【2024年】グローバルニッチの関連株・人気銘柄5選を紹介

当サイトの運営ポリシー
コンテンツ作成体制や運営方針に関しては、当サイトのInvestNavi(インヴェストナビ)の運営ポリシーをご参考ください。なお、InvestNaviでは、金融庁HPを参照し、金融庁の暗号資産交換業者登録一覧を紹介しております。また、ページにはプロモーションが含まれているものがあります。
監修者

InvestNavi(インヴェストナビ)編集部です。我々は、証券会社銀行省庁等の出身者や、FP証券外務員などの資格を持つ有識者を中心に、株式・為替・仮想通貨をはじめとした各分野に精通した金融の専門家によって結成されています。各自の専門知識をもとに、鮮明かつ初心者の方々から上級者の方々まで参考にすることができる信頼性の高い情報を提供します。

株式投資で優良な銘柄を調べていると、グローバルニッチトップ企業というキーワードを目にすることがあります。

グローバルニッチトップ企業とは、大企業がなかなか参入してこないようなニッチ(市場規模が小さく専門的)な分野において、重要な役割や高いシェアを確立している企業のことを指します。

グローバルなサプライチェーンにとって欠かすことのできない重要な企業でありながらも、ニッチな分野であるために一般的な知名度はあまり高くないグローバルニッチ関連株。

今回の記事では、そんなグローバルニッチ関連株の人気銘柄をご紹介するとともに、過去の値動きや注目される理由、そして今後の見通しなどについて解説していきます。

この記事でわかること
  • グローバルニッチ関連株の人気銘柄5選
  • グローバルニッチ企業は大企業が参入してこない特定の分野で強みを発揮
  • 高い技術力とシェアを確保しているから価格競争に巻き込まれにくい
  • 成長産業のグローバルニッチ関連株なら高成長・高収益が期待できる
  • 分野によっては市場自体が成長しない可能性に注意が必要
  • CFD取引ならIG証券、現物取引ならSBI証券がおすすめ!

グローバルニッチ関連株の現物取引をするなら、SBI証券がおすすめです。

SBI証券であれば、1日の約定金額が合計100万円以内までは取引手数料無料で国内株の現物取引を行うことが可能です。

業界屈指の手数料水準に加えてサポート体制なども評価され、国内株式個人取引シェアでNo.1を獲得しています。

グローバルニッチ関連株への投資を検討している方は、この機会にぜひSBI証券の公式サイトをチェックしてみてください。

\ 株式取引シェアNo.1! /

目次

【2023年】グローバルニッチ関連株・人気銘柄5選

グローバルニッチ関連株にはどのような銘柄があるのでしょうか。

ここでは経済産業省が認定するグローバルニッチトップ企業の中から、人気銘柄5選をご紹介します。

レーザーテック(6920)

銘柄名レーザーテック
銘柄コード6920
株価21,960円
時価総額2,070,529百万円
PER42.14倍
PBR18.25倍
配当利回り0.84%
2023年8月14日基準

レーザーテックは神奈川県横浜市に本社を置く、半導体関連装置のメーカーです。

1960年の創業以来「世の中にないものをつくり、世の中のためになるものをつくる」を経営理念として、高度な技術で「真似のできない付加価値」を目指す「グローバル・マルチ・ニッチ・トップ戦略」を経営ビジョンとして掲げています。

同社は主に半導体やFPD、レーザー顕微鏡などの分野における検査・計測装置の技術に優れており、特に2019年に発売したEUV光源を用いたマスク欠陥検査装置では世界初の技術によって100%のシェアを確立しているほどです。

同年には世界最大級の半導体製造メーカーである米インテルから、優れた供給者に贈られる「サプライヤーアチーブメントアワード」を受賞しており、半導体のサプライチェーンにおける重要性が伺えます。

2023年6月期第3四半期決算では累計売上が前年同期比48%増と過去最高を更新しており、半導体市場の成長とともに業績も拡大していくことが期待されています。

参考:レーザーテック|2023年6月期 第3四半期決算短信
参考:ブルームバーグ|レーザーテック社長、米インテルお墨付きは「マイルストーン」

レオン自動機(6272)

銘柄名レオン自動機
銘柄コード6272
株価1,385円
時価総額39,323百万円
PER13.75倍
PBR1.15倍
配当利回り2.24%
2023年8月14日基準

栃木県宇都宮市に本社を構えるレオン自動機は、食品加工機械の製造開発で異彩を放つグローバルニッチ企業です。

「存在理由のある企業たらん」を社是として掲げる同社は、創業以来「食の自動化」を通じて食の大衆化を促進することに取り組んでおり、数多くの食品加工機械を開発してきました。

現在の主力製品は中華まんを皮で包み込む「包あん機」やクロワッサンの製造機などで、特に包あん機の国内シェアは90%に達しています。

また食品加工機械事業の売上高のうち46%は海外事業が占めていることから、日本国内だけでなく世界中で事業展開を進めているグローバル企業と言えるでしょう。

2023年3月期の決算では純利益が前年比84%増と大幅に伸びているほか、2023~2027年度の中期経営計画では海外事業の拡大を打ち出しており、更なる成長を目指しています。

参考:レオン自動機|中期経営計画(2023-2027年度)
参考:日本経済新聞|レオン自動機の23年3月期、純利益84%増

マニー(7730)

銘柄名マニー
銘柄コード7730
株価1,915.5円
時価総額204,923百万円
PER37.72倍
PBR4.01倍
配当利回り1.72%
2023年8月14日基準

マニーは栃木県宇都宮市に本社を置く、1959年創業の医療機器メーカーです。

眼科ナイフをはじめ、手術用縫合針や針付縫合糸などの微小手術機器を主に製造しており、栃木県のほかにベトナム・ミャンマー・ラオスに生産拠点を構え、グローバルな製造・販売体制を確立しています。

特に特徴的な点として、「トレードオフ(やらないこと)」の方針が挙げられます。

・医療機器以外は扱わない
世界一の品質以外は目指さない
・製品寿命の短い製品は扱わない
ニッチ市場以外に参入しない

同社はこのような徹底したグローバルニッチトップ戦略によって長期的な安定成長を目指しており、実際に1998年に開発された眼科ナイフは今でも世界シェア20%を超える水準を維持しているとされます。

2023年8月期第3四半期決算では累計売上が前年同期比25%増の過去最高を更新しており、今後も安定的に成長することが期待されています。

参考:マニー|2023年8月期 第3四半期決算短信
参考:日本経済新聞|なぜ強い中堅企業解剖(中)マニー、「世界一」にこだわり

フルヤ金属(7826)

銘柄名フルヤ金属
銘柄コード7826
株価9,360円
時価総額68,002百万円
PER8.60倍
PBR1.48倍
配当利回り2.74%
2023年8月14日基準

フルヤ金属は東京都豊島区に本社を構える、従業員約350人ほどの工業用貴金属製品の製造会社です。

スマートフォン用の電子部品製造に使用するイリジウムや、ハードディスク・DVDなどの記録層用のルテニウムなどの精錬・リサイクル技術などで優れた技術を有する同社は、これらの素材において実に7割にも及ぶ高い世界シェアを獲得しています。

同社の製品を必要とする情報通信市場、半導体市場、エレクトロニクス市場などは今後も成長が続くと見込まれている中、2023年6月期第3四半期決算では累計売上高で過去最高を更新するなど、業績は堅調な推移を見せています。

今回の5選の中では唯一の東証スタンダード銘柄となりますが、グローバルサプライチェーンの中で確固たる地位を確立しており、非常に魅力的なグローバルニッチ銘柄の一つと言えるでしょう。

参考:フルヤ金属|2023年6月期 第3四半期決算短信
参考:METI Journal ONLINE|「開発の手綱は緩めない」さらなるシェアトップに挑むフルヤ金属

テイカ(4027)

銘柄名テイカ
銘柄コード4027
株価1,355円
時価総額34,843百万円
PER9.24倍
PBR0.57倍
配当利回り2.80%
2023年8月14日基準

大阪市中央区に本社を構えるテイカは、1919年から続く老舗の化学メーカーです。

1919年に過リン酸肥料を製造するために帝国人造肥料株式会社として設立され、1942年には帝国化工株式会社に名称を変更。1989年に現在の社名であるテイカ株式会社になりました。

近年は界面活性剤や硫酸、酸化チタンなどさまざまな化学薬品を製造しており、特に日焼け止め化粧品用の紫外線遮蔽微粒子製品では世界トップシェアを獲得しています。

2023年3月期決算では売上高が前期比18%増、純利益も約5%増と増収増益を記録しており、業績は堅調に推移しています。

また、配当利回りは2.62%と今回ご紹介する5選の中でも最も高く、一定の配当収入が期待できることも嬉しいポイントと言えるでしょう。

参考:テイカ|第157期 年度報告書

グローバルニッチ関連銘柄を買うのにおすすめの証券会社

グローバルニッチ関連銘柄へ投資をするためには、証券会社に口座を開設する必要があります。

ご自身の取引スタイルに応じて適した証券会社が異なりますので、ここではおすすめの2社についてご紹介します。

グローバルニッチ関連銘柄を購入する際におすすめの証券会社
  • 【現物取引なら】SBI証券
  • 【CFD取引なら】IG証券

【現物取引なら】SBI証券

SBI証券
名称SBI証券
取扱商品株式、債券、FX、先物オプション、投資信託、各種CFD
取引手数料55円~1,070円(スタンダードプラン・国内株式)
0円~約定代金に応じた額(アクティブプラン・国内株式)
公式サイトSBI証券の公式サイト
関連記事SBI証券の口コミ・評判

SBI証券は国内株式個人取引シェアNo.1の実績を有する、非常に人気のある証券会社です。

特に手数料面では1日の約定金額合計額が100万円以内なら取引手数料が無料のプランがあるなど、同社が業界屈指と自負する手数料設定は、多くの個人投資家にとって大変大きな魅力となっています。

また、国内金融大手のSBIグループが運営母体であるSBI証券は日本の金融商品全般に強く、投資信託やNISA、iDeCoなどにもワンストップで投資することが可能です。

そのため、これからグローバルニッチ関連株への投資を少額から始めたい個人投資家の方にぴったりの証券会社と言えるでしょう。

まずは株式の現物取引から投資を始めてみたい方は、この機会にぜひSBI証券をチェックしてみてください。

\ 株式取引シェアNo.1! /

【CFD取引なら】IG証券

IG証券
名称IG証券
取扱商品株式CFD、株価指数CFD、商品CFD、FX、ノックアウトオプション
取引手数料0.055%(日本株・CFD取引)
公式サイトIG証券の公式サイト
関連記事IG証券の口コミ・評判

IG証券はイギリスに本拠地を置くグローバルな金融機関「IGグループ」が運営する証券会社です。

株式CFD、株価指数CFD、商品CFD、FX、ノックアウトオプションなど、幅広い商品と数多くの銘柄が提供されているため、さまざまな手段で投資を分散化したい人に向いています

特に株式CFDでは「買い」と「売り」のどちらからでも取引を開始できるため、あらゆる相場局面で柔軟に利益を追求できます。

また最大5倍のレバレッジをかけて取引を行うこともできるため、資金を効率的に運用することが可能です。

投資にある程度慣れている方がグローバルニッチ関連株を購入する際に、非常に便利な証券会社と言えるでしょう。

新規口座開設キャンペーンも実施中ですので、この機会にぜひIG証券をチェックしてみてください。

50,000円のキャッシュバック実施中!/

グローバルニッチ関連銘柄の値動き例

それでは、グローバルニッチ関連銘柄の値動きについて見てみましょう。

下記のチャートは、今回の記事でご紹介しているグローバルニッチトップ企業5社の直近10年間の値動きを、日経平均株価と並べて比較したものです。10年前の2013年7月を100%として、記事執筆時点(2023年7月28日)までの変動率を表しています。

この10年間では特に2019年頃からのレーザーテックの伸びが顕著となっており、これは同社がEUV光源を用いたマスク欠陥検査装置を発売し、インテルから表彰を受けた時期と重なります

最盛期には2013年7月対比で130倍にまで株価が高騰しており、現在でも77倍を超える高水準を維持している状態です。

続いて次のチャートでは、レーザーテックを除いた4社を日経平均株価と比較しています。

各銘柄ともに時期によって浮き沈みはあるものの、直近10年のスパンで見るといずれも日経平均株価よりも高いパフォーマンスを示していることが印象的と言えるでしょう。

グローバルニッチ銘柄が注目される理由・背景

今、なぜグローバルニッチ関連銘柄が注目されているのでしょうか。

ここではその理由・背景について解説していきます。

競合が少なく、高いシェアを狙いやすい

ニッチな市場でトップになることを目指す戦略のことを、「ニッチトップ戦略」または「池クジラ戦略」などと呼びます。

これは、自社がトップ(クジラ)になれるニッチな市場(池)を探して力を注ぐという考え方で、言い換えると競合の多い大きな市場で戦うのではなく、小さな市場を制する戦略です。

市場規模の小さい分野では、競争力の高い大企業があまり参入してこない傾向があるため、高いシェアを狙いやすいのです。

市場を主導できれば、企業経営の安全性が高まる

たとえ規模の小さなニッチな市場であっても、その分野で圧倒的なシェアや技術的優位性を確保できれば、市場を主導する立場になることができます

グローバルサプライチェーンの中で欠かすことのできない重要な役割を担い、他社で代替できない強みを持っていれば、価格競争に巻き込まれる心配もありません

しっかりと利益を確保できる価格でビジネスを行えるため、企業経営の安全性も高まりやすいのです。

国もグローバルニッチトップ企業を表彰するなど後押し

現在、デジタル経済の進展や世界情勢の変動、少子高齢化といった日本の社会構造変化など、日本企業を取り巻く環境は厳しさを増しています。

こうした厳しい環境の中、ニッチ(専門性の高い)分野で勝ち抜き、グローバルサプライチェーンにとって「なくてはならない存在」となっている日本企業について、日本政府もその経営努力を称える姿勢を見せています

実際に、経済産業省が選定した「グローバルニッチトップ企業100選(2020年版)」では優れたグローバルニッチトップ企業が多く表彰されており、グローバルニッチ銘柄が注目されている一因となっています。

グローバルニッチ関連銘柄の今後の見通し・予想

グローバルニッチ関連銘柄の今後の見通しについてはどのように考えられているのでしょうか。

ここでは2つの観点についてご紹介します。

景気先行き不透明な中、グローバルニッチ関連株の安定性と成長性に期待

日本や世界の景気先行きが不透明な中、ニッチ市場で優位性を確立して価格転嫁のしやすいグローバルニッチ関連株は、業績が景気に左右されにくい銘柄として期待されています

また、分野によっては市場自体が拡大していくことも期待されており、特に半導体市場は長期的視野で見れば今後も拡大していく可能性が高い市場と見られています。

スマートフォンやデジタル家電の普及はもちろん、AIやビッグデータ活用の進展に伴うデータセンターの増加、電気自動車へのシフトや自動運転技術の進化など、半導体はあらゆる分野で需要が増大しており、今後もその傾向は続く可能性が高いと考えられるためです。

こうした状況は半導体製造の原料供給や製造装置を開発しているグローバルニッチ関連株にとっては、長期的な追い風と見ることができるでしょう。

競合参入や、マーケット自体が成長しない可能性には注意

市場規模の小さいニッチな分野でトップを目指すニッチトップ戦略ですが、分野によっては市場規模が小さいまま成長しない可能性もある点には注意が必要でしょう。

また、市場で価格決定権を有するほど圧倒的な地位を確立できている場合は安定的な経営が見込めますが、その場合であっても競合他社の参入が絶対に無いとは言い切れません

市場規模が拡大している分野では新規参入の可能性は更に高まると考えられます。

ニッチトップ戦略で成功し続けるためには他の追随を許さない優位性を維持し続ける必要があります。グローバルニッチ関連銘柄であるからというだけで過信するのは禁物です。

研究開発や設備投資などを積極的に行っているかなど、個々の銘柄の実情をよく確認することで将来性を予想することに繋がるでしょう。

グローバルニッチ銘柄に関するQ&A

グローバルニッチトップの定義は?

グローバルニッチトップとは、世界市場における隙間市場・分野で勝ち抜いている企業のことです。

一般的に厳密な定義があるわけではありませんが、経済産業省の「2020年版グローバルニッチトップ企業100選」における定義では次のような基準が示されています。

大企業の場合:100~1,000億円程度の世界市場において、概ね20%以上の世界シェアを確保
中小・中堅企業の場合:概ね10%以上の世界シェアを確保

上記に加えて、利益の確保技術の独自性と自律性サプライチェーン上の重要性などがグローバルニッチトップとして重要な要素とされています。

「ニッチ」ということは市場規模が小さいの?

隙間市場と聞くと市場規模が小さいイメージを持ちやすいですが、その規模は分野によってさまざまです。

特に半導体関連などの成長分野では比較的市場規模が大きい場合もあり、高成長と高収益が期待できます。

グローバルニッチ関連銘柄まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はグローバルニッチ関連銘柄について解説しました。

国もその重要性を高く評価しているグローバルニッチ関連銘柄は、その技術的優位性などにより、安定性や将来性の両面から期待されている優良企業が多く属しているカテゴリと言えるでしょう。

投資ポートフォリオに加える新たな銘柄を探している方は、ぜひグローバルニッチ関連銘柄についても検討してみてはいかがでしょうか。

この記事のまとめ
  • グローバルニッチ関連株の人気銘柄5選
  • グローバルニッチ企業は大企業が参入してこない特定の分野で強みを発揮
  • 高い技術力とシェアを確保しているから価格競争に巻き込まれにくい
  • 成長産業のグローバルニッチ関連株なら高成長・高収益が期待できる
  • 分野によっては市場自体が成長しない可能性に注意が必要
  • CFD取引ならIG証券、現物取引ならSBI証券がおすすめ!

なお、グローバルニッチ関連銘柄に投資するなら国内株式個人シェアNo.1のSBI証券が便利でおすすめです。

この機会にぜひ、SBI証券の公式サイトをチェックしてみてください。

\ 株式取引シェアNo.1! /

監修者

InvestNavi(インヴェストナビ)編集部です。我々は、証券会社銀行省庁等の出身者や、FP証券外務員などの資格を持つ有識者を中心に、株式・為替・仮想通貨をはじめとした各分野に精通した金融の専門家によって結成されています。各自の専門知識をもとに、鮮明かつ初心者の方々から上級者の方々まで参考にすることができる信頼性の高い情報を提供します。

目次