨サービスを提供する企業が、本来適用されるべき法律を遵守していない可能性があること
  2. 仮想通貨はリスクが非常に高く不安定な投資先であり、これまでに多くのプラットフォームや仮想通貨が破綻していること
  3. 詐欺的な偽コインの提供や架空のプロジェクトによる資金集めなど、仮想通貨の高い人気を利用した詐欺が蔓延していること

上記の警告を投稿した直後、SECではビットコイン現物ETFの承認が行われました。

投稿の翌日、ゲンスラー氏は、SECが承認したのはビットコインを保有する「ETF」に過ぎず、ビットコインを含む仮想通貨を、上場基準を満たす有価証券として認めたわけではないことを強調しました。

ビットコイン現物ETFが実際に承認されたとはいえ、イーサリアムやその他の仮想通貨に投資をするETFの承認について、SECは慎重にならざるを得ないでしょう。

SECがイーサリアム現物ETFを承認した場合、日本でも購入できるようになりますか。

現時点では、SECがイーサリアム現物ETFを承認した場合でも、すぐに日本でも購入が可能になるとは限りません。

ビットコイン現物ETFがSECにより承認されましたが、それに続く日本での取り扱い開始については、2024年1月時点では報道されていないようです。

なお、ビットコイン現物ETFよりも先に上場したビットコイン先物ETF、イーサリアム先物ETFについても、現時点では日本には上場していません。

海外の取引所が取り扱っているETFを日本の証券会社が取り扱うためには、そのETFを運営している会社は日本の金融庁に対して申請を行う必要があるため、すぐに取り扱いを開始する可能性は低いでしょう。

仮に日本の証券会社が、何らかの仮想通貨ETFを取り扱うようになった場合、SECがイーサリアム現物ETFを承認した後に、イーサリアム現物ETFが日本に上陸することも容易になると考えられます。

近い将来、アメリカに続き、日本の証券会社でも仮想通貨ETFの取り扱いを開始することを期待しましょう。

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関連記事SBI VCトレードの評判

現時点では、イーサリアムETFがSECにより承認されるかどうか、また、承認された場合でも日本国内で取引ができるようになるかどうかは不透明です。

そのため、イーサリアムへの投資に興味がある人は、まずはSBI VCトレードなどの国内の仮想通貨取引所を通してイーサリアムを購入しておくと良いでしょう。

SECによりイーサリアムETFが承認された場合はイーサリアムの価格高騰が予想されるため、イーサリアムを購入するタイミングとしては、SECが承認する前が理想的と考えられます。

SBIグループにより運営される仮想通貨取引所SBI VCトレードでは、イーサリアムを含む20種類の仮想通貨を取り扱っています。

幅広い取引スタイルに対応しており、イーサリアムの場合は以下の方法にて運用が可能です。

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  • 現物取引(取引所・販売所)
  • レバレッジ取引
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イーサリアムETFの今後の動向に興味がある人は、ETFが承認される前にイーサリアムを購入しておくと良いかもしれません。

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イーサリアムETFのまとめ

今回の記事では、イーサリアムETFについて解説しました。

この記事のまとめ
  • イーサリアム現物ETFの価格は、イーサリアムの価格に連動するよう設計されている
  • 現在、いくつかのイーサリアムETFがSECに申請されている
  • イーサリアムETFが承認された場合、株式と同様に証券口座で取引できるようになる
  • 複数のイーサリアムETFが、2024年中に承認されると考えられている
  • SECがイーサリアムETFを承認しても、日本で取引ができるようになるとは限らない

今後、アメリカにてイーサリアムETFが上場する可能性には期待できそうです。

イーサリアムETFが取引できるようになり価格が高騰してしまう前に、仮想通貨イーサリアムに触れてみてはいかがでしょうか。

仮想通貨イーサリアムに興味がある人は、イーサリアムの現物取引だけでなくステーキングやレンディング(貸コイン)といった幅広い運用手法を提供している国内取引所SBI VCトレードの公式サイトをチェックしてみてください。

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監修者

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