仮想通貨クロノス(Cronos / CRO)とは?価格推移と将来性を解説

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仮想通貨クロノス(Cronos / CRO)とは、仮想通貨取引所Crypto.comによって開発されたクロノスブロックチェーンにおけるネイティブトークンです。

クロノスブロックチェーンとは、仮想通貨コスモス(Cosmos / ATOM)エコシステムにおけるEVM(イーサリアム仮想マシン)互換チェーンです。

もともとはCrypto.comトークンとして使用されていましたが、2022年2月に「Cronos」のトークン名称に改められました

高速かつ低コストで効率の良いトランザクションが可能であり、DeFiGameFiなどのWeb3アプリケーション分野での活用が期待されています。

今回の記事では、仮想通貨クロノスについて解説します。

この記事からわかること
  • 仮想通貨クロノスは、海外仮想通貨取引所Crypto.comのネイティブトークン
  • クロノスチェーンはEVM互換チェーンのため、イーサリアムとの互換性がある
  • イーサリアムなどのチェーンから、プログラムコードを書き換えずにそのままクロノスチェーンにアプリを移植できる
  • 異なるブロックチェーンからの移植が容易であり、ユーザーの流入が期待できる
  • 高速で低コストの取引が可能なブロックチェーンのため、DeFiやNFTなどの用途に適している

仮想通貨クロノスは、Crypto.comなどの海外仮想通貨取引所にて購入が可能です。

海外の取引所で仮想通貨を購入するためには、事前にSBI VCトレードなどの国内取引所にて取引用の仮想通貨を入手しておきましょう。

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目次

仮想通貨クロノス(Cronos/CRO)とは?

通貨名クロノス(Cronos)
シンボルCRO
発行元Crypto.com
トークン規格CRC-20(ERC-20)
総供給量100,000,000,000枚(1,000億枚)
価格¥18.95
時価総額¥503,557,035,239
時価総額ランキング30位
公式サイトCronos公式サイト
2024年4月19日時点

仮想通貨クロノスは、海外の大手仮想通貨取引所「Crypto.com」が手掛ける仮想通貨です。

スケーラビリティ問題の解決や他ブロックチェーンとの相互運用を可能にする、使いやすいブロックチェーンを提供することを目的として開発されました。

クロノスブロックチェーンはイーサリアム互換レイヤー1ブロックチェーンであり、Cosmos SDK上に構築されています。

Cosmos SDK(Cosmos Software Development Kit)とは、Cosmosプロジェクトにおけるソフトウェア開発キットを指しており、これを活用することでCosmosネットワークに対応するブロックチェーンを簡単に作ることができます。

こうして構築されたクロノスブロックチェーンは、高い処理性能と安価な手数料が特徴的なパブリックブロックチェーンであり、DeFiやGameFiなど様々なWeb3アプリケーションへ活用できるよう設計されています。

クロノスブロックチェーンはEVM(Ethereum-Virtual-Machine / イーサリアム仮想マシン)互換ブロックチェーンであり、イーサリアムやコスモスなど様々なチェーンとの互換性があります。

異なるチェーンをまたいだ取引が可能であり、アプリケーションのシームレスな移植ができることから多くのユーザーの流入が期待されています。

仮想通貨クロノス(Cronos/CRO)の特徴

はじめに、仮想通貨クロノスの特徴について説明します。

スムーズなアプリ移植が可能なEVM互換チェーン

仮想通貨クロノスは、イーサリアムなどの外部チェーンからスムーズにアプリを移植できる、EVM(イーサリアム仮想マシン)互換チェーンです。

EVMとはEthereum-Virtual-Machineの略であり、イーサリアムブロックチェーン上の仮想マシン(ハードウェアシステムを模倣して構築されたソフトウェアプログラム)を指しており、ソフトウェアのインストールやデータの保存など、物理的に存在するコンピュータと同様に使用することができます

EVMの主な目的は、分散化されたスマートコントラクトを世界中のどこからでも実行できるようにすることです。

クロノスのようにEVM互換性があるブロックチェーンは、イーサリアムブロックチェーンやその他のEVM互換ブロックチェーン上のスマートコントラクトを実行できます。

クロノスは、イーサリアムとの互換性があるオープンソースプロジェクトである「イーサミント(Ethermint)」をベースに構築されています。

イーサミントとは、Cosmosをベースとするチェーン上でEVMを実現する、処理性能の高さが特徴的なブロックチェーンフレームワークであり、これにより、イーサリアムや他の互換チェーンから、スマートコントラクトをスムーズに移植できるようになります。

イーサリアムチェーンからクロノスチェーンにアプリを移植する場合、プログラムコードを作成し直すといった手続きが必要ありません。

このように、ブロックチェーンをまたいだスマートコントラクトの実行や送金などの取引が容易なEVM互換チェーンでは、ブロックチェーンエコシステムの相互運用や柔軟な利用が可能になるため、ユーザーの流入やアプリの普及および発展が期待されています。

Cosmos SDK上に構築されるチェーン

クロノスは、ソフトウェア開発キットCosmos SDK(Cosmos Software Development Kit)上に作成されたブロックチェーンです。

Cosmos SDKにて構築されたチェーンは、IBC(Inter-Blockchain Communication / ブロックチェーン間通信)が利用されており、異なるブロックチェーンの間で任意のデータを通信することができます。

IBCは主にCosmosネットワークにおけるトークンの転送に利用されており、トラストレス(信頼する必要が無い)な性質を持つという特徴があります。

IBCを用いて2つのチェーンの間で通信を行う場合、「リレイヤー」というノードが通信を中継します。

2つのブロックチェーンではLight Client(ライト・クライアント)と呼ばれるソフトウェアが用いられており、一方のブロックチェーンで変更が行われた場合にそれを検証することができます。

Light Clientを使用することで、すでに検証されたトランザクションを転送するのみの手続きで済むため、通信内容に変更は加えられません。

これにより、トランザクションの内容が正確に受信されたかどうかについての信頼性が不要であり、トラストレスな取引が実現します。

この仕組みがあるために、他のブロックチェーンとの相互運用が可能になり、ブロックチェーンをまたいだ取引を容易に実行することができます。

Cronos POSチェーンとCronos EVMチェーン

クロノスブロックチェーンは、「Cronos POSチェーン」と「Cronos EVMチェーン」という2つのブロックチェーンから構成されています。

いずれのチェーンも、仮想通貨クロノスをユーティリティトークンとして活用し、クロノスコミュニティへのサービス提供および成長を目的としています。

  • Cronos POSチェーン

もともとは「Crypto.orgチェーン」と呼ばれていましたが、2023年10月16日より「Cronos POSチェーン」に名称が変更されました。

「POS」とは「Proof-of-Stake」を指しており、トランザクションを正しくブロックチェーンにつなぐためのコンセンサスアルゴリズム(承認の仕組み)のひとつです。

クロノスエコシステムのレイヤーゼロ(レイヤー1ブロックチェーンをカスタマイズして作成されたシステム)として機能するCosmosチェーンであり、レイヤー1ブロックチェーンを補完する役割があります。

  • Cronos EVMチェーン

イーサリアムとの互換性があるチェーンであり、DApps(分散型アプリケーション)の構築に適したレイヤー1ブロックチェーンです。

このチェーン上に、レイヤー2ブロックチェーンを構築してアプリケーションを作成することが可能です。

イーサリアム互換チェーンとしてCosmosエコシステムにおいて重要な役割を果たしており、数百ものDappsに活用されています。

仮想通貨クロノス(Cronos/CRO)の使用用途

クロノスは高速かつ低コストのトランザクションが可能であることから、送金、DeFi、NFT、GameFi分野のDapps構築といった用途に適しています。

開発会社Crypto.comの事業はデジタル金融サービスの提供に焦点が当てられており、デジタル資産を一元管理できるようなサービスを目指しています。

用途ごとに複数の取引所を使い分け、複数の異なるウォレットで資産を移動することを望む人がいる一方で、取引プラットフォームおよび保有資産を一か所にまとめて、分かりやすい管理体制を望む人もいます。

Crypto.comは、仮想通貨や分散型金融を扱うために必要なサービスを網羅的に提供しており、仮想通貨クロノスは、取引手数料の支払いからステーキングの報酬まで様々な用途で利用されているユーティリティトークンです。

クロノスネットワークに構築された代表的なDAppsには、以下のようなものがあります。

  • Beefy Finance

Beefy Finance(ビーフィ・ファイナンス / BIFI)は、イールドファーミングプラットフォームです。

一般的なDeFiプラットフォームよりも高い利回りでイールドファーミングを利用できます。

複数のブロックチェーンを橋渡しし、スマートコントラクトを活用して流動性プールとAMM(Automated Market Maker / 自動マーケットメーカー)報酬を自動的に最適化するツールとして機能します。

  • Tectonic

Tectonic(テクトニック)は、ユーザー参加型のレンディングプラットフォームです。

ユーザーは、流動性の供給者(貸し手)として、もしくは流動性を必要とする側(借り手)としてサービスを利用できます。

貸し手となるユーザーは、仮想通貨を貸し出すことによる金利を受け取ることができ、借り手となるユーザーは、借りた仮想通貨を取引に活用することができます。

  • Ferro

Ferro(フェロ)は、ステーブルコインに特化したDEX(分散型取引所)です。

ステーブルコインおよびその他のペッグ資産を安全かつ効率的に取引するためのサービスであり、ステーブルコインではない仮想通貨を取引する場合と比較すると、手数料の低さ、スリッページの低さという特徴があります。

また、IL(Impermanent Loss / 変動損失)、すなわち流動性を供給した仮想通貨の価格が変動したことで引き起こされる損失に対しても強いとされています。

これらのプロジェクトは、イーサリアムおよびコスモスの両方のエコシステムとの相互運用で成り立つブロックチェーンネットワークです。

クロノスブロックチェーンは、仮想通貨の取引はもちろん、DeFiやNFT、GameFi、メタバースといった幅広い用途に活用され、あらゆるWeb3サービスへのアクセスを提供しています。

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仮想通貨クロノス(Cronos/CRO)の価格推移

引用: Tradingviewの提供チャート

仮想通貨クロノスの価格推移について解説します。

2021年2月22日、Cronos開発会社であるCrypto.com公式ブログにて、累計700億枚もの大規模なトークンバーン(トークンを永久に使用できなくすること)の実施が発表されました。

トークンがバーンされることで市場のトークン供給量は減少し、トークンの希少性が高まります。

トークンバーンの発表後、クロノスの価格は数か月にわたって緩やかに上昇を始めました。

2021年11月8日には、クロノスブロックチェーンメインネット(ベータ版)をローンチし、Crypto.comのアプリがCosmosネットワークに対応したことが発表されました。

以降、Cosmosネットワーク上でCrypto.comのアプリや取引所の入出金ができるようになり、より便利に利用できるようになりました。

これが影響し、2021年11月は大幅な価格上昇を記録しましたが、約半年後にはもとの水準に落ち着きました。

また、2022年3月23日にはCrypto.comが、2022年11月21日から12月18日まで開催される「2022 FIFAワールドカップカタール™」の公式スポンサーになることを発表しました。

そして、2022年5月1日には、Crypto.comが提供するCrypto.com Visa Cardサービス特典に関する変更が発表されました。

この変更は、実質的な改悪だったことから、クロノスの価格も下落しています。

仮想通貨クロノス(Cronos/CRO)の価格推移

長期的に低迷が続いていましたが、2024年直近に絞って見ると上昇傾向です。

現在はビットコイン含む仮想通貨市場全体が上昇傾向にあり、クロノスも連動した上昇を見せています。

仮想通貨クロノス(Cronos/CRO)の将来性

次に、仮想通貨クロノスの将来性について考察していきます。

700億枚以上のクロノスがバーンされている

クロノスの総供給量は1,000億枚ですが、すでに700億枚以上がバーンされています。

2021年3月22日に596億枚ものトークンをバーンし、104億枚はスマートコントラクトにロックされました。

以降、ひと月ごとに段階的なアンロックおよびバーンが実施されており、最大で800億枚までバーンされます。

トークンがバーンされることにより、市場に供給されているクロノスの希少価値が高まることが予想されます。

大手仮想通貨取引所Crypto.comで使用されるトークン

仮想通貨クロノスは、大手仮想通貨取引所Crypto.comのネイティブトークンです。

Crypto.comはビットコインやイーサリアムを含む250種類以上の仮想通貨を取り扱う大規模な仮想通貨取引所です。

現在、Crypto.comの総ユーザー数は7,000万人を突破(※1)しており、また、年間の合計ユーザー数は1,000万人以上(※2)であり、この数字は2021年における主要仮想通貨取引所の中で、Coinbase、Binanceに次ぐ第3位のユーザー数とされています。
(※1)TECHINASIA(2022年11月2日)
(※2)EARTHWEB 2021年の仮想通貨取引所ユーザー(2023年8月9日)

Crypto.comでは通常の仮想通貨取引(現物取引・レバレッジ取引)だけでなく、以下のように幅広いサービスを提供しています。

Crypto.comのサービス
  • 仮想通貨(現物取引・レバレッジ取引)
  • レンディング
  • ステーキング
  • Crypto Earn(仮想通貨獲得コンテンツ)
  • NFT取引
  • Crypto.com Pay(決済サービス)
  • Crypto.com Visa Card(プリペイドカード) ほか

Crypto.comのネイティブトークンである仮想通貨クロノスは、Crypto.comの需要に影響を受ける可能性が高いと考えられます。

すでに世界中の多くのユーザーを抱えるCrypto.comですので、今後は仮想通貨クロノスの認知度や関心が高まることが予想されます。

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サービス名称SBI VCトレード
運営会社SBI VCトレード株式会社
設立年月日2017年5月26日
主な提供サービス現物取引(販売所・取引所)
レバレッジ取引(販売所)
貸コイン
積立
ステーキング
SBI Web3ウォレット
取扱仮想通貨銘柄数販売所:20種類
取引所:7種類
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関連記事SBI VCトレードの評判

仮想通貨クロノスは基本的に日本円で購入することができないため、SBI VCトレードなどの仮想通貨取引所にて、取引に使う仮想通貨を事前に用意しておく必要があります。

SBI VCトレードは、SBIグループが提供する仮想通貨取引所です。

販売所や取引所における現物取引だけでなく、レバレッジ取引や仮想通貨の積立など、様々な取引スタイルを選ぶことができます。

手間をかけずに利益を得たい人は、ほったらかし運用ができるレンディング(貸コイン)やステーキングを活用してみましょう。

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仮想通貨クロノス(Cronos/CRO)の買い方・入手方法

仮想通貨クロノスは、日本の取引所では取り扱われていません。

仮想通貨クロノスを取り扱っている海外の取引所やDEXにて購入が可能です。

今回は、海外の取引所で仮想通貨クロノスを購入する方法を紹介します。

国内取引所で仮想通貨を用意する

仮想通貨クロノスは日本円で購入することが難しいため、まずは、国内取引所で日本円を仮想通貨に交換します。

SBI VCトレードなどの国内取引所で口座を開設し、日本円を入金してから取引に使用する仮想通貨を購入します。

海外の取引所で仮想通貨クロノスを購入

国内取引所で購入した仮想通貨を海外の取引所宛てに送金し、仮想通貨クロノスを購入します。

国内取引所からは、メタマスクなどの仮想通貨ウォレットを経由して海外の取引所に送金ができます。

仮想通貨クロノスは、Crypto.comなどの主要な取引所で購入が可能です。

送金した仮想通貨を使って、仮想通貨クロノスを購入しましょう。

仮想通貨クロノス(Cronos/CRO)のまとめ

今回の記事では、仮想通貨クロノスについて解説しました。

この記事のまとめ
  • クロノスブロックチェーンは、Cosmos SDK上に構築されるブロックチェーン
  • イーサリアムやその他の互換チェーンからのアプリ移植が容易にできる
  • トラストレスな取引ができるIBCを利用しているため、ブロックチェーンをまたいだスムーズな取引が可能
  • クロノスブロックチェーンは、2つのブロックチェーンから構成されている
  • トークンの大規模なバーンが実施されたため、仮想通貨クロノスの希少価値が高まる可能性がある

仮想通貨クロノスを購入するには、国内の取引所にて、あらかじめ取引用の仮想通貨を購入しておきましょう。

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監修者

InvestNavi(インヴェストナビ)編集部です。我々は、証券会社銀行省庁等の出身者や、FP証券外務員などの資格を持つ有識者を中心に、株式・為替・仮想通貨をはじめとした各分野に精通した金融の専門家によって結成されています。各自の専門知識をもとに、鮮明かつ初心者の方々から上級者の方々まで参考にすることができる信頼性の高い情報を提供します。

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